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2004年3月25日 (木) 10:34時点における版
十字架はイエス・キリストが磔刑に処されたときの刑具であり、またこの刑具に由来するキリスト教で最も重要な宗教的象徴である。日本語では後者のうち立体のものを十字架と呼び、旗や紋章に描かれた二次元のものは十字と呼ぶことが多い。
十字架がキリスト教の信仰のなかで重視されるようになったのは4世紀以降である。十字架はキリストの受難の象徴また死に対する勝利のしるしとして捉えられた。 キリスト教を公認したローマ皇帝コンスタンティヌス1世の夢に十字架が勝利のしるしとして現れたという伝承や、コンスタンティヌスの母ヘレナがエルサレム巡礼に際して十字架の遺物を発見したという伝承がある。
カトリックおよび東方正教会においては、この十字架発見を始めとして、幾つかの十字架に関する祝祭日がある。信者は十字架を身に付けるほか、指を用いて十字を描くのを常とする。
プロテスタントでも十字架はキリストの受難を象徴するものとして教会装飾に取り入れられるが、ほとんどの教派では十字を描く習慣は廃されている。