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「PC-6000シリーズ」の版間の差分

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== NECの他のPCシリーズ ==
*[[PC-6600シリーズ]] 8bit デスクトップ - ホビー向け。PC-6000シリーズにFDDを追加。
*[[PC-8000シリーズ]] 8bit デスクトップ - 最初のPCシリーズ。
*[[PC-8200]]シリーズ 8bit ハンドヘルド - [[京セラ]]との共同開発。8000との互換性は無い
*[[PC-8800シリーズ]] 8bit デスクトップ - 事務系、個人向けに多く使用される
*[[PC-100]]シリーズ 16bit デスクトップ - 京セラ、[[アスキー (企業)|アスキー]]との共同開発。8000/8800シリーズと同じ事業部が開発を担当したため、正当な後継機であるとも言われる。
*[[PC-9800シリーズ]] 16/32bit - 事務系で多く使用される[[MS-DOS]]が搭載されていたこともあり、シェアは90%に迫った。
*PC-H98シリーズ PC-9801シリーズの派生 拡張バスに[[New Extend Standard Architecture|NESA]]を追加した。
*[[PC98-NX]]シリーズ 32ビット - PC-9821シリーズの後継機、ほぼ[[PC/AT]]互換のため、PC-9800シリーズ(H98を含む)とのMS-DOS版ソフトウェアの互換性はない。

*この他 [[ファクトリーコンピューター]]としてFC-9801、FC-H98、FC-9821、FC98-NXシリーズがある。
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{{Template:NECのパソコン}}
{{Template:NECのパソコン}}



2005年11月17日 (木) 00:22時点における版

PC-6000シリーズは、NECが販売していたパーソナルコンピュータシリーズである。

キーボードと本体が一体化したデザインで、ホビーパソコンの代表格である。姉妹機種はPC-6600シリーズ

現在、WindowsUNIX上で動くPC-6001のエミュレータが開発されていて、当時のゲームソフトなどが実行できるようになっている。


PC-6001

1981年に発売。定価は89,800円。

当時の家庭用としては画期的ともいえる、8色のカラー表示、ひらがな表示、三重和音も可能なPSG音源、ジョイスティックインターフェース標準搭載などを特徴として、パピコンの愛称で親しまれた。

本体に付随しているキーボードは、全てのキーが横長の直方体に近い形で、相互に離れて並んでいる独特の形状である(輸出用の6001Aは通常のキーボード)。これは、アプリケーションごとにオーバーレイシートを載せて使うことを意図したものである。また、かなキーの横に赤いランプがあり、かな入力モード時に点灯する。映像出力は、テレビ接続を用いた。

カートリッジスロットを1個持ち、RAMを32Kまで拡張可能、拡張ユニット(カートリッジを複数接続可能とする,背面にフロッピーディスクインターフェースを持つ)、拡張ベーシックカートリッジ(ディスク関係のBASIC命令の強化や,circle,get,putなどの拡張がなされた)、ディスクユニット(5.25inch,片面倍密度)、ボイスシンセサイザー等の接続などが可能。

VDPはモトローラのMC-6847とモジュレータを採用。

すがやみつるのパソコン入門漫画「こんにちはマイコン」の教材ともなり、多くのパソコン少年を育てた。

海外ではイラクの国営メーカー、「Al Warkaa」がアラビア語版のPC-6001を発売。

後に開発されるMSXは当機に深く影響されている。

基本機能

  • CPU μPD780C-1(Z80-A互換) 4MHz
  • メモリ 16Kbytes
  • 画面解像度 256x192ドット 2色 または 128x192ドット 4色 1面(RAM拡張時は最大3面)
  • BASIC N60-BASIC(Microsoft 16K BASIC)
N60-BASICの実行画面は2つのページ(RAMを拡張すると4ページ)をもち、ページを切り替えながら使える当時としては珍しいものであった。
  • インタフェース

PC-6001mkII

PC-6001mkII外観

1983年に発売されたPC-6001の後継機。定価は84,800円。

PC-6001に対し、キーボードが通常タイプのものに変更され、デザインも一転して硬質になった。グラフィック機能も若干強化された。

特徴としては、音声合成により日本語を発声できる点(しかもBASICからコマンドで簡単に発声内容を作ることが可能)、また漢字ROM搭載により1,024文字の漢字をグラフィックで表示できる点であった。

日本語発声、漢字表示という画期的な機能を持っていたが、メインストリームは同社のPC-8801mkII富士通FM-7に移ってしまっていた。

PC-6001のさまざまなハードウェア構成(拡張BASICの有無、拡張RAMの有無)と互換性を持たせるため、起動時にBASICのモード(1~5)を選択するメニューが表示されるという独特なシステムであった。

武田鉄矢をイメージキャラクターとして採用した。

基本機能

  • CPU μPD780C-1 4MHz
  • メモリ 64Kbytes
  • 画面解像度 320x200ドット 4色 または 160x200ドット 15色 最大3面
  • BASIC N60m-BASIC(RAM64KB),N60-BASIC(RAM 16KB/32KB),N60-拡張BASIC(RAM 16KB/32KB)
N60m-BASICは本機にしか搭載されていない。PC-6601以降は、N66-BASICという名称になった(主な違いは歌う機能の有無)。
  • インタフェース
    • モニタ(カラーディスプレイ、家庭用テレビ)
    • CMT
    • プリンタ(セントロニクス準拠)
    • カートリッジスロット
    • ATARI仕様ジョイスティックx2
    • RS-232C(オプション)
    • 5.25インチ/3.5インチ 1D FDD

PC-6001mkIISR

1984年に発売されたPC-6001mkIIの後継機。定価は89,800円。

FDDがないこととキーボード一体型であることを除けば、同時発売されたPC-6601SRMr.PC)とほぼ同仕様。外見はPC-6001mkIIとほとんど変わっていないが、角が取れて若干丸みを帯びている。

他のSRシリーズ同様、FM音源を搭載している。グラフィック機能はさらに強化され、PC-8800シリーズと同等の640x200ドットを表示することが可能(ただし、VRAMとして消費する容量が増えたため、グラフィック画面は1画面しかもてなくなった)。キャラクタ表示は最大80字x25行となり、フォントも見やすくなった。

また、音声合成機能は、「喋る」だけでなく2オクターブの音階で「歌う」ことも可能となった。

ただ、店頭にはMr.PCが目立つように置かれていたため、本機は陰に隠れていた。ラインナップ的にMr.PCの引き立て役であったことは否めない。

起動時のモード選択メニューは、N66SR-BASICとビデオテロッパの追加により7項目にふくれあがった。

なお、SRとはSuper Revisionの略である。

基本機能

  • CPU μPD780C-1 3.58MHz
  • メモリ 64Kbytes
  • 画面解像度 640x200ドット 15色中4色、320x200ドット 15色
  • BASIC N66SR-BASIC、N66-BASIC、N60-BASIC、N60-拡張BASIC
PC-6000シリーズであるが、搭載しているBASICの名称はPC-6601SRと同じくN66SR-BASIC、N66-BASICである点に注意。
  • インタフェース
    • モニタ(カラーディスプレイ、家庭用テレビ)
    • CMT
    • プリンタ(セントロニクス準拠)
    • RS-232C(オプション)
    • ATARI仕様ジョイスティックx2
    • スーパーインポーズ
    • 3.5インチ 1DD FDD
ここにはPC-8000/8800/9800シリーズの5.25インチ2D FDDを接続して使うことができた。