「尾獣」の版間の差分
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2012年2月18日 (土) 14:35時点における版
尾獣(びじゅう)は漫画『NARUTO -ナルト-』およびテレビアニメの『NARUTO -ナルト-』『NARUTO -ナルト- 疾風伝』に登場する架空の生物。
概要
その定義は「尾をもつ巨大な魔獣」のことで、マダラによると十尾を起源とする。尾獣はそれぞれ尾の数が違っていて「一尾」は尾が1本、「二尾」は尾が2本ある魔獣の事を指し、「九尾」までの9体が存在する。
それぞれが莫大なチャクラの塊であるため、その昔、各国隠れ里が軍事力拡大のため競って手に入れようとした。しかし、その人智を超えた力は如何なる者も制御することができず、生きた人間の体内に封印することにより処理した。これが「人柱力(じんちゅうりき)」である。暁はこの力を手に入れるために、尾獣を持つ人柱力または尾獣を襲っている。なおうちはマダラによれば、元々は千手一族の長である千手柱間(初代火影)が何体か有しており、時の大戦の終了後、各国の力の均衡と平定を保つという理念のため、尾獣は各国に分配されたとされる。
三尾、五尾、六尾、七尾の人柱力は『週刊少年ジャンプ』掲載時の第420話の扉絵の『人柱力大集合ポスター』で初登場した。なお、『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆』では、零尾なるものが登場し、零尾も尾獣と称している。
人柱力
尾獣を封印術により体内に封じられた人間を指す。体内の尾獣と共鳴することにより強力な力を引き出すことができるが、ほとんどの場合不安定で暴走の危険性をも孕んでおり、その力を完全に制御下に置くことができた者は少ない。
人柱力はほとんどの場合、五影の近親者の中から選ばれる傾向にある。しかし、体内に秘められた圧倒的な戦闘力を怖れられ、周囲から畏怖・疎外されがちであり、心に深い傷を持つ者や人間不信になることもある。デイダラの話では一尾以前に狩られた人柱力(五尾、七尾と思われる)は里の人々から疎外されており、むしろ狩ってくれた暁に感謝する者もいたという。ただし、ナルト、我愛羅、ユギト、キラービーの様に自ら努力して社会に受け入れられるようになった者も存在する。
雲隠れの里の人柱力である二位ユギト(二尾)とキラービー(八尾)の二名は、本人の意思で尾獣化とコントロールが可能。それ故、里の戦力としてだけでなく、一忍者としても評価されており、里の者から尊敬の念を集めている。特にビーの方は、現職の雷影の弟であるのもさることながら、八尾を相棒と呼び気軽にコミュニケーションを取り、掛けられた幻術を解除してもらうなど良好なコンビネーションを見せている。
なお、術や何らかの要因で尾獣が人柱力から離れた場合、その人柱力は衰弱して死亡する。また、人柱力が尾獣を宿したまま死亡すると尾獣が復活するまでインターバルが生じ国家間の尾獣バランスに影響が出る恐れがあるため、人柱力の死亡前に尾獣を引き剥がし次の器に封印する(別の物体に保存、または新たな人柱力に移す)ことが通例となっている。また、人柱力が女性の場合、妊娠している間はチャクラが胎児に流れて封印が弱まる為、出産中は尾獣に封印を破られぬよう監視が必要である。
特殊な例として、尾獣を封印するのではなく、その肉体の一部を体に取り込んで己を強化する方法が存在する。大抵の場合はその力に耐え切れず死亡するが、特別な素養を持つ者(六道仙人の力を濃く受け継ぐ者など)は適応し、ある程度力を使用することができる。『疾風伝』においては、尾獣のチャクラの残痕を体内に封印された者が、力を発揮していたケースがある。
尾獣玉
高圧縮したチャクラを口から吐き出す、全尾獣共通の術。+の黒いチャクラと-の白いチャクラを8:2の割合で混ぜ、玉の形に形態変化させ取り込み放つ。このチャクラ配分と回転の有無を除けば【螺旋丸】と似たような術であり、キラービーは四代目火影が尾獣玉を元に螺旋丸を開発したと推測している。
一尾(守鶴)
- 声優 - 岩崎ひろし
- 人柱力:我愛羅
- 特徴:体表に隈取りのような文様がある化け狸の姿を持つ。元は茶釜に封印された砂隠れの老僧の生霊だと言われているが定かではない。
- 封印された者の特徴:絶えず尾獣に精神を乗っ取られる危機に陥り、不眠症になるため目の周りに隈ができ(一尾を抜かれた後も我愛羅には隈が残っている)情緒不安定になる傾向がある。
砂で形成された小山のような体躯と、それより更に巨大な尾を待つ。性格はガマ吉曰く「ファンキー」で、好戦的である。得意技は、体内で練り込んだチャクラを暴風の砲弾に変え口から噴射する「風遁・練空弾」。砂の相談役、チヨによって四代目風影の次男・我愛羅に封印されていたが、里を庇った我愛羅は暁のデイダラによって捕獲され、尾獣を封印術・幻龍九封尽により引き剥がされた。守鶴を体に封印された者が寝てしまうと、肉体を守鶴に乗っ取られてしまうため、人柱力は不眠症となる。その一方で守鶴の意識を表に出さないと全能力を発揮できないため、必要な場合は「狸寝入りの術」で術者が眠らなければならない。八尾によると九尾は勝手に尾の数で尾獣の力を決めるため、一尾と九尾は犬猿の仲らしい。
砂隠れでは過去、我愛羅以前に2人がこの一尾の器とされたことがある(いずれも守鶴を抜かれ死亡している)。我愛羅も守鶴を抜かれ一度死亡したが、チヨの転生忍術により蘇生した。
二尾(又旅)
- 人柱力:二位ユギト
- 特徴:化け猫の姿を持つ。死を司り、怨霊を常に纏っている死神のペットとされる。
全身を青い高熱のチャクラで覆われた獰猛な猫又の姿を持つ。両の目の色が異なっている。生霊と呼ばれ、口からチャクラを練りこんだ強力な炎を噴射することができる。二位ユギトに封印されていたが、暁の飛段と角都によって襲撃を受け捕獲、外道魔像に封印された。 人柱力は穢土転生で復活した後トビがペイン六道の一体とし、左目に輪廻眼、右目に写輪眼を移植した。
三尾
- 人柱力:やぐら
- 特徴:するどく尖った角と巨大な甲羅、海老に似た3本の尾。右目が潰れており、人間によく似た顔を持つ。腹には畝のような赤い甲羅がある。後ろ足は確認されていない。
亀に似た形をしている。巨大な体躯を持つが、高速で泳ぐことが可能。四代目水影やぐらに封印されていたが何らかの理由で封印から解放されている。デイダラとトビと戦ったが、デイダラの水中用の魚型「起爆粘土」などの攻撃を受け捕獲され、その後暁によって封印された。デイダラ曰く、人柱力でなかったため知能があまり高くはなく、力の抑制が下手だった。人柱力は穢土転生で復活した後トビがペイン六道の一体とし、左目に輪廻眼、右目に写輪眼を移植した。
疾風伝では、二尾と同時期に捕獲されておらず、アニメオリジナルストーリー「三尾出現の章」に登場している。原作では確認されてはいないが、多くの術を操る。人間に幻覚を見させる効力のある霧を発生させることもできるほか、高周波を帯びた咆哮は堅い水晶体ですら超振動で粉砕する。高圧のチャクラを周囲に展開させることで津波を発生させたり、他の尾獣同様チャクラを顔前に球状に圧縮(三尾の場合は衝撃波の塊であり、二発同時に使用することもできる)、発射したり水を吐いたりすることも可能。三本の尾には多数のトゲがあり、これを束ねることで敵を貫く攻撃法もある。体内には特殊な空間が広がっており、大きさにいくつかの差がある無数の三尾の分身体がうごめいている。その身体能力は凄まじく、巨体にも関わらず水面高く跳び跳ねたこともある。体表を覆う甲羅は、紅蓮の忍術である晶遁系の術も通用しないばかりかかすり傷一つ負わせることも敵わない程の防御力をもつ。なお、ここでは三尾は別の次元から現れたとの設定がなされている。三尾捕獲を目論む大蛇丸は、三尾をコントロールする能力を持つ少年、幽鬼丸を使い捕獲を試みるも失敗。木ノ葉と音との争奪戦の後、デイダラとトビが現れ原作通りに捕獲された。
四尾
- 人柱力:老紫
- 特徴:筋骨隆々の赤い体色のゴリラの姿をしていて、頭部には孫悟空の様に「きんこじ」がついている。上あごからは二本の長大な牙が生えており、口から溶岩を吐く。
老紫の「熔遁」は四尾の力によるもの。暁の干柿鬼鮫に敗れた老紫から引き剥がされ、外道魔像に封印された。人柱力は穢土転生で復活した後トビがペイン六道の一体とし、左目に輪廻眼、右目に写輪眼を移植した。
五尾
- 人柱力:ハン
- 特徴:作者曰く「イルカと馬を合体させた姿」であり、白色の毛並みに数本の角、眼下の赤い模様を併せ持つ。尾獣の中でも特に巨体である。
蒸気の鎧を蒸着し、蒸遁を利用する忍者。人柱力は穢土転生で復活した後トビがペイン六道の一体とし、左目に輪廻眼、右目に写輪眼を移植した。
六尾
- 人柱力:ウタカタ
- 特徴:体はスライムのようにどろどろした粘液で覆われていて、短い両手足を持つナメクジ、あるいはヒルのような姿をしている。洞窟内に棲むようである。 一人称は、俺。
疾風伝では、サスケがキラービーと戦う前後ではまだ捕獲されておらず、人柱力のウタカタと共にオリジナルストーリーにて「六尾発動の章」にて登場。人柱力のウタカタが禁術の発動を止める際にわずかに姿を見せる。人柱力は穢土転生で復活した後トビがペイン六道の一体とし、左目に輪廻眼、右目に写輪眼を移植した。
七尾
- 人柱力:フウ
- 特徴:背に巨大な角を持つカブトムシに似た姿。西洋鎧に酷似した外骨格と、明緑色である6枚の巨大な羽と1本の長い尾を持っている。飛行が可能。人柱力は穢土転生で復活した後トビがペイン六道の一体とし、左目に輪廻眼、右目に写輪眼を移植した。
八尾
- 声優 - 相沢まさき
- 人柱力:キラービー
- 特徴:前後4本の角(前頭部の片方の角は牛角状で、片方は先代人柱力からの封印の際にエーにより折られている)に8本の尾(タコの触手)、人間の上半身をあわせ持つ巨大な暴れ牛。
- 封印された者の特徴:ビーは自分意思で自在に尾獣化、コントロール可能であり、尾獣の「朱いチャクラ」を8本目まで身に纏ってもかつてのナルト(九尾)のように暴走や肉体的負担はなく、精神を乗っ取られる事もない。ナルト同様、通常のチャクラの衣を身に纏う際は犬歯や爪が伸び、それ以上の変身時にはキラービーの皮膚が剥がれる。
8本の蛸足(尾)がついた牛の姿を持つ。蛸足を本体から切り離し、変わり身の術として敵を撹乱する事もできる。かつては四代目雷影・エーの従兄弟やその父・おじ等が人柱力だった。人柱力であるキラービーとは初めこそチャクラの奪い合いをしていたが、今ではキラービーが幻術を掛けられた際には八尾がそれを解くなど戦闘においても協力している。その知能は高く、獰猛そうな外見に反して思慮深い。人柱力のキラービーを諌めることがしばしばあり(保護者に近い)、その自由翻弄な性格にさすがに呆れている。サスケとの戦いの後に新たなる忍界大戦を予感する。雲隠れでは封印に琥珀の浄瓶を使用していた。
タコの触手を8本の尾に見立てるアイディアは単行本43巻170ページ「NARUTOオリキャラ優秀作発表その2」の読者の投稿したデザインを岸本が採用したもの。
九尾(九喇嘛)
- 声優 - 玄田哲章
- 人柱力:(うずまきミト→うずまきクシナ)→うずまきナルト
- 特徴:火の印からの無尽蔵のチャクラ、人の手足と九本の尻尾を持つ狐の姿をしている。
- 封印された者の特徴
- <尻尾0~3本目>犬歯および爪が伸び、瞳孔がネコのように縦長型になり虹彩部分が赤色に変色。「朱いチャクラ」が人柱力の体を覆い、1本目からは尾獣の尾を象るチャクラの「尾」および体全身を九尾を模した「チャクラの衣」が出現、怒りに伴い本数が増えていく。
- <4本目>人柱力の意識がなくなり暴走。皮膚が剥がれ血のごとき「朱いチャクラ」が表面化、人柱力の体表を赤黒く覆い九尾の肉体を形成し始める。
- <6本目>九尾のチャクラの上に更に妖狐の骨格らしきものが形成される。
- <8本目>巨大化し、表皮のない九尾の姿に変化する。
- 完全にコントロールすると九尾のチャクラが六道仙人の姿を形作る。
- 九尾のチャクラは木遁が影響を受けるほど生命力に溢れている。
- 他者の悪意を感じ取れる様になる。
- 四代目雷影・エーの最大肉体活性時以上の速度で移動できる。
かつては雲隠れの里が手に入れようとして金銀兄弟が対決したが、失敗。やがて木の葉でのうちは一族に対する処遇に対して、不満を持ったうちはマダラが木の葉を抜けた際に野放しになっていた九尾を写輪眼により操り、木の葉への襲撃の際に、九尾を使い初代火影・柱間と終末の谷で激突した。しかし、柱間がマダラに勝利したことで、マダラのコントロール下から離れ、妻・うずまきミトに封印される。後にミトは、初めて九尾をコントロールし、九尾のチャクラにより他者の悪意を感じ取れる境地に達した。その後、死ぬ直前まで人柱力としての使命を全うし、その後後任として自らの出身地である渦の国から連れてこられたクシナが二代目人柱力となる。
しかし、今度はナルト出産の際、封印が弱まっていた隙を突いた「自称うちはマダラ」によってクシナから引き剥がされ、「自称マダラ」の写輪眼による支配下に置かれた状態で木ノ葉隠れの里を襲うが、クシナの夫となった四代目火影・ミナトが、契約封印で「自称マダラ」の瞳力から解放し、屍鬼封尽によって九尾の陰のチャクラを道連れにして封印。残り半分にあたる陽のチャクラを、自分とクシナの残り少ないチャクラと共に、息子であるナルトに八卦封印によって封印した。
当初はナルトの怒りなどの感情的変化によって一部のチャクラを貸し与えていたが、後に自来也の介入もあって、精神世界に入り込んできたナルトにチャクラを貸せと言われたことで、ナルト自身の要求に応えてチャクラを貸すようになる。
しかし、第二部以降は、それとは別に勝手に自分の力を持て余すかの様にチャクラを与えては、ナルトを暴れさせている。他の尾獣よりも邪念が桁外れに強く、ナルトの場合は4本目の尾を出した途端に、九尾の本能である破壊衝動と邪念にほぼ完全に支配されてしまう。また、うちはサスケが瞳術を使ってナルトの中に入ってきたときは「うちはマダラ」の名前を出し、「ナルトを殺したら後悔することになる」という意味深な発言をしている。
ペインの襲撃時に、ヒナタを傷付けられ怒りに駆られたナルトの心の隙を付いて、ナルト自らに封印術を解除させようと画策。以前の四尾から六尾、八尾と尾を増やしていき、あと一歩のところで自身の完全復活が実現しようとしていたが、ミナトが残していた精神体によって阻まれ、彼が弱まった封印を組み直し、再度封印されてしまう事となった。
その後、再び精神世界にある自身の元に訪れたナルトによって封印を解かれ、自身のチャクラを引き剥がされそうになるが、激しく抵抗。自身のチャクラにある憎しみの念でナルトを侵食していくが、ヤマトやキラービー、そしてチャクラ体として眠っていたクシナの力を借りたナルトによって完全にコントロールされた。
封印から16年が経過した今でも、自身を封印したミナトへの恨みは深く、精神体となって現れた彼に完全復活を妨害された際には、普段の余裕に満ちた態度とは一変し感情的になっていた。それらの事から自身が支配しているナルトからも哀れみを受けていたようで、完全にコントロールされた後、少しの間待ってほしいと告げられている。
自来也は九尾が木ノ葉を襲った事件は自称うちはマダラの口寄せによるものではないかと疑っており、ミナトはそれに関する真実を知っていたために息子であるナルトに封印を施したと予測している。うちはイタチとミナト、そしてナルトの精神にチャクラ体として残留していたクシナに至っては、マダラの仕業であるとはっきり明言しているが、この件を問い詰めたサスケに対してマダラは関与を否定している。
作者によると、過去に一尾と闘ったことがあるという因縁があるとのこと。ペインは九尾について「最後に封印しなければ力のバランスが崩れ尾獣の封印像が崩れ落ちる」と他の暁のメンバーに説明しており、九尾は最後に狩られる事になっている。また、六道仙人の血を引く雲隠れの金角と銀角は、九尾の体内の肉を食べたことにより、そのチャクラを得て肉体を強化、さらに不完全ながら尾獣化も可能になっている。
十尾
- 人柱力:六道仙人
最強のチャクラを持つ、マダラが「全尾獣の集合体」と言う存在。六道仙人が自らに封印するまで人々を苦しめていた。そのチャクラはあまりに強大で邪悪であり、人柱力となった六道仙人は人外の存在となっていた。六道仙人の死の際に、チャクラは9つに分けられて陰陽遁により各尾獣となり、チャクラを抜かれた肉体は封印され月になったとされる。