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[[Image:Paparazzi by David Shankbone.jpg|thumb|300px|パパラッチ]]
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'''パパラッチ'''({{lang-it|複数:''paparazzi''、単数:''Paparazzo''}})<ref>{{cite web|url=http://www.merriam-webster.com/dictionary/paparazzo|title=paparazzo |accessdate=2008年8月3日 |author=Merriam-Webster Online}}</ref><ref>{{cite web|url=http://dictionary.reference.com/browse/paparazzo|title=paparazzo |accessdate=2008年8月3日 |author=Definitions from Dictionary.com }}</ref>は、[[セレブリティ]]をつけまわし、彼らのプライベート写真などを撮影して生計を立てる[[カメラマン]]一般をさす俗称。パパラッチは独立契約者である傾向にあり、主流メディア組織との関わりを持たない<ref name=AJR>[http://www.ajr.org/Article.asp?id=2325 Is Everyone a Journalist?], Tony Sonenshine, ''[[American Journalism Review]]'', October 1997.</ref>。
'''パパラッチ'''([[イタリア語]]: 複数:{{lang|it|paparazzi}}、単数:{{lang|it|paparazzo}})<ref>{{cite web|url=http://www.merriam-webster.com/dictionary/paparazzo|title=paparazzo |accessdate=2008年8月3日 |author=Merriam-Webster Online}}</ref><ref>{{cite web|url=http://dictionary.reference.com/browse/paparazzo|title=paparazzo |accessdate=2008年8月3日 |author=Definitions from Dictionary.com }}</ref>は、[[セレブリティ]]をつけまわし、彼らの[[wikt:プライベート|プライベート]]写真などを撮影る[[カメラマン]]一般をさす俗称である。パパラッチは独立契約者である傾向にあり、主流メディア組織との関わりを持たない<ref name=AJR>[http://www.ajr.org/Article.asp?id=2325 Is Everyone a Journalist?], Tony Sonenshine, ''American Journalism Review'', October 1997.</ref>。


== 語源 ==
== 語源 ==
[[フェデリコ・フェリーニ]]が監督した[[映画]]『[[甘い生活 (映画)|甘い生活]]』に登場する報道カメラマンパパラッツォ(''Paparazzo'')が由来。paparazzoを一般名詞として[[イタリア語の文法#数|複数形]]にしたのがpaparazz'''i'''である。ロバート・ヘンドリクソンは著書『''Word and Phrase Origins''』の中でフェリーニは特に腹立たしい雑音として「やぶ蚊」を意味するイタリアの[[方言]]から取ったと記述している。フェリーニは学生時代に早口で話すために「パパラッチ(蚊)」とあだ名を付けられていた男子を覚えていた。一方、[[脚本家]]の[[エンニオ・フライアーノ]]はフェリーニとのインタビューで、[[イギリス]]の[[小説家]][[ジョージ・ギッシング]]の[[1901年]]の作品『イオニア海のほとり』に登場するホテル経営者パパラッツォからとったと語っている。フェリーニとフライアーノのどちらかが、無作為に本を開き、たまたま目に付いたその名前を映画の中の写真家の名前として使うことを決めたという。
[[フェデリコ・フェリーニ]]が監督した映画『[[甘い生活 (映画)|甘い生活]]』(1960年)に登場する報道カメラマンで、ウォルター・サンテッソが演じたパパラッツォ(''Paparazzo'')が由来。paparazzoを一般名詞として[[イタリア語の文法#数|複数形]]にしたのがpaparazz'''i'''である。ロバート・ヘンドリクソンは著書『''Word and Phrase Origins''』の中でフェリーニは特に腹立たしい雑音として'''「やぶ蚊」'''を意味するイタリアの[[方言]]から取ったと記述している。
フェリーニは学生時代に早口で話すために「パパラッチ(蚊)」とあだ名を付けられていた男子を覚えていた。一方、[[脚本家]]の[[エンニオ・フライアーノ]]はフェリーニとのインタビューで、[[イギリス]]の小説家[[ジョージ・ギッシング]]の[[1901年]]の作品『イオニア海のほとり』に登場するホテル経営者パパラッツォからとったと語っている。フェリーニとフライアーノのどちらかが、無作為に本を開き、たまたま目に付いたその名前を映画の中の写真家の名前として使うことを決めたという。


== 概説 ==
== 概説 ==
=== 報酬 ===
=== 報酬 ===
パパラッチは通常、撮影した写真を専門のエージェントを通して雑誌や新聞に売ることで生計を立てている。報酬はエージェントと取り分を半分に分ける場合が多い<ref>2008年8月2日放送「[[ブロードキャスター]]」([[TBSテレビ|TBS]])のパパラッチ特集より</ref>。エージェントを介して売るとパパラッチ自身で[[著作権]]を保持できるが、新聞や雑誌などに直接持ち込んだ場合、たいていは著作権も買い上げとなるため、支払いは1回のみである<ref>{{cite web|url=http://allabout.co.jp/travel/travelengland/closeup/CU20070604A/index2.htm|title=パパラッチは1枚の写真でいくら稼ぐのか?!「写真1枚のお値段は……?」 |accessdate=2008年9月6日 |author=All About}}</ref>。
パパラッチは通常、撮影したスクープ写真を専門のエージェントを通して雑誌や新聞に売ることで生計を立てている。報酬はエージェントと取り分を半分に分ける場合が多い<ref>2008年8月2日放送「[[ブロードキャスター]]」([[TBSテレビ|TBS]])のパパラッチ特集より</ref>。エージェントを介して売るとパパラッチ自身で[[著作権]]を保持できるが、新聞や雑誌などに直接持ち込んだ場合、たいていは著作権も買い取りとなるため、支払いは1回のみである<ref>{{Cite web|和書|url=https://allabout.co.jp/gm/gc/79310/2/|title=パパラッチは1枚の写真でいくら稼ぐのか?!「写真1枚のお値段は……?」 |accessdate=2008年9月6日 |author=All About}}</ref>。


=== 活動制限と禁止命令 ===
=== 活動制限と禁止命令 ===
一部の国(特に[[ヨーロッパ]])と[[アメリカ合衆国]]の一部の州ではパパラッチの夜間外出禁止令を可決したり、パパラッチが自由に撮影できるイベントを設けることでパパラッチの活動を制限しようとしている。[[ノルウェー]]、[[ドイツ]]、[[フランス]]などではパパラッチが撮影した写真をメディアで公開する際は、撮影された人の許可を得なければならない。
一部の国(特に[[ヨーロッパ]])と[[アメリカ合衆国]]の一部の州ではパパラッチの夜間外出禁止令を可決したり、パパラッチが自由に撮影できるイベントを設けることでパパラッチの活動を制限しようとしている。[[ノルウェー]]、[[ドイツ]]、[[フランス]]などではパパラッチが撮影した写真をメディアで公開する際は、撮影された人の許可を得なければならない。


[[1997年]]に[[ダイアナ (プリンセス・オブ・ウェールズ)|ダイアナ元妃]]とその恋人ドディ・アルファイドが[[フランス]][[パリ]]でパパラッチに追跡され、高速カーチェイスの末、事故を起こし2人とも死亡した。数人のパパラッチが短期間拘束されたが、誰も有罪判決を下されることはなかった。公式審査では、運転手の飲酒と無謀な運転が事故の原因だったと発表された<ref>http://www.scottbaker_inquests.gov.uk/evidence/docs/inquisition_diana.pdf
[[1997年]]に[[ダイアナ (プリンセス・オブ・ウェールズ)|ダイアナ元英皇太子妃]]とその恋人[[ドディ・アルファイド]]が[[フランス]][[パリ]]でパパラッチに追跡され、高速カーチェイスの末、事故を起こし2人とも[[ダイアナ妃の死|死亡]]した。数人のパパラッチが短期間拘束されたが、誰も有罪判決を下されることはなかった。公式審査では、運転手の飲酒と無謀な運転が事故の原因だったと発表された<ref>http://www.scottbaker_inquests.gov.uk/evidence/docs/inquisition_diana.pdf
Jury Verdict-Inquisition Forms
Jury Verdict-Inquisition Forms
Diana Princess of Wales and Emad El-Din Mohamed Abdel Moneim Al Fayed
Diana Princess of Wales and Emad El-Din Mohamed Abdel Moneim Al Fayed
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=== スナパラッチ ===
=== スナパラッチ ===
近年では、プロフェッショナルではない素人が撮影した写真も買い取るエージェンシーが出てきている。
近年はプロフェッショナルではない素人が撮影した写真も買い取るエージェンシーが出てきている。2006年3月にスキー旅行に出かけていたイギリスの[[ウィリアム・ントバッテン=ウィンザー|ウィリアム王子]]とその恋人の[[ケイト・ミドルトン]]がリゾート地で抱擁している写真がイギリス国内のブロイド紙の一面を飾ったが、その写真は同じリゾート地に偶然居合わせた民間人が撮影したものである。ウィリアム王子が執拗に追いけ回すパパラッチに怒っているとコメントを発表してからは、各誌がパパラッチ撮影による写真を買い取っていなかったが、リゾート地での写真は2人の同意がなかったとはいえ、2人を追いけ回して撮影されたものではない民間人のものだったため、各誌が掲載に至った<ref name=AllAbout1>{{cite web|url=http://allabout.co.jp/travel/travelengland/closeup/CU20070604A/index3.htm|title=パパラッチは1枚の写真でいくら稼ぐのか?!「「偶然に」撮れちゃった写真なら問題ナシ?!」 |accessdate=2008年9月6日 |author=All About}}</ref>。


2006年3月にスキー旅行に出かけていたイギリスの[[ウィリアム (プリンス・オブ・ウルズ)|ウィリアム王子]]とその恋人(そ後結婚した)[[キャサリン (プリンセス・オブ・ウェールズ)|キャサリン・ミドルトン]]がリゾート地で抱擁している写真がイギリス国内の[[タブロイド|タブロイド紙]]の一面を飾ったが、その写真は同じリゾート地に偶然居合わせた民間人が撮影したものである。ウィリアム王子が執拗に追いけ回すパパラッチに怒っているとコメントを発表してからは、各誌がパパラッチ撮影による写真を買い取っていなかったが、リゾート地での写真は2人の同意がなかったとはいえ、2人を追いけ回して撮影されたものではない民間人のものだったため、各誌が掲載に至った<ref name=AllAbout1>{{Cite web|和書|url=https://allabout.co.jp/gm/gc/79310/3/|title=パパラッチは1枚の写真でいくら稼ぐのか?!「「偶然に」撮れちゃった写真なら問題ナシ?!」 |accessdate=2008年9月6日 |author=All About}}</ref>。
携帯電話でも画質の良い写真が撮れるようになり、カメラの軽量化・小型化により普段カメラを持ち歩くことも珍しくなくなったため、民間人がスクープ写真を撮ることも可能となった。近年はこのような現象をさして「市民ジャーナリスト(citizen journalist)」という言葉も生まれた。また、スクープ写真を撮る民間人を指して「'''スナパラッチ(snaparazzi)'''」(「スナップ写真」と「パパラッチ」を合わせた造語)という<ref name=AllAbout1/>。


[[携帯電話]]でも画質の良い写真が撮れるようになり、カメラの軽量化・小型化により普段カメラを持ち歩くことも珍しくなくなったため、民間人がスクープ写真を撮ることも可能となった。近年はこのような現象をさして「市民ジャーナリスト(citizen journalist)」という言葉も生まれた。また、スクープ写真を撮る民間人を指して「'''スナパラッチ(snaparazzi)'''」(「スナップ写真」と「パパラッチ」を合わせた造語)という<ref name=AllAbout1/>。
米国では「報道ギャング」、香港・台湾などでは「狗仔隊(香港警察の追跡調査員の俗称が由来)」などとも称されている。

米国では「報道ギャング」、[[香港]][[台湾]]などでは「狗仔隊(香港警察の追跡調査員の俗称が由来)」などとも称されている。


== パパラッチが主題の作品 ==
== パパラッチが主題の作品 ==
=== 映画 ===
=== 映画 ===
* 『[[パパラッチ (1998年の映画)|パパラッチ]]』(1998年、フランス
* 『[[醜聞]]』(スキャンダル) [[黒澤明]]監督(1950年、日本
* 『[[パパラッツィ]]』(1963年、フランス) [[ジャック・ロジエ]]監督で[[ジャン=リュック・ゴダール]]監督、[[ブリジッド・バルドー]]主演の『[[軽蔑 (1963年の映画)]]』の顛末を描いたドキュメンタリー
* 『盗写 1/250秒』 [[原田眞人]]監督(1985年、日本)
* 『パパラッチ』(1998年、フランス)
* 『[[パパラッチ (2004年の映画)|パパラッチ]]』(2004年、アメリカ)
* 『[[パパラッチ (2004年の映画)|パパラッチ]]』(2004年、アメリカ)
* 『[[ティーンエイジ・パパラッチ]]』(2010年、アメリカ)
* 『ティーンエイジ・パパラッチ』(2010年、アメリカ)
* 『[[ナイトクローラー]]』(2014年、アメリカ)
* 『[[SCOOP!]]』(2016年、日本)<ref group="注釈">上記の『盗写 1/250秒』のリメイク版</ref>

=== テレビドラマ ===
* [[世にも奇妙な物語 春の特別編 (1999年)|世にも奇妙な物語 春の特別編]]』「パパラッチ」[[星護]]監督(1999年、日本)

=== 漫画 ===
* 『盗撮影手パパラッチ』([[小池一夫]]・[[柳澤一明]]、1991年 - 1994年、[[集英社]]『[[週刊ヤングジャンプ]]』連載)
* [[報道ギャング ABSURD!]](2010年 - 2013年[[秋田書店]] 『[[プレイコミック]]』連載)


=== ドラマ ===
* [[世にも奇妙な物語]]1999年春の特別編「パパラッチ」(1999年、日本)
=== マンガ ===
* [[報道ギャング ABSURD!]](2010年、秋田書店 プレイコミック連載
== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
<references />
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{commonscat|Paparazzi}}
{{commonscat|Paparazzi}}
* [[タブロイド]]
* [[タブロイド]]
* [[写真週刊誌]]
* [[メディアスクラム]](集団的過熱取材)
* [[メディアスクラム]](集団的過熱取材)
* [[カメラ小僧]]
* [[芸能リポーター]]
* [[フライデー]]
* [[プライバシー]]
* [[プライバシー]]
* [[表現の自由]]・[[報道の自由]]
* [[ストーカー]]・[[報道倫理]]
* [[フライデー襲撃事件]]
== 外部リンク ==
* [[世界の果てまでイッテQ!]] - 「パパラッチ[[出川哲朗|出川]]」という企画を不定期に放送。
* [http://paparazzi.jp.net/ パパラッチ] - 報道及び情報提供サイト。
* [[ぱぱらナイト]] - かつて[[文化放送]]で放送されていたラジオ番組。番組タイトルがパパラッチに由来する。
* [http://xn--7ckd5ba4jy29qokgr6fs4qqy6j.com/ パパラッチ運営事務局] - 運営団体、商標など。
* [[高額な有名人の写真の一覧]]


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[[カテゴリ:カメラマン]]
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[[Category:報道]]
[[Category:フォトジャーナリズム]]
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[[Category:メディア問題]]
[[Category:プライバシー]]
[[Category:プライバシー]]
[[Category:イタリア語の語句]]

2024年4月14日 (日) 00:05時点における最新版

映画祭レッドカーペット前で有名人を待つパパラッチたち

パパラッチイタリア語: 複数:paparazzi、単数:paparazzo[1][2]は、セレブリティ等をつけまわし、彼らのプライベート写真などを撮影するカメラマン一般をさす俗称である。パパラッチは独立契約者である傾向にあり、主流メディア組織との関わりを持たない[3]

語源

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フェデリコ・フェリーニが監督した映画『甘い生活』(1960年)に登場する報道カメラマンで、ウォルター・サンテッソが演じたパパラッツォ(Paparazzo)が由来。paparazzoを一般名詞として複数形にしたのがpaparazziである。ロバート・ヘンドリクソンは著書『Word and Phrase Origins』の中でフェリーニは、特に腹立たしい雑音として「やぶ蚊」を意味するイタリアの方言から取ったと記述している。

フェリーニは学生時代に早口で話すために「パパラッチ(蚊)」とあだ名を付けられていた男子を覚えていた。一方、脚本家エンニオ・フライアーノはフェリーニとのインタビューで、イギリスの小説家ジョージ・ギッシング1901年の作品『イオニア海のほとり』に登場するホテル経営者パパラッツォからとったと語っている。フェリーニとフライアーノのどちらかが、無作為に本を開き、たまたま目に付いたその名前を映画の中の写真家の名前として使うことを決めたという。

概説

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報酬

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パパラッチは通常、撮影したスクープ写真を専門のエージェントを通して雑誌や新聞に売ることで生計を立てている。報酬はエージェントと取り分を半分に分ける場合が多い[4]。エージェントを介して売るとパパラッチ自身で著作権を保持できるが、新聞や雑誌などに直接持ち込んだ場合、たいていは著作権も買い取りとなるため、支払いは1回のみである[5]

活動制限と禁止命令

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一部の国(特にヨーロッパ)とアメリカ合衆国の一部の州ではパパラッチの夜間外出禁止令を可決したり、パパラッチが自由に撮影できるイベントを設けることでパパラッチの活動を制限しようとしている。ノルウェードイツフランスなどではパパラッチが撮影した写真をメディアで公開する際は、撮影された人の許可を得なければならない。

1997年ダイアナ元英皇太子妃とその恋人ドディ・アルファイドフランスパリでパパラッチに追跡され、高速カーチェイスの末、事故を起こし2人とも死亡した。数人のパパラッチが短期間拘束されたが、誰も有罪判決を下されることはなかった。公式審査では、運転手の飲酒と無謀な運転が事故の原因だったと発表された[6]

スナパラッチ

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近年では、プロフェッショナルではない素人が撮影した写真も買い取るエージェンシーが出てきている。

2006年3月にスキー旅行に出かけていたイギリスのウィリアム王子とその恋人(その後結婚した)キャサリン・ミドルトンがリゾート地で抱擁している写真がイギリス国内のタブロイド紙の一面を飾ったが、その写真は同じリゾート地に偶然居合わせた民間人が撮影したものである。ウィリアム王子が執拗に追いかけ回すパパラッチに怒っているとコメントを発表してからは、各誌がパパラッチ撮影による写真を買い取っていなかったが、リゾート地での写真は2人の同意がなかったとはいえ、2人を追いかけ回して撮影されたものではない民間人のものだったため、各誌が掲載に至った[7]

携帯電話でも画質の良い写真が撮れるようになり、カメラの軽量化・小型化により普段カメラを持ち歩くことも珍しくなくなったため、民間人がスクープ写真を撮ることも可能となった。近年はこのような現象をさして「市民ジャーナリスト(citizen journalist)」という言葉も生まれた。また、スクープ写真を撮る民間人を指して「スナパラッチ(snaparazzi)」(「スナップ写真」と「パパラッチ」を合わせた造語)という[7]

米国では「報道ギャング」、香港台湾などでは「狗仔隊(香港警察の追跡調査員の俗称が由来)」などとも称されている。

パパラッチが主題の作品

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映画

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テレビドラマ

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漫画

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脚注

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注釈

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  1. ^ 上記の『盗写 1/250秒』のリメイク版

出典

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  1. ^ Merriam-Webster Online. “paparazzo”. 2008年8月3日閲覧。
  2. ^ Definitions from Dictionary.com. “paparazzo”. 2008年8月3日閲覧。
  3. ^ Is Everyone a Journalist?, Tony Sonenshine, American Journalism Review, October 1997.
  4. ^ 2008年8月2日放送「ブロードキャスター」(TBS)のパパラッチ特集より
  5. ^ All About. “パパラッチは1枚の写真でいくら稼ぐのか?!「写真1枚のお値段は……?」”. 2008年9月6日閲覧。
  6. ^ http://www.scottbaker_inquests.gov.uk/evidence/docs/inquisition_diana.pdf Jury Verdict-Inquisition Forms Diana Princess of Wales and Emad El-Din Mohamed Abdel Moneim Al Fayed Coroner's Inquests into the Death of Diana, Princess of Wales and Mr. Dodi Al Fayed H. M. Coroner
  7. ^ a b All About. “パパラッチは1枚の写真でいくら稼ぐのか?!「「偶然に」撮れちゃった写真なら問題ナシ?!」”. 2008年9月6日閲覧。

関連項目

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