「リカちゃんキャッスル」の版間の差分
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2015年8月3日 (月) 07:20時点における版
福島県小野町にあるリカちゃんキャッスル株式会社のこと。以下本項では「キャッスル」と呼称する。 タカラトミーのグループからは独立した会社である。旧タカラの福島工場として設立され、主にリカちゃんやジェニー等の人形の生産を行っている一部門だったが、後にタカラいわき工業株式会社として分社化。2006年2月、旧タカラと旧トミーの合併前に自社株買いにより旧タカラの連結から外れ[1]、社名をリカちゃんキャッスル株式会社に変更。更に2011年1月1日付けにて、社名をリトルファクトリー株式会社に変更した[2]。OEMとしてはタカラトミー社向け商品の製造以外に、株式会社スターの製品や株式会社アゾンインターナショナルの製品の製造を請け負っている(ヘッドの彩色と植毛のみ等、一部のパーツ製造のみの場合も含む)。これら他社商品を製造している様子も公開されており、後述の見学通路から見ることができる。
リカちゃん生誕25周年記念の日である1993年5月3日に、日本で唯一の人形のオープンファクトリーとして開設された。リカちゃんやジェニーを生産している様子をガラス張りの通路から見学できる。他に歴代のリカちゃんを展示したミュージアムや、リカちゃんキャッスルオリジナルの人形やお土産を販売する売店を併設している。「キャッスル」の名の通り、建物はヨーロッパの城のような外観となっている。
小野町の観光名所の1つでランドマーク的存在でもあり、キャッスルの開設に合わせてリカちゃんは小野町の「町おこしプリンセス」に任命された。以降、町とキャッスルは観光や地域雇用に於いて積極的な連携を行っている。キャッスル付近の橋にはリカちゃんの銅像が立っている。キャッスル側でも小野町に伝わる小野小町伝説にちなみ、十二単を着た「小野小町リカちゃん」を製造、販売している。なお、キャッスルの名誉館長は歴代の小野町町長が務める。以前はキャッスルの近辺にある仕出し弁当店で「リカちゃんおべんとう」が販売されていたこともあった。(当該店舗は2010年2月に閉店)
旧タカラは1996年頃より人形の生産拠点の中心を中国に移したが、それ以降もキャッスルでは独自に仕上げの良いリカちゃんやジェニー、そのフレンドドールを製造して直販している。2007年には中国に自社縫製工場を開設し、良質なドレスの生産も開始した。キャッスル製の人形には様々なバリエーションがあり、「キャッスルリカ」「キャッスルジェニー」と呼ばれる。
また2007年には「リトルファクトリー」というサービスを開始した。顧客がリカちゃんやジェニー等のヘッドを自由に選択し、そこに好きな髪型をリクエストして再現してもらう、いわば人形のセミオーダーメイドとも呼べるシステムと、顧客の手持ちの人形の顔の塗装や髪型を修繕する、人形のリペアシステムが組み合わさったものである。近年はキャッスルの店内に留まらず、キャラバン隊として従業員が全国を回り、東京等で行われるドールイベントにも積極的に参加して受注及び出張販売を行っている。
2014年8月1日東京都中央区日本橋に、大人のためのドールショップ「リカちゃんキャッスルのちいさなおみせ」をオープン。リカちゃんキャッスルやイベントで販売していないオリジナル商品も販売している。
- ^ 「株式会社タカラトミー 平成18年3月期決算短信(連結) 3.経営成績及び財政状態」を参照のこと。
- ^ 「社名変更&振込み口座変更のお知らせ」リカちゃんキャッスル オフィシャルブログ