「小田切みき」の版間の差分
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2016年6月8日 (水) 00:00時点における版
おだぎり みき 小田切 みき | |
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本名 |
四方 美喜 よも みき 旧姓:山藤 きゅうせい:さんとう |
別名義 |
富士山 君子 ふじやま きみこ |
生年月日 | 1930年6月29日 |
没年月日 | 2006年11月28日(76歳没) |
出生地 |
日本・東京府豊多摩郡千駄ヶ谷町 (現:東京都渋谷区千駄ヶ谷) |
死没地 | 日本・神奈川県鎌倉市 |
民族 | 日本人 |
職業 | 女優 |
ジャンル | 映画・テレビドラマ・舞台 |
活動期間 | 1935年 - 2006年 |
配偶者 | 安井昌二 |
著名な家族 | 娘:四方晴美 |
主な作品 | |
『生きる』 |
小田切 みき(おだぎり みき、1930年6月29日 - 2006年11月28日)は、日本の女優。本名、四方 美喜(よも みき)、旧姓、山藤(さんとう)。チャコちゃんこと四方晴美の母としても知られる。
略歴
東京府豊多摩郡千駄ヶ谷町(現在の東京都渋谷区千駄ヶ谷)生まれ。幼時より日本舞踊の英才教育を受け、新協劇団で子役として活躍。1935年、『夜明け前』で初舞台を踏む。
1938年、山本薩夫監督の『田園交響曲』で映画に初出演。この時の芸名は富士山君子。
俳優座研究生時代、1952年に黒澤明『生きる』の志村喬の交際相手役として抜擢され、役名の"小田切とよ"から苗字を取って小田切みきを名乗る。俳優座の研究生は2年にならないと映画出演できないという決まりがあった。当時1年だった小田切は本来は出演できないはずなのだが黒澤映画という事で特別に許されたという[1]。最終選考の段階では、とよ役には小田切と左幸子が残っていたが、黒澤は自然で少しも飾らない小田切の方を選んだ。
後に俳優の安井昌二と結婚、四方姓となる[2]。娘が二人おり、長女の四方正美、次女の四方晴美ともに子役として人気があった。
その他の映画出演作に『十代の性典』(1953年、島耕二)、『ひめゆりの塔』(1953年、今井正)、『雁』(1953年、豊田四郎)、『太陽のない街』(1954年、山本薩夫)、『警察日記』(1955年、久松静児)、『潮騒』(1971年、森谷司郎)、『親鸞 白い道』(1987年、三国連太郎)など。テレビドラマ出演作に『パパの育児手帳』(1962年)、『東京警備指令 ザ・ガードマン』(1965年)、『チャコちゃん』(1966年)などがある。
永らく芸能活動から遠ざかっていたが、2003年、舞台作品『シベリア超特急4』に友情出演した。
2006年11月28日午前5時、心臓疾患のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去。享年76。
人物像
- 若い頃は、非常に行儀が悪かった。黒澤は彼女を自宅に呼んで小田切のくせや表情や特徴を演出家の眼で観察した。すると、黒澤宅に客が来ると炬燵に足を突っ込んだまま仰向けに寝て玄関の方を見て「先生、だれか……」と黒澤を呼び呆れさせたという逸話がある。黒澤は彼女のそういった地の部分を生かそうと、とよのキャラクターを肉付けしていった。
- 汁粉が大嫌いで、『生きる』で汁粉を食べるシーンのリハーサルでは黒澤から「もっとおいしそうに食べろ!!」と怒鳴られ、必死で食べた。
主な出演作品
映画
テレビドラマ
- 雁(1959年、KR)
- 東芝日曜劇場 (KR)
- 「おえん婆さん」(1960年)
- 「木更津河岸」(1960年)
- パパの育児手帳(1962年、TBS)
- チャコちゃん(1966年、TBS)
- 飢餓海峡(1978年、CX)
- 新必殺仕事人 第51話「主水ビックリする」(1982年、ABC)
- 木曜ゴールデンドラマ(YTV)
- 「非行少女」(1982年)
- 「ガラスの階段」(1983年)
- ザ・サスペンス「もう一人の乗客」(1982年、TBS)
- 火曜サスペンス劇場(NTV)
- 「その朝 お前は何を見たか」(1983年)
- 「回遊海路 〜北九州病院長バラバラ殺人事件〜」(1983年)
- 土曜ワイド劇場「母に捧げる犯罪」(1983年、ANB)
- 月曜ワイド劇場 (ANB)
- 「白い涙」(1984年)
- 「嫁と姑・泥沼のたたかい」(1984年)