「民族統一主義」の版間の差分
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** [[大セルビア]] - [[セルビア]]([[ヴォイヴォディナ]]地方を含む)、[[マケドニア共和国]]、[[コソボ]]、[[モンテネグロ]]、ボスニア・ヘルツェゴビナ、それにクロアチアの内、セルビア人が多数派を占めた[[クライナ・セルビア人共和国|クライナ]]地方などを潜在的な自国領とみなす。 |
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* [[メガリ・イデア]] - かつての[[ギリシャ]]は、これに基づいて[[コンスタンティノープル]](現在の[[イスタンブル]])や[[アナトリア半島]]におけるギリシャ系の居住地をギリシャに統合すべきとしていた。 |
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* [[統一マケドニア]] - ギリシャ、ブルガリア、マケドニア共和国、セルビア、コソボ、アルバニアにまたがる[[マケドニア]]地方全域を[[マケドニア人]]の土地とみなす。 |
* [[統一マケドニア]] - ギリシャ、ブルガリア、マケドニア共和国、セルビア、コソボ、アルバニアにまたがる[[マケドニア]]地方全域を[[マケドニア人]]の土地とみなす。 |
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* [[大ブルガリア (政治概念)|大ブルガリア]] - [[マケドニア]]地方、[[トラキア]]、北[[ドブロジャ]]を潜在的なブルガリア領とみなす。 |
* [[大ブルガリア (政治概念)|大ブルガリア]] - [[マケドニア]]地方、[[トラキア]]、北[[ドブロジャ]]を潜在的なブルガリア領とみなす。 |
2016年10月18日 (火) 11:26時点における版
民族統一主義(みんぞくとういつしゅぎ、Irredentism)とは、同一民族の居住地域であるにもかかわらず、歴史的経緯から複数国家の領域となっている地域を自国に編入しようとする運動のことである。「同一民族統一(併合)主義」とも呼ぶ。
概要
本来、この用語は19世紀のイタリア統一後に、イタリア人が住む土地でありながらオーストリア=ハンガリー帝国の領土となっている南チロルやトリエステ(未回収のイタリア)をイタリアに編入しようとする思想や運動のことを指していた。それが転じて他の地域の同様な思想についても用いられるようになった。
したがって、原語の「イレデンティズム」 (Irredentism) はイタリア語の「未回収のイタリア」 (Italia irredenta, イターリャ・イッレデンタ) に由来する。
この思想は当該地域の領有国家間において深刻な対立を招くことがあり、しばしば民族紛争に発展することがある。
憲法に定められた民族統一主義
- アルゼンチン - 憲法第1章でマルビナス諸島(フォークランド諸島)、サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島の領有を定めている。
- 中華人民共和国 - 憲法前文に台湾の領有を定めている。これに対して中華民国は台湾のみならず中国大陸の全域に対する領有権を主張し、外モンゴル地域(モンゴル国・トゥヴァ共和国領土)も含まれている。
- コモロ - 憲法第1条にグランドコモロ島、アンジュアン島、モヘリ島、マヨット島(現フランス領)によって構成されると定めている。
民族単位での統一主義
アジア
- 汎テュルク主義
- 汎アラブ主義
- 汎イラン主義(en:Pan-Iranism)
- 大モンゴル(汎モンゴル主義)
- 中華圏 (Greater China)
- 大イスラエル(en:Greater Israel)[1]
- 大シリア主義
- 大イエメン(en:Greater Yemen)
- 大ネパール(en:Greater Nepal)
- 大インドネシア(en:Greater Indonesia)
アフリカ
アメリカ
ヨーロッパ
- 未回収のイタリア(Italian irredentism)
- 汎ゲルマン主義
- 汎スラヴ主義
- 汎スカンディナヴィア主義
- イベリスモ(イベリア主義) - 19世紀後半から唱えられているスペインとポルトガルとの統合思想
- ユーラシア主義
- ハンガリー王国の歴史的地域 - ハンガリー人の居住する地域、ないしハンガリー王国の歴史的領土に基づき、スロバキアの大半および、それぞれオーストリア、ウクライナ、ルーマニア(トランシルヴァニア)、セルビア(ヴォイヴォディナ)、クロアチア、スロベニアの一部を潜在的なハンガリー領とみなす。
- 大フィンランド
- 大ネーデルラント(en:Greater Netherlands)
- バスク国 (歴史的な領域)
- エノシス - 東方正教系住民による旧英領キプロスのギリシャへの分離・合邦運動
- 統一アイルランド(en:United Ireland)
バルカン半島
多様な民族が混在し、歴史の中で国境が大きく変動し続けたバルカン半島においては、多くの民族で自民族による民族統一主義の主張が見られる。
- バルカン連邦構想
- かつての南スラヴ人 - 第一次世界大戦後、南スラブ系諸民族を統合するユーゴスラビアとして成立することになった。
- メガリ・イデア - かつてのギリシャは、これに基づいてコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)やアナトリア半島におけるギリシャ系の居住地をギリシャに統合すべきとしていた。
- 統一マケドニア - ギリシャ、ブルガリア、マケドニア共和国、セルビア、コソボ、アルバニアにまたがるマケドニア地方全域をマケドニア人の土地とみなす。
- 大ブルガリア - マケドニア地方、トラキア、北ドブロジャを潜在的なブルガリア領とみなす。
- 大ルーマニア - 現在のルーマニア領に加え、南ドブロジャ、ベッサラビアを潜在的なルーマニア領とみなす。
- 大アルバニア - アルバニア人が居住するアルバニア、マケドニア共和国西部、モンテネグロ南部、コソボ、セルビア南部、ギリシャ北西部を潜在的なアルバニア領とみなす
大陸単位での統一主義
関連項目