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2016年11月6日 (日) 10:54時点における版
詩音 | |
---|---|
出生名 | 朴有香(パク・ユヒャン)[1][2] |
ジャンル | R&B、ヒップホップ、ポップ |
職業 | シンガーソングライター |
活動期間 | 2008年 - 現在 |
詩音(しおん)は、日本の女性歌手である[1]。在日韓国人で本名は朴有香(パク・ユヒャン)。
来歴
親はショット・バーを経営していて、そこではいつもマーヴィン・ゲイやダイアナ・ロスの楽曲が流れていた。幼稚園からアメリカンスクールに通う。ミュージカルへの出演、アルト・サックス奏者としてジャズ・バンドに抜擢された経験を持つ。1994年、在学時に大手芸能事務所からスカウトされ、アメリカ合衆国デトロイトでキース・ジョンによるボーカルレッスンを受けた[3]。
2004年からインディーズレーベルでの音楽活動を開始し、横浜、横須賀市などのクラブでの活動、ヒップホップユニットLGY(現・LGYankees)の楽曲のバックコーラスに参加していた[4]。
2008年5月28日、DS455らに見出され、アルバム『Candy Girl』でCDデビュー。インディーズ・レーベルからのデビュー作ながらもオリコンチャートで9位を獲得し、話題となった。インディーズのデビュー作品の総合チャートでトップ10入りし初登場するのは初のことであった[4]。同作の累計売上は5万枚(2008年8月現在)[5]。同年8月22日に1枚目のシングル『Last Song〜secret of my heart〜』が発売された。同作の累計売上は1.4万枚(2009年4月時点)[6]。
2009年4月8日、2枚目のシングル『RAIN OF TEARZ/GIRLICIOUS feat.DJ☆GO』が7日付けのデイリーチャートで初登場6位、初動売上は2000枚[6]。同年10月に発売されたアルバム『Trurh』は、シングル・アルバム通じ3作目のオリコントップ10入りを記録。
休止
2009年10月29日の自身のブログで、自身の喉にポリープができたことを告白。治療に専念するため、予定の入っていたライブも全てキャンセルし、活動休止が発表された。だが、11月9日のブログで活動を再開することを本人によって伝えられた。
だが、その矢先の同年12月、自宅にケタミンを所持しているのが見つかり、麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で神奈川県警察に逮捕される[1]。「ビルボード・ジャパン・ミュージック・アワード2009」の最優秀インディーズアーティスト賞にノミネートされている中(のちに辞退)での逮捕となった。また、逮捕により本名と国籍が初めて明かされた[2]。
2010年2月15日に横浜地裁で初公判が行われ、起訴事実を全面的に認めた。検察側は懲役1年を求刑、即日結審した。杉山正明裁判官は「うつ病だったなど同情すべき点がある」として懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した[7]。詩音は喉の調子が悪く思うように歌えず苦悩していたと述べ、2009年10月発売のアルバム『Truth』が自身最高の7位を記録したときも「これが最後だ」と思い込み自殺未遂を図るなど自暴自棄になっていたことを告白した。今後について、事件を受け事務所からは解雇されたが、「もし待ってくれる人がいるのなら、また歌いたい」と涙ながらに語っている[8]。
2011年9月13日、歌手としての活動を再開することを発表した。新曲「BELIEVE」と「DESTINY」の2曲を7日から順次配信しており、14日から全メディアでの配信となる。
復帰
2015年7月、およそ3年間の休止期間を経て、モデルのほずにゃむをミュージックビデオに迎えた新曲「distance」を発売[9]。翌2013年には、歌手のGACKT、およびタレントのルー大柴とともに雑誌『小悪魔ageha』にゲスト登場、同誌のモデルにあたる愛沢えみりとの対談が注目を集めるなどしている[10]。
人物と音楽性
幼少から聴いていたブラック・ミュージックのアーティストから学んできたが、自分の方向性を型にはめたくないと語る。それは洋楽やJ-POPなど様々な音楽を好んでいるからだという[3]。歌詞では小文字を使うことが多く、これがケータイ世代の女性から共感を得た[5]。R&B/ヒップホップ系の新人は着うたや有線から話題になることが多いため、口コミや本人によるブログ、歌詞の影響力でノンタイアップながら話題になった詩音はその点、珍しい存在だった[5]。
「ベイサイド・ディーヴァ」という自身の通称をタトゥーで入れている[3]。
ディスコグラフィー
シングル
# | 発売日 | 作品 | 最高順位 | アルバム | ||
---|---|---|---|---|---|---|
オリコン[11] | Hot 100 | RIAJ | ||||
1st | 2008年8月22日 | Last Song〜secret of my heart〜 | 36 | — | — | Candy Girl |
2nd | 2009年4月8日 | RAIN OF TEARZ/GIRLICIOUS feat.DJ☆GO | 8 | — | — | |
3rd | 2009年7月29日 | LUV/SUMMER TIME LUV | 16 | — | — | Truth |
4th | 2012年10月17日 | again | 67 | — | — | AFTER THE RAIN |
アルバム
オリジナルアルバム
# | 発売日 | 題名 | 最高順位 | 売上 [12] |
認定 | |
---|---|---|---|---|---|---|
オリコン [13] |
ビルボード | |||||
1st | 2008年5月28日 | Candy Girl | 9 | |||
2nd | 2009年10月7日 | Truth | 7 | |||
3rd | 2013年1月16日 | AFTER THE RAIN | 60 | |||
4th | 2015年4月8日 | BAYSIDE DIVA |
コンピレーションアルバム
# | 発売日 | 題名 | 最高順位 | 売上 [12] |
認定 | |
---|---|---|---|---|---|---|
オリコン [14] |
ビルボード | |||||
1st | 2008年10月29日 | w/z FRIENDz | 11 |
ベストアルバム
# | 発売日 | 題名 | 最高順位 | 売上 |
認定 | |
---|---|---|---|---|---|---|
オリコン [15] |
ビルボード | |||||
1st | 2013年6月5日 | ALL TIME BEST -BAYSIDE DIVA STORY- | 63 |
参加作品
- S.T.M『RESTART』(2008年11月26日) M-5「絆 feat.BIG RON, 詩音, GHETTO INC.」
- CLIFF EDGE『ナミダボシ feat.詩音』(2009年2月4日) M-1「ナミダボシ feat.詩音」
ミュージックビデオ
年 | ビデオ | 監督 |
---|---|---|
2008年 | 春夏秋冬 | 池田圭 [16][17][18] |
CANDY GIRL feat. BIG RON, RICHEE (Live Ver.) | ||
Last Song ~secret of my heart~ (Single Ver.) | ||
2009年 | ナミダボシ feat.詩音 | |
RAIN OF TEARZ | 池田圭[19][20] | |
GIRLICIOUS feat.DJ☆GO | ||
LUV feat.大地 | 抗田浩輔[21] | |
Love Affair feat.Kayzabro(DS455) |
脚注
- ^ a b c “歌手の詩音を逮捕 麻薬「ケタミン」使用容疑”. 産経ニュース. (2009年12月10日)
- ^ a b “喉頭がんで気落ちした?麻薬逮捕「詩音」ブログで告白”. J-cast. (2009年12月11日)
- ^ a b c “インタビューファイル 詩音”. bounce.com. (2008年5月25日)
- ^ a b “R&B詩音“口コミ”でオリコン初登場9位”. Sponichi Annex. (2008年6月3日)
- ^ a b c 「つのはず誠の月間音楽チャート診断 ピックアップアーティスト 詩音」『日経エンタテインメント!』第12巻第12号、日経BP社、2008年8月、pp.136。
- ^ a b “詩音、2ndシングルが初登場6位にランクイン”. オリコン. (2008年4月9日)
- ^ “麻薬の詩音被告に有罪判決「また歌いたい」”. YOMIURI ONLINE. (2010年2月15日)
- ^ “麻薬使用の歌手詩音に有罪判決=「思うように歌えず」と証言-横浜地裁”. 時事ドットコム. (2010年2月15日)
- ^ 『ベイサイド・ディーヴァ詩音、約3年の沈黙を破り新曲配信開始!』 2012年7月12日 MUSIC LOUNGE
- ^ 『GACKT×人気モデルの異色対談 「小悪魔ageha」に初降臨』 2050年2月4日 モデルプレス
- ^ “詩音のCDシングルランキング” (日本語). オリコン芸能人事典. オリコン (2011年). 2011年2月4日閲覧。
- ^ a b “オリコンランキング情報サービス「you大樹」”. オリコン. December 14, 2010閲覧。 (subscription only)
- ^ “詩音のCDアルバムランキング” (日本語). オリコン芸能人事典. オリコン (2011年). 2011年2月4日閲覧。
- ^ “詩音のCDアルバムランキング” (日本語). オリコン芸能人事典. オリコン (2011年). 2011年2月4日閲覧。
- ^ “詩音のCDアルバムランキング” (日本語). オリコン芸能人事典. オリコン (2013年). 2013年7月11日閲覧。
- ^ “春夏秋冬” (日本語). 楽曲関連情報. スペースシャワーTV (2008年5月28日). 2011年2月7日閲覧。
- ^ “CANDY GIRL feat. BIG RON, RICHEE (Live Ver.)” (日本語). 楽曲関連情報. スペースシャワーTV (2008年5月28日). 2011年2月7日閲覧。
- ^ “Last Song ~secret of my heart~ (Single Ver.)” (日本語). 楽曲関連情報. スペースシャワーTV (2008年8月22日). 2011年2月7日閲覧。
- ^ “RAIN OF TEARZ” (日本語). 楽曲関連情報. スペースシャワーTV (2009年4月8日). 2011年2月7日閲覧。
- ^ “GIRLICIOUS feat.DJ☆GO” (日本語). 楽曲関連情報. スペースシャワーTV (2009年4月8日). 2011年2月7日閲覧。
- ^ “LUV feat.大地” (日本語). 楽曲関連情報. スペースシャワーTV (2009年7月29日). 2011年2月7日閲覧。