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「パケット」の版間の差分

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== 文献 ==
== 文献 ==
*『パケットとフレームは同じもの?』 日経NETWORK、2004年3月号
*『パケットとフレームは同じもの?』 日経NETWORK、2004年3月号
*『OSI 明日へのコンピュータネットワーク』日本規格協会、OSI編集委員会主査 田畑孝一他、1987年 ISBN4-542-30511-2
*『OSI 明日へのコンピュータネットワーク』日本規格協会、OSI編集委員会主査 田畑孝一他、1987年 ISBN 4-542-30511-2
*『フレームリレーサービスのインタフェース』財団法人日本データ通信協会、日本電信電話株式会社編
*『フレームリレーサービスのインタフェース』財団法人日本データ通信協会、日本電信電話株式会社編
*『パケット交換サービスのインタフェース(PT編)』財団法人日本データ通信協会、日本電信電話株式会社編
*『パケット交換サービスのインタフェース(PT編)』財団法人日本データ通信協会、日本電信電話株式会社編
*『標準LAN教科書 上』アスキー出版局、上原政二監修・マルチメディア通信研究会編、1987年 ISBN4-7561-0252-2
*『標準LAN教科書 上』アスキー出版局、上原政二監修・マルチメディア通信研究会編、1987年 ISBN 4-7561-0252-2
*『マスタリングTCP/IP 入門編』オーム社、竹下隆史・伊藤長敏・苅田幸雄共著、1994年 ISBN4-274-0673-X
*『マスタリングTCP/IP 入門編』オーム社、竹下隆史・伊藤長敏・苅田幸雄共著、1994年 ISBN4-274-0673-X



2016年11月15日 (火) 16:56時点における版

パケット (packet) とは、「小包」のことであるが、日本ではもっぱらパケット通信または蓄積交換(通信方式)における情報伝送単位を指す。広義には単にある程度の大きさのデータのかたまりのこと。

主としてISOOSI参照モデルではネットワーク層 (Layer 3)で使われる。

RFC 1122では、インターネットレイヤで使われる。

パケット単位で通信を行うことにより、ネットワークの帯域を連続して占有することがなくなって複数の端末からの送受信データを1本の信号線上に多重化出来る、データの一部が破損・喪失しても少ないコストで再送が可能になる、網状の通信路構成に適している、などの利点がある。

概要

エンドシステム〜エンドシステム(2点)間の通信を行うための転送単位をパケットという。 通常、発信元と送信先のアドレスや、パケットの種類や通し番号等の制御情報とユーザデータを含む。

ひとつのパケットに含まれるデータ量は、通信方式により異なり、可変長と固定長がある。

送信する場合、上位層より[1]受取ったデータが、この規定の長さより長い場合、データは複数個のパケットに分割され転送される。

また、下位層[2]より受取ったパケットのデータが分割されている場合、複数のパケットに分割されたデータを分割前のデータ単位に復元し、上位層[3]に渡す。

パケットの分割方法は、通信方式により異なる。

転送するデータをある一定の単位のパケットに分割することにより、複数の対地とのデータの送受信を1本の物理的な通信回線を利用し多重化出来る。

エンドシステム〜エンドシステム(2点)間の通信に際し、エンドシステム間にて論理的通信路を利用する。このような物理的な回線を占有しない交換方式をパケット交換方式と呼ぶ[4]

パケット、フレーム、セグメント

PDU(Protocol Data Unit)

パケット、フレームセグメントは、コンピュータ間の通信に使用されるデータを送る単位である。この単位のことを、PDU(プロトコル・データ・ユニット)という。

フレーム

フレームは、OSI参照モデルデータリンク層 (Layer 2) の通信で使われるPDUの呼び名である[5]

フレームリレーのように第3層を含めて使われることもある[6]

MACフレーム、PPPフレーム、HDLCフレーム等も使われる。

パケット

パケットは、OSI参照モデルネットワーク層 (Layer 3) の通信で使われるPDUの呼び名である[7]

レイヤ3で使用されるパケットとしては、X.25パケットがある。またIPの規格(RFC 791)での伝送単位はデータグラム (datagram) であるが、通常IPパケットと呼ばれる。

セグメント

第4層での通信規格の一つであるTCPに使われるPDUの呼び名である。

第4層の別の規格であるUDPでは、伝送単位としてデータグラムを使っている。

用語の区別

一般的には、これらの用語は、それほど厳密に区別されずに使われている。単にデータを送る単位の意味としてパケットという表現が使われることが多い。 データリンク層 (Layer 2)のデータはフレームで、ネットワーク層 (Layer 3)以上のデータはパケットと呼ぶこともある(MACフレームやTCPセグメントのことをパケットと呼ぶなど)[8]

課金単位としてのパケット

日本で移動体通信事業を行う事業者では、携帯電話PHSでのパケット通信(データ通信)の利用料金を算出する際に、積算通信量を表す単位として「パケット」という語を用いる。1パケットは128バイト[9][10][11]であり、これは全角文字64字に相当する。

出典・脚注

  1. ^ OSI参照モデルでは、第4層トランスポート層。RFC 1122では、トランスポート層
  2. ^ OSI参照モデルでは、第2層 データリンク層。RFC 1122では、リンク層
  3. ^ OSI参照モデルでは、第4層 トランスポート層。RFC 1122では、トランスポート層
  4. ^ 通信路を占有する方式とし回線交換方式がある
  5. ^ 『OSI 明日へのコンピュータネットワーク』91頁
  6. ^ [1] フレームリレーサービスのインタフェース 6頁、10頁、12頁から68頁
  7. ^ 『OSI 明日へのコンピュータネットワーク』 122頁
  8. ^ 半沢智著 「パケットとフレームは同じもの?」 日経NETWORK 2004年3月号 p.73
  9. ^ パケット・バイト換算”. NTTドコモ. 2013年9月11日閲覧。
  10. ^ モバイルデータ通信(携帯電話からの接続)”. ソフトバンクモバイル. 2013年9月11日閲覧。
  11. ^ パケット通信のご注意”. au. 2013年9月11日閲覧。

文献

  • 『パケットとフレームは同じもの?』 日経NETWORK、2004年3月号
  • 『OSI 明日へのコンピュータネットワーク』日本規格協会、OSI編集委員会主査 田畑孝一他、1987年 ISBN 4-542-30511-2
  • 『フレームリレーサービスのインタフェース』財団法人日本データ通信協会、日本電信電話株式会社編
  • 『パケット交換サービスのインタフェース(PT編)』財団法人日本データ通信協会、日本電信電話株式会社編
  • 『標準LAN教科書 上』アスキー出版局、上原政二監修・マルチメディア通信研究会編、1987年 ISBN 4-7561-0252-2
  • 『マスタリングTCP/IP 入門編』オーム社、竹下隆史・伊藤長敏・苅田幸雄共著、1994年 ISBN4-274-0673-X

関連項目