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== 概説 ==
== 概説 ==
出血とは、血液が血管外に流出することであり、より厳密に言うと、血液の全成分が血管から出ることである。文献によっては「[[赤血球]]が血管外に出ること」としているものもある。これは、通常でも血管壁からは[[血漿]]や[[白血球]]は出入りしているため、これらの成分のみが血管から出入りする通常の場合は出血とは呼ばない、ということを(暗に)言おうとしているのである。
出血とは、血液が血管外に流出することであり、より厳密に言うと、血液の全成分が血管から出ることである。文献によっては「[[赤血球]]が血管外に出ること」としているものもある。これは、通常でも血管壁からは[[血漿]]や[[白血球]]は出入りしているため、これらの成分のみが血管から出入りする通常の場合は出血とは呼ばない、ということを暗に言おうとしているのである。


成立[[機序]]による分類として、血管の破綻による[[破綻性出血]]と、[[血管壁]]からの漏出による[[漏出性出血]]がある。
成立[[機序]]による分類として、血管の破綻による[[破綻性出血]]と、[[血管壁]]からの漏出による[[漏出性出血]]がある。
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また血液が体外に出るものを[[外出血]]、組織内や体腔内に出るものを[[内出血]]と呼ぶ<ref name='koujien' /><ref name='britanica' />。
また血液が体外に出るものを[[外出血]]、組織内や体腔内に出るものを[[内出血]]と呼ぶ<ref name='koujien' /><ref name='britanica' />。


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出血部位による分類としては、胃や食道からの出血は[[吐血]]、肺からは[[喀血]]、鼻からは[[鼻出血]]と呼び、そのほかに[[血尿]]、[[血便]]がある<ref name='britanica' />。ほかにも{{ill2|動脈性出血|en|Blood squirt}}、[[静脈性出血]]、[[毛細血管性出血]]なども。

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== 出血の種類 ==
== 出血の種類 ==
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急激な多量の出血では、[[血圧]]が急激に低下し、[[ショック]]状態に陥り死亡することがある([[血液#血液量の減少によるショック|乏血性ショック]])。標準体重の成人の概算では血液総量の1/2 、およそ1.5リットル以上を出血で失えば失血死を起こすとされている<ref name='britanica' />。

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* 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104


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* {{ill2|反射出血|en|Autohaemorrhaging}} - 動物などが、自分から出血させる反応。2種類の類型があり、(1)血液に毒性を持つ動物が吹きかける。(2)感染病で死んだようにすることで捕食の対象とならないようにするのに使用する。主に昆虫などにみられるが、爬虫類などにもみられる。


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* 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104

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2024年6月13日 (木) 00:37時点における最新版

出血
概要
診療科 Emergency medicine
分類および外部参照情報
ICD-10 R58
MedlinePlus 000045
MeSH D006470

出血(しゅっけつ、英語全般: bleeding、米国での専門用語: hemorrhage、英国での専門用語: haemorrhage)とは、血液血管外に流出すること[1][2]血液の全成分がそのまま血管外に出ること[3]

概説

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出血とは、血液が血管外に流出することであり、より厳密に言うと、血液の全成分が血管から出ることである。文献によっては「赤血球が血管外に出ること」としているものもある。これは、通常でも血管壁からは血漿白血球は出入りしているため、これらの成分のみが血管から出入りする通常の場合は出血とは呼ばない、ということを(暗に)言おうとしているのである。

成立機序による分類として、血管の破綻による破綻性出血と、血管壁からの漏出による漏出性出血がある。

また血液が体外に出るものを外出血、組織内や体腔内に出るものを内出血と呼ぶ[1][3]

出血部位による分類としては、胃や食道からの出血は吐血、肺からは喀血、鼻からは鼻出血と呼び、そのほかに血尿血便がある[3]。ほかにも動脈性出血英語版静脈性出血毛細血管性出血なども。

出血の種類

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吐血
食道からの出血
喀血
気管気管支からの出血
下血
からの出血
血尿
腎臓膀胱からの出血
脳出血
脳内出血くも膜下出血など
血胸
胸腔からの出血
血腹
腹腔からの出血
血心嚢
心嚢からの出血

失血死

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急激な多量の出血では、血圧が急激に低下し、ショック状態に陥り死亡することがある(乏血性ショック)。標準体重の成人の概算では血液総量の1/2 、およそ1.5リットル以上を出血で失えば失血死を起こすとされている[3]

脚注

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  1. ^ a b 広辞苑第六版「出血」
  2. ^ デジタル大辞泉「出血」
  3. ^ a b c d ブリタニカ国際大百科事典「出血」

参考文献

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  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104

関連項目

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