コンテンツにスキップ

「小臼歯」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Addbot (会話 | 投稿記録)
m ボット: 言語間リンク 22 件をウィキデータ上の d:q839483 に転記
ZairanTD (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
1行目: 1行目:
[[ファイル:Premolars.png|thumb|200px|赤い部分がヒトの小臼歯]]
[[ファイル:Premolars.png|thumb|200px|赤い部分がヒトの小臼歯]]
'''小臼歯'''(しょうきゅうし、Premolar)とは、[[哺乳類]]において[[犬歯]]と[[大臼歯]]の間にある[[歯]]。[[人間]]では二対(八本)の歯を持ち、それぞれ近心側から第一小臼歯、第二小臼歯という。それらは通常、二つの咬頭を持ち、頬側の咬頭が大きい。これは特に[[下顎第一小臼歯]]で顕著である。[[下顎第二小臼歯]]は時には舌側に二咬頭を持つこともある。
'''小臼歯'''(しょうきゅうし、premolar)とは、[[哺乳類]]において[[犬歯]]と[[大臼歯]]の間にある[[歯]]。[[人間]]では二対(八本)の歯を持ち、それぞれ近心側から第一小臼歯、第二小臼歯という。それらは通常、二つの咬頭を持ち、頬側の咬頭が大きい。これは特に[[下顎第一小臼歯]]で顕著である。[[下顎第二小臼歯]]は時には舌側に二咬頭を持つこともある。


定義上、小臼歯は犬歯の後ろで、[[乳臼歯]]の脱落した部位に萌出する[[永久歯]]である。哺乳類のうち、初期の[[真獣下綱|真獣類]](有胎盤類)では四対(十六本)の小臼歯があったが、[[新世界サル]]、[[類人猿]]、人間では近心側の二本が失われたと言われている。このため、[[古生物学者]]は人間の小臼歯をPm3とPm4と呼ぶ。
定義上、小臼歯は犬歯の後ろで、[[乳臼歯]]の脱落した部位に萌出する[[永久歯]]である。哺乳類のうち、初期の[[真獣下綱|真獣類]](有胎盤類)では四対(十六本)の小臼歯があったが、[[新世界サル]]、[[類人猿]]、人間では近心側の二本が失われたと言われている。このため、[[古生物学者]]は人間の小臼歯をPm3とPm4と呼ぶ。

2017年2月16日 (木) 12:09時点における版

赤い部分がヒトの小臼歯

小臼歯(しょうきゅうし、premolar)とは、哺乳類において犬歯大臼歯の間にある人間では二対(八本)の歯を持ち、それぞれ近心側から第一小臼歯、第二小臼歯という。それらは通常、二つの咬頭を持ち、頬側の咬頭が大きい。これは特に下顎第一小臼歯で顕著である。下顎第二小臼歯は時には舌側に二咬頭を持つこともある。

定義上、小臼歯は犬歯の後ろで、乳臼歯の脱落した部位に萌出する永久歯である。哺乳類のうち、初期の真獣類(有胎盤類)では四対(十六本)の小臼歯があったが、新世界サル類人猿、人間では近心側の二本が失われたと言われている。このため、古生物学者は人間の小臼歯をPm3とPm4と呼ぶ。

ヒトの小臼歯