コンテンツにスキップ

「オルフィスム」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
ZairanTD (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2012年12月}}
{{出典の明記|date=2012年12月}}
'''オルフィスム'''(オルフィズム。Orphism, Orphisme)とは、[[キュビスム]]の影響を受けた、[[フランス]]における[[絵画]]の一傾向の呼称。
'''オルフィスム'''(オルフィズム、{{lang-fr-short|Orphisme}}, {{lang-en-short|Orphism}})とは、[[キュビスム]]の影響を受けた、[[フランス]]における[[絵画]]の一傾向の呼称。


その傾向は、[[パブロ・ピカソ|ピカソ]]と[[ジョルジュ・ブラック]]のキュビスム作品における抽象化をより押し進め(一部には、[[抽象絵画]]といってもいいような作品も含まれる)、一方で、2人の作品では(一時)失われた色彩を自由に使った華麗な作品となっている。
その傾向は、[[パブロ・ピカソ|ピカソ]]と[[ジョルジュ・ブラック]]のキュビスム作品における抽象化をより押し進め(一部には、[[抽象絵画]]といってもいいような作品も含まれる)、一方で、2人の作品では(一時)失われた色彩を自由に使った華麗な作品となっている。

2017年3月21日 (火) 16:25時点における版

オルフィスム(オルフィズム、: Orphisme, : Orphism)とは、キュビスムの影響を受けた、フランスにおける絵画の一傾向の呼称。

その傾向は、ピカソジョルジュ・ブラックのキュビスム作品における抽象化をより押し進め(一部には、抽象絵画といってもいいような作品も含まれる)、一方で、2人の作品では(一時)失われた色彩を自由に使った華麗な作品となっている。

具体的な画家としては、諸説あるものの

などがあげられる。シンクロミズムに属する画家を含める考え方もある。(上記のうち、特に、ドローネーとクプカが、最も抽象化の方向を押し進めた。)

この呼び名は、1912年ピュトー・グループの一部の作家の作品等を指してギョーム・アポリネール(Guillaume Apollinaire; 1880年-1918年)が呼んだことにはじまる。オルフィスムという言葉の由来は、ギリシャ神話のオルフェウス(竪琴の名手。Orphée)にあり、アポリネールは、この傾向に属する作品の色彩の豊かさを、「音楽」に託して比喩的に示そうとしたといわれる。

オルフィスムの終わりは、1914年ごろとされている。

オルフィスムについては、作家または作品に必ずしも共通性がなく、ジャンル分けとして余り意味や必要がないのではないか、という批判も強く、キュビスムに解消してしまう論者もいる。

関連項目