「セクショナリズム」の版間の差分
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Penn Station (会話 | 投稿記録) 無秩序・無出典で大量列挙された事例を削除 (WP:INDISCRIMINATE) |
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{{Otheruses|官庁や企業などにおける排他的傾向|左翼運動における排他的傾向|セクト主義}} |
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{{複数の問題 |
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|出典の明記=2023-08 |
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|独自研究=2023-08 |
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このような傾向の顕著な例が「[[縄張り|縄張り意識]]」や「[[派閥]]主義」で、自分たちが担当する職務に関して、他の部局の人間が関与することを嫌い、組織全体の利益・効率性を無視して自分たちの都合ばかりを優先するというものである。また、自らが担当する職務以外に関心が薄く、専門外のことは避けようとし、専門以外のことはほとんど知らないという傾向も特徴としてある。 |
このような傾向の顕著な例が「[[縄張り|縄張り意識]]」や「[[派閥]]主義」で、自分たちが担当する職務に関して、他の部局の人間が関与することを嫌い、組織全体の利益・効率性を無視して自分たちの都合ばかりを優先するというものである。また、自らが担当する職務以外に関心が薄く、専門外のことは避けようとし、専門以外のことはほとんど知らないという傾向も特徴としてある。 |
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広義のセクショナリズムとして、本来であれば自分とは無関係ではない事柄であっても他に責任者がいる場合はあえて関与しない、それでいて担当者のやる事に対して無責任に非難中傷する事も挙げられる。 |
広義のセクショナリズムとして、本来であれば自分とは無関係ではない事柄であっても他に責任者がいる場合はあえて関与しない、それでいて担当者のやる事に対して無責任に非難中傷する事も挙げられる。 |
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<!-- == 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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{{Reflist}} --> |
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== セクショナリズムの横行による対立が懸念されてきた組織 == |
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=== 公的組織 === |
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==== 日本 ==== |
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* [[鎌倉時代]]における[[荘園領主]]・[[荘官]]・[[国司]]と[[地頭]] |
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* 旧[[東京大学|東京帝国大学]]医学部と同大学旧[[国立伝染病研究所]](所長:[[北里柴三郎]]) |
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* 旧[[大日本帝国陸軍]]と旧[[大日本帝国海軍]] - 作戦立案や兵器開発の非効率な重複だけでなく、陸軍における[[陸軍特殊船]](小型空母も含む)・[[陸軍船舶兵]]・[[陸軍海上挺進戦隊]]や海軍における[[海軍陸戦隊]]といった互いの領域に侵食しかねない編成を双方で手掛けていた。また、兵器開発に於いても、第二次世界大戦末期でこそ「[[秋水|十九試局地戦闘機 秋水]]」共同開発に取り組んでるが、原爆開発や軍用機開発では個々の研究体制(陸軍:[[仁科芳雄#原爆開発「ニ号研究」|原爆開発「ニ号研究」]]、海軍:[[荒勝文策|F研究]]。''[[日本の原子爆弾開発]]''も参照の事)で行ない、同盟国ドイツからの[[DB 601]]エンジン買い付けも個々に交渉・実行した事で相手国国家元首を呆れさせ、[[メッサーシュミット Me262]]を参考にしたジェット戦闘機開発まで個々で行っていた(陸軍:[[キ201 (航空機)|キ201「火龍」]]、海軍:[[橘花 (航空機)|橘花]])有り様だった。ちなみに、戦後発足した自衛隊の兵器開発については、旧軍の轍を踏まない様、[[防衛省]]直轄「[[技術研究本部]]」にて完全一本化している。 |
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* 発足当初の[[航空自衛隊]]における旧[[陸軍飛行戦隊]]出身者グループと旧[[大日本帝国海軍航空隊]]・[[海軍航空本部]]出身者グループ |
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* [[海上自衛隊]]と[[海上保安庁]] |
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* [[公安調査庁]]と[[公安委員会]]・[[警視庁公安部]]、[[自衛隊情報保全隊]]、[[内閣情報調査室]] |
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* 旧[[通産省]]と旧[[郵政省]] - コンピュータ(特に[[情報通信]]分野)に関わる許認可権限を巡り、長年対立していた。 |
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* 旧[[文部省]]と旧[[厚生省]] - [[幼稚園]]制度と[[保育園]]制度の統合が阻まれ続けてきた原因とされている。 |
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* [[文部科学省]]旧[[宇宙科学研究所|ISAS(宇宙科学研究所)]]と[[独立行政法人]]旧[[航空宇宙技術研究所|NAL(航空宇宙技術研究所)]]と[[特殊法人]]旧[[宇宙開発事業団|NASDA(宇宙開発事業団)]] - [[2003年]][[10月1日]]付けで[[JAXA]]に集約統合。 |
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* 旧[[全日本テコンドー協会]]と旧[[日本テコンドー連合]] - [[シドニーオリンピック]]テコンドー競技[[銅メダリスト]][[岡本依子]]の[[アテネオリンピック (2004年)|アテネオリンピック]]出場が危ぶまれる元にもなった諍い、および和解の後、2005年に社団法人[[全日本テコンドー協会]]として統合された。 |
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==== 旧満州国 ==== |
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* 国家機関([[満州国皇帝|執政(のちに「皇帝」と名称変更)]]、[[満州国参議府|参議府]]、[[満州国国務院|国務院]]、[[法院 (満州国)|法院]]、[[満州国監察院|監察院]])と在[[満州国]][[日本大使館]][[関東局]] |
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* [[国務総理大臣|国務総理大臣(のちに「国務院総理」と官位名変更)]]と国務院[[総務庁 (満州国)|総務庁]](国務院総理[[補佐機関]]も兼ねた組織) |
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==== アメリカ ==== |
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* 旧[[連合国軍最高司令官総司令部]]における幕僚部[[民政局]]と参謀部[[参謀第2部]] |
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* [[連邦捜査局|FBI(連邦捜査局)]]と[[中央情報局|CIA(中央情報局)]]、および同FBIと地方警察 |
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==== ロシア(旧ソ連も含む) ==== |
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* [[ロシア革命]]直後の第一次[[ロシア共和国]](暫定[[首都]][[サンクトペテルブルク|ペトログラード]])における[[ロシア臨時政府]]と[[ペトログラード・ソヴィエト]]。[[ロシア革命#革命の勃発と二重権力の成立]]も参照の事。 |
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* 旧ソ連時代の[[ソ連軍]]における[[政治将校]]と一般将校。 |
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* 旧[[スホーイ|スホーイ設計局(現:株式会社スホーイ・カンパニー)]]と旧[[MiG|ミコヤン・グレヴィッチ設計局(現:ロシア航空機製作会社『MiG』)]] |
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* 旧[[S.P.コロリョフ ロケット&スペース コーポレーション エネルギア|第1設計局(別名「コロリョフ設計局」、現:S.P.コロリョフ ロケット&スペース コーポレーション エネルギア)]]と旧[[NPOエネゴマシュ|第456設計局(現:NPOエネゴマシュ)]] - [[ソ連の有人月旅行計画#背景での逆風]]も参照の事。 |
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==== ドイツ(旧ナチスドイツも含む) ==== |
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* 旧[[陸軍総司令部 (ドイツ)|OKH(陸軍総司令部)]]と旧[[国防軍最高司令部 (ドイツ)|OKW(国防軍最高司令部)]] - 本来は後者組織の下に前者組織が置かれるべきだったが、OKW首脳部への信頼を持てなくなった[[ヒトラー]]が見せしめ人事として前者の権限を大幅強化し、双方を同格組織とした。 |
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* 旧[[親衛隊 (ナチス)|SS(親衛隊)]]と旧[[ゲシュタポ]] - 職域・職権の重複・競合よりも、各組織を率いる閣僚間の権力闘争が大きな要因だった。 |
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==== フランス ==== |
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* [[フランス国防省|国防省]][[フランス対外治安総局|DGSE(対外治安総局)]]と[[フランス内務省|内務省]][[フランス国家警察|国家警察総局(国家警察)]]旧[[フランス国土監視局|DST(国土監視局)]] |
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==== 北朝鮮 ==== |
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* [[江東政治学院]]と[[金剛学院]]と[[平壌学院]] - いずれも[[対南工作|対南工作員養成教育機関]]であったが、各々の設立・後援において、国内で激しく対立しあう派閥が深く関わってきた為、権力闘争の度に改組・縮小・廃校の憂き目にあった。 |
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* [[朝鮮民主主義人民共和国国防委員会]]と同国[[最高人民会議常任委員会]]、および同国国防委員会と[[朝鮮労働党]]政治局常務委員会 |
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==== 世俗化が進行中のイスラム圏諸国 ==== |
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* [[普通裁判所]]と[[カーディー]]裁判官 - 前者は世俗法に基いて判決を下し、後者は[[シャリーア|シャリーア(イスラム法)]]に基づく判決を下す。イスラム教信者の中には少なからず、「自身が国民として属している国家」と「[[ウンマ (イスラム)|ウンマ(イスラーム共同体)]]」が一体ではない(たまたま祖先から住んでいた地に建国された国家に便宜上属しているだけで、当該国家とイスラム教義が完全合致しているとは認めない)という考えで、普通裁判所の判決に従わないケースが生じる事もある。互いの判決結果が食い違う場合もあり、国権が及び辛い地方において、結果的に前者の判決が実効性に欠くケースも生じる。 |
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=== 企業・団体 === |
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* [[シャープ]]における旧電子機器事業部(旧[[MZ (コンピュータ)|MZシリーズPC]]担当部門)と旧テレビ事業部(旧[[X1 (コンピュータ)|X1シリーズPC]]、及び旧[[X68000|X68000シリーズPC]]を担当した部門。後の「デジタル情報家電事業本部」) |
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* [[松下電器産業]]グループにおける[[日本ビクター]]と旧[[パナソニック ヘルスケア|松下寿電子工業(現パナソニック ヘルスケア)]] - 松下電器産業が採用する[[家庭用ビデオ・デッキ]]規格を巡り、[[松下幸之助]]会長の御前でグループ内コンペを実施。[[VHS]]方式を推す前者が[[VX方式]]を推していた後者を制する裁定が下された。 |
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* 旧[[西武グループ]]における[[堤清二]]寄り傘下企業群(後の[[セゾングループ|西武流通グループ]])と[[堤義明]]寄り傘下企業群(後の[[西武グループ|西武鉄道グループ]]) |
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* [[札幌千秋庵製菓]]と旧[[六花亭|帯広千秋庵(現:六花亭)]] - [[カニ族]]の口コミをきっかけに全国的人気となった[[ホワイトチョコレート]](帯広千秋庵により国内で初めて商品化)を主力商品とした後者企業の札幌進出を巡り対立した。 |
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== 参考文献 == |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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* [[官僚制]] |
* [[官僚制]] |
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* [[大企業病]] |
* [[大企業病]] |
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* [[貴族化]] |
* [[貴族化]]([[公家化]]) |
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=== 対義的用語 === |
=== 対義的用語 === |
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* [[インフォーマル・グループ]] |
* [[インフォーマル・グループ]] |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%81%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AB%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88/ar-BBrJrfU?ocid=SKY2DHP#page=2 なぜ、ウォークマンはネット時代に失敗したのか――サイロ・エフェクト(msn)] |
* [http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%81%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AB%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88/ar-BBrJrfU?ocid=SKY2DHP#page=2 なぜ、ウォークマンはネット時代に失敗したのか――サイロ・エフェクト(msn)] |
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2024年7月5日 (金) 09:56時点における最新版
セクショナリズム(英語: sectionalism)とは、集団・組織内部の各部署が互いに協力し合うことなく、自分たちが保持する権限や利害にこだわり、外部からの干渉を排除しようとする排他的傾向のことをいう。官僚制における逆機能の一つとして指摘されたもので、組織内部の専門性を追求しすぎた結果起こってくる機能障害である。部局割拠主義などと訳されることがある。
このような傾向の顕著な例が「縄張り意識」や「派閥主義」で、自分たちが担当する職務に関して、他の部局の人間が関与することを嫌い、組織全体の利益・効率性を無視して自分たちの都合ばかりを優先するというものである。また、自らが担当する職務以外に関心が薄く、専門外のことは避けようとし、専門以外のことはほとんど知らないという傾向も特徴としてある。
最近では、組織内部のセクショナリズムを解消するために、組織横断的に各部局からメンバーを選抜して協力させるプロジェクトを発足させるという方法がとられるようになってきた。しかし、このようなプロジェクトも参加メンバーに対して、通常業務との掛け持ちで過度の負担を強いることも多くなるマイナスの面があることは注意を要する。
広義のセクショナリズムとして、本来であれば自分とは無関係ではない事柄であっても他に責任者がいる場合はあえて関与しない、それでいて担当者のやる事に対して無責任に非難中傷する事も挙げられる。