「四日市あすなろう鉄道」の版間の差分
m編集の要約なし |
m編集の要約なし |
||
46行目: | 46行目: | ||
[[近畿日本鉄道]](近鉄)が保有・運営していた[[鉄道路線]]である内部線と八王子線を、[[2015年]][[4月1日]]より、[[四日市市]]が[[鉄道事業者#第三種鉄道事業|第三種鉄道事業者]]として保有し、四日市あすなろう鉄道が[[鉄道事業者#第二種鉄道事業|第二種鉄道事業者]]として運行している<ref name="yokkaichi_57995-sankou-2"/><ref name="asahi_ASH306X69H30ONFB012"/><!--<ref name="asahi_2015-4-1"/>--><ref name="chunichi_2015-4-2"/><ref name="mainichi_20150402ddlk24020025000c"/>。 |
[[近畿日本鉄道]](近鉄)が保有・運営していた[[鉄道路線]]である内部線と八王子線を、[[2015年]][[4月1日]]より、[[四日市市]]が[[鉄道事業者#第三種鉄道事業|第三種鉄道事業者]]として保有し、四日市あすなろう鉄道が[[鉄道事業者#第二種鉄道事業|第二種鉄道事業者]]として運行している<ref name="yokkaichi_57995-sankou-2"/><ref name="asahi_ASH306X69H30ONFB012"/><!--<ref name="asahi_2015-4-1"/>--><ref name="chunichi_2015-4-2"/><ref name="mainichi_20150402ddlk24020025000c"/>。 |
||
=== |
=== 会社設立の経緯 === |
||
2012年6月29日に、四日市市議会は内部線および八王子線の存続問題を審議する総合交通政策調査特別委員会を設置した<ref name="asahi_NGY201206140005"/>。 |
2012年6月29日に、四日市市議会は内部線および八王子線の存続問題を審議する総合交通政策調査特別委員会を設置した<ref name="asahi_NGY201206140005"/>。 |
||
しかし、同年8月21日に地元住民に対して近鉄は、鉄道の運行を廃止してその跡地に建設するバス専用道路で[[バス・ラピッド・トランジット|バス高速輸送システム]](BRT)を運営する方針を発表した<ref name="mainichi_20120822ddq041020012000c"/>。さらに、同年8月24日に近鉄は翌年の夏までにこのBRT化の方針への是非を決定するように四日市市に求めていることを公表し<ref name="kintetsu_120824utuhachi"/>、老朽化した[[車両]]の更新時期を考えて2013年夏を方向性決定の期限とする旨を提案の詳細と共に四日市市に通達したことを同年12月12日に公表した<ref name="kintetsu_121213utuhachi"/>。 |
しかし、同年8月21日に地元住民に対して近鉄は、鉄道の運行を廃止してその跡地に建設するバス専用道路で[[バス・ラピッド・トランジット|バス高速輸送システム]](BRT)を運営する方針を発表した<ref name="mainichi_20120822ddq041020012000c"/>。さらに、同年8月24日に近鉄は翌年の夏までにこのBRT化の方針への是非を決定するように四日市市に求めていることを公表し<ref name="kintetsu_120824utuhachi"/>、老朽化した[[車両]]の更新時期を考えて2013年夏を方向性決定の期限とする旨を提案の詳細と共に四日市市に通達したことを同年12月12日に公表した<ref name="kintetsu_121213utuhachi"/>。 |
2017年3月26日 (日) 16:59時点における版
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒510-0075 三重県四日市市安島1丁目1番60号 |
設立 | 2014年(平成26年)3月27日 |
業種 | 運輸業 |
法人番号 | 8190001021663 |
事業内容 | 旅客鉄道事業(第二種鉄道事業者) |
代表者 | 代表取締役社長 都司尚[1] |
資本金 | 5,000万円 |
主要株主 |
|
外部リンク | http://www.yar.co.jp/ |
特記事項:近鉄グループホールディングスの連結子会社 |
四日市あすなろう鉄道株式会社(よっかいちあすなろうてつどう、英: Yokkaichi Asunarou Railway Co.,Ltd.)は、内部線および八王子線を運行する鉄道事業者である[2]。
概要
近畿日本鉄道(近鉄)が保有・運営していた鉄道路線である内部線と八王子線を、2015年4月1日より、四日市市が第三種鉄道事業者として保有し、四日市あすなろう鉄道が第二種鉄道事業者として運行している[3][4][5][6]。
会社設立の経緯
2012年6月29日に、四日市市議会は内部線および八王子線の存続問題を審議する総合交通政策調査特別委員会を設置した[7]。 しかし、同年8月21日に地元住民に対して近鉄は、鉄道の運行を廃止してその跡地に建設するバス専用道路でバス高速輸送システム(BRT)を運営する方針を発表した[8]。さらに、同年8月24日に近鉄は翌年の夏までにこのBRT化の方針への是非を決定するように四日市市に求めていることを公表し[9]、老朽化した車両の更新時期を考えて2013年夏を方向性決定の期限とする旨を提案の詳細と共に四日市市に通達したことを同年12月12日に公表した[10]。
これに対して、四日市市が鉄道路線での存続を要望したことから、2013年8月6日には近鉄が、鉄道として存続するためには公設民営方式に移行することが唯一の方策である[11]との趣旨と、この方式に移行した場合に車両および施設を無償譲渡する意向を示した[12]。2013年7月に、四日市市はこの返答に対して鉄道路線の保有と運営の両方を別会社に切り離す民設民営方式を近鉄に提案したが、近鉄はこれを断った[13]。その後の2013年9月27日に近鉄と四日市市の両者は、四日市市が施設・車両を保有し、同市と近鉄が出資する新会社が運行する公有民営方式で、2015年春から鉄道路線を存続させることで合意した[14][15]。
2014年3月27日には、合意に基づいて四日市あすなろう鉄道が設立された[16]。同社は、近鉄が75%分を、四日市市が25%分を、それぞれ出資する第三セクター鉄道となっている。社名の「四日市あすなろう鉄道」は、未来への希望(明日にむかって)と、運行する内部線および八王子線が軌間762mmという狭軌(ナローゲージ)であることに由来する[16]。この新体制で2015年4月1日から運行が開始されている[4][5][6]。なお、同社の代表取締役は近鉄の役員または従業員から選任されている。
沿革
路線
近鉄が運営していた当時は、両線共に自動券売機でパールカードによる乗車券の購入が可能であった。しかし、四日市あすなろう鉄道への移管後は、各駅の自動券売機は食券販売型のそれに置き換えられ、乗車券は非磁気型となった。また、近鉄で2007年4月1日からサービスが開始されているICカード「PiTaPa」は移管前後共に両線では非対応である。
運賃は四日市あすなろう鉄道移管に伴って普通運賃相当で30円の値上げが行われた[21][22][23][24]。
注釈
- ^ 運営移行と同時に近鉄四日市駅から改称された。
出典
- ^ "四日市あすなろう鉄道の新車両のローレル賞受賞式及び出発式について" (Press release). 四日市市. 28 July 2016.
- ^ a b c 河崎裕介 (2015年3月13日). “中間駅の充実要望 内部・八王子線 四日市市に自治会”. 中日新聞 (中日新聞社)
- ^ "内部・八王子線の鉄道事業再構築事業の申請概要" (PDF) (Press release). 四日市市. 26 December 2014.
- ^ a b c d 坂本進 (2015年4月1日). “四日市あすなろう鉄道、三セクで再出発 狭軌守ろう”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). オリジナルの2016年1月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d “四日市のナローゲージ 内部・八王子線 「公有民営」で再出発足”. 中日新聞 (中日新聞社). (2015年4月2日)
- ^ a b c 岡正勝 (2015年4月2日). “内部・八王子線:公有民営で発車”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ “近鉄内部・八王子線が廃線危機 議会で存続策検討”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2012年6月15日). オリジナルの2013年1月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “近鉄:2路線、鉄路廃止へ 赤字続く内部線・八王子線、バス専用道に”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年4月2日)
- ^ "内部・八王子線に関する当社の考え方(お知らせ)" (PDF) (Press release). 近畿日本鉄道. 24 August 2012.
- ^ "内部・八王子線に関する当社の考え方(その2)" (PDF) (Press release). 近畿日本鉄道. 13 December 2012.
- ^ "内部・八王子線に関する当社の考え方(その3)「現在の協議状況について」" (PDF) (Press release). 近畿日本鉄道. 2013-8-6.
{{cite press release2}}
:|date=
の日付が不正です。 (説明) - ^ “近鉄が施設、車両譲渡を提示 内部・八王子線、公有民営なら”. 中日新聞 (中日新聞社). (2013年8月6日)
- ^ “近鉄:内部・八王子線存続問題 近鉄、民有案を拒否 四日市市提案に「譲歩の用意ある」”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2013年8月6日). オリジナルの2013年10月29日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b "内部・八王子線に関する当社の考え方(その5)「四日市市様との基本的な合意について」" (PDF) (Press release). 近畿日本鉄道. 27 September 2013.
- ^ a b “近鉄と四日市市、内部・八王子線の公有民営化で合意…2015年春移行へ”. レスポンス (イード). (2013年9月28日)
- ^ a b c "内部・八王子線の新会社「四日市あすなろう鉄道株式会社」の設立について" (PDF) (Press release). 近畿日本鉄道. 27 March 2014.
- ^ “内部・八王子線、事業計画を提出 30円値上げ見込む”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2014年12月27日)
- ^ "鉄道事業再構築実施計画の認定申請を行いました" (Press release). 四日市市. 26 December 2014.
- ^ "地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく鉄道事業再構築実施計画の認定について〔北近畿タンゴ鉄道:宮福線及び宮津線、近畿日本鉄道:内部線及び八王子線〕" (Press release). 国土交通省 鉄道局 鉄道事業課. 10 March 2015.
- ^ 大西里奈 (2015年9月28日). “新車両が運転開始 四日市あすなろう鉄道 冷房設置、夏場も快適に”. 中日新聞 (中日新聞社)
- ^ "国土交通大臣から鉄道事業再構築実施計画の認定を受けました" (PDF) (Press release). 四日市市. 11 March 2015.
- ^ "四日市あすなろう鉄道申請上限運賃と現行の近鉄内部・八王子線運賃比較" (PDF) (Press release). 四日市市. 26 December 2014.
- ^ "鉄道事業再構築実施計画の認定申請を行いました" (Press release). 四日市市. 26 December 2014.
- ^ "駅間営業キロ程・普通旅客運賃〔大人〕表" (PDF) (Press release). 四日市市. 26 December 2014.
関連項目
外部リンク