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2017年4月20日 (木) 08:25時点における版

SUBARU > スバルテクニカインターナショナル
スバルテクニカインターナショナル株式会社
SUBARU TECNICA INTERNATIONAL INC.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 STI
本社所在地 日本の旗 日本
181-0015
東京都三鷹市大沢三丁目9番6号
設立 1988年4月2日
業種 輸送用機器
法人番号 4012401012635 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 平川良夫
資本金 2億5,000万円
主要株主 株式会社SUBARU(100%)
外部リンク http://www.sti.jp/
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TEAM STI
国籍 日本の旗 日本
本拠地 東京都三鷹市
チーム代表 平川良夫
関係者 辰己英治(総監督)
活動期間 1988年 - 現在
カテゴリ WRCJGTCSUPER GT
公式サイト STI
2017年のSUPER GT(GT300)
エントリー名 R&D SPORT
レーサー 日本の旗 井口卓人
日本の旗 山内英輝
マシン 61. SUBARU BRZ R&D SPORT
タイヤ ダンロップ
2016年のニュルブルクリンク24時間レース(SP3T)
エントリー名 STI NBR Challenge
レーサー オランダの旗 カルロ・ヴァン・ダム
ドイツの旗 マルセル・ラッセー
ドイツの旗 ティム・シュリック
日本の旗 山内英輝
マシン SUBARU WRX STI NBR Challenge 2016
タイヤ ファルケン
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スバルテクニカインターナショナル株式会社SUBARU TECNICA INTERNATIONAL INC.、略称STI)は、SUBARU(旧・富士重工業)の連結子会社モータースポーツへの参画やパーツ開発・販売なども担当する。

会社概要

所在地はSUBARUの東京事業所内。レースへの参加、パーツ開発及び販売、エンジンチューニングが主な業務である。

設立当時の活動の場が日本イタリアイギリスだったため、日本語イタリア語英語の会社名となっている。製品名には以前、小文字のiの「STi」の表記を行っていたが、2005年4月25日から会社の略称と同じ「STI」に統一された。過去に富士重工業で製造されていたスクーターラビット」のペットマークをあしらったステッカーや、現行の六連星エンブレムも販売している。また、「安全性と機能性への追及」という車造りと共通の観点からSTIマークとシリアルナンバーが入った子供用ランドセルが限定で発売されたこともある。

代表取締役社長は唐松洋之(2010年4月1日就任。富士重工業海外部門職を歴任)。STIの主格を担う「Sシリーズ」(後述)はレガシィS401から取締役商品企画部長であった伊藤健(初代レガシィ、初代・2代目インプレッサの開発者)が指揮を取ってきた。また車両の開発責任者として富士重工業からSTI車両実験部に辰己英治が転籍している。

モータースポーツ

スバルでサファリラリー参戦などのモータースポーツ活動に係わっていた久世隆一郎が代表となり、1988年4月2日に発足。当時のスタッフはわずか5名。1989年に発表されたレガシィのプロモーション活動として、10万km世界速度記録挑戦を企画運営したのが最初の大仕事だった。

1989年2月、イタリアのミラノに海外拠点スバルテクニカヨーロッパ (STE) を設立。1983年のサファリラリーで5位入賞した高岡祥郎が代表に就任し、エンジンビルダーのモトーリ・モデルニと提携して水平対向12気筒を開発。1990年にはコローニに搭載してF1に参戦したが、半年で撤退する失敗に終わる。

1989年12月にはレガシィRSタイプRAのエンジンやECUの調整を担当し、のちにSTIバージョンとして発展していく。

1990年にはイギリスのプロドライブと提携して世界ラリー選手権 (WRC) への参戦をスタート[1]。当時現役最多勝を挙げていた「無冠の帝王マルク・アレンと契約し、レガシィRSの開発を進める。1993年は555タバコのスポンサードを獲得し、ニュージーランドにてコリン・マクレーがスバルのWRC初勝利を獲得。続けて新車インプレッサを投入し、1995年〜1997年にマニュファクチャラー部門3年連続チャンピオンを獲得。欧米における"スバル"ブランドの浸透に貢献した。

1997年のワールドラリーカー(WRカー)規定導入に伴いインプレッサWRCを開発したが、2000年代は欧州車の巻き返しによりマニュファクチャラーズタイトルを獲得できず、2005年のラリーGBペター・ソルベルグが挙げたメーカー47勝目を最後に勝利から遠ざかる。2008年シーズン終了後、本社業績悪化の影響によりWRCから撤退した。ただし、プロダクション部門 (PWRC、2013年よりWRC2) のドライバー支援は継続しており、インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ (IRC) では2010年よりマニュファクチャラー登録を行なって参戦した[2]

また、R&D SPORTと提携し、2009年よりSUPER GTのGT300クラスにレガシィB4を投入。2012年よりBRZにスイッチした。

2008年からWRX STIニュルブルクリンク24時間レースに参戦。いずれも完走し、2011年にSP3Tクラスでクラス優勝(総合21位)、翌2012年にも同クラスでクラス優勝(総合28位)した。2014年度からWRX STI VAをベースとしたモデルで参戦している。

STI仕様の車種の分類

STI仕様は大きく分けて、通常販売のカタロググレードWRX STISTi versionSTI Sport など)と、生産台数・受注期間限定の特別仕様車「Sシリーズ[3]」や「tuned by STI = tS」などのコンプリートカーがある。また「tuned by STI」は2010年にグレード名を「tS」に略称して改名した。

STI仕様の車種の一覧

2006 インプレッサWRX STI
レガシィB4 tS

以下の一覧を車種別にグレード名にて記載する。

レガシィ

ツーリングワゴン STi
初代ツーリングワゴン「GT」をベース。
S401 STi version
2002年発売。400台限定。 3代目「B4 RSK」をベース。インプレッサWRX STi と同じく6MTを採用。
tuned by STI (2005)
2005年発売。600台限定。4代目B4とツーリングワゴン「2.0GT Spec.B」をベース。5MTと5ATが選べる。
tuned by STI (2006)
2006年発売。600台限定。4代目B4、ツーリングワゴン「2.0GT Spec.B」 をベース。6MTと5ATが選べる。STIのコンプリートカーで初めてSI-DRIVEを採用。
tuned by STI (2007)
2007年発売。600台限定。4代目B4、ツーリングワゴン「2.0GT spec.B」をベース。6MTと5ATが選べる。STIのコンプリートカーで初めてキーレスアクセス&プッシュスタートを採用。
S402
2008年発売。402台限定。4代目B4、ツーリングワゴン「spec.B」をベース。S402専用2.5Lターボエンジンを採用。6MTのみの設定。
tS (2010)
2010年6月8日発売。600限定。5代目B4、ツーリングワゴン「2.5GT S Package」をベース。「tuned by STI 」から馴染みを持ってもらうためグレード名を「tS」に略称して改名。6MT・5ATとも同価格。ツーリングワゴンはエコカー減税対象車。
tS (2012)
2012年発売。300台限定。5代目B4、ツーリングワゴン「2.5i EyeSight S Package」をベース。コンプリートカーで初めてEyeSightを採用。トランスミッションリニアトロニックCVTのみの設定。

インプレッサ

S201 STi version
2000年発売。300台限定。
S202 STi version
2002年発売。400台限定。
S203
2004年発売。555台限定。
S204
2006年発売。600台限定。
R205 [4]
2010年発売。400台限定。「spec C 18インチ仕様」をベース。
S206
2011年発売。300台限定。「ニュルブルクリンク24時間レース SP3Tクラス」の優勝を記念して、ドライカーボン製リアスポイラー(S206ロゴ入り)、カーボン製ルーフ、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」を100台限定で発売。ボディカラーに「ライトニングレッド」を受注期間限定で発売。
22B STi version
1998年発売。400台限定。
spec C TYPE RA - R
2006年発売。300台限定。ボディカラーに「アストラルイエロー」を50台限定で発売。
STI 20th ANNIVERSARY
2008年発売。300台限定。STI設立20周年を記念して発売。
tS
2010年発売。400台限定。6MTと5AT(A-Line)が選べる。コンプリートカーで初めてカーボン製ルーフを採用。
tS TYPE RA
2013年発売。300台限定。「spec C 18インチ仕様」をベース。カーボン製リアスポイラー(STIロゴ入り)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」及びレカロ製バケットシートを追加装備した「NBR CHALLENGE PACKAGE [RECARO]」を200台限定で発売。ボディカラーに「タンジェリンオレンジパール」を受注期間限定で発売。

WRX

S207
2015年10月28日発売。400台限定[5]。「WRX STI」をベース。国産車で初めてビルシュタイン製ダンパー「ダンプマチックII」を採用。ドライカーボン製リアスポイラー(S207ロゴ入り)、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」を200台限定で発売。ボディカラーに「サンライズイエロー」を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE YELLOW EDITION」を100台限定で発売(受注期間2015年11月30日迄)。
S4 tS
2016年10月4日発表。「WRX S4 2.0GT-S EyeSight」をベース。トランスミッションはスポーツリニアトロニックのみの設定。上記のS207に準じた外装、内装を装備。また、S207と同じく、ドライカーボン製リアスポイラー(STIロゴ入り)、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を装備した「NBR CHALLENGE PACKAGE」も設定。台数限定の上限なしで、2017年3月12日迄の受注期間限定で発売。

フォレスター

STi II Type M
2001年発売。800台限定。5MTのみの設定。
STi version
2004年、2005年に発売。インプレッサWRX STiと同じく6MTを採用。
tS (2010)
2010年発売。300台限定。「 S EDITION」をベース。5ATのみの設定。ボディカラーに「WRブルー・マイカ」を受注期間限定で発売。
tS (2014)
2014年発売。300台限定。「2.0XT EyeSight」をベース。ボディカラーに「WRブルー・マイカ」を受注期間限定で発売。コンプリートカーで初めて「直噴ターボDIT」を採用。トランスミッションはスポーツリニアトロニックのみの設定。

エクシーガ

tuned by STI
2009年発売。300台限定。
tS
2012年7月3日発売。300台限定。

BRZ

tS (2013)
2013年発売。500台限定。カーボン製リアスポイラー(STIロゴ入り)を採用した「GT PACKAGE」を250台限定で発売。
tS(2015)
2015年発売。300台限定。ボディカラーに「サンライズイエロー」を100台限定で発売。

レヴォーグ

STI Sport [6]
2016年7月発売。年次改良(C型)のマイナーチェンジに合わせ、新グレード「1.6 STI Sport EyeSight」「2.0 STI Sport EyeSight」をカタロググレードに追加。ボディカラーに「WRブルー・パール」を設定。標準仕様と同じくリニアトロニックCVTのみの設定。上記のS207と同じく、ビルシュタイン製ダンパー「ダンプマチックII」を採用。

XV

HYBRID tS
2016年10月25日発売。「2.0i-L EyeSight」をベース。ボディカラーは「クリスタルホワイト・パール」「クリスタルブラック・シリカ」「ハイパーブルー」の3色のみの設定。
2017年1月22日をもって受注受付終了。

レース車両

WRXをベースにしたレース専用車。

脚注

  1. ^ 第3戦サファリは群馬の研究実験部が主導。スバル/STI/プロドライブのワークス体制としては第5戦アクロポリスが初参戦。
  2. ^ "スバル、国際ラリー復帰! 2010年シーズンIRC". レスポンス.(2009年12月8日)2013年12月22日閲覧。
  3. ^ インプレッサは200番台、レガシィは400番台を名乗る。
  4. ^ 5ドアハッチバック仕様のため、SではなくRを冠する。また、Rは「Road=道」を意味する。
  5. ^ 受注開始日当日で受注件数が600件以上に達したため、即日で完売となった。
  6. ^ 今後はレヴォーグだけでなく、WRX S4やBRZ、インプレッサ、フォレスターなどのスバル車種にもSTI Sportブランドを展開する予定。

参考文献

  • 「STI20周年特別企画 栄光と苦難の20年史」『WRC PLUS 2008 Vol.07』、ニューズ出版、2008年
  • レーシングオン 特集:幻のF1エンジン』2009年4月号(通号437)、イデア、2009年

関連項目

外部リンク