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「三島駅乗客転落事故」の版間の差分

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鉄道事故 2006年7月1日 (土) 20:46 Matsukaze から分割を実施
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2006年7月1日 (土) 12:06時点における版

新幹線三島駅乗客転落事故(しんかんせんみしまえきじょうきゃくてんらくじこ)では、東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線三島駅1995年(平成7年)12月27日の18時30分頃ごろに発生した、鉄道人身障害事故について述べる。新幹線において、初めて乗客の死亡を生じた事故となった。

事故概要

JR東海の東海道新幹線三島駅で、東京発名古屋行き「こだま475号」(0系16両編成)の6号車ドアに指を挟まれた男子高校生の乗客が列車に引きずられてホーム下に転落、死亡した。

列車の車掌とホームの係員が指挟みに気付かず、またドアの隙間がわずかであったために運転席の戸閉ランプが点灯したことで運転士も気が付かず、そのまま列車が発車したことが原因である。なお死亡した乗客はこだまの停車時間(当時ひかりを待避しており数分間停車していた)を利用して駅ホームで電話していたため列車内に戻るのが遅れ、いわゆる「駆け込み乗車」をして、閉まりかけていたドアに無理矢理手をかけその結果指挟みに至ったもので、該当車輌のドアは指挟みへの対応がなされていなかった。

新幹線での旅客の死亡事故は、これが開業以来初めてであった(保線員が列車に跳ね飛ばされて死亡した例は、開業してまもなく起こっている)。すなわちこの事故で世界にも誇っていた「開業以来死亡事故0人」記録がここで途切れてしまった(ただし車両が脱線したり衝突したわけではないため、その後は「車内の乗客が死亡した事故は皆無」といった表現で、死亡事故ゼロの記録が継続されている)。

事故後の対策

この事故を教訓に、残る車輌のドア改造や、旅客に対しホームに設置されている列車非常停止ボタンの扱いを公開したり、駅構内の監視カメラを増設するなどの安全対策が強化された他、乗客が短い停車時間に車外に出ないように案内放送についても強化された。

関連項目