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「ギルバートセル」の版間の差分

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ギルバートセルは次のような用途で用いられる:
ギルバートセルは次のような用途で用いられる:
*(2つの入力がV<sub>T</sub>([[ボルツマン定数|熱電圧]])に比べて小さい場合)小振幅信号の正確な四象限乗算器(four-quadrant multiplier)。
*(2つの入力がV<sub>T</sub>([[ボルツマン定数|熱電圧]])に比べて小さい場合)小振幅信号の正確な四象限乗算器(four-quadrant multiplier)。
*(2つの入力がV<sub>T</sub>に比べて大きい場合)大振幅信号の[[::en:phase detector|位相比較器]]。
*(2つの入力がV<sub>T</sub>に比べて大きい場合)大振幅信号の[[:en:phase detector|位相比較器]]。
*(一方の入力がV<sub>T</sub>に比べて小さく、もう一方は大きい場合)[[通信]]分野における[[変調器]]。
*(一方の入力がV<sub>T</sub>に比べて小さく、もう一方は大きい場合)[[通信]]分野における[[変調器]]。
*[[::en:Flash ADC|フラッシュADコンバータ]]の前処理に使うことで[[比較器]]の数を減少させることができる。この方式は[[::en:Flash ADC#Folding ADC|Folding ADC]]と呼ばれる。
*[[:en:Flash ADC|フラッシュADコンバータ]]の前処理に使うことで[[比較器]]の数を減少させることができる。この方式は[[:en:Flash ADC#Folding ADC|Folding ADC]]と呼ばれる。


== 参照 ==
== 参照 ==

2017年8月28日 (月) 13:15時点における最新版

集積回路で実装したギルバートセル型DBM [1]

電子工学において、ギルバートセルは、乗算器による混合器(ミキサ)の一種で、1968年に初めてバリー・ギルバートによって発表された。この回路の出力電流は、2つの差動入力のベース電流を正確に乗算した結果となる。

ギルバートセルは次のような用途で用いられる:

  • (2つの入力がVT(熱電圧)に比べて小さい場合)小振幅信号の正確な四象限乗算器(four-quadrant multiplier)。
  • (2つの入力がVTに比べて大きい場合)大振幅信号の位相比較器
  • (一方の入力がVTに比べて小さく、もう一方は大きい場合)通信分野における変調器
  • フラッシュADコンバータの前処理に使うことで比較器の数を減少させることができる。この方式はFolding ADCと呼ばれる。

参照[編集]

  1. ^ 黒田忠広監訳「RFマイクロエレクトロニクス」 p.205 丸善 2002 ISBN 4-621-07005-3

参考文献[編集]

"A Precise Four-Quadrant Multiplier with Subnanosecond Response", Barrie Gilbert, IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol. 3, No. 4 (1968), pp. 365-373