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2017年11月1日 (水) 02:32時点における版
解析多様体(これは解析函数を含む方程式系の解全体の成す空間として局所的に得られる)を研究する現代的な分野にも「解析幾何学」という同じ名称が与えられているが本項における意味とは異なる。セールのGAGAによれば、この意味での解析幾何学の含む内容は代数幾何学と本質的に同一のものであるが、手法としての両者は著しく異なるものでありその意味で両分野は今以って異なるものとして扱われる。
初等幾何学における解析幾何学(かいせききかがく、英: analytic geometry )あるいは座標幾何学(ざひょうきかがく、英: coordinate geometry )、デカルト幾何学(デカルトきかがく、英: Cartesian geometry )は、座標を用いて代数的[注 1]に図形を調べる幾何学をいう。座標を用いるという点において、(より古典的な、ユークリッドの原論にもあるような)点や直線などがどのような公理に従うかということのみによって図形を調べる綜合幾何学 とは対照的である。座標を利用することにより、図形のもつ性質を座標のあいだにあらわれる関係式として特徴づけたり[1]、数や式として図形を取り扱ったりすることができる。
ふつうは(二次元)平面上の点、直線などを扱う(平面解析幾何)か(三次元)空間内のそれらを扱う(立体解析幾何)。
歴史
解析幾何学は、基礎概念である「座標」の概念の登場に始まる。座標の考え方はルネ・デカルトの著書『方法序説』において初めて登場し、ゴットフリート・ライプニッツ以降に明確に用いられることとなる。 「解析幾何学」の語は、アイザック・ニュートンの著書『Geometria Analitica』辺りから使われ始め、18世紀末から19世紀初めに現在の形となった[2]。
注記
- ^ 解析幾何学という名称における接頭辞「解析」は、微積分学を含む現代的な解析学という意味の「解析」ではなく、発見的な代数的手法によるものであることを示唆するものである。(解析幾何学 - コトバンク)
脚注
参考文献
- 秋山武太郎、春日部伸昌・改訂『解析幾何早わかり』日新出版〈わかり数学全書 第5巻〉、1962年。ISBN 978-4-8173-0022-5 。
関連項目
外部リンク
- Weisstein, Eric W. "Analytic Geometry". mathworld.wolfram.com (英語).
- analytic geometry - PlanetMath.
- http://www12.plala.or.jp/capone/History_Math_12_B5.pdf
- 『解析幾何学』 - コトバンク