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「換気扇」の版間の差分

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{{複数の問題
{{出典の明記|date=2015年10月}}
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|独自研究=2017年11月1日 (水) 03:56 (UTC)
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'''換気扇'''(かんきせん)とは、室内の空気の排出・排煙又は室外の空気との入れ替え([[換気]])をファンにより強制的に行う電気機器<ref name="jpo-card-D4">[https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/pdf/card/D4.pdf 意匠分類定義カード(D4)] 特許庁</ref>。[[モーター]]により[[プロペラ]]などを回転させて空気の流れを発生させる。[[窓]]や[[壁]]の上方に設置されることが多い。火気、水分などを用いる場所には、[[ダクト]]とともに設置されることが多い。
'''換気扇'''(かんきせん)とは、室内の空気の排出・排煙又は室外の空気との入れ替え([[換気]])をファンにより強制的に行う電気機器<ref name="jpo-card-D4">[https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/pdf/card/D4.pdf 意匠分類定義カード(D4)] 特許庁</ref>。[[モーター]]により[[プロペラ]]などを回転させて空気の流れを発生させる。[[窓]]や[[壁]]の上方に設置されることが多い。火気、水分などを用いる場所には、[[ダクト]]とともに設置されることが多い。


建物の天井裏、床下などの[[カビ]]や結露を防ぐために換気扇が用いられることがある。また、においのこもりやすい[[便所|トイレ]]にも設置されることがある(臭気を排出するためのものは脱臭扇ともいう<ref name="jpo-card-D4"/>)。[[フィルター]]、[[光触媒]]などにより空気の清浄機能を付加した製品も見られる。
建物の天井裏、床下などの[[カビ]]や結露を防ぐために換気扇が用いられることがある。また、においのこもりやすい[[便所|トイレ]]にも設置されることがある(臭気を排出するためのものは脱臭扇ともいう<ref name="jpo-card-D4"/>)。[[フィルター]]、[[光触媒]]などにより空気の清浄機能を付加した製品も見られる。


日本では[[家庭用品品質表示法]]の適用対象となっており電気機械器具品質表示規程に定めがある<ref name="caa">{{Cite web|url=http://www.caa.go.jp/hinpyo/law/law_06.html#17|title=電気機械器具品質表示規程|publisher=消費者庁|accessdate=2013-05-23}}</ref>。また、換気扇等の機械[[換気設備]]は、[[建築基準法]]によって、原則として全ての建築物への設置が義務付けられている<ref>建築基準法 第28条劇場、映画館、演芸場、観覧場、公会堂、集会場その他これらに類するもので政令で定めるものに掲げる用途に供する特殊建築物の居室又は建築物の調理室、浴室その他の室でかまど、こんろその他火を使用する設備若しくは器具を設けたもの(政令で定めるものを除く。)には、政令で定める技術的基準に従つて、換気設備を設けなければならない</ref>。
日本では[[家庭用品品質表示法]]の適用対象となっており電気機械器具品質表示規程に定めがある<ref name="caa">{{Cite web|url=http://www.caa.go.jp/hinpyo/law/law_06.html#17|title=電気機械器具品質表示規程|publisher=消費者庁|accessdate=2013-05-23}}</ref>。また、換気扇等の機械[[換気設備]]は、[[建築基準法]]によって、原則として全ての建築物への設置が義務付けられている<ref group="注">政令で定める技術的基準に従つて、換気設備を設けなければならない([[wikibooks:ja:建築基準法施行令第20条の3|建築基準法 第28条3]]「劇場、映画館、演芸場、観覧場、公会堂、集会場その他これらに類するもので政令で定めるものに掲げる用途に供する特殊建築物の居室又は建築物の調理室、浴室その他の室でかまど、こんろその他火を使用する設備若しくは器具を設けたもの(政令で定めるものを除く。)」)</ref>。


なお、工場内で換気が必要とされる作業工程においては、換気扇の電源を入れなければその作業のための機械が始動できない[[インターロック (安全技術)|インターロック]]となっている場合が多い。
なお、工場内で換気が必要とされる作業工程においては、換気扇の電源を入れなければその作業のための機械が始動できない[[インターロック (安全技術)|インターロック]]となっている場合が多い。
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; ルーフファン
; ルーフファン
: 主に工場や倉庫、学校の体育館の屋根に設置される換気扇で、壁に設置した送風機では換気できない面積が非常に大きな建物や発熱等が多く大風量を必要とする建物で用いられる。
: 主に工場や倉庫、学校の体育館の屋根に設置される換気扇で、壁に設置した送風機では換気できない面積が非常に大きな建物や発熱等が多く大風量を必要とする建物で用いられる。
<!-- ◆かつてここには「主な製造メーカー」が列挙されていましたが、ここは構造を詳しく解説するページであり、その行為は企業の製品宣伝にあたりますので書かないで下さい -->

== 主な製造メーカー ==
* [[パナソニック]]([[パナソニック エコシステムズ]])
:「スマートスクエア」シリーズの上位モデルは業界初の「フードファン全自動洗浄&エコナビ機能」を搭載しており、レンジフード掃除の簡素化と省エネに貢献している([[クリナップ]]製システムキッチンにも採用。ファン自動洗浄機能付きレンジフードを製造している国内メーカーはパナソニックのみ。また「エコナビ」は[[電磁調理器|IHクッキングヒーター]]又はガステーブル動作=電源「入」時のみレンジフードが動作するので電気代を減らせ、レンジフードの電源切り忘れも防げる)。
* [[三菱電機]]
:ダクト用換気扇において、内部の羽根にメーカー独自のコート技術「ハイブリッドナノコーティング」を施し羽根の防汚により、長期的に安定した性能を維持できるようになっている。飛行機の翼の技術を応用した有圧換気扇の「ダブリュキュービックファン」パイプ用ファンの「サイレントウェーブレットファン」等による低騒音化を実現させている。また熱交換式換気を日本で最初に商品化した会社である。
* [[キヤリア (会社)|東芝キヤリア]]
:居室・トイレ・浴室用換気扇は業界初の仕組みとなる「スイッチを切るとバネ付き前面パネルが閉じて密着する形で外気を遮断する『ぴたパネ』シリーズ」が生産されている。また一般型(居室用)換気扇のうち、引きヒモスイッチを採用した連動型はスイッチを入れると赤いサインが出る形で電源が入っている旨を知らせる「運転(切り忘れ防止)サイン」を搭載している。現在東芝、パナソニック、三菱電機の一般換気扇で見られる羽根中心部のボタンで外れるワンタッチ式着脱羽根は東芝が最初である。
* [[日立製作所]]([[日立アプライアンス]])
* [[フルタ電機]]
* [[鎌倉製作所]]
* [[テラル]]
* [[TOTO (企業)|TOTO]]
:同社製システムキッチン及びシステムバスルーム用換気扇(三菱電機等のOEM)を生産。
* [[富士工業]](「Air Pro」ブランド)
:レンジフード国内トップメーカー。[[パロマ工業]]と[[リンナイ]]製「ビルトインガステーブルカタログ」とリクシルの「SUNWAVE」ブランドカタログにも富士工業製レンジフードが掲載されている(かつてはクリナップ製システムキッチンにも富士工業製レンジフードが採用されていたが、現在はファン自動洗浄機能が付いたパナソニック製「スマートスクエア」へ置き換わった)。なお同社が製造している換気扇は「台所用レンジフード」のみで、他の一般型(居室・浴室・トイレ・廊下・窓用)換気扇は製造していない。
* 高須産業
* 日本電興
* [[オーム電機]]
* [[LIXIL]](「INAX」ブランド)
:同社製システムバスに組み込まれる浴室用換気扇「UFシリーズ」(天井取付型)を製造しており、上位モデルは「24時間連続換気」機能を搭載している。なお台所用レンジフードや一般型(居室・トイレ用)換気扇は自社生産していない。

==過去の製造メーカー==
{{columns-list|2|
* [[三洋電機]]
*イーワテック(元 西武電機工業)
*森田電工(現 ユーイング)
*西武電機工業
}}

== 注意事項 ==
* 換気扇を使用するには、別に新鮮な外気を導入する経路を確保しておく必要がある。単に換気扇から室内の空気を追い出すだけでは室内の[[気圧]]が下がり、天井や排水口などから空気が流入して悪臭の原因となったり、気圧差でドアの開閉が困難になったりする事がある。
* [[ガス漏れ]]が発生した際には、室内の空気の入れ替えは窓を開けて行い、'''決して換気扇を作動させてはならない'''。これは電源スイッチの接点から出る火花により[[引火]]の可能性があるためである。なお産業用の換気扇には火花を出さない防爆型の構造の製品もある。なお、'''逆に発生時点で換気扇が回っていた場合は付けっぱなしにすること'''。
* [[扇風機]]同様に、動作中に指で直接触れることは大変危険であるため、清掃などを行うときには予め関係者にその旨を伝えておく必要がある(清掃時は事前に電源プラグを抜く、電源直結式機種の場合は分電盤[[ブレーカー]]を事前に切ることを推奨)。
* シロッコファン(遠心力を利用して回転する羽根)採用機種の場合、羽根に付いている(回転バランスを保つための)錘ねじを緩めて取り付け位置を不用意に変えると(正常な回転バランスが得られず)異音が発生する場合があるので、錘の調整は専門業者へ依頼する。
* 扇風機同様、経年劣化・汚損等で換気扇本体のモーターの回転軸の摩擦が大きくなり、回転数が遅くなることが多い。そのため、こまめに清掃・点検、定期的に交換する必要がある。回転数が遅くなってきている状態を放置すると最終的にモーターロックが発生し、モーター内部のコイル等から発煙発火し、周囲を焼損、火災に至る危険性がある(2009年以降製造の換気扇は製品製造年ラベルとは別に「設計上の標準使用期間」を書いたラベルが貼られており、この期間を超えて製品を長期間使い続けるとモーターの発煙発火による火災事故に至る恐れがある旨の注意喚起をしている)。
* 換気扇を取り付けるにあたり、壁などに開口を設けるため、第三者による盗撮や盗聴、侵入など防犯面に留意する必要がある。特に窓用換気扇は使用中は窓を開けているので、人の侵入しやすい場所は、その場を離れないようにすべきである。万が一その場を離れることが多い場合は、外に格子を設ける、簡易鍵を取り付けるなど、対策をすることが望ましい。
* 「熱気がこもりやすいキッチンフード内では、火災事故と製品の変形・故障防止のため樹脂製ではなく必ず金属製換気扇を取り付ける」旨が各都道府県及び市区町村の火災予防条例で義務づけられている(引きヒモスイッチを用いる連動型換気扇の場合、キッチンフードに取り付ける場合は引きヒモも必ず金属製にする)。さらにフィルター付きレンジフード・換気扇の場合、都道府県・市区町村によっては火災予防条例により「必ずメーカー純正の金属製フィルターを使用し、市販繊維フィルターとの重ね使用は禁止」と規定されている(メーカー純正金属製フィルターに市販繊維フィルターを重ねて使うと吸い込み・排気が悪くなり、火災事故・製品短寿命の恐れがある)。
* 整流板付きレンジフードの場合、整流板を外したまま動作させると油煙の補修性能が低下する(レンジフードに油煙が吸い込まれず台所内へ拡散する)ので、使用時は必ず整流板を取り付けなければならない。
* レンジフード・台所用換気扇を運転中に調理物や油が(過熱などにより)発火した場合、直ちにスイッチを切り慌てず落ち着いて鎮火を待つ(発火後もレンジフードを回し続けると酸素が供給され続けて炎の勢いが増し、火災事故に至る危険性が大きくなる)。消火は必ず「冷水で濡らした布巾やタオルで火元を完全に覆う」・「[[消火器]]を用いる」いずれかの方法により酸素を遮断する形で行い、'''決して火元に直接水をかけてはならない'''(油が発火した場合、水をかけると逆に炎の勢いが増して爆発燃焼し火災事故に至る危険性が高まる)。
* [[ガステーブル]]や[[IHクッキングヒーター]]を用いて加熱調理・湯沸かしをする場合、必ず換気扇・レンジフードを運転して強制排気を行う(換気扇を止めたままにしたり調理器具を空焚き状態にすると熱気がフード内にこもり、換気扇・レンジフードの故障・短寿命・火災事故の原因となる)。またガス[[瞬間湯沸器]]の真上に換気扇・レンジフードを取り付けるとフード内に熱気がこもって高温となり製品短寿命の恐れがあるため、「ガス瞬間湯沸器は必ずレンジフードから50cm以上離して取り付ける」よう規定されている。
*ガラリや通気口でつながっている換気扇、または浴室用換気扇は、([[バランス釜|バランス型]]・開放燃焼方式・自然排気方式・半密閉方式を採用した旧型の石油・ガス[[風呂釜]])を設置した浴室では使用不可(排ガスが室内に逆流し[[一酸化炭素]]中毒を起こす危険性があるため)。また台所で窓のそばに設置されている給湯器、または吸排気筒、吸排気煙突、排気煙突の近くでも換気扇を回してはいけない。 (排ガスが室内に逆流し一酸化炭素中毒を起こす危険性があるため。)

== 脚注 ==
== 脚注 ==
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; 注釈
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; 脚注
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
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* [[換気]]
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* [[ダクト]]
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* [[扇風機]]
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* [[空気調和]]
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== 外部リンク ==
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* {{Weblio|換気扇|2=実用空調関連用語}}
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2017年11月1日 (水) 03:56時点における版

換気扇(かんきせん)とは、室内の空気の排出・排煙又は室外の空気との入れ替え(換気)をファンにより強制的に行う電気機器[1]モーターによりプロペラなどを回転させて空気の流れを発生させる。の上方に設置されることが多い。火気、水分などを用いる場所には、ダクトとともに設置されることが多い。

建物の天井裏、床下などのカビや結露を防ぐために換気扇が用いられることがある。また、においのこもりやすいトイレにも設置されることがある(臭気を排出するためのものは脱臭扇ともいう[1])。フィルター光触媒などにより空気の清浄機能を付加した製品も見られる。

日本では家庭用品品質表示法の適用対象となっており電気機械器具品質表示規程に定めがある[2]。また、換気扇等の機械換気設備は、建築基準法によって、原則として全ての建築物への設置が義務付けられている[注 1]

なお、工場内で換気が必要とされる作業工程においては、換気扇の電源を入れなければその作業のための機械が始動できないインターロックとなっている場合が多い。

種類

換気扇の例。三菱電機製の天井埋込型

羽根による分類

軸流ファン(プロペラファン)
風量を必要とする場合に用いられる。
遠心ファン
  • シロッコファン: 小形で高静圧を必要とされる場合に用いられる。
  • ターボファン: 風量や、効率を求められる場合に用いられる。
横流ファン(ラインファン)
静かで幅広い風を要求される場合に用いられる。
混流ファン(斜流ファン)
プロペラファンにひねりを加えて静圧をあげたもの。

形状による分類

一般換気扇
四角形の筐体にファンを取り付けた形式のものが多く用いられている。電源スイッチシャッターが連動しており、使用しない時にはシャッターを閉めて外気を遮断する「連動式」と、電気的に開閉する「電気式」、換気の風圧で開閉する「風圧式」がある。また、連動式の中にもひもを引くことにより風量を2段階に調節できる「速調付」や、ひもを引っ張ることにより吸気を行うこともできる「吸排式」もある。最近では、住宅の高気密化に伴いより強力なレンジフードが使われることが多く、大きな静圧が得られない一般換気扇が使われることは少なくなった。しかし、高気密化住宅に強力なレンジフードを設置しただけでは、室内への吸気が間に合わず排煙効率が悪化したり、負圧でドアが開かなくなったり、空調された空気を排気する事で空調の効率が低下する。それを防ぐため、吸気口の間近で外気を取り入れる「同時給排式」や、それに加えて、隣家への臭気対策、ダクトや壁の排気口を廃止して配管コストや壁強度の問題を解決する「循環式」のレンジフードも存在する。ただし循環式は、外気との入れ替えをせず室内の空気を濾過・消煙・消臭して循環させるため、オール電化住宅向けであり、燃焼で二酸化炭素を出すガスコンロでは使えない。
窓用換気扇
小型の窓に取り付けるための枠が付いている換気扇。窓用エアコンと同じく、本体と枠を窓に取り付け、空いた隙間に付属の板を取り付けて、利用するときは換気扇のある部分の窓を開けて使用する。羽根の大きさは重量の制限から15 - 25cm程度であり、台所用としてもリビング用としても利用される。トイレの窓に取り付ける超小型のものも市販されている。窓と干渉するため、背面のシャッターは無いのが普通である。しかし羽根の前面(室内側)にシャッターを搭載した機種も存在する。2つのファン(原動機は独立している)が吸排気を行うタイプもあり、リモコンもしくは引紐で操作するレジスタータイプも一部メーカーより製造販売してある。
空調換気扇
熱交換素子によって排気と給気の熱を交換しながら同時給排し、給気を室温に近づけながら換気する(熱交換率約70%)。
ダクト用換気扇
外気に面していない部屋(例えば浴室やトイレ、マンションの台所など)で天井裏に通したダクトを使って換気する方式の換気扇。ダクト排気で静圧が高いファンを必要とし、シロッコファンが主に用いられる。昭和43年から集合住宅向けで発売されている。 メーカーによって「ダクト用」であったり、「天井埋込型(天埋型)」などと表現されるが、基本的に同じ物である。
パイプ用ファン(換気扇)
トイレなどの小空間で主に使用される、小型換気扇。名前から想像できる様に、壁や天井に埋込んだパイプに差し込んで使用する。主にプロペラファンやターボファンが使われ、トイレ洗面ならば100mmパイプ用が、浴室など若干広めの空間に使用出来るタイプは150mm用が多い。最近では湿気・人感などのセンサー付が増え、24時間換気にも対応する機種もラインナップされている。
還流ファン(ダクト用換気扇の一種)
天井面と室外を結ぶダクトに取り付けられる換気扇。天井面に垂直な方向の流れの排気と天井面に沿った流れの吸気を同時に行い、室内に循環流を発生させて効率よく換気を行う。
有圧換気扇
主に工場や倉庫、飲食店の厨房などで利用される換気扇で、羽根は非常に大きく枚数が3 - 4枚の金属製で角度がついており、シャッターやスイッチがない。なお、シャッターは別売されている。ほとんどの製品は通風孔には埋め込まず壁で固定する。そのため電動機や羽根など、本体がすべて内側に納まるようになっており、通風孔の形状を選ぶ必要がない。また、有圧換気扇にも一般型換気扇のようにデザイン性を持ち合わせたものも存在する。主に飲食店の店内で使用される。

利用環境による分類

台所用換気扇
台所の調理中に出る煙などを外に排出するための換気扇。風量が必要であるため、一般換気扇が用いられる。また、油汚れなどから羽根や筐体・シャッター等を汚さないようにするためのフィルターが市販されており、フィルターを内蔵した製品や、羽根を油汚れを落としやすい素材にしたものも発売されている。付着した油が滴下するのを防ぐため、下部に油受け皿を装備したものが多い。煙の拡散を防ぐため、フードを設置してその中に設置するのが一般的であるが、フードと一体になったタイプもあり、レンジフードファンと呼ばれることも多い。
殆どのレンジフードには手元を照らすLED照明が付いているが、照明スイッチは「レンジフードファン入/切連動式」と「レンジフードファンスイッチとは独立した照明単独スイッチ式(レンジフードファンが停まっても照明は点いたままとなる)」の二通りある(前者の場合、レンジフード本体の主電源「切」に合わせて照明も「切」となるので消し忘れを防げる)。
リビング用換気扇
リビングのタバコの煙などを外に排出するための換気扇。おもに一般換気扇や空調換気扇を用いるが、羽根が見えないように格子を加えたものや、静寂性のため速度が数段階ある製品が多い。また、羽根を逆回転させて給気もできるようにした製品も存在する。
浴室用換気扇
浴室の多湿環境に対応した換気扇。漏電を防止するため電動機やスイッチ等の回路が十分に絶縁保護されており、アース線を設けることが推奨されている。一般換気扇が多いが、空調換気扇や、暖房機能、洗濯物の乾燥機能を備えたものも存在する。家庭用としては羽根の直径が12 - 20cm程度の小型のもので、同時に吸気穴を設けた製品が多い。
ルーフファン
主に工場や倉庫、学校の体育館の屋根に設置される換気扇で、壁に設置した送風機では換気できない面積が非常に大きな建物や発熱等が多く大風量を必要とする建物で用いられる。

脚注

注釈
  1. ^ 政令で定める技術的基準に従つて、換気設備を設けなければならない(建築基準法 第28条3「劇場、映画館、演芸場、観覧場、公会堂、集会場その他これらに類するもので政令で定めるものに掲げる用途に供する特殊建築物の居室又は建築物の調理室、浴室その他の室でかまど、こんろその他火を使用する設備若しくは器具を設けたもの(政令で定めるものを除く。)」)
脚注
  1. ^ a b 意匠分類定義カード(D4) 特許庁
  2. ^ 電気機械器具品質表示規程”. 消費者庁. 2013年5月23日閲覧。

関連項目

外部リンク