コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「交換公文」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m 関連項目: 張替え
全面改稿。
1行目: 1行目:
'''交換公文'''(こうかんこうぶん、Exchange of Notes、E/N)とは、広義で[[条約]]の一種であり、[[公文書]]書簡の交換実施によって国家間の[[合意形成|合意成立]]を表す状態を指す<ref name=koto-bri>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E5%85%AC%E6%96%87-61660 |title=交換公文 こうかんこうぶん exchange of notes |publisher=[[コトバンク]] |author=ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 |accessdate=2017-11-8 }}</ref>。条約に準じる効力を持つ<ref name=koto-daiji3>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E5%85%AC%E6%96%87-61660 |title=こうかんこうぶん【交換公文】 |publisher=[[コトバンク]] |author=大辞林 第三版 |accessdate=2017-11-8 }}</ref>。
'''交換公文'''(こうかんこうぶん、Exchange of Notes、E/N)とは、[[国家]]間で書簡(往簡と返簡)によって[[国際法]]上の権利義務関係を設定する約束(国際約束)を形成する明示的合意の一形式<ref>{{Weblio|Exchange+of+Notes|2=国際関係用語}}</ref>、または文書形態<ref>[http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=780 交換公文] EICネット</ref>。[[国際連合]]等の[[国際機関]]も締結主体となり得る。 交換書簡 (exchange of letters) も交換公文と同一としていることも多い。

== 概要 ==
当事者の代表が同一内容の公文書を相互交換し成立する<ref name=koto-daiji>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E5%85%AC%E6%96%87-61660 |title=こうかん‐こうぶん〔カウクワン‐〕【交換公文】 |publisher=[[コトバンク]] |author=デジタル大辞泉 |accessdate=2017-11-8 }}</ref>。

多くは先に存在する主要条約の[[補完]]として用いられ{{R|koto-daiji}}、その他、条約解釈に関する了解、技術的事項の解釈や実施細目を定める場合などにも交換される<ref name=koto-sekai2>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E5%85%AC%E6%96%87-61660 |title=こうかんこうぶん【交換公文 exchange of notes】 |publisher=[[コトバンク]] |author=世界大百科事典 第2版 |accessdate=2017-11-8 }}</ref>。

[[批准]]を必要としない点において迅速、簡略なため、近年では行政取り決めの作成で多用される傾向にある<ref name=koto-my>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E5%85%AC%E6%96%87-61660 |title=交換公文【こうかんこうぶん】 |publisher=[[コトバンク]] |author=百科事典マイペディア |accessdate=2017-11-8 }}</ref>。

=== 例外 ===
通常は批准を必要としないが、例外として内容が国民の権利義務に深く関連する場合は必要に応じて批准する場合がある{{R|koto-bri}}。また、交換公文のみで国家間合意形成を成す場合もある{{R|koto-sekai2}}。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist|2}}
{{reflist}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[議定書]]
* [[議定書]]
* [[国際法]]
* [[国際法]]
* [[条約]]
* [[了解覚書]]
* [[了解覚書]]


{{DEFAULTSORT:かんこうふん}}
== 外部リンク ==
*{{Kotobank|交換公文|2=世界大百科事典 第2版}}

{{DEFAULTSORT:しよやく}}
[[Category:条約|*しようやく]]
[[Category:外交]]
{{law-stub}}
{{law-stub}}
[[Category:条約]]
[[Category:外交]]

2017年11月8日 (水) 08:56時点における版

交換公文(こうかんこうぶん、Exchange of Notes、E/N)とは、広義で条約の一種であり、公文書書簡の交換実施によって国家間の合意成立を表す状態を指す[1]。条約に準じる効力を持つ[2]

概要

当事者の代表が同一内容の公文書を相互交換し成立する[3]

多くは先に存在する主要条約の補完として用いられ[3]、その他、条約解釈に関する了解、技術的事項の解釈や実施細目を定める場合などにも交換される[4]

批准を必要としない点において迅速、簡略なため、近年では行政取り決めの作成で多用される傾向にある[5]

例外

通常は批准を必要としないが、例外として内容が国民の権利義務に深く関連する場合は必要に応じて批准する場合がある[1]。また、交換公文のみで国家間合意形成を成す場合もある[4]

脚注

  1. ^ a b ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. “交換公文 こうかんこうぶん exchange of notes”. コトバンク. 2017年11月8日閲覧。
  2. ^ 大辞林 第三版. “こうかんこうぶん【交換公文】”. コトバンク. 2017年11月8日閲覧。
  3. ^ a b デジタル大辞泉. “こうかん‐こうぶん〔カウクワン‐〕【交換公文】”. コトバンク. 2017年11月8日閲覧。
  4. ^ a b 世界大百科事典 第2版. “こうかんこうぶん【交換公文 exchange of notes】”. コトバンク. 2017年11月8日閲覧。
  5. ^ 百科事典マイペディア. “交換公文【こうかんこうぶん】”. コトバンク. 2017年11月8日閲覧。

関連項目