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「大蛇丸 (NARUTO)」の版間の差分

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| 出典の明記 = 2016年7月
| 観点 = 2016年7月
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| 物語世界内の観点 = 2016年7月
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'''大蛇丸'''(オロチまる)は、[[岸本斉史]]作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『[[NARUTO -ナルト-]]』に登場する架空の人物。アニメでの[[声優]]は[[くじら (声優)|くじら]]、草忍変装時は[[山口由里子]]、第一部時の器(本体)は[[小島幸子]]、幼少時代は[[山口眞弓]]。[[児雷也豪傑譚]]の登場人物に由来している。

== 概要 ==
[[自来也 (NARUTO)|自来也]]、[[綱手 (NARUTO)|綱手]]と共に「伝説の三忍」と呼ばれる。元木ノ葉隠れの里の忍で、音隠れの里の創設者。修行時代は自来也、綱手と共に後に三代目火影となる[[NARUTO -ナルト-の登場人物#三代目火影|猿飛ヒルゼン]]に師事していた。幼少より、忍の才は抜きんでており、数十年来の逸材として将来を嘱望されていた。その実力は忍の域を超えたところもあり、天才として各国に名を馳せる[[はたけカカシ]]ですら、対峙した際はその殺気だけで自分の死をイメージさせられた。

目的の為にはどんな犠牲をも厭わない残忍な気性の持ち主だが、部下にはカリスマ的に支持されている。性別は男だが、[[オネエ言葉]]で話す(怒ると若干荒らげた口調になる事がある)。幼少時は普通の口調だったので何故女のような口調になったのかは不明である。一人称は「私」だが、原作の巻ノ六のナンバー49でのみ「ボク」とも言っている。また幼少期の一人称は原作では特に用いてないがアニメ疾風伝の第483話(第703話)では「ボク」と言っている。大蛇丸の欲するものが、[[うちはサスケ]]の肉体であることを知った綱手は彼のことを「ど変態」と形容したことがある。

三忍として忍の頂点の一人に君臨する彼であるが、うちはイタチの方が自分より強いことを認めている。しかし、自来也に対しては、相性の問題なのかイタチが「鬼鮫と2人がかりでも良くて相打ち」・ペインでさえ「正体を知られていたら負けていた」と言っていることから、実際この三者の中で誰が最も強いのかは不明である。暁は大蛇丸に手を焼いていて、両者の関係は険悪である。

「忍者とは忍術を扱う者」という見解を持ち、術の開発や修得に余念がない。しかし全ての術を知るためには長い時間を必要とするという考えから、老いや寿命と言った限界を超越すべく「不老不死」の研究に没頭、そして木ノ葉を抜けた後、自分の精神を他者の肉体に入れ替える術【不屍転生】を開発し、事実上の不老不死を可能としている。

サスケを未来の自分の器として溺愛しており、事実上の弟子としている。[[うずまきナルト|ナルト]]との激戦の直後もサスケとの約束を守って修行に付き合ってやるなど、意外に面倒見が良いところもある。また、[[薬師カブト|カブト]]の事も部下としてかなりの信頼や情を持っていたようで、サスケの手で復活された際には、イザナミのループに閉じ込められ、変わり果てた姿となったカブトを見て、何か思う所のあるような様子を見せており、仙人化を解いてチャクラを抜き取った際にも、自身のチャクラを抜き取っただけでカブトのチャクラには手をつけなかった。木ノ葉在籍時代の弟子としてみたらしアンコがいるが、里抜けの際に決別している。

才能の点では自分が惨めに思えるほどとサスケを評価し、その肉体に焦がれていた。だが、訣別を迫るサスケに殺されかけ、口から自分の肉体を曝け出す。それは顔に皺が入った蛇そのもので、胴体は無数の白い蛇が結合してできあがったものだった。このような姿になった理由として、幼い時に両親の墓で白蛇の脱皮した皮を見つけたこととの関連が示唆されている(疾風伝では、この姿になったのは、一生分の寿命では全ての術を極めきれないという動機のシーンが描かれていた)。

転生するための異空間を作りサスケを捕らえるが、その中でサスケの瞳術にはまり、逆に自分が乗っ取られてしまった(ただしこれは大蛇丸が弱っていたためでもある)。自来也の話によると、大蛇丸がおかしくなったのは、大蛇丸が小さい時に両親が何者かによって殺されたからである。

疾風伝では仲間や里を大切に想っていた彼が、次第に歪んでいく様子が描かれている。

== 第一部以前 ==
大蛇丸が幼少の頃より、猿飛の指導のもと天才と呼ばれ、「伝説の三忍」の一人にも謳われたものの、悪意と野望の大きさゆえ火影になることは叶わず、里の人間を拉致して人体実験に駆り出すことによって禁術を開発していたことが発覚して里を追われることになった。

その後は「暁」の一員として活動をしていた。その間に同メンバーであるイタチの肉体を手中におさめようと試みるが失敗(その際、イタチに左腕を切断される)。彼の肉体を手に入れることができなかったことから、第二部開始の約10年前に暁を抜けている。その後は、複数のアジトを作り、勢力を拡大していたが、その規模は不明。アニメでは彼が関与するエピソードもいくつか登場している。

幼少の頃より、天才と謳われながらも「うちは一族」の持つ力の前に手も足もでなかった経緯から屈折した感情を持ち、その力を渇望している。サスケとの戦闘シーンの中でもみられるように、イタチに屈服させられたことはプライドの高い彼にとって相当トラウマになっている。うちは一族との因縁はイタチとの件がきっかけになっている。

また、禁術や薬品による肉体改造によって実体は「白い大蛇」と化している。

里を抜ける以前は[[NARUTO -ナルト-の登場人物#火影|ダンゾウ]]配下の「根」の一員として行動しており、彼から火影に推薦されたこともある。その中で後に側近となる幼少期のカブトと出会う。彼の医療忍術の才能を見抜き、忍に誘っていたがその時は断られてしまう。その後、任務中に自らの手でマザーと慕っていた薬師ノノウを殺害したカブトの前に再び姿を現し、アイデンティティを失い錯乱する彼に「自分が知りたければこの世のありとあらゆる情報を集めつくせばいい」との言葉をかけ、共に里を抜けて忍術の研究をすることとなる。

また、里を抜けた後もダンゾウとの接触は何らかの形で続いており、彼に[[NARUTO -ナルト-の登場人物#火影|初代火影・千手柱間]]の細胞を提供している(里を抜けた後かどうかは定かではない)。

カカシ外伝では、ダンゾウに火影として推薦されるも、ヒルゼンが推薦したミナトが選ばれてしまう。その一方でダンゾウと共謀して禁じられていた柱間細胞の実験を繰り返していたが、その発覚を恐れたダンゾウとの接触を禁じられている。

== 第一部 ==
50⇒51歳。身長179⇒172cm。体重63⇒57kg。第一部では中忍試験において第七班の前に出現。音隠れの里から来た受験者を殺して、【消写顔の術】で顔を奪ってすり替わり、写輪眼を持つサスケの肉体をつけ狙う。第二の試験でナルト達に接触し交戦、サスケに[[NARUTO -ナルト-の術#呪印術|呪印]]を、ナルトには九尾のチャクラコントロールを阻害する五行封印を仕掛けて撤退する。また第三の試験本戦の最中、自らが暗殺した四代目風影に成りすまして木ノ葉に潜入、砂隠れの里を欺き従えて木ノ葉を壊滅させるべく戦争を仕掛けたが、三代目火影に辛くも阻止され、倒しはしたものの“屍鬼封尽”で両腕を封印されてしまう。

両腕を封印され、印を結ぶことができず全ての術を封じられた大蛇丸は、同じ三忍のメンバーで医療スペシャリストである綱手に治療をさせようと彼女に交渉を持ち掛けるが決裂し、自来也を巻き込んだ壮絶な戦闘を繰り広げる。その後、[[音の五人衆]]を犠牲にしながらもサスケを手中にする。しかし、サスケが到着する前に屍鬼封尽の後遺症で自らの肉体が限界を来たしてしまったため、やむを得ずストックしていた忍の一人・幻幽丸に転生し、次の転生までの間サスケを鍛えることにする。転生した際、身長と体重のプロフィールが幻幽丸になっている。<ref>秘伝・闘の書より</ref>

== 第二部 ==
54歳。天地橋でのカブトとサソリの密会を利用し、サソリを始末する計画だった。しかし、僅か10日前に当人が倒されていたことまでは知らず、サソリになりすました[[ヤマト (NARUTO)|ヤマト]]率いる第七班と交戦、直後にナルトが自分の挑発に耐え切れず、[[尾獣#九尾|九尾]]の力を解放したため、ナルトとの交戦になる。当初は劣勢を強いられているように思われたが、自来也ですら重傷を負わされた「4本目」の力に対しても、その特異な術(もしくは体)により即死もしくは致命傷を負っても回復し、余裕を見せる戦いぶりであったが、戦いは中断され、ナルトにも傷を負わせることはできなかった。

アジトにおいては第七班に止めの一撃を加えようとしたサスケを制止し、木ノ葉の忍が暁のメンバーを一人でも多く抹殺してくれることを願って姿を消した。

その後、拒絶反応に臥しているところに、決別を迫るサスケより急襲を受ける。窮地に陥り本体の白蛇を曝け出し、死闘の末サスケを異空間へ引きずり込んで彼の肉体に転生しようとする。しかしこれは失敗し、サスケに魂を制圧されて肉体は死亡、その亡骸の一部はカブトが自分の身体に移植した。(ただしこのとき、大蛇丸は弱りきっていた。)肉体はサスケによりとどめをさされているので年齢は54歳から変化していないと思われる。<ref>秘伝・陣の書より</ref>

前述した通り、魂はサスケの内に封印され、彼が自分の術を使用するための源泉となっており、サスケの肉体のダメージ回復にも貢献した。その後、サスケがイタチとの交戦のさなか、サスケのチャクラが弱まることで封印が緩んだため、復活した。(この戦いを見ていたゼツは「口からゲロゲロとキモいやつ」と形容している)。サスケ(状態2の時)に宿した呪印の意識から「八岐の術」を使用、草薙の剣でイタチを襲おうとしたが、イタチの術「[[血継限界#写輪眼(しゃりんがん)|須佐能乎]]」が持つ[[十束剣|十拳剣]](大蛇丸が渇望していた武器であった)により呆気無く異空間に封印される。封印間際分離した小さい白蛇も、逃亡途中で天照により焼かれてしまった。

しかし、かつてアンコの呪印に封じていた仙術チャクラと意識は大蛇丸のバックアップとして機能していた。第四次忍界大戦においてアンコの身柄を確保していたカブトを下したサスケの手により、サスケが重吾にえぐり取らせたカブトの体の一部を利用して「解邪法印」で抜け出し、復活を果たす。しかし、サスケの体を乗っ取れる程の力はもうなく、また呪印を通して一連の事態を把握していたものの、「他人が始めた戦争に興味はない」と大戦に関わる気もなかった。サスケの「全てを知った上で自分の道を決める」という言葉を受け、カブトの体から己のチャクラを抜き出して回復した。さらに、サスケ・水月・重吾を連れて木ノ葉隠れの里に向かい、屍鬼封尽を解いて腕の機能を取り戻す。その後、サスケにつけられていた白ゼツの量産型を用いて初代から四代目までの歴代火影を穢土転生させた(このとき、自身も残った白ゼツを不屍転生で乗っ取っていた)。サスケと彼らの話し合いが終わった後は、サスケの決断を見届けるべく、彼と共に戦場へ行くことを宣言する。サスケ・重吾・火影たちを先行させ、自身は水月と香燐を連れて負傷した綱手の治療に向かい、回復した綱手と会話した後、戦場に向かった。後進を見守ることに楽しみを覚え、改心の兆しを見せた大蛇丸に対して綱手は「お前がもっと早くそうなってくれたら自来也も死なずに…」と複雑な様子を見せていた。戦場に到着後は自身の価値観と相いれないオビトを倒すため、嘗ての師である三代目火影猿飛ヒルゼンとの連携攻撃を繰り出した。

== BORUTO ==
戦後は水月たちを従えアジトで隠棲しているが、カカシが六代目火影になった頃からヤマトを含む木ノ葉の忍たちにより動向を監視されるようになり、目立った行動を起こせなくなっている。

不老不死の研究はなおも継続中のようで、戦前よりも若々しい姿になっており、性格も幾分か丸くなっている。ただし、未だに忍界で事を起こそうと画策しており、表向きはナルトたち木ノ葉上層部に技術供与などで協力するも虎視眈々と機会を伺っている。また、人造人間「ミツキ」を創造・育成し、情報収集と当人の成長のために木ノ葉隠れに送り込んでいる。

== 能力 ==
穢土転生をはじめとした、人道的に許されないような禁術を数多く開発・会得・使用する。主な攻撃手段は関節を外し伸縮自在となった自身の肉体を生かした攻撃や、大蛇の口寄せである。また、口からは【草薙の剣】と呼ばれる刀を出すことができる。

=== 使用術一覧 ===
{{Main|NARUTO -ナルト-の術}}
* [[NARUTO -ナルト-の術#風遁(ふうとん)|風遁]]
** 大突破
* [[口寄せの術]]
** 口寄せ・三重羅生門
** 口寄せ・穢土転生
** 草薙の剣・空の太刀
** 潜影蛇手
*** 潜影多蛇手
**万蛇羅の陣
** 八岐の術
* [[NARUTO -ナルト-の術#封印術|封印術]]
** 五行封印
**五行解印
* その他
** 消写顔の術
** 金縛りの術
** 軟の改造
** [[NARUTO -ナルト-の術#転生忍術|不屍転生]]
** 瞬身の術
** 影分身の術
** 手裏剣影分身の術(アニメ(疾風伝・第361話))
** 蟒蛇(ナルティメットアクセル2。上記の「万蛇羅の陣」に似ている)

== 登場映画 ==
* [[劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆]]
: 原因は不明だが体調を崩して療養中であり、サスケにある男を連れてくるように指示する。
* [[BORUTO -NARUTO THE MOVIE-]]
: 映画のラストシーンに一瞬だけ登場。建物の上からボルト達の様子を見ていた。台詞なし。

== 関連項目 ==
{{Commons cat|Orochimaru}}
* [[薬師カブト]]
* [[うちはサスケ]]

== 脚注 ==
{{Reflist}}


{{NARUTO}}

{{DEFAULTSORT:おろちまる}}
[[Category:NARUTO -ナルト-の登場人物]]
[[Category:架空のヘビ]]

[[ro:Akatsuki#Orochimaru]]

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