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神崎重工製の寅型霊子甲冑。全高2428ミリメートル。重量674キログラム。限界行動時間は二時間。日本初の軍用霊子甲冑にして、短期決戦型治安維持・対降魔戦闘兵器である。帝国華撃団・花組に計七機配備された。ゲーム一作目やアニメ、漫画においては各機とも本体部分は外見上ほぼ共通で、武装とカラーリングが異なるのみだが、「熱き血潮に」には、より各搭乗者の個性に合わせた姿で登場し、光武二式に近い形状になっている。明治神宮での、復活した降魔との戦闘で大破したが、もともとの機体の完成度は高く、この後もその改良機体が用いられている。 |
神崎重工製の寅型霊子甲冑。全高2428ミリメートル。重量674キログラム。限界行動時間は二時間。日本初の軍用霊子甲冑にして、短期決戦型治安維持・対降魔戦闘兵器である。帝国華撃団・花組に計七機配備された。ゲーム一作目やアニメ、漫画においては各機とも本体部分は外見上ほぼ共通で、武装とカラーリングが異なるのみだが、「熱き血潮に」には、より各搭乗者の個性に合わせた姿で登場し、光武二式に近い形状になっている。明治神宮での、復活した降魔との戦闘で大破したが、もともとの機体の完成度は高く、この後もその改良機体が用いられている。 |
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[[光武 (サクラ大戦)|光武]]の項も参照のこと。 |
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===光武・改=== |
===光武・改=== |
2006年8月10日 (木) 05:23時点における版
霊子甲冑(りょうしかっちゅう)とは、ゲーム『サクラ大戦シリーズ』に登場する架空の兵器で、装甲倍力動甲冑の一種。
概要
サクラ大戦シリーズの世界には、蒸気動力で駆動するスチームパンクの産物で、人型蒸気と呼称される亜人間型重機が存在しており、霊子甲冑はその発展、改良型。日本陸軍対降魔部隊に所属していた山崎真之介少佐の草案を元に開発された。 全高は3m前後。動力は、蒸気併用霊子機関を利用しており、霊子機関内の霊子水晶の起動に不可欠なことから、操縦には搭乗者の霊力が必要とされる。材質は鉄と鉛の特殊な合金であるシルスウス鋼製であり、これには、外部からの霊力を遮る一方で、搭乗者の霊力の媒介となる性質がある。 霊子甲冑を操れるほどの高い霊力を持っているのは、ほとんどが女性(特に若い女性)である。そのため、男性との相性が悪く、操縦者は女性に限られることが多い。現時点で、霊子甲冑を動かすことができると判明している男性は、大神一郎と、大河新次郎の二名のみである(性別不詳の九条昴を除く)。
操縦者は機体の腕部に腕を通し、機体の上腕にある操作グリップを操り腕や武器・装備の操作を行う。華撃団の中にはアイリスのような小柄な隊員もいるが、彼女たちの機体は非接触性という別の操縦形式を採用している。光武/光武改は、操縦者の動きをトレースする仕組み。また、その発展形である光武Fは、パイロットスーツと機体内のセンサーを通して搭乗者の意思自体を感知して動き、更に複雑な動きをする際は、フットペダルを用いる仕組みとなっている。よって操縦自体はさほど難しくなく、操縦訓練を受けていない搭乗者が実戦参加することも可能であり、実際その例は多々ある。上野での戦闘で光武に初めて触れた大神も、その操縦の容易さを喩えて「鎧か何かのようだ」と言った。
蒸気併用霊子機関
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初期の霊子甲冑
桜武
神埼重工が最初に開発した霊子甲冑。起動実験に参加したテストパイロットの誰も動かすことが出来なかったが、神崎家の令嬢、神埼すみれの強い霊力を受け、暴走した。
三色スミレ
桜武を改良した機体で、日本初の量産型霊子甲冑。開発協力者である神崎すみれの名をとって名づけられたもので、それぞれ白、黄色、紫色の三機が製造された。神崎重工では、完成を記念し、盛大な披露パーティが催された。これら3機の稼動データを基に光武が完成した。
帝国華撃団の霊子甲冑
光武
神崎重工製の寅型霊子甲冑。全高2428ミリメートル。重量674キログラム。限界行動時間は二時間。日本初の軍用霊子甲冑にして、短期決戦型治安維持・対降魔戦闘兵器である。帝国華撃団・花組に計七機配備された。ゲーム一作目やアニメ、漫画においては各機とも本体部分は外見上ほぼ共通で、武装とカラーリングが異なるのみだが、「熱き血潮に」には、より各搭乗者の個性に合わせた姿で登場し、光武二式に近い形状になっている。明治神宮での、復活した降魔との戦闘で大破したが、もともとの機体の完成度は高く、この後もその改良機体が用いられている。
光武・改
光武二式
神武
卯型霊子甲冑。全高3507ミリメートル。重量2520キログラム。大破した光武に替わり、帝国華撃団・花やしき支部と李紅蘭が開発した。光武同様、ゲーム一作目その他では各機本体に外見上差異は見られないが、「熱き血潮に」では光武以上に各隊員の個性、能力に合わせたカスタマイズがされている。そのため、脚部の存在しないアイリス機や、脚部がキャタピラとなった紅蘭機等、奇抜とも思える姿の機体も存在する。
天武
辰型霊子甲冑。全高3775ミリメートル。重量3652キログラム。山崎真之介の草案を基にしていたこれまでとは異なり、帝国華撃団・花やしき支部と李紅蘭が、一から設計した完全なオリジナル機体。蒸気併用霊子機関「三型」を採用。これにより、搭乗者のみならず、都市自体の持つエネルギーを動力に変換可能となり、これまでにない高出力をほこる。しかし京極慶吾によって開放され、帝都中に充満したエネルギーを制御することができず、暴走の危険があることから、放棄されることとなった。
双武
巳型霊子甲冑。全高4123ミリメートル。重量4125キログラム。出力1400hp×3。「三型」より出力を落とした、蒸気併用霊子機関「三型・改」を三基搭載。天武同様帝国華撃団・花やしき支部と李紅蘭が設計。神崎重工と共同開発した。大神華撃団に配備されたこの機体は、大神一郎隊長ともう一人副操縦士が乗り込み、二人の霊力の波動を一つにすることで、暴走の危険のある霊子機関の制御を可能とした。
アイゼンクライト
正式名称はアイゼンクライトⅢ型。全高3132ミリメートル。重量1471キログラム。ノイギーア社が開発した、初のドイツ産霊子甲冑。ドイツの秘密機関「ブルーメンブラット」製のアイゼンゾルダートを元に、賢人機関がバックストゥーム計画に合わせて作らせた機体。都市防衛を目的とした、対重火器・対妖力の重機動霊子甲冑。その後実験部隊、欧州星組に五機が配備され、欧州大戦に参加したが、そこで暴走事件を起こした。後にソレッタ・織姫、レニ・ミルヒシュトラーセの機体として、帝国華撃団・花組の戦力となった。
巴里華撃団の霊子甲冑
光武F
全高2592ミリメートル。重量722キログラム。出力655hp(データは大神機のもの。各機体で重量と出力は異なる)。シャノワールメカニックチームが本体を、神崎重工が蒸気霊子機関を製作した、フランスと日本との合作機体。新たに開発された霊子機関Orage(オラージュ)F11は、以前のものより大型化している。巴里華撃団・花組に六機が配備された。
光武F2
正式名称は、光武Deuxieme。全高2592ミリメートル。1187キログラム。出力1013hp(データは大神機のもの。光武F同様、各機体で重量と出力が異なる)。霊子力エンジンOrageF11.bisを搭載し、装甲に新開発のシルスウス合金を採用。強度を高めるとともに、軽量化に成功した。強力化する敵に対抗するため、シャノワールのメカニックが帝国華撃団の李紅蘭と協力して光武Fを改良して作り上げた機体。紅蘭の開発した追加装備により、各隊員の個性、能力に合わせた外見となり、(「熱き血潮に」を無視すれば)ここで初めて霊子甲冑の現在のスタイルが確立されたといえる。
紐育華撃団の霊子甲冑
スター(STARⅤ)
正式名称は、FENICS AT-05。アメリカ合衆国の組織FENICS(Future Energy&Newly Industrializing Corporations)が開発、1928年2月に完成し、紐育華撃団・星組に六機が配備された。全高4001ミリメートル。搭載重量2215キログラム。乾燥重量4230キログラム。出力7800hp。蒸気併用霊子機関Titan mk.2を搭載(但し、各機体ごとに装備に差があるため上記の数値と異なる場合あり)。材質は他の霊子甲冑と異なり、フォーレンハイト合金製。飛行形態に変形する。光武の技術をフィードバックしているが、直接的にはアイゼンクライトの流れを汲む機体。そのため機体は大型で高出力であり、搭乗者の安全性の向上、変形機構を搭載可能とした。またアメリカ軍の蒸気力兵器と規格を統一することで、運用ノウハウ、技術、資材の流用を可能としている。
スター(STARⅣ)
正式名称は、FENICS X-4Si。STARⅤに先駆けて、1927年3月に完成した試作機。全高4005ミリメートル。搭載重量1910キログラム。乾燥重量4410キログラム。出力5500hp。蒸気併用霊子機関Titan搭載。星組隊長(後に副指令)ラチェット・アルタイルが搭乗する。試作型のため、変形機構はなし。ラチェット機は、マンハッタン島での戦闘で破損して以来、ラチェットが副指令となったこともあり、しばらく戦闘に参加していなかったが、安土城での決戦時、大河新次郎隊長を助けるため一時的に前線に復帰した。
参考文献
- サクラ大戦 蒸気工廠 ISBN 4797322438
- サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~ 蒸気工廠USA ISBN 4797335416