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2018年11月27日 (火) 04:03時点における版
マギー・ジャガイモ捏造事件（まぎーじゃがいもねつぞうじけん、Maggie Murphy hoax）は、1895年にW・L・ソーンダイク(W. L. Thorndyke)によって引き起こされた捏造事件である。彼は、農夫ジョセフ・B・スワン(Joseph B. Swan)が巨大なジャガイモに見えるものをかついでいる画像を作った。写真はすばやくアメリカ合衆国じゅうにひろまり、『Ripley's Believe It or Not!』のパネルにあらわれた。
背景
捏造事件はコロラド州ラヴランド(Loveland)ではじまった。地元新聞の編集長W・L・ソーンダイクは、迫っている街頭市(street fair)の販売促進をしたかった。ソーンダイクは、農夫B・スワン(B. Swan)に頼ったし、顧客を彼に連れて来たがった[1]。スワンは、70を超える種類のジャガイモを育てたことで知られていて、以前はいくつかのニュース報道で彼の作物の成功が特集されていた[2]。
地元の写真家アダム・タルボット(Adam Talbot)の助力を得て、彼らは1枚の写真を作り、それが『Loveland Reporter』の1895年号に現われた[1]。 それは、重さが86ポンド10オンス（約39.3キログラム）、寸法が2フィート5インチ（約74センチメートル）のジャガイモをほのめかした[3]。スワンはそれを自分で育てたと誓って言った[4]。画像は、すばやくアメリカ合衆国じゅうに広まった。1000人を超える市民がソーンダイク宛てに手紙を送り、大きすぎるジャガイモを育てられるようにマギー・ジャガイモのかけらを求めた。たねいもの請求もまたふつうであった[1]。ソーンダイクは、写真が手に負えなくなり始めていることを悟って、それが捏造であると認めた。彼は、自分がスワンに木材でにせのジャガイモを彫るように頼んだと書いた[4]。
文化的衝撃
写真は無数の刊行物に現われ、そのなかには『Scientific American』や『Ripley's Believe It or Not!』もふくまれる[2]。それは書籍『The World of Ripley's Believe It Or Not!』に転載されたが、写真が捏造であることには言及されていない[3]。『Ripley's Believe It or Not!』がTVシリーズ『Ripley's Believe It or Not!』に脚色されたとき、写真は冒頭の区切りで用いられた[2]。2012年に、コロラドの劇作家リック・パッドン(Rick Padden)は捏造事件の話を2幕の劇『The Great Loveland Potato Hoax』に脚色した[1]。
脚注
- ^ a b c d Jessen, Kenneth. “Loveland playwright Rick Padden explores a potato hoax”. Reporter-Herald October 25, 2013閲覧。
- ^ a b c Hall, Lois (March 2011). “Now That Was a Big Potato”. The Senior Voice. オリジナルの2013年10月29日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b Mooney, Julie (1999). The World of Ripley's Believe It Or Not. Black Dog & Leventhal Publishers, Incorporated. p. 86. ISBN 1579120881
- ^ a b Laurel Benson; Debra Benson Faulkner (2012). Loveland. Arcadia Publishing. p. 31. ISBN 978-0-7385-9507-8