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2019年3月1日 (金) 00:30時点における版

AT-S / ATS-712
種類 装軌式砲兵トラクター
原開発国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
運用史
配備期間 1950年代~
配備先 ソビエト連邦軍、他
諸元
重量 15 t
全長 5.87 m
全幅 2.57 m
全高 2.535m
要員数 7名

エンジン W-54Tディーゼル, 250 hp
行動距離 380 km (舗装路)
速度 35 km/h
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AT-S (ロシア語: Артиллерийский Тягач, Средний) は1940年代後半にソビエト連邦で開発された装軌式の砲兵トラクターである[1]。AT-Sの名称はロシア語で"中型砲兵トラクター"の意味である。

また、後述する後継車種のATS-59ロシア語版との区別のため、本車の呼称についてAT-S 712、あるいはATS-712などとも表現される。

概要

AT-Sは1940年代後期に開発された車両で、16トンの牽引力と3トンの積載能力を持っていた[1]。これは、同時期に開発された重砲兵トラクター"AT-T" (25トンの牽引力と5トンの積載能力) および、軽砲兵トラクター"AT-L"(6トンの牽引力と2トンの積載能力)の中間に位置するもので、AT-Sは口径100mm・152mmの榴弾砲や、KS-19 100mm高射砲の牽引に用いられた。

AT-Sはカーゴトラックのような車体上部に装軌式の走行装置を持っており、キャブ部分はAT-TやAT-Lとは異なり角ばった形状で前後に長く、片側2箇所の昇降ドアを持ち、乗員7名が搭乗可能なものとなっている[1]

AT-Sは1950年代後半まで生産され、多くのソ連友好国に輸出された。1959年以降は後継車種として開発されたATS-59ロシア語版の生産に切り替えられた。

派生型

AT-Sの派生車種として"BM-24T"が知られている。BM-24TはAT-Sの荷台に相当する部分に240mm多連装ロケット砲"BM-24"の12連装発射機を搭載した車両である。BM-24Tはおそらく、ベースとなったAT-Sよりも長い期間、現役で使用されたと見られる[1]

また荷台部分に放水設備やはしごを備えた、消防車型の"APP-20"も開発されている。

脚注・出典

関連項目

  • AT-T - 同時代の重砲兵トラクター。25トンの牽引力と5トンの積載能力を持つ。
  • AT-L - 同時代の軽砲兵トラクター。6トンの牽引力と2トンの積載能力を持つ。

外部リンク