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2019年8月26日 (月) 11:25時点における版
天気の子 | |
---|---|
Weathering With You | |
監督 | 新海誠 |
脚本 | 新海誠 |
原作 | 新海誠 |
製作 |
市川南 川口典孝 |
製作総指揮 | 古澤佳寛 |
ナレーター | なし[注 1] |
出演者 |
醍醐虎汰朗 森七菜 小栗旬 本田翼 倍賞千恵子 吉柳咲良 平泉成 梶裕貴 |
音楽 | RADWIMPS |
主題歌 | RADWIMPS |
撮影 | 津田涼介 |
制作会社 | コミックス・ウェーブ・フィルム |
製作会社 | 「天気の子」製作委員会 |
配給 |
東宝 安樂影片 車庫娛樂 GKIDS アンコール・フィルムズ Pioneer Films |
公開 |
2019年8月21日〈予定〉 2019年 9月5日〈予定〉 2019年9月12日〈予定〉 |
上映時間 | 112分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 |
107.3億円[1] (2019年8月25日時点) |
『天気の子』(てんきのこ、英題:Weathering With You)は、新海誠監督による日本のアニメーション映画作品。2019年7月19日公開[2][3][4]。キャッチコピーは「これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」。
概要
前作『君の名は。』から3年ぶりとなる、新海の7作目の劇場用アニメーション映画。『君の名は。』に引き続きRADWIMPSが音楽を担当しているが、ボーカルの野田洋次郎は前作以上にストーリー展開を決める話し合いにも参加しており、音楽監督としての職務も担っている[5][6]。
あらすじ
伊豆諸島で暮らす高校1年生・森嶋帆高(もりしま ほだか)は家出し、東京本土にフェリーに乗ってやって来た。ネットカフェで暮らすも数日で所持金が尽きたため、フェリーで知り合ったライターの須賀圭介(すが けいすけ)を頼る。圭介は夏美(なつみ)と2人でオカルト雑誌などに記事を提供する零細編集プロダクションを営んでおり、帆高は住み込み・食事付きの条件に惹かれ、そこで働き始めた。
2021年(令和3年)夏の関東地方は、異常気象により長期間にわたって雨の日が続いていた。そんな中、一時的な晴天を呼ぶ「100%の晴れ女」なるものが存在するという都市伝説が流れていた。帆高はある事件[注 2]から天野陽菜(あまの ひな)という少女と出会う。その少女こそが晴れ女であり、祈ることで短時間・局地的だが確実に雲の晴れ間を作る能力を持っていた。
陽菜は小学生の弟・凪(なぎ)と2人だけで暮らしており、経済的に困っていた。その様子をみた帆高は、晴れ女の能力で商売をすることを提案し、依頼用ウェブサイトを作成する。「晴れ女」のサービスは次第に評判を呼び、順調に仕事を増やしていく。しかし、花火大会を晴れにする依頼の際、テレビに映ってしまい依頼が殺到したため、サービスを休業した。
帆高が捜索届が出されていたことと、陽菜との出会いの時の事件[注 3]での拳銃の発砲が警察に知られていたことから、陽菜や圭介のもとに刑事が捜査に訪れた。さらに子供2人だけの天野家に児童相談所が介入することになり、3人が引き離されることを恐れた陽菜と凪は、帆高とともに3人で逃げ出した。
逃避行中に異常気象が進み、夏でありながら外気は冬の温度まで低下していた。3人は暖を求めてラブホテルに泊まり、インスタント食品やカラオケで一夜を過ごす。しかし能力の代償として、陽菜の身体は次第に薄く透明になっていた。最終的に人柱として彼女が犠牲になることで異常気象が収まるという伝承のとおり、その夜に陽菜の身体は消失してしまった。
翌朝、ホテルの部屋に警察が踏み込み、凪は児童相談所へ、帆高は警察署へと送られるが、2人ともそれぞれに脱走し、陽菜が晴れ女の能力を得た神社がある代々木の廃ビルへ向かう。一方、陽菜が人柱となったことで天候は回復し、東京は2か月ぶりの晴天となった。
警察の追跡のなか、夏美、圭介、凪の3人の助けで神社にたどり着いた帆高が祈りながら鳥居をくぐると、彼の身体は遥か上空へとワープし、積乱雲の上に囚われていた陽菜を救い出すことに成功した。2人が地上に戻ると再び豪雨が東京を覆った。それから雨は3年間降り続き、東京の荒川・江戸川下流域の広範囲が徐々に水没していった。再逮捕された後保護観察となって神津島に戻っていた帆高は、大学進学を機に東京へと再び渡り、陽菜と3年ぶりの再会を果たした。
登場人物
- 森嶋 帆高(もりしま ほだか)
- 声 - 醍醐虎汰朗[7]
- 本作の主人公。都立神津島高校[注 4]1年生で16歳の少年。家出の理由について劇中では詳しい説明は無い[注 5]。
- 東京に来るも、身分証などを持っていなかった[注 6]ことから、アルバイトにも就けず、ネットカフェに泊まる日々が続いていた。そんな中、偶然ヤクザの「シバタ[注 7]」が捨てた拳銃を拾った。その後、マクドナルドから解雇[注 8]され職を探していた陽菜を風俗バイトに勧誘した木村とトラブルになり、誤って発砲してしまう。
- 須賀圭介に雇ってもらい食と住を確保し、順風満帆な生活を送っていたが、発砲したところが防犯カメラに映っていたことと行方不明届を家族が出したことの2つの理由で警察に追われることになる。
- 何かわからないことが有るとすぐにスマホでYahoo!知恵袋に質問して回答を得ようとする癖がある。圭介からビールを勧められても突き返してジュースを手に取るなど普段は律儀な性格であるが、憧れの女の子である陽菜が絡むとどんな法律違反も躊躇しない性格に変貌する。
- 天野 陽菜(あまの ひな)
- 声 - 森七菜[7]
- 本作のヒロイン。8月22日生まれの獅子座。祈ることで局地的な範囲を一時的に晴れにする、不思議な力を持つ少女。2021年の誕生日で18歳になると帆高には伝えていた(実際は帆高の年下で15歳)。1年前に母親を病気で亡くしており、母親の形見のブレスレットを、チョーカーに加工して首に付けている。自身の住む部屋の装飾品を手作りしたり、料理を手際よくこなすなど、器用な一面も持つ。
- 代々木に存する廃ビル屋上に鎮座する小さな鳥居をくぐったことで天気を晴れにする能力を手に入れるが、その能力を行使するごとに身体が徐々に透明化していく代償を抱えることになる。当初はそのことを自覚しておらず、「100%の晴れ女」業を天職だと考えたほどであるが、後にそれが自らの命と引き換えの「人柱」になる存在であることを知ることとなる。年齢を偽って歌舞伎町のマクドナルドでバイト中、お金を使い果たしてひもじそうにしている帆高を見つけビッグマックをおごる。このことが縁で後に帆高と知り合うことになる。帆高からは「陽菜さん」もしくは「陽菜」[注 9]と呼ばれる。
- 制作当初の段階では「ひなた」という名前にする予定だった[8]。
- 須賀 圭介(すが けいすけ)
- 声 - 小栗旬[9]
- 有限会社K&Aプランニング[注 10]のCEOで、ライター。42歳。家出中の帆高が船から落ちそうになるところを救い、船内の食堂で食事とビールを奢らせた。その後、下船時に渡した名刺をもとに訪ねてきた帆高を取材員として採用する。妻(明日花)とは死別したが、死後も彼女への愛情は深く、彼女のことを思い出し涙を流す場面が存在する。幼い娘(萌花:もか)を溺愛しているが、明日花の母の元に引き取られているため自由に会えない。
- 須賀 夏美(すが なつみ)
- 声 - 本田翼[9]
- 圭介の事務所で働く女子大生。帆高が入社するまで事務所唯一の従業員だった。圭介の姪であるが、その妖艶な容姿、圭介を「圭ちゃん」と呼ぶ言動、帆高初対面時に圭介との関係を説明する折に小指を立てたこと等から、帆高は圭介の愛人と勘違いする。バイク運転のスキルが高く、二人乗りのスーパーカブでパトカーの追跡をかわす場面も存在する。
- 圭介の事務所での仕事には見切りをつけており、勤務と同時進行で就職活動に勤しんでいるが、成果は出ていない様子[注 11]である。オカルト雑誌の取材にて相手の胡散臭い話を聴く時も真剣に耳を傾けるなど、根は真面目である。
- 立花 冨美(たちばな ふみ)
- 声 - 倍賞千恵子[9]
- 老婦人。陽菜に自身の夫の初盆の日を晴れにしてほしいと依頼する。後述する立花瀧の祖母。
- 2021年夏以降の大雨により自宅[注 12]が水没したため、その後は水没地域以西の都内アパートの一室に引越し、生活している。2021年年末~2022年年始頃に再び帆高らが作ったサイトに依頼を寄せるが、その依頼の内容は作中では明かされていない。
- 天野 凪(あまの なぎ)
- 声 - 吉柳咲良[9]
- 陽菜の弟。小学生だがイケメンで大人びた性格。当初は陽菜と一緒に居る帆高に対して嫌な印象を持ったが、陽菜が「晴れ女」のサービスを始めるに際し、早期に帆高と打ち解ける。帆高よりも恋愛の経験が豊富なことから、年下でありながら帆高から「センパイ」と呼ばれるようになる。萌花(圭介の娘)とも仲がよい。
- 安井刑事(やすい)
- 声 - 平泉成[9]
- 経験豊富な老刑事。
- 高井刑事と同様に帆高に対して銃口を向けるものの、長年の経験により冷静な判断が出来る。比較的穏やかな人物であり、説得重視の方針を採る。
- 高井刑事(たかい)
- 声 - 梶裕貴[9]
- 安井の相棒。本名は高井高司[要出典]。リーゼント風の髪型をした若い刑事。
- 警察官としての使命感は高いが若さゆえに血が上り易く、逮捕するためには手段を択ばない。抵抗する帆高に銃口を向けたり、殴るなどの実力行使も辞さない。
- 立花 瀧(たちばな たき)
- 声 - 神木隆之介
- 冨美の孫。お盆で祖母の冨美宅に遊びに来ていた際に、同じく「晴れ女」サービスで冨美宅に訪れていた帆高たちと遭遇。その際、帆高に陽菜への誕生日プレゼント贈呈を提案する。前作『君の名は。』の主人公[要出典]。
- 宮水 三葉(みやみず みつは)
- 声 - 上白石萌音
- ルミネ新宿内のジュエリーショップの女性販売員。帆高に陽菜の誕生日プレゼント用の指輪を販売した。その際、陽菜との仲が上手く行くよう帆高にエールを送った。前作『君の名は。』のヒロイン[要出典]。
- カナ[注 13][注 14]
- 声 - 花澤香菜
- 凪の今の彼女。小学4年生で凪の1つ年下。
- アヤネ[注 15][注 16]
- 声 - 佐倉綾音
- 凪の元彼女。小学5年生で凪と同い年。凪が児童相談所に捕らわれている際に逃亡の手伝いをする。
- 佐々木巡査(ささき)
- 声 - 市ノ瀬加那
- 婦人警官。保護された凪の世話をしつつ、逃亡しないように監視する。ただし、カナとアヤネの機転により凪から目を離すこととなり、凪を逃亡させる失態を犯す。
- スカウトマン木村(きむら)[注 17]
- 声 - 木村良平
- 違法な仕事のスカウトマンをしているチンピラ。店の前で休んでいた帆高にちょっかいをかけるなど悪辣な行為を働く。
- 後に店に陽菜をスカウトしようとしているところを偶然居合わせた帆高に邪魔されたため、彼に暴行した結果、帆高が持っていた拳銃で発砲されてしまう(弾は当たっていない)。スカウトに関しては強引ではなく、あくまで合意[注 18]の上であると木村・陽菜の双方が語っており、帆高の行動は勘違いによるものである。晴れのシーンで家族とともに登場。妻帯者であり子どももいる。
- アメ
- 東京に家出してきた帆高が歌舞伎町の路地裏で拾った猫。黒のハチワレ。後に須賀が引き取っている。最初は瘦せていたが終盤で帆高が再上京した時には、以前より肉付きがよくなり、目つきも圭介そっくりになっていた。
- 勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ)[10]
- 声 - 成田凌[10]
- 宮水三葉の同級生。帆高と陽菜の初バイトで晴れを呼んだお台場の、フリーマーケットのシーンに登場する。名取早耶香と観覧車に同乗している。
- 名取 早耶香(なとり さやか)[10]
- 声 - 悠木碧[10]
- 宮水三葉の同級生。帆高と陽菜の初バイトで晴れを呼んだお台場の、フリーマーケットのシーンに登場する。勅使河原克彦と観覧車に同乗している。
- 宮水 四葉(みやみず よつは)[10]
- 声 - 谷花音[10]
- 宮水三葉の妹。陽菜が人柱として空に消えたあとの、夏晴れのシーンに登場する。学校のベランダから空を見上げる。
本作における『君の名は。』登場人物の出演
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
- 登場人物覧に記載がある通り、本作には前作『君の名は。』の登場人物である立花瀧、宮水三葉がカメオ出演する。ここでは本作での、前作同様の二人の再会の可能性と、その後の結婚の可能性について記述する。本作には前作登場人物としてはこの他、勅使河原克彦、名取早耶香、宮水四葉の3人がカメオ出演するが、彼らはモブとして一言のセリフをしゃべるのみであるため、本項では言及しない。
再会
- 今作の世界でも、過去にティアマト彗星が落下していることは、劇中に登場する雑誌『ムー』の記事から分かる。このため、三葉が東京で暮らしているのは彗星被害にて故郷を追われての上京に由来することが推定される。瀧と三葉が前作『君の名は。』で出会うのは2022年4月だが、今作の舞台は2021年8月のお盆前後の時期であるため、この時点ではまだ二人は再会できていない。前作では、二人が出会う時点で、四谷周辺は桜が咲き、雨上がりながら晴れている描写がある。しかし、今作では男坂の近辺は水没するかしないかの位置にあり、そもそも晴れた日が存在しない。よって、「4月のある晴れた朝、中央線の各駅停車と快速の窓越しから、お互いの存在に気づき、次の駅で電車を飛び降り、男坂の階段で落ち合う」という前作同様の再会の流れはほぼ否定されている。
結婚
- 帆高と陽菜の事件の3年後、瀧の祖母である立花冨美が引っ越したアパートの一室を帆高が訪問した際、部屋の中に「孫の結婚写真」が飾られていることが小説版で描写されている。帆高が認識している冨美の孫は瀧のみであり、帆高が「冨美の孫の結婚写真」と認識していることから、瀧は2021年から2024年までの間に結婚したことが伺える。また、劇中における同シーンでは冨美が組紐を手首に着用しているため、彼女は組紐づくりの伝統を持つ宮水家と関わりを持つ可能性が示唆される。そして、小説版と映画のそれぞれのシーンの情報を組み合わせることで瀧と三葉の結婚の可能性がほのめかされる。
音楽
2019年7月19日に、本作で使用されている27曲の劇伴と5曲のボーカル曲を収録したRADWIMPSのアルバム『天気の子』が発売された[11]。マスタリングを担当したボブ・ラドウィックはこのアルバムについて「最も美しく、クリエイティブなRADWIMPSのアルバムだった」と述べている[12][13]。主題歌は、以下の5曲[14]。
- 「愛にできることはまだあるかい」
- 「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
- 「風たちの声 (Movie edit)」
- 「祝祭 (Movie edit) feat.三浦透子」
- 「大丈夫 (Movie edit)」
ただし、映画本編の制作が当アルバムの完成以降も続いたため、一部楽曲において変更点がみられる。また、「愛にできることはまだあるかい」のエンドロールで流れているバージョンも未収録である。
スタッフ
- 原作・脚本・監督・絵コンテ・編集・イメージボード - 新海誠
- 製作 - 市川南、川口典孝
- 企画・プロデュース - 川村元気
- エグゼクティブプロデューサー - 古澤佳寛
- プロデューサー - 岡村和佳菜、伊藤絹恵
- 音楽プロデューサー - 成川沙世子
- キャラクターデザイン - 田中将賀
- 作画監督 - 田村篤
- 美術監督 - 滝口比呂志
- 演出 - 徳野悠我、居村健治
- CGチーフ - 竹内良貴
- 音楽 - RADWIMPS
- 音響監督 - 山田陽
- 音響効果 - 森川永子
- 撮影監督 - 津田涼介
- 助監督 - 三木陽子
- 制作会社 - コミックス・ウェーブ・フィルム
- 制作プロデュース - STORY inc.
- 製作会社 - 「天気の子」製作委員会(東宝、コミックス・ウェーブ・フィルム、STORY、KADOKAWA、ジェイアール東日本企画、voque ting、ローソンエンタテインメント)
- 配給 - 東宝
公開
興行成績
日本では、2019年(令和元年)7月19日に全国公開され、7月20日から21日の観客動員数で1位となった。興行収入は最初の3日間で16億4380万9400円に達し、前作の『君の名は。』対比128.6%を記録した[15]。また、ぴあ映画初日満足度ランキングで1位を獲得した[16]。週末の全国映画動員ランキングで3週連続で1位を獲得し、8月4日までの17日間の累計で観客動員数433万6897人、興行収入59億846万6600円を記録をした[17]。8月21日までには、累計観客動員数は750万人を超え、興行収入は100億円を突破した[18]。
動員数 (万人) |
興行収入 (億円) |
備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
1週目の週末 (7月20日・21日) | 1位 | 83.0 | 115.9 | 11.9 | 16.4 | |
2週目の週末 (7月27日・28日) | 70.4 | 10.1 | 39.9 | 累計動員287万人、興収39億円を突破 | ||
3週目の週末 (8月3日・4日) | 50.5 | 433.7 | 7.2 | 59.1 | ||
4週目の週末 (8月10日・11日) | 3位 | 46.8 | 6.5 | 累計動員584万人、興収78億円を突破 | ||
5週目の週末 (8月17日・18日) | 2位 | 38.4 | 5.3 | 96.5 | 累計動員717万人、興収96億円を突破 | |
6週目の週末 (8月24日・25日) | 1位 | 30.5 | 800.9 | 4.2 | 107.3 |
反応
民俗学者の畑中章宏は、天野陽菜が祈りを行う際にてるてる坊主が出てくることに着目し、陽菜のモデルの一つはてるてる坊主の原型という説がある少女、掃晴娘ではないかという考えを述べた[19]。
海外
海外での公開が決定しており、『君の名は。』の公開規模を上回る140の国と地域で公開される[20]。2019年8月8日に公開された香港では、初日の観客動員数で1位となった[21]。インドでは本作の劇場公開を希望する5万人以上の署名が集まり、その署名に応える形で劇場公開が決定した。インドでオリジナルの日本のアニメーション映画が公開されるのは初となる[22]。
国・地域 | 公開日 | 配給 | 出典 |
---|---|---|---|
日本 | 2019年7月19日 | 東宝 | |
香港 | 2019年8月8日 | 安樂影片 | [23] |
インドネシア | 2019年8月21日 | アンコール・フィルムズ | |
オーストラリア | 2019年8月22日 | マッドマン・エンターテインメント | [24] |
ニュージーランド | 2019年8月22日 | ||
フィリピン | 2019年8月28日 | Pioneer Films | |
ベトナム | 2019年8月30日 | アンコール・フィルムズ | |
マレーシア | 2019年9月5日 | ||
シンガポール | 2019年9月12日 | ||
台湾 | 2019年9月12日 | 車庫娛樂 | |
韓国 | 2019年10月 | Media Castle | [25] |
インド | 2019年10月11日 | Vkaao | [26] |
ロシア | 2019年10月31日 | ||
タイ | 2019年11月7日 | メジャー・シネプレックス | [27] |
イタリア | 2019年 | Nexo Digital / Dynit | |
スペイン | 2019年 | セレクタ・ビシオン | |
アメリカ合衆国 | 2020年 | GKIDS | [28] |
カナダ | 2020年 | ||
ドイツ | 2020年 | Universum Film |
受賞歴
メディアミックス
天気の子 -Weathering With You- | |
---|---|
ジャンル | 青春、ファンタジー |
小説:天気の子 | |
著者 | 新海誠 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 角川文庫 |
巻数 | 単巻 |
小説:天気の子(角川つばさ文庫) | |
著者 | 新海誠 |
イラスト | ちーこ |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 角川つばさ文庫 |
巻数 | 単巻 |
漫画:天気の子 | |
原作・原案など | 新海誠 |
作画 | 窪田航 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 月刊アフタヌーン |
レーベル | アフタヌーンKC |
発表号 | 2019年9月号 - |
発表期間 | 2019年7月25日 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | 文学 |
小説
- 『小説 天気の子』(角川文庫)
- 新海誠自身が執筆した本作の小説版が、映画の公開前日である2019年7月18日に発売された。『君の名は。』と同様、映画の制作と並行して執筆された。解説は、本作で音楽監督を務めるRADWIMPSの野田洋次郎が行なっている。初週に9.9万部を売り上げ、7月29日付のオリコン週間文庫ランキングで初登場1位となった[31]。
- 『天気の子』(角川つばさ文庫)
- 角川文庫版にふりがなをつけ、子どもにも読みやすいようにした児童文庫。著者は新海誠。挿絵はちーこ。2019年8月9日発売。
漫画
脚注
注釈
- ^ ただし、主人公である森嶋帆高自身が状況をナレーション的に語る場面が多々ある。
- ^ 登場人物:森嶋帆高の項目に詳述
- ^ 登場人物:森嶋帆高の項目に詳述
- ^ 神津島に実在の都立神津高校とは名前が異なる。
- ^ 小説版では父との確執であることが言及されている
- ^ 学生証などでは自分の年齢が明らかにされるため、実際には提示できなかった。
- ^ シバタ本人は劇中には登場しない。
- ^ 年齢詐称がバレたため
- ^ 帆高の感情の起伏で使い分けられる。普段は「陽菜さん」。感情が高ぶると「陽菜」。
- ^ 圭介・明日花夫婦の頭文字から名前がつけられた零細企業
- ^ この年、立花瀧も同様に成果が中々出ない就職活動を行っていた
- ^ 小説版の説明では曳舟近辺の日本家屋
- ^ 名前は配役を担当した花澤香菜から採られている。
- ^ 小説版では苗字が「花澤」であることがほのめかされる。
- ^ 名前は配役を担当した佐倉綾音から採られている。
- ^ 小説版では苗字が「佐倉」であることがほのめかされる。
- ^ 苗字は配役を担当した木村良平から採られている。
- ^ 陽菜の内心に躊躇はあった
出典
- ^ “歴代興収ベスト100”. 興行通信社. 2019年8月22日閲覧。
- ^ “新海誠3年ぶり新作『天気の子』2019年夏公開!”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2018年12月13日) 2018年12月13日閲覧。
- ^ “新海誠の新作「天気の子」2019年7月公開、少年が“空を晴れにできる”少女と出会う”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2018年12月13日) 2018年12月13日閲覧。
- ^ “「君の名は。」新海監督の新作は「天気の子」”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2018年12月13日) 2018年12月13日閲覧。
- ^ “新海誠監督×RADWIMPS、再び“奇跡のコラボレーション”! 「天気の子」予告編初披露”. 映画.com (2019年4月10日). 2019年5月30日閲覧。
- ^ “天気の子 - RADWIMPS.jp” (2019年4月10日). 2019年5月30日閲覧。
- ^ a b “新海誠、新作「天気の子」企画のヒントは真夏に見上げた積乱雲”. 映画ナタリー. (2018年12月13日) 2019年5月29日閲覧。
- ^ “「『君の名は。』に怒った人をもっと怒らせたい」――新海誠が新作に込めた覚悟”. Yahoo!ニュース 特集編集部(2019年7月19日作成). 2019年8月19日閲覧。
- ^ a b c d e f “新海誠最新作「天気の子」最新映像に新たな主題歌、小栗旬・本田翼らの出演も決定”. 映画ナタリー. (2019年5月29日) 2019年5月29日閲覧。
- ^ a b c d e f 『天気の子』映画パンフレット スタッフロールページより
- ^ “RADWIMPS、『天気の子』アルバム7・19発売 女優・三浦透子がボーカルでコラボ”. ORICON NEWS. (2019年5月25日) 2019年6月21日閲覧。
- ^ YojiNoda1の2019年6月7日のツイート、2019年6月21日閲覧。
- ^ YojiNoda1の2019年6月7日のツイート、2019年6月21日閲覧。
- ^ “RADWIMPS、『天気の子』主題歌5曲タイトル解禁 スペシャル映像も”. ORICON NEWS. オリコン (2019年7月2日). 2019年8月15日閲覧。
- ^ “【国内映画ランキング】「天気の子」首位!「トイ・ストーリー4」は興収40億到達”. 映画.com (2019年7月22日). 2019年7月23日閲覧。
- ^ “ぴあ映画初日満足度ランキング発表!第1位は『天気の子』”. ぴあ. PR TIMES (2019年7月22日). 2019年7月23日閲覧。
- ^ “『天気の子』17日間で動員433万人突破!特別映像が公開”. シネマトゥデイ (2019年8月5日). 2019年8月5日閲覧。
- ^ “「天気の子」興行収入100億円突破 新海監督作品”. 日本経済新聞 (2019年8月22日). 2019年8月22日閲覧。
- ^ “映画「天気の子」、民俗学で読み解いてみると…… 民俗学者・畑中章宏さんに聞く”. 好書好日 (2019年8月17日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ “「天気の子」新海誠監督、3年ぶり新作は「損させない」”. 毎日新聞 (2019年7月2日). 2019年7月3日閲覧。
- ^ “「ONE PIECE STAMPEDE」初登場で週末動員1位!「ライオン・キング」が2位に続く”. 映画ナタリー (2019年8月13日). 2019年8月14日閲覧。
- ^ “天気の子:インドで公開決定 デリーやムンバイなど20都市で 新海誠監督「約束を果たせた」”. MANTANWEB (2019年8月10日). 2019年8月14日閲覧。
- ^ “Edko Films Streams Subtitled 2nd Teaser Video for Weathering With You Film”. Anime News Network (2019年6月11日). 2019年6月13日閲覧。
- ^ “Madman Entertainment (@Madman) Twitter” (2019年7月30日). 2019年7月30日閲覧。
- ^ “신카이 마코토 감독의 신작 '날씨의 아이' 한국판 론칭 포스터 - 인사이트” (2019年6月8日). 2019年6月13日閲覧。
- ^ “『天気の子』5万人の署名に応え映画大国インドで公開決定”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年8月10日) 2019年8月13日閲覧。
- ^ “Major Group on Twitter: "มาช่วยกันตั้งชื่อไทย” (2019年5月30日). 2019年6月13日閲覧。
- ^ “新海誠「天気の子」が米国公開へ GKIDSが配給権獲得(2020年初めの北米公開…字幕版と吹替版の双方を予定)”. アニメーションビジネス・ジャーナル (2019年5月23日). 2019年7月21日閲覧。
- ^ “新海誠監督作「天気の子」がついに世界へ! トロント国際映画祭に出品決定”. 映画.com. (2019年7月24日) 2019年7月25日閲覧。
- ^ “「天気の子」が日本代表 米アカデミー賞選考に出品”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2019年8月26日) 2019年8月26日閲覧。
- ^ “新海誠監督『天気の子』原作小説が1位 映画と共に小説もヒット【オリコンランキング】”. ORICON NEWS (2019年7月26日). 2019年7月27日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- otenki-girl.jp
- 天気の子 - 東宝による映画紹介ページ
- 『天気の子』関連書籍公式サイト - KADOKAWAによる映画・書籍紹介サイト
- 映画『天気の子』 (@tenkinoko_movie) - X(旧Twitter)