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==概略==
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2000年11月、[[リクルートホールディングス]]出身の[[浅田剛治]]が、株式会社ワーカホリックを立ち上げ<ref name = yuho/><ref name = Nikkei_Digital>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ01HJ7_R00C16A9000000/ 47歳で引退? 結婚式場のノバレーゼ創業者が株売却 ] ([[日本経済新聞|日経電子版]]2016年9月1日17:42配信) 2016年9月9日閲覧</ref><ref name = M&A_times_20160902>[http://ma-times.jp/40496.html ノバレーゼ、NAPホールディングスによる公開買付け] ([[M&Aタイムズ]] 2016年9月2日配信) 2016年9月9日閲覧</ref>、2002年12月に現商号に変更する<ref name = yuho/>。2003年9月には自社開発により直営店の第1号店を開店し、直営による挙式・披露宴会場の運営を開始する<ref name = yuho/><ref name = M&A_times_20160902/>。2006年には東証マザーズに上場したのち、2010年には東証1部に市場変更を実施する<ref name = yuho/>。2016年9月現在、国内各地に直営婚礼施設28店舗を運営し、業績も2015年12月期まで13期連続の増収を果たすなど、順調に事業を拡大している<ref name = Nikkei_Digital/>。
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2016年9月9日に、後に記載するTOB発表とほぼ同時期に約2億3000万円を投じて内装を刷新して旗艦店で少人数挙式の専用施設や新しいチャペルを設けるなど、自社の結婚式場の8割にあたる22会場を改装することを発表し<ref name = Nihon_keizai_Shimbun_20160909_morning_P13/>、建築費の高騰や結婚しても挙式しない者らが増加して新規出店が鈍化しているが、主力店の改装で中心的顧客層の20代後半から30代に訴求した<ref name = Nihon_keizai_Shimbun_20160909_morning_P13>『ノバレーゼ、8割改装、少人数施設も』(日本経済新聞 2016年9月9日朝刊 13ページ)  2016年9月13日閲覧</ref>。
2016年9月9日に、後に記載するTOB発表とほぼ同時期に約2億3000万円を投じて内装を刷新して旗艦店で少人数挙式の専用施設や新しいチャペルを設けるなど、自社の結婚式場の8割にあたる22会場を改装することを発表し<ref name = Nihon_keizai_Shimbun_20160909_morning_P13/>、建築費の高騰や結婚しても挙式しない者らが増加して新規出店が鈍化しているが、主力店の改装で中心的顧客層の20代後半から30代に訴求した<ref name = Nihon_keizai_Shimbun_20160909_morning_P13>『ノバレーゼ、8割改装、少人数施設も』(日本経済新聞 2016年9月9日朝刊 13ページ)  2016年9月13日閲覧</ref>。

2019年9月13日 (金) 18:24時点における版

株式会社ノバレーゼ
NOVARESE , Inc
種類 株式会社
市場情報
東証1部 2128
2016年11月28日上場廃止
[1][2]
本社所在地 日本の旗 日本
104-0061[1][2]
東京都中央区銀座1-8-14[3]
銀座YOMIKOビル4F[1][2]
設立 2000年11月[3]
業種 サービス業 [1][2]
法人番号 1010001177471 ウィキデータを編集
事業内容 結婚式場運営[1][2]
代表者 荻野洋基[4][5][6]
資本金 1億円(2017年12月31日時点)[7]
売上高 87億0741万8000円(2017年12月31日時点)[7]
営業利益 11億0001万5000円(2017年12月31日時点)[7]
経常利益 4億9528万4000円(2017年12月31日時点)[7]
純利益 ▲7億7604万2000円(2017年12月31日時点)[7]
総資産 258億8128万円(2017年12月31日時点)[7]
従業員数 単体618人(2015年12月)[1][2][3]
決算期 12月[1][2][3]
主要株主 NAPホールディングス 100%[8]
外部リンク http://www.novarese.co.jp/
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株式会社ノバレーゼは、東京都中央区銀座に本社を置き、結婚式場運営を主な事業とする企業である[1][2]東証1部に上場していた[1][2]主幹事証券会社野村證券、副幹事証券会社にSMBC日興証券及びいちよし証券株主名簿管理人三井住友信託銀行メインバンク三菱UFJ銀行、その他主な取引銀行に三井住友銀行みずほ銀行日本政策投資銀行及び三井住友信託銀行を、会計監査人トーマツを選任している[1][2]

概略

2000年11月、リクルート出身の浅田剛治が、株式会社ワーカホリックを立ち上げ[3][4][9]、2002年12月に現商号に変更する[3]。2003年9月には自社開発により直営店の第1号店を開店し、直営による挙式・披露宴会場の運営を開始する[3][9]。2006年には東証マザーズに上場したのち、2010年には東証1部に市場変更を実施する[3]。2016年9月現在、国内各地に直営婚礼施設28店舗を運営し、業績も2015年12月期まで13期連続の増収を果たすなど、順調に事業を拡大している[4]

2016年9月9日に、後に記載するTOB発表とほぼ同時期に約2億3000万円を投じて内装を刷新して旗艦店で少人数挙式の専用施設や新しいチャペルを設けるなど、自社の結婚式場の8割にあたる22会場を改装することを発表し[10]、建築費の高騰や結婚しても挙式しない者らが増加して新規出店が鈍化しているが、主力店の改装で中心的顧客層の20代後半から30代に訴求した[10]

創業家の経営からの撤退とNAPホールディングスによる完全子会社化

2016年3月、社長で事実上の創業者であった浅田剛治[11]は「結婚式場の中心顧客層を考えると、経営者も若いほうが良い」として自社の生抜き社員で当時36歳であった荻野洋基を社長に起用し、自らは会長に退いて[註 1][4][5][6]経営から退き、親族を含めて持つ保有株を売却する意向を示した[4][5][6]。第三者の紹介を通じて知り合ったポラリス・キャピタル・グループ(以下、ポラリス)及びその子会社であるNAPホールディングスに対して、浅田は2016年9月に自身と親族が保有するノバレーゼ株[註 2]を売却する意思を示し[5][6]、経営の第一線とノバレーゼの株主も退いた[6]。NAPホールディングスはこれに対し、浅田とその親族の保有する株式のみならず、発行済株式のすべてを取得することで、ノバレーゼを完全子会社化する意思を示し、少なくとも発行済株式総数の73.83%以上は取得するとした[4][5][6]日本経済新聞は「順調に事業を拡大させてきたとは言え、少子高齢化の日本にとどまっていてはいずれ成長に陰りが見えてくる。国内外食企業への投資実績が豊富なポラリスの傘下に入り、新たな成長ステージに入ることを浅田会長は望んだようだ。」としている[4]。ノバレーゼは、建築費の高騰などによる出店費用の上昇や6期連続で営業赤字だったレストラン事業の不振が事業拡大の足かせとなっていたが、投資ファンドであるボラリスの傘下となり、国内出店や海外事業を拡大して広告などを積極化する[6]

TOBの内容が公表されると、TOB価格[註 3]が公表前日の東京証券取引所での終値[註 4]と比べ2.45倍超の水準であったことから、TOB価格にサヤ寄せするまで3日連続でストップ高買気配が付き続ける状況となった[11][12]。TOB計画が公表された結果、東京証券取引所はノバレーゼ株を監理銘柄に指定し、日本証券金融は9月2日約定分からノバレーゼ株の貸借取引で申込停止措置を実施した[13][14]

2016年10月25日にNAPホールディングスは議決権所有割合で93.28%の株式を取得し[15]、12月1日に株式売渡請求により完全子会社化した[8]

脚註・出典

脚註

  1. ^ 元々、自身が45歳になった段階で経営から退く意向は示していたという[4][5][6]
  2. ^ 2016年9月1日現在で、浅田及びその親族は合わせて発行済株式総数の47.66%に当たる数量を保有している[5][6]
  3. ^ 本TOBの価格は1株につき1944円である[5]
  4. ^ 本TOB公表直前につけていた株価は1株792円であった[11]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 『会社四季報 (2016年夏)』 東洋経済新報社
  2. ^ a b c d e f g h i j 『日経会社情報 (2016年夏)』 日本経済新聞社
  3. ^ a b c d e f g h 第16期有価証券報告書
  4. ^ a b c d e f g h 47歳で引退? 結婚式場のノバレーゼ創業者が株売却  (日経電子版2016年9月1日17:42配信) 2016年9月9日閲覧
  5. ^ a b c d e f g h 『ノバレーゼを買収へ、投資ファンド、ポラリスがTOB』 (日本経済新聞 2016年9月2日朝刊 12ページ) 2016年9月13日閲覧
  6. ^ a b c d e f g h i 『婚礼各社、再編や多角化、ポラリス、ノバレーゼにTOB』(日経産業新聞2016年9月2日号14ページ) 2016年9月13日閲覧
  7. ^ a b c d e f 株式会社ノバレーゼ 第2期決算公告
  8. ^ a b 株式売渡請求の承認に関する公告
  9. ^ a b ノバレーゼ、NAPホールディングスによる公開買付け (M&Aタイムズ 2016年9月2日配信) 2016年9月9日閲覧
  10. ^ a b 『ノバレーゼ、8割改装、少人数施設も』(日本経済新聞 2016年9月9日朝刊 13ページ)  2016年9月13日閲覧
  11. ^ a b c ノバレーゼが急騰、TOB価格は前日終値の2.5倍で買い人気 (東洋経済オンライン 2016年9月2日配信) 2016年9月2日閲覧
  12. ^ 【材料】ノバレーゼが3日連続ストップ高、投資ファンドのTOB価格にサヤ寄せ (株探ニュース2016年9月6日10時19分配信) 2016年9月9日閲覧
  13. ^ 『日証金、ノバレーゼ株の貸借取引で申込停止措置』(日本経済新聞 2016年9月2日朝刊16ページ) 2016年9月14日閲覧
  14. ^ 『銘柄管理情報=上場廃止、監理銘柄に指定、整理銘柄に指定』 (日本経済新聞 2016年9月2日 朝刊 16ページ) 2016年9月14日閲覧
  15. ^ NAPホールディングス株式会社による当社株式に対する公開買付けの結果並びに親会社、主要株主である筆頭株主及び主要株主の異動に関するお知らせ適時開示情報閲覧サービス 2016年10月28日確認)  NAPホールディングス株式会社による当社株式に対する公開買付けの結果 並びに親会社、主要株主である筆頭株主 、主要株主である筆頭株主及び主要株主の異動に関するお知らせ (東証上場会社情報 2016年10月28日確認)