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「レインボーシックス」の版間の差分

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シリーズは[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]などの[[家庭用ゲーム機]]向けにも移植されたが、PC版同様のシビアな難易度と判り辛いシステムだったため成功しなかった。
シリーズは[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]などの[[家庭用ゲーム機]]向けにも移植されたが、PC版同様のシビアな難易度と判り辛いシステムだったため成功しなかった。
このため ''Rainbow Six 3: Raven Shield'' では、[[Xbox]]などの家庭用ゲーム機向けを中心に製作され、家庭用ゲーム機版においてはシステムの簡易化、難易度の低下、グラフィックの大幅な向上などを図ってシステムが一新された。
このため ''Rainbow Six 3: Raven Shield'' では、[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]などの家庭用ゲーム機向けを中心に製作され、家庭用ゲーム機版においてはシステムの簡易化、難易度の低下、グラフィックの大幅な向上などを図ってシステムが一新された。


具体的にはブリーフィングの廃止、耐久値の上昇、爆風や銃撃音など演出・エフェクトの強化が施されたが、本来このシリーズが持っていた特徴が少なからず失われる結果となった。
具体的にはブリーフィングの廃止、耐久値の上昇、爆風や銃撃音など演出・エフェクトの強化が施されたが、本来このシリーズが持っていた特徴が少なからず失われる結果となった。

2020年1月1日 (水) 08:25時点における版

レインボーシックス』 (英名:Rainbow Six) は、トム・クランシー原作の小説、およびビデオゲーム作品。

概要

小説と各ゲームシリーズでは、世界・設定は共通するが、オムニバス形式での物語的なつながりが薄いものが多い。また、現在では小説よりも多くのシリーズ化・機種展開を果たしたゲーム版の知名度が高く、単に“Rainbow Six" といった場合にはゲーム版を指すことが多い。ゲーム版は、Windows専用ソフトとしてシリーズ第1作が1998年に小説と同時に発売され、日本国内向けにさまざまな代理店から日本語マニュアル付き英語版として発売された。その後、各種コンシューマに移植されるなど人気シリーズとなった。

小説にはジャック・ライアンも登場するほか、本作の登場人物もクランシー原作の他作品に登場している。

なお、「レインボー・シックス」とは軍事用語で「『レインボー』という部隊指揮官(シックス)」と言う意味。

作品解説

小説版

トム・クランシー執筆の軍事アクションスリラー。ジャック・ライアン・シリーズの一作品。世界設定、主要人物設定の基礎となっている。

イギリス・アメリカとNATO諸国(隊員の描写があるのはフランスとドイツ)、イスラエル(技術担当者のみ)から武器・装備・爆破などのエキスパートが招集され、極秘裏に全世界に展開可能な多国籍特殊部隊「レインボー」が設立される。 しばらくして、潜伏していたテロリストによるテロ事件がヨーロッパ各国で続発する。レインボーが解決のために飛び回る裏で、過激な環境テロリストは生物兵器を使って、人類の大半を死滅させ、自然破壊を防ぐという恐るべき計画を実施しようとしていた。

小説では国連ではなくクラークの発案により、報道規制が容易にできて訓練施設 (SAS) や飛行機移動の便に困らないという理由でイギリスヘレフォード英陸軍基地内に本部が設置されている(レインボーシックス ベガスシリーズでも踏襲)。

登場作品

コンピュータゲーム版

作品によって設定は異なるが、基本的に特殊部隊の隊員となり、テロリストの撲滅や人質の解放を目指す。原則としてファーストパーソン・シューティングゲーム (FPS) だが、銃撃戦だけでなく隠密行動や作戦立案など戦術面も重視されている点が特徴である。

最初の作品 Tom Clancy's Rainbow Six は1998年に Red Storm Entertainment 社によってPC向けに開発された(同社は後にユービーアイソフト社に買収され、シリーズも引き継がれた)。

初期の作品(初代 Rainbow Six および Rainbow Six : Rogue Spear)では、作戦開始前のブリーフィングが導入されており、プレイヤーは最大8人の隊員を最大4つのチームに分けて編成し装備を決め、敵や人質などの予想位置が表記されたマップを見ながら、突入経路や合図があるまでの待機位置、閃光手榴弾の使用地点や射撃ポイントなどを設定するという作戦立案がゲームの中に含まれていた(激しい銃声を聞いただけでテロリストは人質を射殺してしまうため、多方向同時突入やスナイパーとの連携などが求められた)。

作戦を決定するとFPSとなり、プレイヤーは突入チームのうちのひとつのリーダーを操作する。他のチームは立案した作戦に従って自動的に動く(ゲーム中に操作する部隊を変更することも可能)。このFPSパートでは、当時のFPSとしては珍しく、全てのキャラクターの耐久力が非常に低く設定されており、一瞬の判断の遅れが死亡に繋がった(例えば、最低難易度のPvEでも頭部に被弾すると即死亡)。部位ダメージも取り入れられており、足を撃たれれば足を引きずる、腕に被弾すれば射撃の命中率が大きく低下するなどの演出がされた。Rainbow Six は決してグラフィックが優れたゲームでは無かったが、こうした独特のシステムとリアリティが評価された。

シリーズはプレイステーションなどの家庭用ゲーム機向けにも移植されたが、PC版同様のシビアな難易度と判り辛いシステムだったため成功しなかった。 このため Rainbow Six 3: Raven Shield では、Xboxなどの家庭用ゲーム機向けを中心に製作され、家庭用ゲーム機版においてはシステムの簡易化、難易度の低下、グラフィックの大幅な向上などを図ってシステムが一新された。

具体的にはブリーフィングの廃止、耐久値の上昇、爆風や銃撃音など演出・エフェクトの強化が施されたが、本来このシリーズが持っていた特徴が少なからず失われる結果となった。

登場人物

  • ジョン・クラーク
レインボーの指揮官。コードナンバーはR-6。本名はジョン・テレンス・ケリー。クレムリンの枢機卿からの、小説ジャック・ライアン・シリーズの登場人物。
  • ドミンゴ・シャベス
突入隊員のうちのひとり。今そこにある危機からの、小説ジャック・ライアン・シリーズの登場人物。

他にも小説版『レインボーシックス』と同名の突入隊員が登場する。

シリーズ

シリーズの正式な2作目である Rogue Spear までと、3作目の Raven Shield 以降ではゲーム性が大きく異なっている。これは3作目以降が家庭用ゲーム機向けリリースを前提に作られたためである。2006年にはPS2とXbox向けに Rogue Spear 以前のステージをリメイクした Critical Hour がリリースされた。

Take-Down は韓国の特殊部隊が日本人のヤクザから母国を守るという内容である。ゲームシステムは Rogue Spear のものである。韓国のKama Entertainmen社が韓国国内のみでリリースした。

一部の家庭用ゲーム機版では拡張キットの内容が本編に含まれているものや、オンライン対戦の代わりに画面分割対戦が可能なものもある。

Rainbow Six シリーズ

Rainbow Six (PC, PS, DC, N64, GBC)
シリーズ第一作、日本国内ではPCとPSのシスコンエンタテイメントが「ワールドグレイティストヒッツシリーズ」の第四弾として発売
作戦立案はなく、三人の隊員をプレイヤーが作戦中に切り替えながら任務を遂行する
日本語マニュアルは付属するが、ゲーム内の字幕等は未翻訳
PS版はゲームアーカイブスとして配信されたが「CERO Z」になっており、クレジットカードでしか購入できない。また、2014年8月12日をもって配信終了となる。
Rainbow Six: Eagle Watch (PC)
拡張パック、ステージなどが追加された
Rainbow Six: Lone Wolf (PS)
家庭用ゲーム機向けオリジナルだが、システム等は第一作と同じ。ステージは変更点が多い。

Rogue Spear シリーズ

Rainbow Six: Rogue Spear (PC, PS, DC, GBA)
シリーズの正式な続編、新しいアクションが追加された。
Rainbow Six: Rogue Spear: Urban Operations (PC)
拡張パック、武器やステージに加えルールなどが追加されている
Rainbow Six: Rogue Spear: Black Thorn (PC)
拡張パック、単独プレイ可
Rainbow Six: Covert Ops (PC)
拡張パック、単独プレイ可

Rainbow Six 3 シリーズ

Rainbow Six 3: Raven Shield (PC, PS2, Xbox, GC)
シリーズ第三作、ゲームエンジンを一新しゲーム性も大きく変化した
Rainbow Six 3: Athena Sword (PC)
シリーズ第三作の拡張パック、武器やマルチプレイ環境の充実がなされた
Rainbow Six 3: Black Arrow (Xbox)
Xboxのみでリリースされた番外編、単独プレイ可
Rainbow Six 3: Iron Wrath (PC)
無料公開された拡張パック、起動には Raven Shield 本編のみ必要(Athena Sword は不要)

Vegas シリーズ

Rainbow Six: Vegas (PC, PS3, Xbox360)
Xbox 360プレイステーション3といった新世代プラットフォームや、優れたゲームエンジンであるUnreal Engine3を得たことにより[1]、表現力が大幅に向上した。開発元はこれまでのレッドストーム社からUBIソフトのモントリオールスタジオに変わっており、コンシューマーゲーム色が一層強くなった。ラペリング射撃、ファストロープ降下、遮蔽物に張り付いた状態から射撃するなどのアクションも加わった。
ラスベガスカジノ街がテロリストに襲われるという設定であるが、これに対し「ラスベガスの安全なイメージが損なわれる」として実際のラスベガス市長が苦情をつけるという一幕もあった。[1]
Rainbow Six: Vegas (Mobile) (国内では、S!アプリ, iモード, EZweb, ウイルコム)
レインボーシックス ベガスを携帯電話用にアレンジしたもので、開発と発売はゲームロフトが行っている。
Rainbow Six: Vegas 2 (PC, PS3, Xbox360)
前作Vegasのシステムの大部分を受け継いでいる。

Siege シリーズ

Rainbow Six: Siege (PC, PS4, XboxOne)
新たにAnvilNext英語版 2.0ゲームエンジンを採用。シングルプレイ及びマルチプレイに対応。舞台はニューヨークを想定したカウンターテロリスト。

その他

Rainbow Six: Take-Down (PC)
韓国でリリースされたサードパーティ製の拡張キット、単独プレイ可能。
Rainbow Six: Lockdown (PC, PS2, Xbox, GC)
PC版とXbox版は同名タイトルだが、シングルプレイのシナリオが大きく異なっているなどの変更点がある。
Rainbow Six: Critical Hour (PS2, Xbox)
家庭用ゲーム機向けのみリリース、Rainbow SixRogue Spear のミッションを Rainbow Six 3 のシステムで再構築した物だが、日本未発売。
Rainbow Six: Shadow Vanguard (iOS, Android)
初代レインボーシックスをiPhone、iPod touch、Android向けにリメイクしたもので、開発と発売はゲームロフトが行っている。
ストーリーモードの他、最大10人までのマルチプレイヤーにも対応している。
Rainbow Six: Patriots (PC, PS3, Xbox One)
Siegeの発表と同時に開発中止が決定した。

脚注

  1. ^ PS3版は当時PS3に対応したUnreal Engine3がなかったためUnreal Engine2.5での開発。

関連項目

外部リンク