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「硝酸ガドリニウム(III)」の版間の差分

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'''硝酸ガドリニウム(III)''' はガドリニウムの無機化合物である。[[原子炉]]において水溶性[[毒物質 (原力)|核毒]]として利用される<ref>{{Cite book|title = DOE Fundamentals Handbook: Nuclear Physics and Reactor Theory|date = January 1993|publisher = [[アメリカ合衆国エネルギー省|U.S. Department of Energy]]|url = http://www.hss.energy.gov/NuclearSafety/techstds/standard/hdbk1019/h1019v2.pdf|accessdate = 2007-09-26|pages = 31}}</ref>。硝酸ガドリニウムは他の硝酸塩と同様に、[[酸化剤]]としてふるまう。
'''硝酸ガドリニウム(III)''' はガドリニウムの無機化合物である。[[原子炉]]において水溶性[[中性|核毒]]として利用される<ref>{{Cite book|title = DOE Fundamentals Handbook: Nuclear Physics and Reactor Theory|date = January 1993|publisher = [[アメリカ合衆国エネルギー省|U.S. Department of Energy]]|url = http://www.hss.energy.gov/NuclearSafety/techstds/standard/hdbk1019/h1019v2.pdf|accessdate = 2007-09-26|pages = 31}}</ref>。硝酸ガドリニウムは他の硝酸塩と同様に、[[酸化剤]]としてふるまう。


== 用途 ==
== 用途 ==

2020年1月25日 (土) 01:29時点における版

硝酸ガドリニウム(III)
識別情報
CAS登録番号 10168-81-7
PubChem 159266
ChemSpider 140078 チェック
特性
化学式 Gd(NO3)3
モル質量 343.26 g/mol
外観 白色結晶性固体
密度 2.3 g/cm3
融点

91 °C, 364 K, 196 °F

への溶解度 可溶
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硝酸ガドリニウム(III) はガドリニウムの無機化合物である。原子炉において水溶性核毒として利用される[1]。硝酸ガドリニウムは他の硝酸塩と同様に、酸化剤としてふるまう。

用途

硝酸ガドリニウムは、サバンナ・リバー・サイト重水炉で利用され、保管および再使用の際には重水とは分けて取り扱われていた[2][3]。加圧重水を使用するCANDU炉でも重水に溶解させて核毒として利用されている。

硝酸ガドリニウムは特殊なガラスやセラミックスの製造において、蛍光体となる他のガドリニウム化合物の出発物質としても利用される。

脚注

  1. ^ DOE Fundamentals Handbook: Nuclear Physics and Reactor Theory. U.S. Department of Energy. (January 1993). pp. 31. http://www.hss.energy.gov/NuclearSafety/techstds/standard/hdbk1019/h1019v2.pdf 2007年9月26日閲覧。 
  2. ^ E. Wilde and C. Berry. “Novel Method for Removing Gadolinium from Used Heavy Water Reactor Moderator”. 2007年9月26日閲覧。
  3. ^ E.W. Wilde, M.B. Goli, C.J. Berry, J.W. Santo Domingo, and H.L. Martin. “Novel Method for Removing Gadolinium from Used Heavy Water Reactor Moderator”. 2007年9月26日閲覧。