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[[1991年]]に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』内の「ビデオゲームフルリスト」の紹介文では、「43で使えなかった武器を強化し、ステージ数を短くしたリバイバル版。やり方を知ってしまえば、難度は43よりも低くなる。音楽も個性的に変化」と評されている<ref name="bestgame_175">{{Cite journal |date=1991-7-1 |title=ビデオゲーム フルリスト |journal=ザ・ベストゲーム 月刊[[ゲーメスト]]7月号増刊 |volume=6 |issue=7 |pages=175 - 216 |publisher=[[新声社]] |ref=harv | |
[[1991年]]に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』内の「ビデオゲームフルリスト」の紹介文では、「43で使えなかった武器を強化し、ステージ数を短くしたリバイバル版。やり方を知ってしまえば、難度は43よりも低くなる。音楽も個性的に変化」と評されている<ref name="bestgame_175">{{Cite journal |date=1991-7-1 |title=ビデオゲーム フルリスト |journal=ザ・ベストゲーム 月刊[[ゲーメスト]]7月号増刊 |volume=6 |issue=7 |pages=175 - 216 |publisher=[[新声社]] |ref=harv |asin=B00BHEECW0}}</ref>。 |
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;PCエンジン版 |
;PCエンジン版 |
2020年1月25日 (土) 07:11時点における版
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ジャンル | 縦スクロールシューティング |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
開発元 | カプコン第三開発室 |
発売元 | カプコン |
プロデューサー | 岡本吉起 |
デザイナー |
船水紀孝 DECHIKUN |
プログラマー | BLBON |
音楽 |
坂口義弘 民谷淳子 松前真奈美 藤田晴美 |
美術 |
佐藤直子 MIKI CHAN 河本憲孝 AHO NO SAKATA |
シリーズ | カプコン19シリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 業務用基板 |
稼働時期 |
![]() |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU | Z80 (@ 6 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 3 MHz) YM2203 (@ 1.5 MHz)×2 |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 224×256ピクセル 60.00Hz パレット256色 |
『1943改』(いちきゅうよんさん・かい・正式名称は『1943改 ミッドウェイ海戦』)はカプコンより1988年6月にリリースされたアーケード用の縦スクロールシューティングゲームである。『1943 ミッドウェイ海戦』(1987年)のマイナーチェンジバージョンとして発売された。
ステージ数が整理され、16から10ステージに減少された。またデモシーンの書き直しや夕日のステージが存在するなど演出面が強化されている。
1991年にPCエンジンに移植された。アーケード版は後にPlayStationおよびセガサターン用ソフト『カプコンジェネレーション 第1集 ~撃墜王の時代~』(1998年)、PlayStation 2およびXbox用ソフト『カプコン クラシック コレクション』(2005年)、PlayStation Portable用ソフト『カプコン クラシック コレクション』(2006年)に収録され発売された。また、PlayStation 3およびXbox 360用ソフトとして『カプコン アーケード キャビネット』(2013年)にて配信された。
ゲーム内容
システム
8方向レバー、2ボタン(A:ショット、B:メガクラッシュ、A+B:宙返り)で自機を操作する。プレイヤーにはエネルギーゲージが存在し、時間とともに減っていくほか、敵弾と体当たりを受けたとき、メガクラッシュを使ったときに減少する。エネルギーはアイテムを取るか、ボスの破壊率が70%以上でステージクリアすると補給できる。前作から6ステージ減って全10ステージ構成となった。最終ステージはコンティニュー不能。
武器
マイナーチェンジバージョンとして、武器のバランス再調整がされている。前作で強力だった武器は大幅に弱くされ、使い道が無かった武器は強くなった。
- 3WAY
- 前作と同じく3方向に弾を発射。ボタンを押し続けることにより、前作のマシンガンのような六連射が行える。しかし、攻撃力は武器の中では最弱で、耐久力の高い敵の前には苦戦を強いられる。サイドファイターを装備しても弾数は増えない。
- スーパーシェル
- ノーマルショットの3倍の攻撃力を持つミサイル。前作とは違い2連装となるが、弾速が遅いためトータルではレーザーに劣る。サイドファイターを装備している状態では4連装(2連装x2)になる。
- レーザー
- 敵戦闘機を貫通する強力な武器。最大3段階にパワーアップし、威力もノーマルショットの3~5倍と高め。また、後端部分にも当たり判定があり、クリーンヒットさせるとさらにノーマルショットの2倍分のダメージを与える。
- レーザーを装備している状態でさらにレーザーを取ると、2段階目にパワーアップし、レーザーの色が紫色になる。
- 3段階目にパワーアップする為には前作のレーザー同様、ステージ中に現れる招き猫を取る必要があるが、3段階目にパワーアップしてしまうと、次にレーザーを取得した際に1段階目に戻ってしまう
- サイドファイターを装備している状態では2連装になる。
- ショットガン
- 5方向にリング状の弾を発射し、敵弾を相殺出来る。連射できないのは前作同様だが、弾のサイズが大きくなり射程も長くなったうえ、発射速度も大幅に向上したため、本作の最強武器になってしまった。
- また、弾の一つ一つがノーマルショットの2倍の攻撃力を持つ為、密着して攻撃すれば耐久力の高い敵も難なく倒せる。前作のように段階的にパワーアップすることはない。サイドファイターを装備している状態では7方向に発射。
- ショットガンの強化は特に極端で、これを取るだけで最終ステージすら容易くクリアできるようになってしまい前作に比べゲームバランスが大幅に悪化してしまった。
- また、自機の正面に発射される弾は他の弾より一回り大きく、威力も若干高い。
なお前作にあったマシンガンは削除された。また前作では特定地点でしか出現しなかったサイドファイターアイテムがPOWの回転により任意で入手可能になった。
アイテム
- Pow
- ライフが8回復する。赤い編隊を全滅させると出現。撃ち続ける事で様々な武器に変わる。
- エネルギータンク
- ライフが24回復する。Powを撃ち続ける他、特定の編隊を全滅させても出現する。
- サイドファイター
- サイドファイターが装着される。Powを撃ち続ける他、特定の編隊を全滅させても出現する。1943と違い、敵機と接触すると一撃で破壊されてしまう。
- イチゴ
- 得点アイテム、特定の場所を撃ち込む事で出現。空中戦で艦隊に紛れていることが多い。
- 牛
- 得点アイテム、特定の場所を撃ち込む事で出現。空母の甲板などに隠されていることが多い。
- 樽
- 得点アイテム、特定の場所を撃ち込む事で出現。艦隊戦で出現
- タケノコ
- 得点アイテム、ソンソンの様に特定の場所を通ると出現し(500点)、取得すると2,000点
- トンボ
- 画面の右端から飛んで来る事がある。撃つと10,000点。
- 佐吉
- 特定のポイントで現れる画面上部へ逃げる敵を打てば出現、武器エネルギーが完全回復する。
- 弥七
- 特定の編隊を全滅させると出現。エネルギーが完全回復する。
- 招き猫
- ステージ中に様々なポイントに出現しては消える。取得すると3段階目の強化レーザーを取得できる。
- モビちゃん
- 戦艦の爆発から出現する事がある。今作では旗艦を完全に破壊せずとも、砲台が破壊された際の破片からも出現する事がある。撃つと100,000点のボーナス。
変更点
- プレイヤー機がP-38から複葉機に変更されている(機種は明記されていないが、おそらくPT-17がモデル)。
- 敵機のデザインが空想的なデザインに変更されている。亜也虎に至っては大型フロート付きの水上機となっている。
- 攻撃目標を撃破したときに飛び散る破片の数が大幅に増加。破片当たりの得点は減少。
- 編隊を全滅させて出る固定アイテムがエネルギータンクとサイドファイターを除いて無くなった。
- 武器を取った時の武器エネルギーの増加量が28に増えた。また、最大値も80に上昇した。
- メガクラッシュで津波及び雷が極めて出やすくなった。
- 自機の強化に伴って、敵のアルゴリズムも全般的に強化され、大型機や亜也虎が炸裂弾を多用するようになった。加えて耐久力も上がっている。
キャラクター
各ステージのボス
- ステージ1:加賀(空母)
- ステージ2:亜也虎(超大型爆撃機)
- ステージ3:赤城(空母)
- ステージ4:大飛龍(大型爆撃機群)
- ステージ5:伊勢(戦艦)
- ステージ6:亜也虎(超大型爆撃機)
- ステージ7:山城(戦艦)
- ステージ8:亜也虎(超大型爆撃機)
- ステージ9:長門(戦艦)
- ステージ10:大和(戦艦)
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1943改 | ![]() |
PCエンジン | ナグザット | ナグザット | 4メガビットHuCARD[1] | NX91002 | - | |
2 | ![]() ![]() |
![]() ![]() |
PlayStation セガサターン |
カプコン | カプコン | CD-ROM | PS:![]() ![]() SS:T-1232G |
- | 欧州ではPlayStation版のみ発売 |
3 | カプコン クラシック コレクション | ![]() ![]() ![]() |
Xbox PlayStation 2 |
カプコン | カプコン | DVD-ROM | PS2:![]() ![]() ![]() |
- | 日本ではPlayStation2版のみ発売 |
4 | ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
PlayStation Portable | カプコン | カプコン | UMD | ![]() ![]() ![]() |
- | |
5 | カプコン アーケード キャビネット | ![]() ![]() ![]() |
PlayStation 3 (PlayStation Network) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | |
6 | カプコン アーケード キャビネット | ![]() ![]() ![]() |
Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - |
- PCエンジン版
- ファミコン版の『1943』同様、敵戦艦の名称(アヤコ除く)が『三国志』の武将名に変更されている。本作はアーケード版の構成に準拠の7ステージに加え、PCエンジン版の独自仕様として「水上要塞」「アヤコ改」「装甲列車」「トウタク改」などオリジナルのボスが登場する新ステージが追加されている。なお、これらの新ステージでは自機の武装の当たり判定が強化される一方で、敵キャラクターのアルゴリズムや攻撃方法などがそれ以前のステージのものと大きく異なるため、クリアするには新たな攻略パターンが必要とされるなど、アーケード版と比較すると「別のゲーム」と言っても差し支えないほどの大幅なアレンジが施されている。なお、アーケード面とオリジナル面の間にはジェットエンジンを搭載するデモシーンが流れる。
- PlayStation版
- 『1942』(1984年)、『1943』(1987年)と共にPlayStation版およびセガサターン版『カプコンジェネレーション 第1集 ~撃墜王の時代~』に収録。
- PlayStation 2、PlayStation Portable版
- 2006年発売の『カプコン クラシックス コレクション』に収録(『1942』『1943』も含む)。
音楽
- リニューアルに伴い、BGMの殆どが差し替えられた。前作は軽快なテンポの曲が多かったのに対して、本作は渋めの曲が増えている。また、前作の曲の流用もあるが、再編曲されており、雰囲気が少し異なるものになっている。
- 亜也虎3機と大和(艦隊戦)には専用の曲が当てられるようになった(亜也虎の前2機は前作のアレンジ)。
- ステージ削減により、未使用になったBGM(艦隊戦B)が存在する。これはサービスモードのサウンドテスト等で聴く事が出来る他、PCエンジン版の艦隊戦にも再利用されている。
スタッフ
- アーケード版
- デザイナー:POO(船水紀孝)、DECHIKUN
- プロデューサー:KIKAJI O.(岡本吉起)
- キャラクター・デザイナー:佐藤直子、MIKI CHAN、KAWAMOYAN(河本憲孝)、AHO NO SAKATA
- 音楽&SFX:坂口義弘
- 追加音楽:民谷淳子(ステージ1-1)、松前真奈美(ステージ1-2)、藤田晴美(ステージ2-2、3-1)
- ハードウェア:PUNCH KUBOZOO、JUMBO SAITO
- プログラミング:BLBON
- PCエンジン版
- プログラム:落合雄一
- デザイン:BLUE BIRD
- 音楽:松下寿志、森島大祐
- スペシャル・サンクス:OTAKA、谷島孝行、高橋和夫
評価
評価 | ||||||||||||||
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|
- アーケード版
1991年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』内の「ビデオゲームフルリスト」の紹介文では、「43で使えなかった武器を強化し、ステージ数を短くしたリバイバル版。やり方を知ってしまえば、難度は43よりも低くなる。音楽も個性的に変化」と評されている[5]。
- PCエンジン版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)[4]、『月刊PCエンジン』では75・80・70・75・80の平均76点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では8・8・8・8の合計32点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.04点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で329位(485本中、1993年時点)となっている[1]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「破壊率が70%を超えるとステージクリアになる、ちょっと変わったクリア方法だ」と紹介されている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.39 | 3.43 | 3.32 | 3.39 | 3.18 | 3.34 | 20.04 |
脚注
- ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、70頁。
- ^ “1943 Kai for Arcade (1988)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年7月16日閲覧。
- ^ “1943 Kai for TurboGrafx-16 (1991)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年7月16日閲覧。
- ^ a b “1943改 まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年8月12日閲覧。
- ^ “ビデオゲーム フルリスト”. ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊 (新声社) 6 (7): 175 - 216. (1991-7-1). ASIN B00BHEECW0.