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「Regency TR-1」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
[[テキサスインスツルメンツ]](TI)が自社製の[[成長接合型トランジスタ]]を民生用電子機器へ販売するために見本として製造した試作品の[[トランジスタラジオ]]を基にIndustrial Development Engineering Associates (I.D.E.A.)が製品として開発して販売した。一般の消費者向けの[[トランジスタ]]を利用した電子機器で大量に販売された最初の製品でもある<ref name="TR-1">{{citation|url=http://peer2.net/sjdojo/?p=9606 |title=Regency TR-1 世界最初のトランジスタラジオ }}</ref>。電源は22.5Vの積層電池を使用していた。4石式で[[スーパーヘテロダイン]]式だった<ref name="TR-1"/>。大きさは3 x 5 x 1.25インチ・12オンス (積層電池込)だった<ref name="TR-1"/>。価格は$49.95(現在の価値で$400程度)だった<ref name="TR-1"/>。本革製ケース($3.95)と、耳掛けイヤフォン($7.95)がオプションとして用意された<ref name="TR-1"/>。およそ15万台が販売されたとされる。世界初のトランジスタラジオだったが、同時期の真空管式携帯ラジオと比較して電池は長持ちしたものの、音質は満足のできるものではなく、[[成長接合型トランジスタ]]の[[歩留まり]]が低いため、高額で、すぐに販売が中止された<ref name="rekishi02"/>。その後、[[東京通信工業]]はこの問題を解決して1955年7月にTR-55を発売した<ref name="rekishi02">{{cite journal|和書|url=http://success-int.co.jp/pdf/article_03.pdf |title=東京通信工業、日本初のトランジスタ及びトランジスタラジオ量産成功の軌跡 |format=PDF |journal=半導体産業人協会 会報 |volume= |issue=No.84 |date=2014年4月 |page=26-33 |Author=川名喜之 }}</ref>。
[[テキサスインスツルメンツ]](TI)が自社製の[[成長接合型トランジスタ]]を民生用電子機器へ販売するために見本として製造した試作品の[[トランジスタラジオ]]を基にIndustrial Development Engineering Associates (I.D.E.A.)が製品として開発して販売した。一般の消費者向けの[[トランジスタ]]を利用した電子機器で大量に販売された最初の製品でもある<ref name="TR-1">{{citation|url=http://peer2.net/sjdojo/?p=9606 |title=Regency TR-1 世界最初のトランジスタラジオ }}</ref>。電源は22.5Vの積層電池を使用していた。4石式で[[スーパーヘテロダイン]]式だった<ref name="TR-1"/>。大きさは3 x 5 x 1.25インチ・12オンス (積層電池込)だった<ref name="TR-1"/>。価格は$49.95(現在の価値で$400程度)だった<ref name="TR-1"/>。本革製ケース($3.95)と、耳掛けイヤフォン($7.95)がオプションとして用意された<ref name="TR-1"/>。およそ15万台が販売されたとされる。世界初のトランジスタラジオだったが、同時期の真空管式携帯ラジオと比較して電池は長持ちしたものの、音質は満足のできるものではなく、[[成長接合型トランジスタ]]の[[歩留まり]]が低いため、高額で、すぐに販売が中止された<ref name="rekishi02"/>。その後、[[東京通信工業]]はこの問題を解決して1955年7月にTR-55を発売した<ref name="rekishi02">{{cite journal|和書|url=http://success-int.co.jp/pdf/article_03.pdf |title=東京通信工業、日本初のトランジスタ及びトランジスタラジオ量産成功の軌跡 |format=PDF |journal=半導体産業人協会 会報 |volume= |issue=No.84 |date=2014年4月 |page=26-33 |author=川名喜之 }}</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2020年1月25日 (土) 16:40時点における版

Regency TR-1
Regency TR-1の回路図
Regency TR-1の内部

Regency TR-1は、1954年11月1日にIndustrial Development Engineering Associates (I.D.E.A.)から発売された世界最初のトランジスタラジオ

概要

テキサスインスツルメンツ(TI)が自社製の成長接合型トランジスタを民生用電子機器へ販売するために見本として製造した試作品のトランジスタラジオを基にIndustrial Development Engineering Associates (I.D.E.A.)が製品として開発して販売した。一般の消費者向けのトランジスタを利用した電子機器で大量に販売された最初の製品でもある[1]。電源は22.5Vの積層電池を使用していた。4石式でスーパーヘテロダイン式だった[1]。大きさは3 x 5 x 1.25インチ・12オンス (積層電池込)だった[1]。価格は$49.95(現在の価値で$400程度)だった[1]。本革製ケース($3.95)と、耳掛けイヤフォン($7.95)がオプションとして用意された[1]。およそ15万台が販売されたとされる。世界初のトランジスタラジオだったが、同時期の真空管式携帯ラジオと比較して電池は長持ちしたものの、音質は満足のできるものではなく、成長接合型トランジスタ歩留まりが低いため、高額で、すぐに販売が中止された[2]。その後、東京通信工業はこの問題を解決して1955年7月にTR-55を発売した[2]

脚注

外部リンク