「糸崎駅」の版間の差分
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|よみがな = いとざき |
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|ローマ字 = Itozaki |
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2020年2月14日 (金) 22:40時点における版
糸崎駅* | |
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駅舎 | |
いとざき Itozaki | |
◄尾道 (9.1 km) (2.4 km) 三原**► | |
所在地 | 広島県三原市糸崎四丁目1-1 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) 日本貨物鉄道(JR貨物)*** |
所属路線 | 山陽本線 |
キロ程 | 230.9 km(神戸起点) |
電報略号 | イト |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
672人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1892年(明治25年)7月20日 |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 * 1894年に三原駅から改称。 |
糸崎駅(いとざきえき)は、広島県三原市糸崎(いとさき)四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)山陽本線の駅である。
歴史
この駅は1892年(明治25年)の7月に山陽鉄道の尾道駅から当駅までの延伸に伴い山陽鉄道の終着駅である三原駅(みはらえき)として開業した。当初は終着駅であり、開業当初は三原の町に一番近かった。開業から2年後の1894年(明治27年)6月には山陽鉄道が当駅から広島駅までを開通させ、三原の中心街により近い位置に三原駅ができたため当駅は糸崎駅(いとざきえき)に改称した。
1906年(明治39年)12月には山陽鉄道が国有化され、そのおよそ3年後の1909年(明治42年)の10月には線路名称の制定により神戸駅から下関駅までと兵庫駅から和田岬駅までが山陽本線とされたため、この駅は国有鉄道・山陽本線の駅となった。
開業時から1970年代まで駅南側に 糸崎機関区が置かれ、1960年代初めまでは全ての急行列車と一部の特急列車が停車するほど重要な駅であったが、山陽本線・呉線の電化進展や優等列車の電車・気動車化に伴い糸崎駅を通過する列車が増え、糸崎駅の地位は低下していった。更に1975年(昭和50年)3月10日に山陽新幹線が岡山駅から博多駅まで延伸した際に昼行優等列車は全廃されたが、「はやぶさ」は深夜時間帯にも拘らず(下りの場合3時35分発:日本交通公社の時刻表1980年1月号より)1980年代まで停車しており、その後も下関「あさかぜ」が1990年代まで当駅に停車していた。
年表
- 1892年(明治25年)7月20日 - 山陽鉄道が尾道駅から延伸し、その終着である三原駅として開業。一般駅。
- 1894年(明治27年)6月10日 - 山陽鉄道が広島駅まで延伸し、途中駅となる。同時に新設の三原駅に名を譲り、糸崎駅に改称。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により官設鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物の取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 1991年(平成3年)3月16日 - 貨物列車によるコンテナ貨物の取り扱いを開始。
- 1992年(平成4年)11月1日 - みどりの窓口営業開始。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 貨物列車の設定を廃止、自動車代行駅となる。
- 2006年(平成18年)4月1日 - JR貨物糸崎駅(自動車代行駅)を「糸崎オフレールステーション」に改称。
- 2007年(平成19年)
- 2016年(平成28年)4月17日 - CTC化[1]に伴い整備されたLED式発車標が改札口とホームに設置。
- 2017年(平成29年)2月11日 駅構内でがいしの修繕作業を行っていた現場の列車見張業務を行っていた作業員と貨物列車が接触し、作業員が死亡した。作業員が線路に近づきすぎたのが原因と推定される[2][3][4]。それに対し、JR西日本は「JR西日本 CSR REPORT 2017(企業考動報告書)」にて「列車見張員の配置位置の明確化」を対策としている[5]。
- 2020年(令和2年)2月29日 - この日をもってみどりの窓口が営業を終了〈予定〉[6][7]。
駅構造
2面4線の島式ホームを持つ地上駅。駅舎とホームは跨線橋で結ばれている。かつては下りホームにそば屋があり、名物の天ぷらうどんを停車中の電車の車窓から買うことができた。そば屋はすでに解体されたが、その跡には休憩室が設置されている。一部寝台特急(はやぶさ号)が一時期、当駅に停車していたこともあった。旅客線路は2-5番線であるが、ホーム案内上では1-4番のりばとして扱われる。3番線(2番のりば)が上り本線、5番線(4番のりば)が下り本線となっている。旅客線路の両側にある、ホームのない1番線・6番線は貨物用(6番線から三原始発の電車の回送も発車する)で上りは所定で停車する貨物列車がある。駅の南には留置線が多数あり、かつては糸崎乗務員センターが併設されていた。夜間滞泊の設定駅でもある。
尾道駅管理の直営駅であるが、窓口は朝と夕方のみ営業。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。自動改札機は簡易式であり、降車客の乗車券は駅係員が集札する(窓口閉鎖時は改札機裏側の集札箱に乗車券を投入する)。窓口の営業時間が短いことから、直営駅でありながら自動券売機で発券される乗車券の券面には、無人駅や簡易委託駅に準じて丸囲みに「ム」の表示がある。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | 山陽本線 | 上り | 尾道・福山・岡山方面 |
3・4 | 山陽本線 | 下り | 三原・広島・( 呉線)呉方面 |
本項ではJR西日本公式サイトの全域路線図[8]の表記に従い、福山方面は水色の、広島方面は緑色ので表記したが、2016年3月ダイヤ改正時点での実際の旅客案内では、両方向とも水色ので案内されていた。その後2017年3月から順次更新された跨線橋やホーム上の方面案内では、下り方面は(広島方面)と(呉線)で、上り方面は(福山方面)と(福山 - 岡山間)で案内されているが、駅掲示時刻表やラインカラー対応に更新された駅名標は両方向とも水色のとなっており、下りの発車標についてはを主体としてとを直通先として併記する形になっているなど、標記方法が一定していない。
上り本線は2番のりば(3番線)、下り本線は4番のりば(5番線)である。待避線となっている1番のりば(2番線)と3番のりば(4番線)は、当駅始発となる列車(一部除く)や貨物列車の通過待ちを行う列車が使用する。なお、1番のりばは岡山方面からの、3番のりばは広島方面からの進入も可能となっている。広島方面からの当駅止まりの列車のうち、当駅始発の岡山行きに接続しない一部の列車は、3番のりばで直接折り返す。2019年3月16日のダイヤ改正以降は、岡山方面からの当駅止まりの一部の列車についても、直接1番のりばに進入し、岡山方面へ折り返す。
糸崎新営業所
糸崎新営業所は、糸崎駅南側にある日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ集配基地である。12フィートのコンテナ貨物を取扱っており、貨物列車代替のトラック便が拠点駅である東福山駅との間に1日2.5往復(当駅発が3本)設定されている。
当駅はかつて貨物列車が発着する一般駅であったが、貨物取り扱いは1996年(平成8年)3月にトラック輸送に転換された(自動車代行駅)。その後、2006年(平成18年)4月に「糸崎オフレールステーション」(略称:糸崎ORS)に改称されたが、2019年3月時点では業態規模を見直し「糸崎新営業所」を名乗っている。
かつて当駅の貨物ヤードは駅北東側と南側にあり、駅南側の貨物ヤードから三菱重工業、日本セメント糸崎工場(現・山陽白色セメント糸崎工場)、糸崎倉庫など周辺の企業や糸崎岸壁、糸崎港に向かう専用線が多数分岐していた。
利用状況
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1987年(昭和62年) | 1,839 |
1988年(昭和63年) | 1,853 |
1989年(平成 元年) | 2,006 |
1990年(平成 2年) | 2,043 |
1991年(平成 3年) | 2,021 |
1992年(平成 4年) | 2,022 |
1993年(平成 5年) | 1,956 |
1994年(平成 6年) | 1,799 |
1995年(平成 7年) | 1,697 |
1996年(平成 8年) | 1,616 |
1997年(平成 9年) | 1,546 |
1998年(平成10年) | 1,521 |
1999年(平成11年) | 1,413 |
2000年(平成12年) | 1,350 |
2001年(平成13年) | 1,255 |
2002年(平成14年) | 1,147 |
2003年(平成15年) | 1,023 |
2004年(平成16年) | 987 |
2005年(平成17年) | 973 |
2006年(平成18年) | 967 |
2007年(平成19年) | 947 |
2008年(平成20年) | 928 |
2009年(平成21年) | 847 |
2010年(平成22年) | 811 |
2011年(平成23年) | 774 |
2012年(平成24年) | 731 |
2013年(平成25年) | 730 |
2014年(平成26年) | 676 |
2015年(平成27年) | 687 |
2016年(平成28年) | 675 |
2017年(平成29年) | 672 |
駅周辺
- 三原警察署糸崎駅前交番
- 広島銀行ATM
- セブンイレブン三原糸崎店
- 糸崎郵便局
- 三菱三原病院
- 三菱重工業紙・印刷機械事業部
- 三菱重工業三原製作所・交通システム事業センター
- 国道2号(三原バイパス) 是国ランプ・時広ランプ
- 国道185号
- 道の駅みはら神明の里
- 糸碕神社
- 古城通公園(糸崎鉄道学校跡地)
バスのりば
バスのりばは駅前の国道185号沿いに糸崎駅前バス停(いとざきえきまえバスてい)がある。
東行バス停
- 鞆鉄道(トモテツバス)
- 登山口方面
- 上福地方面
西行バス停
その他
この駅が所在する地域の町名はもともと「糸崎町(いとざきちょう)」であったが、三原市による2006年(平成18年)8月28日付での住居表示実施に伴って町域分割・改称が行われ、「糸崎(いとさき)四丁目」となった。
下り三原方面と当駅の中間あたりで岡山支社、広島支社の境界になっている(国道185号と立体交差するあたりに境界標識が立てられている)。当駅以東は前述のように岡山支社管轄であり、岡山・広島地区を相互直通運転する列車の乗務員は当駅で交代する。2009年(平成21年)3月以前は相互直通列車が多数運転されていてこの光景が頻繁に見られていたが、同年のダイヤ改正以降は当駅以東(以西)直通列車が削減され、あまり見られなくなった。2018年3月17日現在、日中の広島・三原方面からの列車は当駅止、岡山方面からの列車も当駅または三原駅止であり、当駅以東(以西)に乗り越す場合は直通列車が設定された時間帯を除き、当駅か三原駅で乗り換えるのが基本となったが、2019年3月16日のダイヤ改正で白市経由の直通運転が全廃され[9][10]、広島駅発呉線経由福山行きの快速「安芸路ライナー」1本(広駅からは普通列車扱い)が三原以西と直通する唯一の列車となった[11]。
隣の駅
脚注
- ^ ただし、岡山駅と同じく進路制御はCTCセンターではなくこれまで通り当駅で行う
- ^ “保線作業中列車にはねられ死亡”. 広島テレビ (2017年2月11日). 2017年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月13日閲覧。
- ^ “JR山陽線 貨物列車にはねられ作業員死亡”. 中国放送 (2017年2月11日). 2017年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月13日閲覧。
- ^ “平成29年2月11日に西日本旅客鉄道株式会社 山陽線で発生した鉄道人身障害事故”. 運輸安全委員会 (2017年2月13日). 2017年2月13日閲覧。
- ^ “JR西日本 CSR REPORT 2017(企業考動報告書)「安全」” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 29 (2017年). 2018年9月11日閲覧。
- ^ “糸崎駅 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2020年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月31日閲覧。
- ^ "「人ならではのサービス」の充実に向けた駅の体制変更エリア拡大のお知らせ" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道岡山支社. 30 January 2020. 2020年2月2日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年2月2日閲覧。
- ^ “JR西日本全域路線図” (PDF). JRおでかけネット. 2016年4月21日閲覧。 (PDF)
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ 『コンパス時刻表』2019年3月号、p.193,p.372、交通新聞社