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「安城駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 03:41時点における版

安城駅
駅舎(2019年)
あんじょう
Anjō
CA53 西岡崎 (3.6 km)
(2.6 km) 三河安城 CA55
地図
所在地 愛知県安城市御幸本町1-1
北緯34度57分35.949秒 東経137度5分13.776秒 / 北緯34.95998583度 東経137.08716000度 / 34.95998583; 137.08716000
駅番号 CA  54 
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CA 東海道本線名古屋地区
キロ程 333.7 km(東京起点)
電報略号 アン
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面4線
乗車人員
-統計年度-
11,698人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1891年明治24年)6月16日
備考 駅長配置駅管理駅
JR全線きっぷうりば

(1.1km) 南安城


キロ程:1.1km(南安城起点)
所属事業者:名古屋鉄道
開業年月日:1939年(昭和14年)12月25日
廃止年月日:1961年(昭和36年)7月30日
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北口
南口

安城駅(あんじょうえき)は、愛知県安城市御幸本町にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線である。駅番号CA54

運行形態の詳細は「東海道線 (名古屋地区)」を参照。

概要

安城市の中心部に位置する駅で、市の中心的な駅として機能している。

1891年明治24年)に当時の安城村に開業し、安城の発展に大きく寄与した。1939年昭和14年)から碧海電気鉄道の貨物支線(後の名鉄安城支線)が南安城駅まで結び、1951年(昭和26年)からは旅客運転がされていたが、1961年(昭和36年)に同線は廃止された。

かつては東海交通事業が業務を受託する業務委託駅三河安城駅の管理下に置かれていたが、2008年平成20年)4月1日から、隣の三河安城駅の新幹線鉄道事業本部へのエリア変更に伴い、同駅在来線部分を当駅管理とするため、業務委託駅から直営駅に変更された。

歴史

現在の東海道本線にあたる路線上の岡崎駅 - 刈谷駅間は、15.7kmと距離が長く、1887年(明治20年)頃から野田村神楽山(現在の安城市二本木新町。付近に三河安城駅がある。)に新駅の設置を求める運動が起こった。この活動には、近隣の箕輪村や福釜村(いずれも安城市)のほか、神楽山が西尾街道と交わることから幡豆郡の町村が参加していた。また、大浜村(現在の碧南市)も、衣ヶ浦から油ヶ淵に入り、更に明治用水を北上し挙母町(現在の豊田市)まで汽船を運航する計画があったため、活動に加わっていた。

対して、安城村も1888年(明治21年)から稲垣半平村長の下で誘致活動が始まった。また、上条村、山崎村(いずれも安城市)、西牧内村(現在の岡崎市)からも誘致の声が出た[1]鉄道局は、岡崎 - 大府の中間に位置する神楽山、岡崎 - 刈谷の中間点に位置する安城村「明治用水東井筋鉄橋以西」、上条・山崎村、西牧内村の4候補地を挙げ、神楽山と安城村に絞り込まれたが、神楽山が刈谷駅に近いことから、安城村への駅設置が決定した[2]。設置にあたり、知名度の低かった「安城」ではなく、宿場町の「知立」を駅名とすることも考えられたが、「安城」に落ち着いた。

1891年(明治24年)、安城村内の線路南側に木造の駅舎が建設された。設置時には、駅北に農家数軒があるのみで、南は荒野が広がるだけだったが、駅前には集落が形成され、現在の安城市の中心市街として発展する。また、駅と西尾街道や西尾町(現在の西尾市)、箕輪村などを結ぶ道路が整備された。

1939年(昭和14年)から碧海電気鉄道(現在の名鉄西尾線の一部)が新安城駅(貨物駅。現在の新安城駅とは異なる)を開設し、南安城駅までを結ぶ貨物支線を敷いた。1944年(昭和19年)に碧海電気鉄道と名古屋鉄道の合併により支線は安城支線に改称され、1950年(昭和25年)の愛知国体期間中の5日間の旅客営業を経て1951年(昭和26年)からは安城駅に改称して旅客運転がされていたが、1961年(昭和36年)に同線は廃止となった。

1947年(昭和22年)に駅舎は改築されたが、伊勢湾台風などにより老朽化が進んでいた。そこで、1971年(昭和46年)から始まっていた安城駅前都市改造にあわせて、1980年(昭和55年)に駅舎の改築工事に着手[3]鉄筋コンクリート造で3階建の駅舎が完成し、駅前広場にペデストリアンデッキが設けられた。また、同時に南北自由通路が設けられ、初めて線路北側と駅が結ばれた。

1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化に伴い、利便性が増したため、利用者は増加傾向にある。

年表

駅構造

島式ホーム1面2線と単式ホーム2面2線を有する地上駅。中央に島式ホーム、その外側に単式ホームを1面ずつ置く構造で、1・4番線(単式)が副本線(待避線)、2・3番線(島式)が本線となっているが、上下とも同一ホームでの緩急接続ができないこともあり、2010年度のダイヤで4番線へ発着する定期旅客列車の設定はない。

駅舎は橋上駅舎で構内の南側にあり、跨線橋で北口とつなげて南北自由通路としている。改札口は3階に設置され、3つのホームと跨線橋で繋がっている。駅舎内には、JR全線きっぷうりばベルマートがある。また、1、2階の一部区画はテナントとして貸し出され、歯科医院書店などが営業している。

かつては、駅舎西側に有蓋車用の貨物ホームが置かれていた。また、構内の南東には名古屋鉄道(名鉄)安城支線の安城駅があった。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 CA 東海道本線 下り 名古屋大垣方面[注釈 1] 待避線
2  
3 上り 岡崎豊橋方面[注釈 1]  
4 (上り待避線、予備ホーム)

配線図

安城駅 構内配線略図

豊橋方面
安城駅 構内配線略図
名古屋方面
凡例
出典:[5]


利用状況

「愛知県統計年鑑」および「安城の統計」によれば、1日平均の乗車人員は以下の通りであった。

年度 一日平均
乗車人員
1995年 9,355
1996年 9,641
1997年 9,583
1998年 9,418
1999年 9,467
2000年 9,602
2001年 9,889
2002年 9,818
2003年 9,835
2004年 9,861
2005年 10,184
2006年 10,400
2007年 10,786
2008年 10,751
2009年 10,580
2010年 10,716
2011年 10,760
2012年 10,825
2013年 11,012
2014年 10,961
2015年 11,253
2016年 11,326
2017年 11,619
2018年 11,698

駅周辺

南口のロータリー
南口のペデストリアンデッキ

南口にはペデストリアンデッキが設置されており、地上部はロータリーとなっている。駅の脇には交番と立体駐輪場が設置されている。周辺は安城市の中心市街地になっており、駅から南へ商店街がのびている。ペデストリアンデッキには、後述するからくり時計「La sphere」が設置されている。

一方、北口はロータリーと立体駐輪場が整備されている。周辺は住宅地となっている。

La sphere(ラ・スフェール)

安城駅前のペデストリアンデッキには、星の広場が存在する。その広場には、巨大な天球儀のモニュメント「La sphere」が設置されている。「Sphere」はフランス語で「天球」を意味しており、1992年8月に、市政40周年を記念したものとして設置。安城七夕まつりをもとに造られた。直径は1.8m。午前10時、正午、午後3時、6時、7時、8時の定時刻になると、天球儀の台座部分が手前にスライドし、双子座の少年2人と、こと座の琴が登場。約4分間、人形がオリジナル曲「天球の輪舞(La ronde du sphere)」(小泉まさみ作曲)を演奏する。右の人形はハープを演奏し、左の人形はハンドルを回しながら琴を演奏する。演奏中は天球儀も回転する(夜間作動時は天球儀の星座も光る)。設計の施工、人形のデザインは乃村工藝社、天球図の版権は渡辺教具製作所。故障の多発が多く、2011年をもって維持費の関係で稼働停止。その後数年は作動時刻のプレートも放置されていたが、2017年頃に撤去確認。現在も動かないモニュメントとなっている。なお、音楽については某レコード会社からCD化されており、一部のカットはあるものの、メインの音楽は試聴する事が可能[6]

バス路線

南口に「安城駅」バス停があり、名鉄バスあんくるバスが路線バスを運行している。また、愛知学泉大学短期大学岡崎キャンパスへ直行するスクールバスや、アイシン・エィ・ダブリュなどの企業の従業員運送バスも運行されている。

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道本線
特別快速・新快速・快速・区間快速
岡崎駅 (CA52) - 安城駅 (CA54) - 刈谷駅 (CA58)
普通
西岡崎駅 (CA53) - 安城駅 (CA54) - 三河安城駅 (CA55)

かつて存在した路線

名古屋鉄道
安城支線(廃止)
安城駅 - 南安城駅

脚注

注釈

  1. ^ a b 駅構内の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2015年1月現在)。

出典

  1. ^ 『新編安城市史 3 近代』 127頁
  2. ^ 『新編安城市史 3 近代』 128頁
  3. ^ 『新編安城市史 4 現代』 351頁
  4. ^ 『愛知県碧海郡安城町誌』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  5. ^ 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第4巻 豊橋駅 - 名古屋エリア』、p.14、 講談社、2009年6月、ISBN 978-4062700146
  6. ^ http://www.koperniks.com/karakuri/

参考文献

  • 安城市史編集委員会編『新編安城市史 通史編』 安城市、2006・2007年。

関連項目

外部リンク