コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「橡川一朗」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
死亡年の追加
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: 首都大学東京関連1(リンクの修正、カテゴリ修正) - log
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2017-12-13}}
{{出典の明記|date=2017-12-13}}
'''橡川 一朗'''(とちかわ いちろう、[[1920年]][[9月3日]]<ref name="nenpu">橡川一朗「[http://ci.nii.ac.jp/els/contents110007002346.pdf?id=ART0008916853 略年譜と戦時体験]」(『駒澤史学』45号、1993年4月)</ref> - 2019年)は[[東京都立大学]]名誉教授、西洋中世史家。中近世ヨーロッパにおける家父長的奴隷制説を提起して、通説と鋭く対立し、特に日本におけるドイツ史研究に大きな影響を及ぼした。また、家父長的奴隷制説を証明する史料として、ドイツのグリム編『ヴァイステューマー』を重視し、その本格的解読に取り組んだわが国の先駆的研究者でもある。日本史についても、[[安良城盛昭]]の家父長制的奴隷制論と連携し、『[[源氏物語]]』や[[親鸞]]などに関して独自の見解を示し、家父長的奴隷制を軸とする射程範囲の広い歴史観を展開していた。
'''橡川 一朗'''(とちかわ いちろう、[[1920年]][[9月3日]]<ref name="nenpu">橡川一朗「[http://ci.nii.ac.jp/els/contents110007002346.pdf?id=ART0008916853 略年譜と戦時体験]」(『駒澤史学』45号、1993年4月)</ref> - 2019年)は[[東京都立大学 (1949-2011)]]名誉教授、西洋中世史家。中近世ヨーロッパにおける家父長的奴隷制説を提起して、通説と鋭く対立し、特に日本におけるドイツ史研究に大きな影響を及ぼした。また、家父長的奴隷制説を証明する史料として、ドイツのグリム編『ヴァイステューマー』を重視し、その本格的解読に取り組んだわが国の先駆的研究者でもある。日本史についても、[[安良城盛昭]]の家父長制的奴隷制論と連携し、『[[源氏物語]]』や[[親鸞]]などに関して独自の見解を示し、家父長的奴隷制を軸とする射程範囲の広い歴史観を展開していた。


==経歴==
==経歴==

2020年3月25日 (水) 01:54時点における版

橡川 一朗(とちかわ いちろう、1920年9月3日[1] - 2019年)は東京都立大学 (1949-2011)名誉教授、西洋中世史家。中近世ヨーロッパにおける家父長的奴隷制説を提起して、通説と鋭く対立し、特に日本におけるドイツ史研究に大きな影響を及ぼした。また、家父長的奴隷制説を証明する史料として、ドイツのグリム編『ヴァイステューマー』を重視し、その本格的解読に取り組んだわが国の先駆的研究者でもある。日本史についても、安良城盛昭の家父長制的奴隷制論と連携し、『源氏物語』や親鸞などに関して独自の見解を示し、家父長的奴隷制を軸とする射程範囲の広い歴史観を展開していた。

経歴

著書

  • 『西欧封建社会の比較史的研究』(青木書店 1972年/増補改訂版 青木書店 1984年)
  • 『ドイツの都市と農村』(吉川弘文館 1989年)
  • 『近代思想と源氏物語』(花伝社 1990年)

訳書

  • ジャック・ドローズ『ドイツ史』(文庫クセジュ 1952年)

叙勲

論文

脚注

  1. ^ a b 橡川一朗「略年譜と戦時体験」(『駒澤史学』45号、1993年4月)