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「Le;0 -灰とリヴァイアサン-」の版間の差分

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'''Le;0 -灰とリヴァイアサン-'''(エルゼロ<ref>2巻より。なお1巻刊行当初は編集部でも読み方の統一はされていなかった模様。参照:[http://ameblo.jp/ipocketedition/entry-10322795575.html Le;0の秘密|一迅社文庫編集部のブログ]、[http://ameblo.jp/ipocketedition/entry-10327744103.html 宇宙をかける少女 下巻|一迅社文庫編集部のブログ]</ref> -はいとリヴァイアサン-)は[[六塚光]]による[[ライトノベル]]。イラストは[[CH@R]]。[[一迅社文庫]]刊。
'''Le;0 -灰とリヴァイアサン-'''(エルゼロ<ref>2巻より。なお1巻刊行当初は編集部でも読み方の統一はされていなかった模様。参照:[http://ameblo.jp/ipocketedition/entry-10322795575.html Le;0の秘密|一迅社文庫編集部のブログ]、[http://ameblo.jp/ipocketedition/entry-10327744103.html 宇宙をかける少女 下巻|一迅社文庫編集部のブログ]</ref> -はいとリヴァイアサン-)は[[六塚光]]による[[ライトノベル]]。イラストは[[CH@R]]。[[一迅社文庫]]刊。



2020年5月20日 (水) 11:16時点における版

Le;0 -灰とリヴァイアサン-
ジャンル アクション
小説
著者 六塚光
イラスト CH@R
出版社 一迅社
レーベル 一迅社文庫
刊行期間 2009年9月1日 -
巻数 既刊2巻
テンプレート - ノート

Le;0 -灰とリヴァイアサン-(エルゼロ[1] -はいとリヴァイアサン-)は六塚光によるライトノベル。イラストはCH@R一迅社文庫刊。


ストーリー

かつて地軸転倒(ポールシフト)を伴う地殻変動が起きたために永久凍土が解け、日本列島の大半が海中に没した世界。そこでは海獣(リヴァイアサン)の襲撃が絶えず、人々は吸血鬼とそれをサポートする転生師(サイクラー)の力を借りて身の安全を守っていた。その中の一つ大蒜島に、ある吸血鬼と転生師が流れ着く。


主な登場人物

椚顕九郎(くぬぎ けんくろう)
本作の主人公。ある日大蒜島に流れ着いた転生師(サイクラー)。「ファッションセンスの無さを誤魔化せる」という理由でいつも黒いスーツを着用している。身長は高く、顔立ちもそれなりに整っている。自身の愛称として「クヌケン」を提唱しているが何人か呼んでくれない者もいる。
基本的に飄々とした態度を崩すことは無いが、過去の失敗を少なからず引きずっており、時として自嘲気味な言動を見せることがある。
転生師としての腕は確かな上、数年に渡って様々な島を巡ってきたため地政学にも通じており、ペルセウス同盟結成後はその中心人物として人々の信頼を集めている。
実は禁宮島一族の人間であるが、椚島の一件で離反し敵対している。
姫乃に精神的に依存しており、姫乃が灰になったときなどは神経質になり自分の部屋にひきこもろうとした。そんな様子から茜たちからマザコン呼ばわりされている。
稲月姫乃(いなつき ひめの)
顕九郎のパートナーを務める美しい女吸血鬼。吸血鬼には珍しく光やニンニクへの耐性が強く、夏の日差しの真下でも日傘一つで自由に歩きまわれる。
戦闘時には日傘に仕込んだ刀を武器にする。また体内に銀の十字架をリミッターとして仕込んでおり、外せば簡単に敵を圧倒する実力を発揮するが、吸血衝動を抑えきれなくなる欠点も持つ諸刃の剣である。
顕九郎とは彼が幼い頃からのパートナーとして強い信頼関係を築いているが、少しでも余計なことを言おうものなら容赦なく各種関節技で締め上げるえげつない一面も。顕九郎を幼いころから見ているので半ば母親のような接し方をし、顕九郎のために動いている。
禁宮島では最強と言われた吸血鬼で、年齢もかなりのものらしく、そのことに触れられると怒る。
野垣悠(のがき ゆう)
大蒜島の転生師見習い。顕九郎の助手として彼の作業を手伝いながらそのノウハウを身につけている。
真面目な性格で、顕九郎の言動にわざわざ突っ込むことも多い。島で一番美味い血らしく、姫乃を除いた女吸血鬼たちの血液タンクになっている。
葦倉海景(あしくら みかげ)
大蒜島に初めからいた3人の女吸血鬼の1人。少年と見紛うような容姿をしている。性格も直情径行型の元気印で、根はかなり単純。戦闘時も力任せに海獣を叩きのめすタイプ。ちなみに一人称が「俺」
八角真香(やすみ まなか)
大蒜島に初めからいた3人の女吸血鬼の1人。
吸血鬼の特性から18歳の姿をしているが顕九郎とほとんど同い年らしい。丁寧な喋り方をし、大蒜島の3人の女吸血鬼の中では一番真面目であるが、たびたび顕九郎のことをマザコン呼ばわりする。
3人の中では一番の常識人。
四方屋茜(よもや あかね)
大蒜島に初めからいた3人の女吸血鬼の1人。
外見は真香より幼く見えるが、3人の中では最年長。そのせいかやけに老成した口調でしゃべる。かなり大らかな性格。
戦闘時には大槍・DFS(DragonFly Slasher=蜻蛉切のレプリカらしい)を武器にする。
大仏緑青
流れてきた女吸血鬼。ゴスロリの少女で、「ゴスロリ忍法」の使い手。鋭い切れ味を持った爪を伸ばして武器にする。

用語

日本諸島
作中時間より約100年前に起きた地軸転倒により日本列島の平野部と南西諸島が海中に没してできた約10,000の島々。人々は絶えず海獣の脅威にさらされ続けており、自衛のために吸血鬼と互助関係を結んでいる。また島同士で広域連合や同盟を結ぶこともある。主な勢力は以下の通り。
日本諸島連合(にほんしょとうれんごう、Union of Japan Archipelago)
日本諸島における最大勢力。約2,500の島を傘下におさめているが、その強権的なやり口に反発する者達からは英語の頭文字(UJA)をもじった「ウジャー」という蔑称で呼ばれる。顕九郎と姫乃はここの出身。
諸島協定機構(しょとうきょうていきこう、Archipelago Agreement Organization)
日本諸島の大勢力の1つだが、傘下に収めている島の数は約1,500と日本諸島連合にはやや劣る。通称「アーオ(AAO)」。
日本共和国(にほんきょうわこく)
日本諸島の大勢力の1つ。勢力の規模は諸島協定機構とほぼ同じ。
ペルセウス同盟(ペルセウスどうめい)
顕九郎達の尽力により、大蒜島を中心とした近隣の島々で結成された相互扶助組織。地理的に日本諸島連合と諸島協定機構の間にあるため、双方の間で上手く立ち回ろうとしている。
吸血鬼
伝承とほぼ同じ特性を持つ、人間の突然変異種。男性ならアルゴル、女性ならゴルゴンとも称される。
吸血時に出す麻痺液が海獣にとって猛毒のため、この世界の人間は海獣を倒してもらう代わりに血液を提供する共生関係を結んでいる。
ヴァンピリック
吸血鬼の持つ特殊能力の総称。その種類は吸血鬼によって千差万別(持たない者もいる)。
人形(ひとがた)
作中の吸血鬼は「日光を浴びて灰になった後、灰を集めれば7日間で復活できる」特性がある。そのためのエネルギー、つまり血を集めるために灰の一部を使って作る小さな身代わりのこと。
コミュニケーションは普段通りに出来るがヴァンピリックには制限がかかり、また身長が15センチ程度しかないため海獣との戦闘はまず不可能。
転生師(サイクラー)
吸血鬼の再生を手伝い、また海獣との戦闘を有利に進めるための教育を施す者達のこと。島の自衛力は強力な吸血鬼と有能な転生師の数によって決まる、と言える。
海獣(リヴァイアサン)
日本諸島が出来た頃(つまり地軸転倒後)に日本近海へとやってきた大型生物の総称。基本的にタコイカイソギンチャクなどの海生生物をそのまま巨大化したようなものが多いが、中にはヘッジホッグタイプのようなものも。

既刊一覧

六塚光(著)、一迅社一迅社文庫〉、既刊2冊

脚注

  1. ^ 2巻より。なお1巻刊行当初は編集部でも読み方の統一はされていなかった模様。参照:Le;0の秘密|一迅社文庫編集部のブログ宇宙をかける少女 下巻|一迅社文庫編集部のブログ