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[[稲見昌彦]]によれば、VTuberは「性別や障害といったハンディキャップを乗り越えて、誰もが活躍できる」デジタルサイボーグともいえる存在である<ref name="nhk"/>。[[有働由美子]]はバーチャルYouTuberは自由に好みの姿をカスタマイズできるが、それは誰でもできてしまうと述べ、だからこそバーチャルYouTuberとして他と差別化し、人気を集めるためには中身の素質や親しみやすさ、固有のスキルが重要になると指摘している<ref>{{Cite web |url=https://realsound.jp/tech/2019/01/post-305067_2.html|title=キズナアイ、有働アナと“バーチャルYouTuber”の可能性を語る 「生きる選択肢を増やしてもらえたら」|publisher=[[リアルサウンド (ニュースサイト)|リアルサウンド]]|date=2019-01-12|accessdate=2019-01-14}}</ref>。[[落合陽一]]は近代が[[法人]]を作ったと仮定した上で、コンピュータ時代または21世紀に登場したバーチャルYouTuberは[[自然人]]らしいと指摘している<ref>{{Twitter status2|1=落合陽一|2=1083735403885023232|3=2019年1月11日|5=2019-01-14}}</ref>。[[マツコ・デラックス]]は、自身がVTuberになりたいとは思わないと前置きしつつも、「面白い」「VTuberというか、バーチャルのキャラを介すのは普通のことになってくるんじゃないかしら」とした<ref>『[[マツコ会議]]』([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]、2019年2月16日放送分)</ref>。 |
[[稲見昌彦]]によれば、VTuberは「性別や障害といったハンディキャップを乗り越えて、誰もが活躍できる」デジタルサイボーグともいえる存在である<ref name="nhk"/>。[[有働由美子]]はバーチャルYouTuberは自由に好みの姿をカスタマイズできるが、それは誰でもできてしまうと述べ、だからこそバーチャルYouTuberとして他と差別化し、人気を集めるためには中身の素質や親しみやすさ、固有のスキルが重要になると指摘している<ref>{{Cite web |url=https://realsound.jp/tech/2019/01/post-305067_2.html|title=キズナアイ、有働アナと“バーチャルYouTuber”の可能性を語る 「生きる選択肢を増やしてもらえたら」|publisher=[[リアルサウンド (ニュースサイト)|リアルサウンド]]|date=2019-01-12|accessdate=2019-01-14}}</ref>。[[落合陽一]]は近代が[[法人]]を作ったと仮定した上で、コンピュータ時代または21世紀に登場したバーチャルYouTuberは[[自然人]]らしいと指摘している<ref>{{Twitter status2|1=落合陽一|2=1083735403885023232|3=2019年1月11日|5=2019-01-14}}</ref>。[[マツコ・デラックス]]は、自身がVTuberになりたいとは思わないと前置きしつつも、「面白い」「VTuberというか、バーチャルのキャラを介すのは普通のことになってくるんじゃないかしら」とした<ref>『[[マツコ会議]]』([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]、2019年2月16日放送分)</ref>。 |
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2020年6月8日 (月) 21:08時点における版
YouTube以外のサービスを利用する際などにYouTubeという特定のサービス名を使用することを避けるため、単に「VTuber」(または「バーチャルライバー」[注 1][4])と呼称することがある。
概要
「外見がコンピューターグラフィックス(CG)やイラストのキャラクター」であるユーチューバーを指す用語であり、2016年12月に活動を開始したキズナアイが初めて使用した[5]。これ以前にも同様の技術を使用したキャラクターは存在したが[6]、それらのキャラクターは当時はバーチャルYouTuberとは呼ばれていなかった。その為、当時はバーチャルYouTuberという語はキズナアイのことを指す単語でしかなかった[7]。
2017年になると、「電脳少女シロ」、「ミライアカリ」「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」、「輝夜月」など、今日でも多くの視聴者数を確保している仮想YouTuberが新規に参入し[8]、キズナアイが自称として使っていたバーチャルYouTuberという語はこうした仮想YouTuberの総称として認識され、用いられるようになった[7]。こうしたキャラクターの中にはグッズ販売を行ったり地上波のテレビ番組に出演[9]するなどメディア展開するものもあり、その際の分かりやすいブランドとしてバーチャルYouTuberの呼称が使われる場合もある。
バーチャルYouTuberは様々な実験や検証、対談、知識の伝達、ファンとのコミュニケーション、ゲーム実況、歌、ダンスなどを活動内容としている。音楽との親和性が高いともされ、オリジナル曲の楽曲提供やバーチャルYouTuberに特化した音楽レーベルの設立、VRライブの開催など音楽業界との交流も進んでいる[10]。2019年1月2日にはNHK総合でバーチャルYouTuberの歌に関する特別番組「NHKバーチャルのど自慢」が放送された[11]。また、ファンによる二次創作活動も多く見られる[12]。
バーチャルYouTuberの総数は1万人を超えており[13]、2018年7月10日時点で、登録者数の合計は1270万人、動画再生回数は7億2000万回に上っている[14]。「なりたい自分になれる」「制約を乗り越えることができる」ことが大きな魅力であるとされ、現実の性別(セックスやジェンダー)・外見(デミ・ヒューマン)にとらわれない活動をする者も数多くいる[15]。
2018年から特に流行した言葉・概念であり、「バーチャルYouTuber / VTuber」がネット流行語大賞2018の金賞を受賞[16]。今年の新語2018でも第5位になっている[17]。ジャストシステムが2019年3月1日までに行った調査によると、バーチャルYouTuberは10代の67%、20代の50%に認知されている[18]。YouTube公式は2018年12月13日に、YouTube Rewindにて「2018年のVチューバー動画ランキング」ページを開設した[19]。
企業と自治体
グリーは2018年4月5日に、バーチャルYouTuber事業に100億円規模の投資を行うことを発表した[20]。サンリオと花王は日本国内でバーチャルYouTuberを活用している[21]。また、日本の大手YouTuberはUUUM等のMCNに参加する者も多いが、この風潮を反映してかバーチャルYouTuber独自の事務所を設置する企業も現れている[22]。
茨城県が独自のインターネット動画メディア「いばキラTV」のアニメキャラクター「茨ひより」を2018年8月3日に公認。初の地方自治体公認バーチャルYouTuberとなる[23]。
日本プロサッカーリーグ正会員チームにおいては、2019年6月11日にJ2リーグに参戦しているFC岐阜が「蹴球夢」でデビューしている[24]。
動作
バーチャルYouTuberの一部は、人が手や頭に専用の機器を装着し、赤外線センサーで動作を測定することによって動きを付けている。その結果、リアルタイムでキャラクターが動くという仕組みになっており、現実世界でファンとキャラクターが対話を行うという演出も可能となっており[25]、これら動作や声を担当する人の事はキャラクターを動かすために必要な「魂」と表現されることがある[26]。FaceRig[27]など、ウェブカメラを使って手軽にモデルを動かすことのできるサービスなども開発されており、バーチャルYouTuberになる手段の簡便化が進んでいる[28]。
日本以外の国における人気と動向
BBCによると、バーチャルYouTuberは「個人的なことやアイデンティティの問題に拘束されないこと」に特徴があり、バーチャルYouTuberが世界的な人気を得たのは「日本国外に、日本の文化やアニメを愛好する大勢の顧客がいること」が影響しているという[29]。台湾の東南科技大学は、バーチャルYouTuberへの参入を希望する企業や人材を支援する取り組みを行うことを表明した[30]。2019年2月にはキズナアイとアカデミー助演男優賞受賞者のクリストフ・ヴァルツ、映画監督のロバート・ロドリゲスなどハリウッド映画業界の関係者が共演し称賛を受け、お互いの手を握るポーズを取った[31]。
評価
「Vtuber」は#Twitterトレンド大賞ピックアップアワードに選出されている[32]。ネット流行語100 2018では「バーチャルYouTuber」が第2位になった他、10位以内にバーチャルYouTuberの「電脳少女シロ」、「月ノ美兎」やこれに関連する「にじさんじ」がランクインしている[33]。更に「バーチャルユーチューバー」がSMBCの2018年ヒット商品番付の東前頭5に[34]、「Vチューバー」が日経MJの2018年ヒット商品番付の東小結にも選出されている[35]。
稲見昌彦によれば、VTuberは「性別や障害といったハンディキャップを乗り越えて、誰もが活躍できる」デジタルサイボーグともいえる存在である[15]。有働由美子はバーチャルYouTuberは自由に好みの姿をカスタマイズできるが、それは誰でもできてしまうと述べ、だからこそバーチャルYouTuberとして他と差別化し、人気を集めるためには中身の素質や親しみやすさ、固有のスキルが重要になると指摘している[36]。落合陽一は近代が法人を作ったと仮定した上で、コンピュータ時代または21世紀に登場したバーチャルYouTuberは自然人らしいと指摘している[37]。マツコ・デラックスは、自身がVTuberになりたいとは思わないと前置きしつつも、「面白い」「VTuberというか、バーチャルのキャラを介すのは普通のことになってくるんじゃないかしら」とした[38]。
脚注
注釈
出典
- ^ “三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語 2018」”. 三省堂 (2018年12月5日). 2018年12月10日閲覧。
- ^ “VTuber”. コトバンク. 知恵蔵. 朝日新聞デジタル/VOYAGE GROUP. 2019年5月18日閲覧。
- ^ “VTuberに特化したプロダクション設立 CyberZが新会社で”. ITmedia (2018年4月3日). 2018年4月9日閲覧。
- ^ “CyberZ、『OPENREC』にゲーム配信に特化した新バーチャルライバーグループ「にじさんじゲーマーズ」の公式個人チャンネルを開設”. SOCAIAL GAME INFO (2018年5月1日). 2018年5月6日閲覧。
- ^ “ユーチューブのCGアイドル「Vtuber」が人気爆発”. 日経トレンディ (日本経済新聞社). (July 9, 2018) 2018年7月9日閲覧。
- ^ “"WEATHEROID TypeA Airi" 本日24時間ライブ放送番組「SOLiVE24」にてデビュー!”. weathernews (2013年2月4日). 2018年8月15日閲覧。
- ^ a b ユリイカ 2018, p. 29.
- ^ ユリイカ 2018, p. 46.
- ^ “バーチャルYouTuberが地上波MCに、新世代のテレビ番組スタート”. マイナビニュース (2018年4月6日). 2018年4月9日閲覧。
- ^ “活況のVTuber市場、音楽シーンへの参入も相次ぎ19年はさらに隆盛極めるか”. ORICON NEWS (2019年1月2日). 2019年1月3日閲覧。
- ^ “NHKのど自慢:VTuber版が19年1月2日放送 小田切千アナがバーチャルキャラ化”. まんたんウェブ (2018年12月2日). 2019年1月3日閲覧。
- ^ “コミックマーケット95の二次創作人気調査&pixivデータで次回サークル数予想”. ASCII.jp (2018年12月27日). 2019年1月3日閲覧。
- ^ “ユーザーローカル、バーチャルYouTuberの1万人突破を発表 9000人から4ヵ月で1000人増”. PANORA (2020年1月15日). 2020年1月31日閲覧。
- ^ “バーチャルYouTuber、4,000人を突破 動画再生回数は合計7億2千万回に”. Mogura VR (2018年7月10日). 2018年7月17日閲覧。
- ^ a b “WEB特集|なりたい自分になる。VTuberが拓く!—”. 日本放送協会 (2019年1月7日). 2019年1月8日閲覧。
- ^ “「ネット流行語大賞 2018」結果発表!グランプリは「バーチャルYouTuber/VTuber」、次点に「平成最後の○○」「大迫半端ないって」”. ねとらぼ (アイティメディア). (2018年12月3日) 2018年12月4日閲覧。
- ^ “三省堂選定「今年の新語」大賞は「ばえる(映える)」”. Sponichi Annex. (2018年12月5日) 2018年12月5日閲覧。
- ^ “「Vチューバー」を、10代の約7割が認知”. マーケティングリサーチキャンプ. ジャストシステム (2019年3月19日). 2019年4月1日閲覧。
- ^ “2018 年の V チューバー動画ランキング(日本)”. YouTube (2018年12月13日). 2019年1月20日閲覧。
- ^ “グリー、バーチャルYouTuber市場に参入 新会社設立で100億円規模投資へ”. ORICON NEWS (2018年4月5日). 2018年4月9日閲覧。
- ^ “バーチャルYouTuberの実態 ドキュメンタリー制作から再考する”. 日経クロストレンド (2018年12月7日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ “ミライアカリ運営のDUO、バーチャルYouTuber事務所「ENTUM」開設”. ITmedia (2018年4月9日). 2018年4月10日閲覧。
- ^ “記者会見発表資料 バーチャル YouTuber の起用について”. 茨城県営業戦略部プロモーション戦略チーム (2018年8月3日). 2018年9月2日閲覧。
- ^ “FC岐阜公式Vチューバー 「蹴球夢」デビュー”. 岐阜新聞Web (岐阜新聞社). (2019年6月11日). オリジナルの2019年6月11日時点におけるアーカイブ。 2019年6月14日閲覧。
- ^ “バーチャルユーチューバー 大手も続々参入 ネットとリアルの新時代”. FNN (2018年5月4日). 2018年5月4日閲覧。
- ^ “VTuberもちひよこ、自身主催の「新VTuber魂オーディション」を開催!”. PANORA (2019年1月25日). 2019年2月17日閲覧。
- ^ “【おすすめDLゲーム】いよいよあなたもVTuberデビュー!? 『FaceRig』でいろいろなキャラに変身しよう”. 電撃オンライン (2018年8月4日). 2019年1月21日閲覧。
- ^ “東大教授が語るVTuberの可能性 VRで個性の限界突破”. 東大新聞オンライン (2018年12月7日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ “The virtual vloggers taking over YouTube”. BBC (2018年10月3日). 2018年10月3日閲覧。
- ^ “台湾で「台灣VTuber聯盟」が発足 東南科技大學がVTuber育成の場を提供”. PANORA (2018年12月7日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ “名優クリストフ・ヴァルツ、バーチャルYouTuberにメロメロ”. シネマトゥデイ (2019年2月15日). 2019年2月16日閲覧。
- ^ “【トップ20】今年の“Twitter流行語”発表 W杯・羽生くん・安室ちゃん・おっさんずラブらがランクイン<#Twitterトレンド大賞>”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2018年12月26日) 2018年12月27日閲覧。
- ^ “2018年「ネット流行語100」発表!「バーチャルYouTuber」「にじさんじ」「電脳少女シロ」など上位に”. Mogura VR (2018年12月15日). 2018年12月27日閲覧。
- ^ “-2018年ヒット商品番付- 平成最後の年、未来への希望が芽生えた1年”. SMBCコンサルティング (2018年11月30日). 2018年12月5日閲覧。
- ^ “さよなら平成、新時代の足音 2018年ヒット商品番付”. 日本経済新聞. (2018年12月5日) 2018年12月5日閲覧。
- ^ “キズナアイ、有働アナと“バーチャルYouTuber”の可能性を語る 「生きる選択肢を増やしてもらえたら」”. リアルサウンド (2019年1月12日). 2019年1月14日閲覧。
- ^ 落合陽一の2019年1月11日のツイート、2019年1月14日閲覧。
- ^ 『マツコ会議』(日本テレビ、2019年2月16日放送分)
参考文献
- 『ユリイカ 2018年7月号 特集=バーチャルYouTuber』青土社、2018年。ISBN 978-4-7917-0351-7。
- 『コンプティーク9月号増刊 Vティーク Vol.1』、KADOKAWA、2018年7月26日、JAN 4910139780987。
- 『コンプティーク12月号増刊 Vティーク Vol.2』、KADOKAWA、2018年11月10日、JAN 4910139781281。
- 『コンプティーク4月号増刊 Vティーク Vol.3』、KADOKAWA、2019年3月22日、JAN 4910139780499。
関連項目
外部リンク
- 『バーチャルYouTuber』 - コトバンク
- 『VTuber』 - コトバンク