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[[1998年]]から[[インターネット]]投票が始まり、同年にプロレスラーの[[ミック・フォーリー]]が組織票で1位を獲得したが、タイム誌はこの投票結果を無効としている。同様に[[2001年]]には[[田代まさし]]が組織票([[田代祭]])で1位を獲得したが投票結果は無効となり、翌年以降は投票フォームに人名を入力する方式から、あらかじめタイム誌がノミネートした人物の中から投票する方式に変更された。 |
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|1977年||Anwar Sadat([[アンワル・サダト]])||エジプト大統領 |
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|1984年||Peter Ueberroth([[ピーター・ユベロス]])||[[ロサンゼルスオリンピック (1984年)|ロサンゼルスオリンピック]]大会組織委員長 |
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2020年6月17日 (水) 21:21時点における版
パーソン・オブ・ザ・イヤー(英語: Person of the Year)とは、アメリカ合衆国のニュース雑誌『タイム』の編集部が、その年に最も活躍したり、話題になったりした人物を決定するもの。
概要
1927年にスタートし、第1回の受賞者はアメリカの飛行家のチャールズ・リンドバーグ。開始当初から「マン・オブ・ザ・イヤー(Man of the Year)」と称していたが、男性だけでなく女性も対象であるため、1999年に「パーソン・オブ・ザ・イヤー」へ改名された。「マン・オブ・ザ・イヤー」を称していた時代は、女性が選ばれたときに「ウーマン・オブ・ザ・イヤー(Woman of the Year)」としていた。
最多の3回選出されたのはアメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領で、1932年、1934年、1941年に選ばれている。1927年以降に在任したアメリカの大統領のうち、カルビン・クーリッジ、ハーバート・フーヴァー、ジェラルド・R・フォードの3人を除いて全員が一度は選ばれている。
1930年にインドのマハトマ・ガンディーがアジア出身者として、1935年にエチオピアのハイレ・セラシエ1世がアフリカ出身者として初めて選ばれた。中国の鄧小平は欧米出身者以外で唯一2回(1978年、1985年)選ばれている。
1998年からインターネット投票が始まり、同年にプロレスラーのミック・フォーリーが組織票で1位を獲得したが、タイム誌はこの投票結果を無効としている。同様に2001年には田代まさしが組織票(田代祭)で1位を獲得したが投票結果は無効となり、翌年以降は投票フォームに人名を入力する方式から、あらかじめタイム誌がノミネートした人物の中から投票する方式に変更された。
例外
パーソン・オブ・ザ・イヤーには人以外が選ばれたこともある。これまでに1982年の「コンピュータ(The Computer)」と1988年の「危機に瀕した地球(The Endangered Earth)」の例があり、それぞれ「マシン・オブ・ザ・イヤー(Machine of the Year)」、「プラネット・オブ・ザ・イヤー(Planet of the Year)」とされた。
また特定の人物が選ばれなかったケースとして、1950年の「アメリカ兵(The American Fighting-Man)」、1956年の「ハンガリー動乱で戦った人々(Hungarian Freedom Fighter)」、1966年の「25歳以下の人々(The Generation Twenty-Five and Under)」、1969年の「アメリカの中流階級(The Middle American)」、2003年の「アメリカ兵(The American Soldier)」、2006年の「あなた(You)」、2011年の「抗議する人(The protester)」、2014年の「エボラ出血熱と闘う人々(Ebola fighters)」、2017年の「沈黙を破った人達(the Silence Breakers)」[1]、2018年の「監視者(The Guardians)」がある[2]。
発表時点で生存していなかった故人が選ばれたケースでは、2018年の「監視者(The Guardians)」のジャマル・カショギがある[2]。
歴代のパーソン・オブ・ザ・イヤー
1950年まで
対象 | 当時の肩書き | |
---|---|---|
1927年 | Charles Augustus Lindbergh(チャールズ・リンドバーグ) | 飛行家 |
1928年 | Walter P. Chrysler(ウォルター・クライスラー) | クライスラー社創業者 |
1929年 | Owen D. Young(オーウェン・D・ヤング) | ゼネラル・エレクトリック会長 |
1930年 | Mohandas Karamchand Gandhi(マハトマ・ガンディー) | インドの独立運動指導者 |
1931年 | Pierre Laval(ピエール・ラヴァル) | フランス第三共和政首相 |
1932年 | Franklin Delano Roosevelt(フランクリン・ルーズベルト) | 第32代米大統領当選者 |
1933年 | Hugh Samuel Johnson(ヒュー・ジョンソン) | 全国復興庁 (NRA) 長官 |
1934年 | Franklin Delano Roosevelt(フランクリン・ルーズベルト) | 第32代米大統領 |
1935年 | Haile Selassie(ハイレ・セラシエ1世) | エチオピア皇帝 |
1936年[3] | Mrs. Wallis Warfield Simpson(ウォリス・シンプソン) | ウィンザー公夫人 |
1937年[4] | Generalissimo & Mme Chiang Kai-Shek(蒋介石・宋美齢夫妻) | 中華民国総統と同夫人 |
1938年 | Adolf Hitler(アドルフ・ヒトラー) | ドイツ総統 |
1939年 | Joseph Stalin(ヨシフ・スターリン) | ソ連共産党書記長 |
1940年 | Winston Leonard Spencer Churchill(ウィンストン・チャーチル) | 英首相 |
1941年 | Franklin Delano Roosevelt(フランクリン・ルーズベルト) | 第32代米大統領 |
1942年 | Joseph Stalin(ヨシフ・スターリン) | ソ連共産党書記長 |
1943年 | George Catlett Marshall(ジョージ・マーシャル) | 米陸軍軍人 |
1944年 | Dwight D. Eisenhower(ドワイト・アイゼンハワー) | 連合軍最高司令官 |
1945年 | Harry S Truman(ハリー・トルーマン) | 第33代米大統領 |
1946年 | James F. Byrnes(ジェームズ・バーンズ) | 米国務長官 |
1947年 | George Catlett Marshall(ジョージ・マーシャル) | 米国務長官 |
1948年 | Harry S Truman(ハリー・トルーマン) | 第33代米大統領 |
1949年 | Winston Leonard Spencer Churchill(ウィンストン・チャーチル) | イギリス元首相 |
1950年 | The American Fighting-Man(アメリカ兵) | 朝鮮戦争で戦うアメリカ兵 |
1951年から1975年まで
対象 | 当時の肩書き | |
---|---|---|
1951年 | Mohammed Mossadegh(モハンマド・モサッデク) | イラン帝国首相 |
1952年[3] | Queen Elizabeth II(エリザベス2世) | イギリス女王 |
1953年 | Konrad Adenauer(コンラート・アデナウアー) | 西ドイツ首相 |
1954年 | John Foster Dulles(ジョン・フォスター・ダレス) | 米国務長官 |
1955年 | Harlow Herbert Curtice(ハーロー・カーティス) | ゼネラルモーターズ社長 |
1956年 | Hungarian Freedom Fighters(ハンガリーの自由の戦士) | ハンガリー動乱でソビエト軍に戦いを挑んだ一般市民 |
1957年 | Nikita Khrushchev(ニキータ・フルシチョフ) | ソ連共産党中央委員会第一書記 |
1958年 | Charles DeGaulle(シャルル・ド・ゴール) | フランス第五共和政初代大統領 |
1959年 | Dwight David Eisenhower(ドワイト・アイゼンハワー) | 第34代米大統領 |
1960年 | U.S. Scientists(15人のアメリカの科学者) | [5] |
1961年 | John Fitzgerald Kennedy(ジョン・ケネディ) | 第35代米大統領 |
1962年 | Pope John XXIII(ヨハネ23世) | 第261代ローマ教皇 |
1963年 | Martin Luther King Jr.(マーティン・ルーサー・キング) | アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者 |
1964年 | Lyndon B. Johnson(リンドン・ジョンソン) | 第36代米大統領 |
1965年 | General William Childs Westmoreland(ウィリアム・ウェストモーランド) | ベトナム戦争を指揮した陸軍参謀総長 |
1966年 | Twenty-Five and Under(25歳以下の人々) | ベビーブーマー |
1967年 | Lyndon B. Johnson(リンドン・ジョンソン) | 第36代米大統領 |
1968年 | Astronauts Anders, Borman and Lovell(アンダース、ボーマン、ラヴェル3飛行士) | アポロ8号に搭乗した宇宙飛行士 |
1969年[6] | The Middle Americans(アメリカの中産階級) | サイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派) |
1970年 | Willy Brandt(ヴィリー・ブラント) | 西ドイツ首相 |
1971年 | Richard Nixon(リチャード・ニクソン) | 第37代米大統領 |
1972年 | Richard Nixon and Henry Kissinger(ニクソンとキッシンジャー) | 第37代米大統領と同大統領特別補佐官 |
1973年 | Judge John J. Sirica(ジョン・シリカ) | ウォーターゲート事件担当の連邦裁判所判事 |
1974年 | King Faisal(ファイサル) | サウジアラビア国王 |
1975年[3] | American Women(12人のアメリカの女性) | [7] |
1976年から2000年まで
対象 | 当時の肩書き | |
---|---|---|
1976年 | Jimmy Carter(ジミー・カーター) | 第39代米大統領当選者 |
1977年 | Anwar Sadat(アンワル・サダト) | エジプト大統領 |
1978年 | Deng Xiaoping[8](鄧小平) | 中華人民共和国の国務院常務副総理 |
1979年 | Ayatullah Khomeini(アヤトラ・ホメイニ) | イランの最高指導者 |
1980年 | Ronald Reagan(ロナルド・レーガン) | 第40代米大統領当選者 |
1981年 | Lech Walesa(レフ・ヴァウェンサ) | ポーランド連帯議長 |
1982年[9] | The Computer(コンピュータ) | |
1983年 | Ronald Reagan and Yuri Andropov(レーガンとアンドロポフ) | 第40代米大統領とソビエト連邦共産党書記長 |
1984年 | Peter Ueberroth(ピーター・ユベロス) | ロサンゼルスオリンピック大会組織委員長 |
1985年 | Deng Xiaoping(鄧小平) | 中国共産党中央軍事委員会主席 |
1986年[3] | Corazon Aquino(コラソン・アキノ) | フィリピン大統領 |
1987年 | Mikhail Sergeyevich Gorbachev(ミハイル・ゴルバチョフ) | ソビエト連邦共産党書記長 |
1988年[10] | Endangered Earth(危機にある地球) | |
1989年 | Mikhail Sergeyevich Gorbachev(ミハイル・ゴルバチョフ) | ソビエト連邦共産党書記長 |
1990年 | The Two George Bushs(二人[11]のジョージ・H・W・ブッシュ) | 第41代米大統領 |
1991年 | Ted Turner(テッド・ターナー) | CNN創業者 |
1992年 | Bill Clinton(ビル・クリントン) | 第42代米大統領当選者 |
1993年 | The Peacemakers(イツハク・ラビン、ヤセル・アラファト、 フレデリック・ウィレム・デクラーク、ネルソン・マンデラ) |
|
1994年 | Pope John Paul II(ヨハネ・パウロ2世) | 第264代ローマ教皇 |
1995年 | Newt Gingrich(ニュート・ギングリッチ) | 米下院議長 |
1996年 | Dr. David Ho(デビッド・ホー) | エイズ研究者 |
1997年 | Andy Grove(アンドルー・グローヴ) | インテル社CEO |
1998年 | Bill Clinton and Kenneth Starr(ビル・クリントンとケネス・スター) | 第42代米大統領と米独立検察官 |
1999年 | Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス) | Amazon.com創業者 |
2000年 | George W. Bush(ジョージ・W・ブッシュ) | 第43代米大統領当選者 |
2001年以降
画像 | 対象 | 当時の肩書き | |
---|---|---|---|
2001年 | Rudolph Giuliani(ルドルフ・ジュリアーニ) | ニューヨーク市長 | |
2002年 | The Whistleblowers(内部告発者) | ワールドコム、FBI、エンロンの内部告発をした女性3人 | |
2003年 | The American Soldier(アメリカの兵士) | イラク戦争で戦うアメリカ兵 | |
2004年 | George W. Bush(ジョージ・W・ブッシュ) | 第43代米大統領 | |
2005年 | The Good Samaritans; Bono, Bill Gates, and Melinda Gates (慈善活動家のボノとビル&メリンダ・ゲイツ夫妻) |
ロック歌手、ビル&メリンダ・ゲイツ財団創始者 | |
2006年 | You(あなた[12]) | Web 2.0、ブログ、SNS、YouTubeなどに代表される個人情報発信 | |
2007年 | Vladimir Putin(ウラジーミル・プーチン) | ロシア連邦大統領 | |
2008年 | Barack Obama(バラク・オバマ) | 第44代米大統領当選者 | |
2009年 | Benjamin Shalom Bernanke(ベン・バーナンキ) | 連邦準備制度理事会議長 | |
2010年 | Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ) | Facebook創設者 | |
2011年 | The Protester(抗議する人) | 世界各地における抗議デモ活動の参加者(アラブの春、欧米での経済・金融危機に対するデモ、ティーパーティー運動、ウォール街を占拠せよ、2011年ロシア反政府運動など) | |
2012年 | Barack Obama(バラク・オバマ) | 第44代米大統領 | |
2013年 | Pope Francis(教皇フランシスコ) | 第266代ローマ教皇 | |
2014年 | Ebola fighters(エボラ出血熱と闘う人々) | エボラ出血熱の治療に携わる医師や看護師ら | |
2015年 | Angela Merkel(アンゲラ・メルケル) | ドイツ首相 | |
2016年 | Donald Trump(ドナルド・トランプ) | 第45代米大統領当選者 | |
2017年 | the Silence Breakers(沈黙を破った人たち)[13] | セクシャルハラスメント被害を公表した人々 | |
2018年 | ファイル:JamalKahshoggi.png | The Guardians(監視者)[14] | 危険を冒し真実を追求するジャーナリストら |
2019年 | Greta Thunberg(グレタ・トゥーンベリ) | 環境活動家 |
脚注
- ^ “米誌タイム「今年の人」セクハラ被害証言者”. 福井新聞. (2017年12月6日22時22分) 2017年12月7日閲覧。
- ^ a b タイム誌の「今年の人」は真実の監視者 2018年12月12日配信 Onebox News
- ^ a b c d Woman of the Year
- ^ Couple (Man and Wife) of the Year
- ^ ジョージ・ウェルズ・ビードル、チャールズ・スターク・ドレイパー、ジョン・フランクリン・エンダース、ドナルド・グレーザー、ジョシュア・レーダーバーグ、ウィラード・リビー、ライナス・ポーリング、エドワード・ミルズ・パーセル、イジドール・イザーク・ラービ、エミリオ・セグレ、ウィリアム・ショックレー、エドワード・テラー、チャールズ・タウンズ、ジェームズ・ヴァン・アレン、ロバート・バーンズ・ウッドワード
- ^ Man/Woman of the Year
- ^ スーザン・ブラウンミラー(フェミニスト)、Kathleen Byerly(女性初のアメリカ海軍士官)、Alison Cheek(女性初の米国聖公会叙任司祭)、Jill Ker Conway(女性初のスミス大学学長)、ベティ・フォード(フォード大統領夫人)、Ella T. Grasso(女性初のコネチカット州知事)、カーラ・アンダーソン・ヒルズ(女性初の住宅都市開発長官)、バーバラ・ジョーダン(アメリカ南部の黒人女性初の下院議員)、ビリー・ジーン・キング(テニス選手)、Carol Sutton(女性初の日刊新聞『The Courier-Journal』編集長、Susie Sharp(女性初のノースカロライナ州最高裁判所首席判事)、Addie Wyatt(労働運動家)
- ^ 当時はウェード式でTeng Hsiao-p'ingと表記された。
- ^ Machine of the Year
- ^ Planet of the Year
- ^ 政策の支離滅裂さから二重人格と皮肉られた
- ^ 表紙はYoutubeの動画再生画面を映し灰色に「You.」の文字が書かれたディスプレイとキーボードが載せられ、裏表紙には同デザインでディスプレイの動画再生部分が鏡となり反射して自分の顔が映る形となっていた。
- ^ 表紙はアシュレイ・ジャッド(画像)、テイラー・スウィフト、スーザン・ファウラー(元Uberエンジニア)、アダマ・イウ(企業ロビイスト)、イサベル・パスカル(仮名・メキシコ出身果樹園労働者)、カミングアウトによる影響を恐れ未だ声を上げられない人を表す右肘のみが映るアメリカ中部在住の病院勤務者の計6名。
- ^ ジャマル・カショギ(画像)、ロヒンギャ虐殺記事で投獄されたロイター通信記者ワ・ロンとチョー・ソウ・ウーの写真を持つそれぞれの妻、ドゥテルテ政権を批判するフィリピンのニュースサイト「ラップラー」代表のマリア・レッサ、銃乱射事件を受けたキャピタル・ガゼット紙の14人の4種の表紙を制作。