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2020年7月3日 (金) 06:13時点における版
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麹町区 | |
---|---|
廃止日 | 1947年3月15日 |
廃止理由 |
特別区の設置 麹町区、神田区 → 千代田区 |
現在の自治体 | 千代田区 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 関東地方 |
都道府県 | 東京都 |
総人口 |
17,976人 (人口調査、1945年11月1日) |
隣接自治体 |
小石川区、神田区、日本橋区、京橋区、 芝区、赤坂区、四谷区、牛込区 |
麹町区役所 | |
所在地 | 東京都麹町区隼町8番地 |
座標 | 北緯35度41分4秒 東経139度44分35.5秒 / 北緯35.68444度 東経139.743194度 |
ウィキプロジェクト |
麹町区(こうじまちく)は、かつて東京都にあった区。現在の千代田区。
地理
東京都の東に位置した。北に神田川、北東に日本橋川が流れ、北を中央本線が、東を東海道本線と東北本線が走っていた。都電が区の全域を走っている。区域は、宮城およびその周辺地域である。
隣接していた自治体
歴史
区名は区内の地域名「麹町」による。
沿革
- 宮城(きゅうじょう。現千代田)
- 祝田町、宝田町、元千代田町(現皇居外苑)
- 竹平町(現一ツ橋一丁目)
- 大手町一丁目、道三町、永楽町二丁目(現大手町、丸の内)
- 大手町二丁目、神田橋内元衛町、銭瓶町(現大手町)
- 永楽町一丁目、八重洲町一丁目、八重洲町二丁目(現丸の内)
- 有楽町一丁目、有楽町二丁目(現丸の内、有楽町)
- 有楽町三丁目(現有楽町)
- 内幸町一丁目、内山下町一丁目(現内幸町)
- 内山下町二丁目(現日比谷公園)
- 内幸町二丁目、霞ヶ関一丁目、霞ヶ関二丁目、裏霞ヶ関、外桜田町(現霞が関)
- 西日比谷町(現日比谷公園、霞が関)
- 永田町二丁目(現永田町)
- 永田町一丁目(現永田町、ごく一部のみ平河町)
- 三年町(現霞が関、永田町)
- 麹町平河町一丁目、麹町平河町二丁目、麹町平河町三丁目、麹町平河町四丁目、麹町平河町六丁目、元平河町(現平河町)
- 麹町平河町五丁目(現平河町、ごく一部のみ永田町)
- 麹町隼町(現隼町、ごく一部のみ永田町、平河町)
- 麹町一丁目、麹町二丁目、麹町三丁目、麹町四丁目、麹町五丁目、麹町六丁目、麹町七丁目、麹町八丁目、麹町九丁目、麹町十丁目、麹町山元町一丁目、麹町山本町二丁目、麹町山本町三丁目、麹町元園町二丁目(現麹町)
- 麹町十一丁目、麹町十二丁目、麹町十三丁目(現新宿区四谷)
- 麹町紀尾井町(現紀尾井町、麹町)
- 麹町元園町一丁目(現麹町、一番町)
- 五番町、上二番町(現一番町)
- 下二番町(現二番町)
- 一番町、上六番町(現三番町)
- 中六番町(現四番町)
- 土手三番町(現五番町)
- 三番町(現九段南、九段北)
- 下六番町(現六番町)
- 飯田町一丁目、富士見町一丁目、富士見町二丁目、富士見町三丁目(現九段南)
- 飯田町二丁目、四番町(現九段北)
- 富士見町四丁目、富士見町五丁目, 富士見町六丁目(現富士見)
- 飯田町三丁目、飯田町六丁目(現富士見、飯田橋)
- 飯田町四丁目(現九段北、飯田橋)
- 飯田町五丁目(現飯田橋)
- 1879年(明治12年) - 宮城の一部に代官町(現北の丸公園)を設置。
- 1880年(明治13年)9月27日 - 麹町十一丁目、十二丁目、十三丁目を四谷区に編入。
- 1881年(明治14年)1月17日 - 明治法律学校(現在の明治大学の前身)が、十六番町に開校する。
- 1886年(明治19年)8月 - 陸軍軍吏学舎が、富士見に開かれる。
- 1888年(明治21年) - 学習院(現在の学校法人学習院)が三年町に移転する。
- 1889年(明治22年) - 飯田町五丁目の一部に飯田河岸(現飯田橋)を設置。
- 1890年(明治23年) - 和仏法律学校(現在の法政大学の前身)が、富士見町六丁目16番地へ移転する。
- 1891年(明治24年)4月1日 - 高等商業学校予備門(後の商工中学校、現在の日大三高の前身)が大手町一丁目1番地に開設する。
- 11月 - 海軍予備校(現在の海城高校の前身)が元園町二丁目4番地に開校する。
- 1895年(明治28年)3月6日 - 市ケ谷駅が開業する。
- 1900年(明治33年)9月14日 - 女子英学塾(現在の津田塾大学の前身)が、一番町に開校する[2]。
- 1902年(明治35年)6月15日 - 大橋図書館が、飯田町に開館する[2]。
- 1903年(明治36年)6月1日 - 日比谷公園が開園する。
- 1907年(明治40年) - 明治薬学専門学校および東京女子薬学専門学校(いずれも現在の明治薬科大学の前身)が、紀尾井町に移転する。
- 1908年(明治41年)11月16日 - 東京市立日比谷図書館(後の日比谷図書文化館)が開館する[3]。
- 1910年(明治43年)4月10日 - 王子電気軌道本社事務所を、三番町に置く。
- 1911年(明治44年) - 町名の「麹町」の冠称を廃止。
- 1913年(大正2年) - 上智大学が、紀尾井町に開学する。
- 1914年(大正3年)12月20日 - 東京駅が開業する。
- 1921年(大正10年)2月16日 - 閔元植暗殺事件が発生する。
- 1923年(大正12年)1月1日 - 中央気象台(現在の気象庁)が、元衛町(旧神田橋内元衛町)へ移転する。
- 1926年(大正15年)7月 - 区役所新築工事開始[4]。
- 1927年(昭和2年)9月 - 区役所落成[4]。
- 1928年(昭和3年)11月28日 - 飯田橋駅が開業する。
- 1929年(昭和4年)- 震災復興後の区画整理に伴い、大部分の地域で町名の統合整理を実施(1938年まで)。
- 1932年(昭和7年)5月15日 - 五・一五事件が発生する。
- 1936年(昭和11年) - 2月26日 - 二・二六事件が発生する。
- 1938年(昭和13年)11月18日 - 赤坂見附駅が開業。
- 1943年(昭和18年)7月1日 - 東京都制施行により、東京都麹町区となる。
- 1944年(昭和19年)4月 - 興亜工業大学(現在の千葉工業大学)が、紀尾井町へ移転する。
- 1945年(昭和20年)5月24日~5月26日 - 東京大空襲(山の手空襲)。区域の大半が被害を受け、明治宮殿や複数の中央官庁庁舎に加え、麹町区役所も焼失。
- 1946年(昭和21年)12月20日 - 首相官邸デモ事件が発生する。
- 1947年(昭和22年)3月15日 - 特別区への移行のため、麹町区と神田区の区域をもって千代田区を置く[6]。
行政
初代区長は、矢部常行(江戸時代初期以来の名主の矢部氏子孫で、前第3大区区長。)が就任した[7]。
地域
教育
- 上智大学
- 法政大学
- 日本歯科医学専門学校
- 日本女子経済専門学校
- 高等商業学校予備門 - 商工中学校
- 海軍予備校
- 女子学院
- 麹町女学校
- 東京家政学院
- 雙葉高等女学校
- 大妻高等女学校
- 白百合高等女学校
- 千代田高等女学校
- 千代田女子専門学校
- 法政中学校
- 暁星中学校
- 和洋九段女子中学校
- 暁星小学校
- 東京都麹町国民学校
- 東京都番町国民学校
- 雙葉女子尋常小学校
- 東京都麹町国民学校付属幼稚園
- 雙葉女子尋常小学校付属幼稚園
交通
鉄道路線
- 日本国有鉄道
- 東京都交通局
- 東京都電車
- 2、35および37系統:内幸町 - 日比谷公園 - 馬場先門 - 和田倉門 - 大手町
- 3系統:溜池 - 山王下
- 5系統:内幸町 - 日比谷公園 - 馬場先門 - 都庁前
- 6系統:溜池
- 8系統:霞ヶ関 - 桜田門 - 日比谷公園
- 9系統:平河町二丁目 - 三宅坂 - 議事堂 - 桜田門 - 日比谷公園
- 10系統:平河町二丁目 - 三宅坂 - 半蔵門 - 三番町 - 九段上 - 九段下
- 11系統:麹町六丁目 - 麹町四丁目 - 半蔵門 - 三宅坂 - 桜田門 - 日比谷公園
- 12系統:一口坂 - 九段北三丁目 - 九段上 - 九段下
- 15系統:飯田町 - 九段下、大手町 - 丸ノ内一丁目
- 25系統:大手町 - 和田倉門 - 馬場先門 - 日比谷公園
- 28および31系統:丸ノ内一丁目 - 丸ノ内北口 - 丸ノ内南口 - 都庁前
- 東京都電車
JR東海東海道新幹線、JR東日本東北新幹線、総武快速線、京葉線、東京メトロ丸ノ内線、東西線、有楽町線、南北線、都営地下鉄新宿線、大江戸線は未開通。また半蔵門駅(東京メトロ半蔵門線)、九段下駅(東西線、半蔵門線、都営新宿線)、竹橋駅(東西線)、麹町駅、桜田門駅(有楽町線)、大手町駅(丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線、都営三田線)、二重橋前駅(千代田線)、日比谷駅(日比谷線、千代田線、都営三田線)、内幸町駅(都営三田線)、霞ケ関駅(丸ノ内線、日比谷線、千代田線)、国会議事堂前駅(丸ノ内線、千代田線)、永田町駅(有楽町線、半蔵門線、南北線)は開業していなかった。
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 宮城 - 現在の皇居
- 吹上御苑
- 帝国議会議事堂 - 現在の国会議事堂
- 大審院
- 総理大臣官邸
- 東京都庁
- 日比谷公園
- 千鳥ヶ淵公園
- 帝国劇場
- 日本劇場
- 軍人会館 - のちの九段会館
- 市政会館
- 日比谷公会堂
- 丸の内ビルヂング
- 帝国ホテル
- 山王ホテル
- 星岡茶寮
- 鹿鳴館
- 霞会館
- 靖国神社
- 日枝神社
- 東京大神宮
- 弥生慰霊堂
出身有名人
現千代田区の出身有名人については千代田区を参照
- 上皇明仁 - 第125代天皇
- 山階宮武彦王 - 皇族
- 栽仁王 - 皇族
- 山階芳麿 - 皇族、山階鳥類研究所創設者
- 徳川實枝子 - 皇族、華族
- 賀陽健憲 - 旧皇族
- 賀陽文憲 - 元皇族
- 鷹司信輔 - 公爵、貴族院議員、明治神宮宮司、鳥類学者
- 園池公致 - 子爵、小説家
- 鳥尾鶴代 - 旧子爵夫人
- 武者小路公共 - 華族、外交官、武者小路家第10代当主
- 近衛文麿 - 内閣総理大臣
- 与謝野馨 - 政治家
- 愛知揆一 - 衆議院議員
- 草野豹一郎 - 裁判官、法学者、弁護士
- 濱尾四郎 - 弁護士、推理作家
- 打田峻一 - 弁護士、法学者、元国家公務員
- 醍醐忠重 - 海軍中将
- 伊集院松治 - 海軍中将、華族
- 東條英機 - 内閣総理大臣、陸軍軍人、政治家
- 大崎磐夫 - 元ホテルオークラ社長
- 坂本朝一 - 元NHK会長
- 舘豊夫 - 実業家
- 菅原通済 - 実業家
- 弘世現 - 実業家
- 渡辺節 - 建築家
- 塚越賢爾 - 飛行家、航空機関士
- 植村環 - 牧師、婦人運動家
- 岩倉具実 - 言語学者
- 塩田良平 - 国文学者
- 中島健蔵 - フランス文学者
- 佐野一彦 - 哲学者、民俗学者
- 野口明 - 教育者
- 寺田寅彦 - 物理学者、随筆家、俳人
- 平塚らいてう - 思想家、評論家、作家、フェミニスト
- 福田平 - 法学者
- 呉建 - 医学者
- 岡本綺堂 - 小説家、劇作家
- 武者小路実篤 - 小説家、詩人、劇作家、画家
- 吉行淳之介 - 小説家
- 邦枝完二 - 小説家
- 堀辰雄 - 小説家
- 白洲正子 - 随筆家
- 千家元麿 - 詩人
- 星野立子 - 俳人
- 及川貞 - 俳人
- 巖谷小波 - 作家、児童文学者
- 堀文子 - 日本画家
- 林武 - 洋画家
- 荒木白雲 - 浮世絵師、日本画家
- 山中古洞 - 浮世絵師、日本画家
- 近衛秀麿 - 指揮者、作曲家
- 三木鶏郎 - 作曲家、作詞家、放送作家、構成作家、演出家
- 山本直忠 - 作曲家、指揮者
- 池内友次郎 - 作曲家、音楽教育家、俳人
- 近衛直麿 - 詩人、ホルン奏者、雅楽研究者
- 雨宮雅子 - 歌人
- 中村吉右衛門 (2代目) - 歌舞伎俳優
- 名古屋章 - 俳優、声優
- 二瓶正也 - 俳優
- 増田順司 - 俳優
- 藤間林太郎 - 俳優
- 細川ちか子 - 女優
- 小桜葉子 - 女優
- 長谷川稀世 - 女優
- 長谷川裕見子 - 女優
- 越路吹雪 - 元宝塚歌劇団男役トップスター、シャンソン歌手、舞台女優
- 古川ロッパ - コメディアン
- 南廣 - ミュージシャン・俳優
- 露木茂 - フリーアナウンサー
- 石井輝男 - 映画監督
- 横田豊秋 - 映画監督、脚本家、俳優
- 三島弥彦 - 日本初のオリンピック代表選手
脚注
関連項目
外部リンク
牛込区 | 小石川区 | 神田区 | ||
四谷区 | 日本橋区 | |||
麹町区 | ||||
赤坂区 | 芝区 | 京橋区 |