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「Basic認証」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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'''1.認証を伴わないリクエスト''':
'''1.認証を伴わないリクエスト''':
<source lang="http">
<syntaxhighlight lang="http">
GET /private/index.html HTTP/1.1
GET /private/index.html HTTP/1.1
Host: example.com
Host: example.com
</syntaxhighlight>
</source>


'''2.認証が必要であることを示すサーバのレスポンス''':
'''2.認証が必要であることを示すサーバのレスポンス''':
<source lang="http">
<syntaxhighlight lang="http">
HTTP/1.1 401 Authorization Required
HTTP/1.1 401 Authorization Required
Date: Wed, 11 May 2005 07:50:26 GMT
Date: Wed, 11 May 2005 07:50:26 GMT
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(ここに人間が読めるエラーメッセージが入る)
(ここに人間が読めるエラーメッセージが入る)
</syntaxhighlight>
</source>


'''3.(クライアントによる提示、およびユーザによる入力)''':
'''3.(クライアントによる提示、およびユーザによる入力)''':
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'''4.認証を伴うリクエスト''' (ユーザ名 "Aladdin"、パスワード "open sesame"):
'''4.認証を伴うリクエスト''' (ユーザ名 "Aladdin"、パスワード "open sesame"):
<source lang="http">
<syntaxhighlight lang="http">
GET /private/index.html HTTP/1.1
GET /private/index.html HTTP/1.1
Host: example.com
Host: example.com
Authorization: Basic QWxhZGRpbjpvcGVuIHNlc2FtZQ{{=}}{{=}}
Authorization: Basic QWxhZGRpbjpvcGVuIHNlc2FtZQ{{=}}{{=}}
</syntaxhighlight>
</source>


'''5.サーバのレスポンス'''
'''5.サーバのレスポンス'''
<source lang="http">
<syntaxhighlight lang="http">
HTTP/1.1 200 OK
HTTP/1.1 200 OK
Date: Wed, 11 May 2005 07:50:26 GMT
Date: Wed, 11 May 2005 07:50:26 GMT
(以下略)
(以下略)
</syntaxhighlight>
</source>


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2020年7月5日 (日) 22:43時点における版

Basic認証(ベーシックにんしょう、Basic Authentication)とは、HTTPで定義される認証方式(HTTP認証)の一つ。基本認証と呼ばれることも。

Basic認証では、ユーザ名とパスワードの組みをコロン ":" でつなぎ、Base64エンコードして送信する。このため、盗聴や改竄が簡単であるという欠点を持つが、ほぼ全てのWebサーバおよびブラウザで対応しているため、広く使われている。

盗聴や改竄を防ぐため、後にDigest認証というユーザ名とパスワードをMD5でハッシュ化して送る方法が考えられた。

通信の流れ

典型的なBasic認証におけるHTTPクライアントとHTTPサーバの間の通信を紹介する。 だいたいの流れは以下のようになる。

  1. クライアントは認証が必要なページをリクエストする。しかし、通常ここではユーザ名とパスワードを送っていない。なぜならばクライアントはそのページが認証を必要とするか否かを知らないためである。
  2. サーバは401レスポンスコードを返し、認証領域 (authentication realm) や認証方式 (Basic認証) に関する情報をクライアントに知らせる。
  3. それを受けたクライアントは、認証領域(通常は、アクセスしているコンピュータやシステムの簡単な説明)をユーザに提示して、ユーザ名とパスワードの入力を求める。ユーザはここでキャンセルすることもできる。
  4. ユーザによりユーザ名とパスワードが入力されると、クライアントはリクエストに認証ヘッダを追加して再度送信する。
  5. 認証に成功すると、サーバは認証の必要なページのリクエストを処理する。一方、ユーザ名やパスワードが間違っていた時には、サーバは再び401レスポンスコードを返す。それによりクライアントは再びユーザにユーザ名とパスワードの入力を求める。

以下に、認証に成功した場合の例を示す。(番号は上記「通信の流れ」と対応させてある)

1.認証を伴わないリクエスト:

GET /private/index.html HTTP/1.1
Host: example.com

2.認証が必要であることを示すサーバのレスポンス:

HTTP/1.1 401 Authorization Required
Date: Wed, 11 May 2005 07:50:26 GMT
Server: Apache/1.3.33 (Unix)
WWW-Authenticate: Basic realm="SECRET AREA"
Connection: close
Transfer-Encoding: chunked
Content-Type: text/html; charset=iso-8859-1
 
 (ここに人間が読めるエラーメッセージが入る)

3.(クライアントによる提示、およびユーザによる入力):

<通信は行われない>

4.認証を伴うリクエスト (ユーザ名 "Aladdin"、パスワード "open sesame"):

GET /private/index.html HTTP/1.1
Host: example.com
Authorization: Basic QWxhZGRpbjpvcGVuIHNlc2FtZQ{{=}}{{=}}

5.サーバのレスポンス

HTTP/1.1 200 OK
Date: Wed, 11 May 2005 07:50:26 GMT
(以下略)

関連項目

外部リンク

  • RFC 7235 - Hypertext Transfer Protocol (HTTP/1.1): Authentication
  • RFC 7617 - The 'Basic' HTTP Authentication Scheme
  • 旧式となった規定
    • RFC 1945 - Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.0
    • RFC 2616 - Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.1
  • RFC 2617 - HTTP Authentication: Basic and Digest Access Authentication