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東京生まれ。母方の伯父に医学者[[杉田直樹]]がいる<ref>『大正期人物年表』第2巻、p.288(日外アソシエーツ、1987年)</ref>。長兄は[[小田切秀雄]]。世田谷区立深沢尋常小学校、[[東京都立西高等学校|東京府立第十中学校]]から[[早稲田大学高等学院・中学部|第二早稲田高等学院]]を経て[[早稲田大学]]国文科に学び、[[改造社]]で『[[改造 (雑誌)|改造]]』の編集に従事し、プロレタリア文学に関する評論を発表。55年、立教大学に勤務、のち教授。1990年、退職。 |
東京生まれ。母方の伯父に医学者[[杉田直樹]]がいる<ref>『大正期人物年表』第2巻、p.288(日外アソシエーツ、1987年)</ref>。長兄は[[小田切秀雄]]。世田谷区立深沢尋常小学校、[[東京都立西高等学校|東京府立第十中学校]]から[[早稲田大学高等学院・中学部|第二早稲田高等学院]]を経て[[早稲田大学]]国文科に学び、[[改造社]]で『[[改造 (雑誌)|改造]]』の編集に従事し、プロレタリア文学に関する評論を発表。55年、立教大学に勤務、のち教授。1990年、退職。 |
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[[高見順]]や[[伊藤整]]らと[[日本近代文学館]]の設立に努め、63年、同文学館専務理事、64年、この設立運動で高見とともに[[菊池寛賞]]を受賞。71年より同文学館理事長。[[神奈川近代文学館]]の設立にも尽力した。73年、編著『現代日本文芸総覧』で[[毎日出版文化賞]]。1993年、[[紀田順一郎]]・[[尾崎秀樹]]共同監修の『少年小説大系』全32巻(三一書房)が第16回[[巖谷小波文芸賞]]受賞。 |
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一方で書誌学者の[[谷沢永一]]より『紙つぶて』にて、日本近代文学館理事長としての在り方(独善的な運営)を批判され、「公共の施設を楯に取って売名を企てる蛆虫野郎」と罵倒されている。 |
一方で書誌学者の[[谷沢永一]]より『紙つぶて』にて、日本近代文学館理事長としての在り方(独善的な運営)を批判され、「公共の施設を楯に取って売名を企てる蛆虫野郎」と罵倒されている。 |
2020年7月8日 (水) 05:13時点における版
小田切 進(おだぎり すすむ、1924年9月13日 - 1992年12月20日)は、日本近代文学の研究者。立教大学名誉教授。
来歴・人物
東京生まれ。母方の伯父に医学者杉田直樹がいる[1]。長兄は小田切秀雄。世田谷区立深沢尋常小学校、東京府立第十中学校から第二早稲田高等学院を経て早稲田大学国文科に学び、改造社で『改造』の編集に従事し、プロレタリア文学に関する評論を発表。55年、立教大学に勤務、のち教授。1990年、退職。
高見順や伊藤整らと日本近代文学館の設立に努め、63年、同文学館専務理事、64年、この設立運動で高見とともに菊池寛賞を受賞。71年より同文学館理事長。神奈川近代文学館の設立にも尽力した。73年、編著『現代日本文芸総覧』で毎日出版文化賞。1993年、紀田順一郎・尾崎秀樹共同監修の『少年小説大系』全32巻(三一書房)が第16回巖谷小波文芸賞受賞。
一方で書誌学者の谷沢永一より『紙つぶて』にて、日本近代文学館理事長としての在り方(独善的な運営)を批判され、「公共の施設を楯に取って売名を企てる蛆虫野郎」と罵倒されている。
著書
- 昭和文学の成立 勁草書房 1965
- 日本の名作 近代小説62篇 中公新書 1974
- 日本近代文学の展開 読売新聞社 1974- (読売選書)
- 書物の楽しみ 冬樹社 1977
- 大波小波 匿名批評にみる昭和文学史 東京新聞出版局 1979
- 文庫へのみち 郷土の文学記念館 東京新聞出版局 1981
- 文庫へのみち 郷土の文学記念館 続 東京新聞出版局 1981
- 近代日本の日記 講談社 1984
- 近代日本の日記 続 講談社 1987
- 作家の肖像 永田書房 1991
- 小田切進エッセー選 1-3 博文館新社 1992-94
編著共著
- 写真近代日本文学百年 紅野敏郎 明治書院 1967
- 現代日本文芸総覧 明治文献 1968-73
- 芥川賞小事典 文藝春秋 1983
- 新潮社九十年図書総目録 新潮社 1986
- 近代名作紀行 ぎょうせい 1992
- 日本近代文学年表 小学館 1993
- 昭和文学論考 マチとムラと 小田切進先生退職記念論文集 八木書店 1990
参考
- 日本近代文学大辞典
脚注
- ^ 『大正期人物年表』第2巻、p.288(日外アソシエーツ、1987年)