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[[建武 (漢)|建武]]2年([[26年]])1月、鄧曄は于匡と共に[[光武帝]](劉秀)に降伏した。この時、鄧曄は復漢将軍、于匡は輔漢将軍に、それぞれ更始帝から任命されていたが、光武帝は2人の地位をそのままとしている。
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建武3年([[27年]])4月、漢軍の[[馮異]]が上林苑([[右扶風]])で[[延岑]]を撃破し、延岑は敗走したが、馮異は鄧曄・于匡に析県でこれを迎撃・追撃させた。鄧曄・于匡は大勝し、延岑の部将蘇臣以下8千人余りを降伏させている。建武4年([[28年]])春、鄧曄は于匡と共に右将軍[[トウ禹|鄧禹]]の指揮下に加わり、鄧県・武当県(南陽郡)で延岑と再戦して、またしてもこれを破った。
建武3年([[27年]])4月、漢軍の[[馮異]]が上林苑([[右扶風]])で[[延岑]]を撃破し、延岑は敗走したが、馮異は鄧曄・于匡に析県でこれを迎撃・追撃させた。鄧曄・于匡は大勝し、延岑の部将蘇臣以下8千人余りを降伏させている。建武4年([[28年]])春、鄧曄は于匡と共に右将軍[[鄧禹]]の指揮下に加わり、鄧県・武当県(南陽郡)で延岑と再戦して、またしてもこれを破った。


以後、鄧曄の名は史書に見えない。
以後、鄧曄の名は史書に見えない。

2020年7月12日 (日) 21:44時点における版

鄧 曄(とう よう、生没年不詳)は、中国代から後漢初期にかけての武将。新末の群雄の一人で、王莽の打倒に貢献した人物である。司隷弘農郡析県の人。

事跡

長安攻略に貢献

姓名 鄧曄
時代 - 後漢
生没年 〔不詳〕
字・別号 〔不詳〕
本貫・出身地等 司隷弘農郡析県
職官 輔漢左将軍〔自称〕→執金吾〔更始〕

→復漢将軍〔更始→後漢〕

爵位・号等 -
陣営・所属等 〔独立勢力〕→更始帝光武帝
家族・一族 〔不詳〕

地皇4年(23年)秋、更始帝(劉玄)の即位を知った鄧曄は、同郷の于匡と共に100人余りの人数により南郷で挙兵した。

鄧曄はまず、武関の守備を担当し数千人の兵を率いていた析県の県長に対して「劉家の者が即位した。天命を知れ」と勧告し、これを降伏させて自軍に組み入れた。ここで鄧曄は輔漢左将軍、于匡は輔漢右将軍を自称している。鄧曄・于匡は、析県・丹水県(弘農郡)を攻略し、武関を攻撃して都尉朱萌を降伏させ、さらに右隊大夫宋綱を滅ぼして、湖県(弘農郡)を奪取した。

王莽は、9人の将軍を「九虎将軍」に任命して鄧曄・于匡の討伐に向かわせ、九虎将軍の軍は、回谿(弘農郡華陰県)の要衝を守備した。ここで鄧曄と于匡は、巧みな連携を見せる。まず于匡は、数千の射手を率いて正面から九虎将軍の軍勢に挑む。その間に、鄧曄は閿郷(弘農郡湖県)から出撃して、南方の棗街・作姑に設けられた九虎将軍の防衛線を突破し、そのまま北へ迂回して、九虎将軍の陣営の後背を突き崩したのである。こうして、鄧曄・于匡は、九虎将軍を大いに破った。

この時、更始帝は西屏大将軍申屠建丞相司直李松趙萌長安攻略軍として派遣していたが、鄧曄・于匡は武関を開いて申屠建らの軍を迎え入れ、共に長安を目指して進軍している。まもなく長安は陥落し、鄧曄の配下であった王憲王莽の首級をとり、新は滅亡した。

延岑との戦い

その後、鄧曄・于匡は更始帝の臣下に加わっている。更始3年(25年)、執金吾[1]に任命されていた鄧曄は、更始帝に対し兵変を謀った隗囂の邸宅を兵を率いて包囲したが、隗囂の突破、逃走を防げなかった。

建武2年(26年)1月、鄧曄は于匡と共に光武帝(劉秀)に降伏した。この時、鄧曄は復漢将軍、于匡は輔漢将軍に、それぞれ更始帝から任命されていたが、光武帝は2人の地位をそのままとしている。

建武3年(27年)4月、漢軍の馮異が上林苑(右扶風)で延岑を撃破し、延岑は敗走したが、馮異は鄧曄・于匡に析県でこれを迎撃・追撃させた。鄧曄・于匡は大勝し、延岑の部将蘇臣以下8千人余りを降伏させている。建武4年(28年)春、鄧曄は于匡と共に右将軍鄧禹の指揮下に加わり、鄧県・武当県(南陽郡)で延岑と再戦して、またしてもこれを破った。

以後、鄧曄の名は史書に見えない。

脚注

  1. ^ 前任者は穣王の廖湛。廖湛も更始帝に対する兵変の首謀者であった。

参考文献

  • 漢書』巻99下列伝69下王莽伝下
  • 後漢書』本紀1上光武帝紀上
    • 同列伝3隗囂伝
    • 同列伝6鄧禹伝
    • 同列伝7馮異伝

関連項目