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「2015年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」の版間の差分

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2020年7月24日 (金) 07:59時点における版

プロ野球ドラフト会議 > 2015年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)
 NPB 2015年度新人選手選択会議
ドラフト概要
開催日 2015年10月22日
開催地 東京都港区
会場 グランドプリンスホテル新高輪
制度 1巡目:重複くじ引き
2巡目以下:変則ウェーバー
指名数 116名(新人:88名 育成:28名)
複数球団指名
3球団
高橋純平(投手・県立岐阜商業高
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2016 »
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2015年度新人選手選択会議(2015ねんどしんじんせんしゅせんたくかいぎ)は、2015年10月22日グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われた第51回のプロ野球ドラフト会議である。大正製薬が特別協賛しており、公式名称は「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD[1]

概要

1巡目指名は重複指名のみ抽選により交渉権獲得球団を決定し、2巡目以降は最下位球団から順に指名するウェーバー方式。本会議からウェーバー優先権はオールスターゲームの勝敗結果からセ・パ交流戦の勝敗結果に変更され、2015年はパ・リーグが61勝44敗3分けで勝ち越したためパ・リーグに優先権が与えられた。3巡目は指名順が逆になり、その後は交互に折り返して指名する。

なお、原辰徳監督の退任が決まっていた巨人[注釈 1]は1974年以来41年ぶりに監督不在での参加となった。当時は同年までの監督であった川上哲治が退任し、現役引退直後に監督に就任した長嶋茂雄が選手として日米野球に出場したために同年のドラフト会議は監督不在となった[2][注釈 2]

新人選手選択会議で88名、育成選手選択会議で28名が指名され交渉権が確定した[4]

交渉権訂正

阪神とヤクルトが1位指名で競合した明治大学の高山俊の抽選結果が、会場で誤って発表されるトラブルが起きた[5]。抽選では両チーム監督の金本知憲真中満がくじを引き、先にくじを開いた真中がガッツポーズし、金本は真中が喜ぶ様子を見て外れたと思い込み、くじの内容を確認せず席に戻った。すぐさま会場では真中へのインタビューが行われた。

その後、日本野球機構事務局からくじの確認ミスと阪神の交渉権獲得が発表された。金本はインタビューで「ビデオ判定ホームランに覆った心境」と笑顔を見せた[6]

原因は、真中が外れくじにも印字されているドラフト会議のロゴマークを見て当たりくじと勘違いしガッツポーズしたためだった。真中は、「ガッツポーズを返してください」と後にコメントしている[7]。高山は、「何が起こるか分からないドラフト会議なので、自分もよく分からない感じですけど、1位で指名していただいたので嬉しく思います」とコメントした[8]。なお、交渉権訂正に伴ってシステムトラブルも起き、進行が10分以上遅れた。

同様のトラブルは2005年のドラフト会議でも発生し、高校生ドラフト1巡目の抽選で辻内崇伸陽仲壽の両選手の交渉権がそれぞれオリックス→巨人、ソフトバンク→日本ハムに訂正されている。

これを受けて、翌年のプロ野球ドラフト会議から外れのクジは全く印字のない白紙に変更された[9]

また、日本ハムの5位指名の際には入力で混乱が起き、復旧に約20分を費やした[10]

選択希望選手一覧

チーム 楽天 DeNA オリックス 中日 西武 広島 ロッテ 阪神 日本ハム 巨人 ソフトバンク ヤクルト
支配下選手
1巡目① 平沢大河 今永昇太 吉田正尚 高橋純平 多和田真三郎 岡田明丈 平沢大河 高山俊 高橋純平 桜井俊貴 高橋純平 高山俊
1巡目② オコエ瑠偉 --- --- 小笠原慎之介 --- --- --- --- 小笠原慎之介 --- --- 原樹理
1巡目③ --- --- --- --- --- --- --- --- 上原健太 --- --- ---
2巡目→ 吉持亮汰 熊原健人 近藤大亮 佐藤優 川越誠司 横山弘樹 関谷亮太 坂本誠志郎 加藤貴之 重信慎之介 小澤怜史 廣岡大志
3巡目← 茂木栄五郎 柴田竜拓 大城滉二 木下拓哉 野田昇吾 高橋樹也 成田翔 竹安大知 井口和朋 與那原大剛 谷川原健太 高橋奎二
4巡目→ 堀内謙伍 戸柱恭孝 青山大紀 福敬登 大瀧愛斗 船越涼太 東條大樹 望月惇志 平沼翔太 宇佐見真吾 茶谷健太 日隈ジュリアス
5巡目← 石橋良太 綾部翔 吉田凌 阿部寿樹 南川忠亮 西川龍馬 原嵩 青柳晃洋 田中豊樹 山本泰寛 黒瀬健太 山崎晃大朗
6巡目→ 足立祐一 青柳昴樹 佐藤世那 石岡諒太 本田圭佑 仲尾次オスカル 信樂晃史 板山祐太郎 横尾俊建 巽大介 川瀬晃 渡邉大樹
7巡目← 村林一輝 野川拓斗 鈴木昂平 --- 呉念庭 青木陸 高野圭佑 --- 吉田侑樹 中川皓太 --- ---
8巡目→ --- --- 角屋龍太 --- 國場翼 --- --- --- 姫野優也 松崎啄也 --- ---
9巡目← --- --- 赤間謙 --- 藤田航生 --- --- --- --- --- --- ---
10巡目→ --- --- 杉本裕太郎 --- 松本直晃 --- --- --- --- --- --- ---
育成選手
1巡目→ 出口匠 網谷圭将 塚田貴之 中川誠也 --- --- 大木貴将 --- --- 増田大輝 野澤佑斗 ---
2巡目← 山田大樹 山本武白志 赤松幸輔 吉田嵩 --- --- 柿沼友哉 --- --- 小林大誠 児玉龍也 ---
3巡目→ --- 田村丈 --- 三ツ間卓也 --- --- --- --- --- 松澤裕介 樋越優一 ---
4巡目← --- --- --- 西濱幹紘 --- --- --- --- --- 田島洸成 中村晨 ---
5巡目→ --- --- --- 呉屋開斗 --- --- --- --- --- 大竹秀義 渡辺健史 ---
6巡目← --- --- --- 渡辺勝 --- --- --- --- --- 山下篤郎 --- ---
7巡目→ --- --- --- --- --- --- --- --- --- 矢島陽平 --- ---
8巡目← --- --- --- --- --- --- --- --- --- 長谷川潤 --- ---
  • 太字は交渉権確定。重複した場合、左の球団から順に抽選。
  • 背景色が暗い選手は入団拒否した選手。

選択選手

球団名はウェーバー順。育成選手入団で太字は後に支配下登録された選手。

東北楽天ゴールデンイーグルス

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 オコエ瑠偉 外野手 関東第一高 入団
2位 吉持亮汰 内野手 大阪商業大学 入団
3位 茂木栄五郎 内野手 早稲田大学 入団
4位 堀内謙伍 捕手 静岡高 入団
5位 石橋良太 投手 Honda 入団
6位 足立祐一 捕手 パナソニック 入団
7位 村林一輝 内野手 大塚高 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 出口匠 内野手 津田学園高 入団
2位 山田大樹 内野手 菰野高 入団

横浜DeNAベイスターズ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 今永昇太 投手 駒澤大学 入団
2位 熊原健人 投手 仙台大学 入団
3位 柴田竜拓 内野手 國學院大學 入団
4位 戸柱恭孝 捕手 NTT西日本 入団
5位 綾部翔 投手 霞ヶ浦高 入団
6位 青柳昴樹 外野手 大阪桐蔭高 入団
7位 野川拓斗 投手 鷺宮製作所 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 網谷圭将 捕手 千葉英和高 入団
2位 山本武白志 内野手 九州国際大学付属高 入団
3位 田村丈 投手 関西学院大学 入団

オリックス・バファローズ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 吉田正尚 外野手 青山学院大学 入団
2位 近藤大亮 投手 パナソニック 入団
3位 大城滉二 内野手 立教大学 入団
4位 青山大紀 投手 トヨタ自動車 入団
5位 吉田凌 投手 東海大学付属相模高 入団
6位 佐藤世那 投手 仙台育英学園高 入団
7位 鈴木昂平 内野手 三菱重工名古屋 入団
8位 角屋龍太 投手 ジェイプロジェクト 入団
9位 赤間謙 投手 鷺宮製作所 入団
10位 杉本裕太郎 外野手 JR西日本 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 塚田貴之 投手 白鷗大学 入団
2位 赤松幸輔 捕手 香川オリーブガイナーズ 入団

中日ドラゴンズ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 小笠原慎之介 投手 東海大学付属相模高 入団
2位 佐藤優 投手 東北福祉大学 入団
3位 木下拓哉 捕手 トヨタ自動車 入団
4位 福敬登 投手 JR九州 入団
5位 阿部寿樹 内野手 Honda 入団
6位 石岡諒太 内野手 JR東日本 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 中川誠也 投手 愛知大学 入団
2位 吉田嵩 投手 徳島インディゴソックス 入団
3位 三ツ間卓也 投手 武蔵ヒートベアーズ 入団
4位 西濱幹紘 投手 星城大学 入団
5位 呉屋開斗 投手 八戸学院光星高 入団
6位 渡辺勝 外野手 東海大学 入団

埼玉西武ライオンズ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 多和田真三郎 投手 富士大学 入団
2位 川越誠司 投手 北海学園大学 入団
3位 野田昇吾 投手 西濃運輸 入団
4位 大瀧愛斗 外野手 花咲徳栄高 入団
5位 南川忠亮 投手 JR四国 入団
6位 本田圭佑 投手 東北学院大学 入団
7位 呉念庭 内野手 第一工業大学 入団
8位 國場翼 投手 第一工業大学 入団
9位 藤田航生 投手 弘前工業高 入団
10位 松本直晃 投手 香川オリーブガイナーズ 入団

広島東洋カープ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 岡田明丈 投手 大阪商業大学 入団
2位 横山弘樹 投手 NTT東日本 入団
3位 高橋樹也 投手 花巻東高 入団
4位 船越涼太 捕手 王子 入団
5位 西川龍馬 内野手 王子 入団
6位 仲尾次オスカル 投手 Honda 入団
7位 青木陸 内野手 山形中央高 入団

千葉ロッテマリーンズ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 平沢大河 内野手 仙台育英学園高 入団
2位 関谷亮太 投手 JR東日本 入団
3位 成田翔 投手 秋田商業高 入団
4位 東條大樹 投手 JR東日本 入団
5位 原嵩 投手 専修大学松戸高 入団
6位 信樂晃史 投手 宮崎梅田学園 入団
7位 高野圭佑 投手 JR西日本 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 大木貴将 内野手 香川オリーブガイナーズ 入団
2位 柿沼友哉 捕手 日本大学国際関係学部 入団

阪神タイガース

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 高山俊 外野手 明治大学 入団
2位 坂本誠志郎 捕手 明治大学 入団
3位 竹安大知 投手 熊本ゴールデンラークス 入団
4位 望月惇志 投手 横浜創学館高 入団
5位 青柳晃洋 投手 帝京大学 入団
6位 板山祐太郎 外野手 亜細亜大学 入団

北海道日本ハムファイターズ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 上原健太 投手 明治大学 入団
2位 加藤貴之 投手 新日鐵住金かずさマジック 入団
3位 井口和朋 投手 東京農業大学北海道オホーツク 入団
4位 平沼翔太 内野手 敦賀気比高 入団
5位 田中豊樹 投手 日本文理大学 入団
6位 横尾俊建 内野手 慶應義塾大学 入団
7位 吉田侑樹 投手 東海大学 入団
8位 姫野優也 外野手 大阪偕星学園高 入団

読売ジャイアンツ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 桜井俊貴 投手 立命館大学 入団
2位 重信慎之介 外野手 早稲田大学 入団
3位 與那原大剛 投手 普天間高 入団
4位 宇佐見真吾 捕手 城西国際大学 入団
5位 山本泰寛 内野手 慶應義塾大学 入団
6位 巽大介 投手 岩倉高 入団
7位 中川皓太 投手 東海大学 入団
8位 松崎啄也 内野手 日本製紙石巻 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 増田大輝 内野手 徳島インディゴソックス 入団
2位 小林大誠 捕手 武蔵ヒートベアーズ 入団
3位 松澤裕介 外野手 香川オリーブガイナーズ 拒否[11]
4位 田島洸成 内野手 武蔵ヒートベアーズ 入団
5位 大竹秀義 投手 武蔵ヒートベアーズ 入団
6位 山下篤郎 投手 鎮西高 入団
7位 矢島陽平 投手 武蔵ヒートベアーズ 入団
8位 長谷川潤 投手 石川ミリオンスターズ 入団

福岡ソフトバンクホークス

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 高橋純平 投手 県立岐阜商業高 入団
2位 小澤怜史 投手 日本大学三島高 入団
3位 谷川原健太 捕手 豊橋中央高 入団
4位 茶谷健太 投手 帝京第三高 入団
5位 黒瀬健太 内野手 初芝橋本高 入団
6位 川瀬晃 内野手 大分商業高 入団
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 野澤佑斗 投手 つくば秀英高 入団
2位 児玉龍也 投手 神奈川大学 入団
3位 樋越優一 捕手 東京農業大学北海道オホーツク 入団
4位 中村晨 投手 ルーテル学院高 入団
5位 渡辺健史 投手 飯塚高 入団

東京ヤクルトスワローズ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 原樹理 投手 東洋大学 入団
2位 廣岡大志 内野手 智辯学園高 入団
3位 高橋奎二 投手 龍谷大学付属平安高 入団
4位 日隈ジュリアス 投手 高知中央高 入団
5位 山崎晃大朗 外野手 日本大学 入団
6位 渡邉大樹 内野手 専修大学松戸高 入団

中継

テレビ

地上波
実況:初田啓介
解説:槙原寛己應武篤良
場内インタビュアー:小笠原亘
会見場リポーター:高田寛之CBC)、石井大裕伊藤隆佑熊崎風斗
CS
実況:楠淳生ABC
解説:小関順二
リポーター:北條瑛祐(ABC)

ラジオ

実況:煙山光紀
解説:菊池高弘(スポーツライター)
会見場リポーター:宮田統樹

脚注

注釈

  1. ^ 当時現役選手だった高橋由伸の引退・監督就任を翌日の10月22日に受諾する。
  2. ^ 但し、長嶋茂雄の巨人軍監督への就任が正式発表されたのは、1974年ドラフト会議開催(11月19日)の2日後の11月21日であった[3]
  3. ^ 番組終了時点で日本ハムの1巡目指名が確定していなかったため、『Nスタ・第2部』の冒頭部分で中継を継続した。

出典

外部リンク