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* 1996年(平成8年)[[6月12日]] - 「[[世界・焱の博覧会]]」開催(同年7月~10月)に合わせ駅舎を改築。 |
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2020年7月25日 (土) 22:05時点における版
有田駅 | |
---|---|
駅舎(2017年4月) | |
ありた Arita | |
所在地 | 佐賀県西松浦郡有田町本町丙 |
所属事業者 |
九州旅客鉄道(JR九州) 日本貨物鉄道(JR貨物)* ■松浦鉄道 |
電報略号 | アリ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
(JR九州) -2018年- 858人/日(降車客含まず) (松浦鉄道) -2017年- 352人/日(降車客含まず) |
乗降人員 -統計年度- |
(松浦鉄道) -2017年- 703人/日 |
開業年月日 | 1897年(明治30年)7月10日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■佐世保線 |
キロ程 | 28.2 km(肥前山口起点) |
◄上有田 (2.5 km) (7.5 km) 三河内**► | |
所属路線 | ■西九州線 |
キロ程 | 0.0 km(有田起点) |
(1.7km) 三代橋► | |
備考 |
共同使用駅 JR九州:業務委託駅 JR九州:みどりの窓口 有 松浦鉄道:直営駅 |
有田駅(ありたえき)は、佐賀県西松浦郡有田町本町丙にある、九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)・松浦鉄道の駅である。
概要
有田町の代表駅で全列車が停車する。JR九州の佐世保線と、松浦鉄道の西九州線の2路線が乗り入れており、西九州線は当駅が起点である。かつては西九州線も松浦線の名称で国鉄・JR九州が経営していたため旅客駅は国鉄・JR九州の単独使用であったが、1988年に松浦線が松浦鉄道に移管され当駅はJR九州と松浦鉄道の共同使用駅となった。佐世保線の駅としては佐賀県最西端で、当駅と隣の三河内駅の間にある西有田信号場から少し三河内駅寄りに行ったところに佐賀・長崎の県境がある。
佐世保線と西九州線の直通運転は両線の終点である佐世保駅を跨ぐ形で行われており、当駅を跨ぐ直通運転は松浦鉄道の開業以来定期列車では行われたことがない。なお国鉄時代には1966年から1967年まで、博多駅 - 佐世保駅間を筑肥線・当駅経由で運行する急行「からつ」の設定があり、当駅でスイッチバックをしていた。
なお当駅を発着する西九州線の列車は全て伊万里駅で折り返すため、東山代駅以遠に向かうには伊万里駅で乗り換える必要がある。
歴史
- 1897年(明治30年)7月10日 - 九州鉄道長崎線の駅として開業。
- 1898年(明治31年)8月7日 - 伊万里鉄道線が開業。
- 1898年(明治31年)12月28日 - 伊万里鉄道線が九州鉄道に譲渡。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道の国有化により帝国鉄道庁の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 国有鉄道線路名称の制定により長崎本線と伊万里線の駅となる。
- 1934年(昭和9年)12月1日 - 長崎本線のルート変更に伴い、旧ルートのうち当駅を含む肥前山口駅 - 早岐駅間は従来の佐世保線(早岐駅 - 佐世保駅間)と統合し佐世保線となる。
- 1945年(昭和20年)3月1日 - 伊万里線(当駅 - 肥前吉井駅(現在の吉井駅)間)と松浦線(肥前吉井駅 - 佐世保駅間)が松浦線として統合され、当駅は松浦線の起点となる。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR九州・JR貨物が継承。
- 1988年(昭和63年)4月1日 - JR九州松浦線が西九州線として松浦鉄道に移管される。
- 1994年(平成6年)12月3日 - 寝台特急「さくら」が停車を開始し、当駅はすべての定期旅客列車の停車駅となる。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 貨物列車の設定廃止。
- 1996年(平成8年)6月12日 - 「世界・焱の博覧会」開催(同年7月~10月)に合わせ駅舎を改築。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 有田オフレールステーション開設。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。1・2番線をJRが、3番線を松浦鉄道が使用している。以前は1番線と2番線の間に中線があって、後述の貨物列車の発着線としてや、有田陶器市の際に運転される臨時列車が留置される事もあったが、2018年頃に撤去された。 互いのホームは跨線橋で連絡している。2011年3月より1番線、2・3番線ホームそれぞれでエレベーターの供用が開始された。エスカレーターと自動改札機の設置はない。また、2・3番線ホームには有田の三右衛門(柿右衛門、今右衛門、源右衛門)による3枚の有田焼の陶板が飾られている。2014年3月15日のダイヤ改正より「ななつ星in九州」(1泊2日コース)が当駅に運転停車するようになったため、「ななつ星in九州」の停車時間(毎週土曜の19時32分から30分間)に合わせて三右衛門の陶板がライトアップされるほか、1番線ホームには「白磁のあかり」が設置された。なお、2015年3月14日のダイヤ改正からは当駅は「ななつ星in九州」の正式な停車駅となっており(毎週土曜の13時07分着・13時17分発)、乗客は当駅到着後、有田町内を散策するなどしてから専用バスで佐世保駅に向かうか、そのまま列車に乗り続けて車内でティータイムを過ごすかのどちらかを選択できる。
共用の改札口を挟んでJR九州と松浦鉄道の駅が別々に設けられている。JR駅はJR九州サービスサポートが業務を行う業務委託駅で、みどりの窓口・マルス・自動券売機が設置されている。2・3番線ホームにも自動券売機が設置され、JR券を販売している。松浦鉄道の駅は松浦鉄道の直営駅で、自動券売機を備えている。かつては駅構内に観光案内所、KIOSKが設けられていたが、観光案内所は2016年10月1日に駅近くにオープンした「KILN ARITA」内に移転、KIOSKは2017年3月31日限りで廃止された後、現在はKIOSKがあったスペースに「有田銘品館」が営業を開始して駅弁などを販売している。
駅の営業時間はJRが7:00 - 21:00、松浦鉄道が9:00 - 18:00である。JRの普通列車の大半と松浦鉄道の全列車はワンマン運転を行っているが、JRの列車は駅の営業時間内は駅での精算、営業時間外は車内精算となる。松浦鉄道の列車は終日車内精算で、乗車の際には整理券を取り、下車の際には運転士から精算証明書を受け取り改札口で駅員に渡す。また松浦鉄道では長崎スマートカードおよびnimoca(SUGOCA、Suicaなどの相互利用ICを含む)の利用が可能であるが駅構内には対応機器がないため、カードを駅員に見せた後で車内で精算することになる。なおJR・松浦鉄道とも、営業時間外でも券売機は使用可能である。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■JR佐世保線 | 下り | 早岐方面 | 佐世保方面は原則早岐で乗り換え |
□JR特急「みどり」「ハウステンボス」 | 佐世保・ハウステンボス行き | 併結列車は早岐で分割 | ||
2 | ■JR佐世保線 | 上り | 武雄温泉・肥前山口方面 | |
□JR特急「みどり」「ハウステンボス」 | 佐賀・新鳥栖・博多方面 | |||
3 | ■松浦鉄道西九州線 | 伊万里行き | 松浦・たびら平戸口方面は伊万里で乗り換え |
- 運賃表には最短経路よりも大幅に遠回りとなる、例えば唐津線・筑肥線経由での伊万里駅までの運賃、西九州線経由での佐世保駅までの運賃なども記載されている。またJRの運賃表では肥前山口駅経由、諫早駅経由双方の運賃を記した駅もある。
有田オフレールステーション
有田オフレールステーション(略称:有田ORS)は、JR貨物有田駅に属し、駅構内北側にあるコンテナ集配基地である。コンテナ貨物(12フィートコンテナ)のみを取り扱っており、2014年3月改正時点では貨物列車代替のトラック便が有田ORSと鍋島駅との間で1日17.5往復(当駅発が17本)運行されている[1]。
1996年(平成8年)3月までJR貨物有田駅は貨物列車の発着があったが、廃止され自動車代行駅となった。なお、2006年(平成18年)4月より、コンテナ基地の名称がオフレールステーションとなっている。
駅弁
2007年の有田陶器市に合わせて同年の4月より駅弁の販売が開始された。有田駅前に店を構えている「創ギャラリーおおた」(本店は有田町内の別の場所にある)が製造する「有田焼カレー」が人気で、2008年5月2日の「ランキンの楽園」(毎日放送)の中で放送された「ギャル曽根が食べまくって決める 全国47都道府県 激うま駅弁ランキン」で1位に選ばれるなどテレビの全国放送で紹介されることも多い。「九州の駅弁ランキング」では第7回大会(2010年度)は初エントリーで優勝。その後も第8回は2位、第9回は3位と上位の常連となっている。
利用状況
年度 | 1日平均乗車人員[3] | |
---|---|---|
JR九州 | 松浦鉄道 | |
2000年 | 948 | 566 |
2001年 | 899 | 481 |
2002年 | 854 | 508 |
2003年 | 826 | 521 |
2004年 | 785 | 429 |
2005年 | 763 | 458 |
2006年 | 763 | 402 |
2007年 | 796 | 395 |
2008年 | 814 | 375 |
2009年 | 804 | 312 |
2010年 | 810 | 353 |
2011年 | 810 | 352 |
2016年 | 888 | 352 |
2017年 | 877 | 352 |
2018年 | 858 |
有田陶器市期間中は有田駅・上有田駅を約11万人が利用し、臨時列車も多く増発されている。日常の利用では、普通列車は上記にもある通り当駅は県境の駅であるため、乗客の入れ替わりが多い。特急列車は佐賀駅や博多駅へ向かう客が多いが、当駅から佐世保駅・ハウステンボス駅までの自由席特急券がともに310円のため、佐世保・ハウステンボス方面の特急を利用する客も少数ながら見られる。
なお、当駅発着の「2枚きっぷ」は設定されていないので、利用の際には佐世保駅発着の切符を窓口で買うことになる。ただし福岡市内~佐世保の「2枚きっぷ」の購入のみは自動券売機で可能。
駅周辺
駅前には多くの商店が並ぶ。
- KILN ARITA - 駅から徒歩1分の所にある複合観光施設。駅構内にあった観光案内所の機能を引き継いでいる。
- 有田町立有田中部小学校
- 佐賀県立有田工業高校
- 佐賀県立九州陶磁文化館
- 佐賀大学有田キャンパス(旧・佐賀県立有田窯業大学校)
- 佐賀銀行有田駅前支店
- 伊万里市農業協同組合有田支所
バス路線
- 有田町のコミュニティバスの運行上の拠点となっており、駅前バスのりばから町内各方面へのバスが発着している。コミュニティバス以外では西肥バス運行の佐世保~伊万里・有田線のうち有田駅前発着の便が利用可能だが、本数は極端に少なく土曜・休日は運休となる。
西肥バス
<佐世保方面>
- [W3] 有田駅前 - 三代橋 - 伊万里口 - 三川内支所前 - 早岐田子の浦 - 卸本町入口 - 日宇駅前 - 藤原橋 - 佐世保駅前 - 松浦町中央公園口 - 佐世保市役所前 - 堺木 - 労災病院入口 - 矢峰 - 柚木
- 平日1往復のみの運転で土日祝日は運休。
有田町コミュニティバス
- 平日運行路線
<東西線>
- 福祉保健センター - 三代橋/柿右衛門入口 - 有田駅前 - 有田小学校前 (- 有田ダム入口) - 上有田駅入口 - 石場前 - 中樽二丁目 - 泉山 - 上有田駅入口 (- 有田ダム入口) - 有田小学校前 - 有田駅前 - 三代橋/柿右衛門入口 - 福祉保健センター(第①便~第⑥便)
- 福祉保健センター - 三代橋 - 有田駅前 - 有田小学校前 - 上有田駅入口 - 石場前 - 中樽二丁目(第⑦便)
<南北線>
- 福祉保健センター - みどり坂タウンQ - 応法 - 赤坂団地西口 - 外尾山西 - 有田駅前 - 有田工高前 - 有田大野 - 戸矢南 - 有田大野 - 有田工高前 - 戸杓東 - 有田駅前 - 外尾山西 - 赤坂団地西口 - 応法 - みどり坂タウンQ - 福祉保健センター (第②便、第③便)
- 福祉保健センター - みどり坂タウンQ - 応法 - 赤坂団地西口 - 外尾山西 - 有田駅前 - 戸杓東 - 有田工高前 - 有田大野 - 戸矢南 - 有田大野 - 有田工高前 - 有田駅前 - 外尾山西 - 赤坂団地西口 - 応法 - みどり坂タウンQ - 福祉保健センター (第④便~第⑥便)
- 土日祝運行路線
<東方線>
- 有田駅前 - 有田小学校前 - 上有田駅入口 - 石場前 - 馬乗場峠 - 中樽二丁目 - 泉山 - 上有田駅入口 - 有田小学校前 - 有田駅前 (第①便~第⑥便)
- 有田駅前 - 上有田駅入口 - 石場前 - 馬乗場峠 - 中樽二丁目 (第⑦便)
<西方線>
- 有田駅前 - 黒牟田入口 - 柿右衛門入口 - 歴史と文化の森公園 - みどり坂タウンQ - 黒牟田 - 有田焼卸団地 - 赤坂団地東口 - 外尾山 - 有田駅前 (第①便、第③便)
- 有田駅前 - 黒牟田入口 - 柿右衛門入口 - 三代橋駅入口 - みどり坂タウンQ - 黒牟田 - 有田焼卸団地 - 赤坂団地東口 - 外尾山 - 有田駅前 (第②便)
<南方線>
- 有田駅前 - 有田工高前 - 桑古場 - 有田大野 - 戸矢南 - 有田ポーセリンパーク - 戸矢南 - 有田大野 - 桑古場 - 有田工高前 - 有田駅前
隣の駅
- 松浦鉄道
- 西九州線
- 有田駅 - 三代橋駅
脚注
- ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、148頁。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年6月18日閲覧。
- ^ 佐賀県統計年鑑