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2020年8月2日 (日) 21:05時点における版
中華民國陸軍 | |
---|---|
陸軍旗 | |
活動期間 | 1924年から |
国籍 | 中華民国 |
軍種 | 陸軍 |
兵力 | 100,000 人 |
上級部隊 | 中華民国国防部 |
基地 |
中華民国(台湾) 桃園市龍潭区中正路三林段81号 |
標語 | 忠誠精実 |
彩色 | 緑色 |
行進曲 | 陸軍軍歌 |
主な戦歴 |
北伐 第一次国共内戦 日中戦争 国共内戦 太平洋戦争 第二次世界大戦 古寧頭戦役 一江山島戦役 南日島戦役 第一次台湾海峡危機 金門砲戦 ベトナム戦争 |
指揮 | |
現司令官 | 陳宝余 |
著名な司令官 | 何応欽、孫立人 |
識別 | |
陸軍の章 | |
中華民国陸軍(ちゅうかみんこくりくぐん、中華民國陸軍)は中華民国(台湾)の陸軍である。
国防報告書の中で中華民国陸軍の任務として下記の内容が規定されている。
- 平時は台湾本島及び周辺島嶼の要所を防衛し、基本戦力の従事と作戦対応能力の訓練を行なう。
- 情況に応じて重要基地、工場、倉庫施設の安全を維持する。
- 重大災害の支援を適切に行う。
- 戦時に際して、海軍及び空軍と共同して作戦に従事し、侵入者を撃破し国土の安全を確保する。
組織
陸軍司令部内には各行政部門のほか、3個(第6、8、10)軍団司令部、4個(花東、金門、馬祖、澎湖)防衛司令部、後勤(兵站)司令部、航空特戦司令部、督察長室、教育訓練基準発展司令部、機甲旅団、機械化歩兵旅団、歩兵旅団、航空旅団、特戦旅団、陸軍官校、陸軍専科及兵科学校などの部門がある。
編成
中華民国陸軍は3個軍団、5個軍、27個師団が存在し、その下部に13個歩兵旅団、5個機甲旅団、3個砲兵旅団、2個海軍旅団が設置されている。ただし、近年、中華民国陸軍は再編され全師団が旅団に改編された。このため、2007年現在、中華民国陸軍に常設の師団は存在しない。
陸軍司令部以下の組織は下記の通り
- 花東防衛指揮部「正義部隊」 - 花蓮美崙
- ファイル:Taitung Area Command.png台東地区指揮部「太平部隊」 - 台東太平里
- 澎湖防衛指揮部「鎮疆部隊」
- 金門防衛指揮部「太武部隊」
- 第101両棲偵察大隊
- 金門守備大隊「虎軍部隊」(2014年4月17日、金東守備大隊「虎軍部隊」、金西守備大隊「班超部隊」から改編) - 金門
- 烈嶼守備大隊「誠實部隊」(2014年1月21日、烈嶼地区指揮部から改編) - 金門烈嶼
- 馬祖防衛指揮部「雲台部隊」 - 馬祖南竿
- 東引地区指揮部「忠義部隊」 - 馬祖東引
歴史
- 1944年:同盟国中国戦区陸軍総司令部が成立
- 1946年6月1日:陸軍総司令部に改編
- 1950年4月16日:高雄鳳山(現陸軍官校)にて台湾防衛司令部として改組改編
- 2005年1月1日:国防組織法の施行により国防部陸軍総司令部と改編
- 2006年2月17日:国防部陸軍司令部に改称
武器装備
武器装備は作戦統合施設、陸軍航空武力、対空武力、地上防衛武力に分類することができる。
作戦統合
- 戦術エリア通信システム、衛星通信システム、野戦デジタル交換機
陸軍航空兵力
名称 | 保有数 | 注釈 |
---|---|---|
AH-1W攻撃ヘリコプター | 61 | |
AH-64E攻撃ヘリコプター | 29 | |
CH-47SD輸送ヘリコプター | 8 | |
OH-58D攻撃ヘリコプター | 37 | |
TH-67A多用途ヘリコプター | 30 | |
UH-1H多用途ヘリコプター | 当初は118機 | 2019年10月30日に引退予定 |
UH-60M多用途ヘリコプター | 30 |
対空兵力
名称 | 保有数 | 注釈 |
---|---|---|
アベンジャーシステム | 74 | |
MIM-72 (ミサイル) | 45 | |
FIM-92 | 不明 | |
AIM-92(近距離空対空ミサイル版) | 不明 | |
AIM-9S | 300 | |
M42自走高射機関砲 | 不明 | |
T-82高射機関砲 | 不明 |
地上防衛兵力
輸送車両
名称 | 保有数 | 注釈 |
---|---|---|
いすゞ・エルフ | 不明 | 指揮通信車 |
メルセデス・ベンツ・アクトロス 3340 | 不明 | 指揮通信車 |
ウニモグ U4000 | 不明 | 化学防護車 |
M35トラック | 不明 | |
フォード E350拡張SUV | 不明 | 衛星通信車 |
m:International 7400 | 3598 | 中型戦術輪車 |
ジープ・ラングラー | 4788 | 軽型戦術輪車 |
三菱・アウトランダー | 240 | 汎用小型軍用車両 |
ハーレー 500 | 不明 | |
サンヤン ウルフ125 | 不明 | |
キムコ KTR150 | 不明 | |
Montague空挺兵自伝車 | 不明 | |
インターナショナル 7400トラック | 4788 | |
M1070/M1000 重装備運搬車 | 6 | M1A2T戦車を運搬するトレーラー |
-
軽型戦術輪車
-
中型戦術輪車
装甲車両
名称 | 保有数 | 注釈 |
---|---|---|
M1A2T戦車 | 108 | 調達中 |
M60A3 TTS戦車 | 460 | |
M41D軽戦車 | 50 | |
M41A3軽戦車 | 17 | |
CM11戦車(M48H)「勇虎」 | 450 | |
CM12戦車(M48A3改) | 100 | |
M88A1 装甲回収車 | 37 | |
M88A2 装甲回収車 | 14 | 調達中 |
M113装甲兵員輸送車 | 675 | 2019年に引退予定 |
CM-21装甲兵員輸送車 | 1000以上 | |
CM-24弾薬給弾車 | 200 | |
V-150装甲車 | 300 | |
CM-32/33/34装甲車「雲豹」 | 683 | |
ハンヴィー | 9000以上 | |
軽型戦術輪車 | 56 | |
M48A5戦車架橋車 | 不明 | |
M3自走浮橋 | 22 |
-
M3自走浮橋
-
M48A5戦車架橋車
-
軽型戦術輪車
-
CM-32輪装甲車「雲豹」
- 火砲・ロケット
名称 | 保有数 | 注釈 |
---|---|---|
M110A2自走榴弾砲 | 75 | |
M109A2/A5自走榴弾砲 | 225 | A6は調達予定 |
M114A1榴弾砲 | 250 | |
T-65榴弾砲 | 203 | 米軍M114榴弾砲に模造する |
M59カノン砲 | 155 | |
63甲式105mm榴弹炮 | 650 | 米軍M101榴弾砲に模造する |
M115榴弹炮 | 90 | |
M1 240mm榴弾砲 | 30 | 馬祖と金門に配備する |
M1式57公厘対戦車砲 | 不明 | |
RT2000多連装ロケットシステム「雷霆」 | 43輛 | 中華民国産の多連装ロケットシステム |
117mm45多連装自走ロケット砲「工蜂6型」 | 117輛 | 中華民国産の多連装ロケット砲 |
-
「雷霆」
-
「工蜂6型」
-
T-65榴弾砲
- 対戦車誘導弾
名称 | 保有数 | 注釈 |
---|---|---|
ヘルファイア | 各種モデル合計2,324 | AH-1W、AH-64E、OH-58Dに搭載する |
BGM-71 TOW | 不明 | AH-1Wとハンヴィーに搭載する |
- 無人装備
名称 | 保有数 | 注釈 |
---|---|---|
レッドスパロー小型無人機 | 不明 | 偵察用 |
レッドスパローII型小型無人機 | 不明 | 偵察用 |
- 小火器
拳銃
名称 | 注釈 |
---|---|
51式拳銃 | 2018年から5年以内に退役 |
M1911A1拳銃 | 2018年から5年以内に退役 |
97式拳銃 | |
75式拳銃 | |
グロック17,19 |
短機関銃・機関拳銃
名称 | 注釈 |
---|---|
77式短機関銃 | |
ウージー短機関銃 | |
MP5SD3機関銃 | |
MP5A5機関銃 |
将来展望
現在「デジタル化、立体化、機械化」を中心にした装備更新が目標とされている。
- デジタル化
- 情報、電子作戦能力の確立と、三軍の統合作戦能力の強化
- 立体化
- 地上と空域作戦の統合と、強化
- 機械化
- 攻撃力の強化と、作戦の即応性及び機動性の向上
この他、「軍事費削減、余剰費用の見直し、戦力強化」を柱にした精実案と称される改革も行なわれている。
陸軍上層部
陸軍司令部には総司令(司令)1名、副総司令(副司令)2名、参謀長1名、副参謀長数名を置く。総司令(司令)は大将(上将)、副総司令(副司令)及び参謀長 は中将、副参謀長は少将が充てられる。
歴代陸軍司令
代 | 写真 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
陸軍総司令 | |||||
第1代 | 顧祝同大将 | 1946年6月1日 | 1948年8月4日 | ||
第2代 | 余漢謀大将 | 1948年5月13日 | 1949年2月9日 | ||
第3代 | 張発奎大将 | 1949年2月9日 | 1949年6月26日 | ||
第4代 | 顧祝同大将 | 1949年6月26日 | 1949年8月25日 | ||
第5代 | 関麟徴大将 | 1949年8月25日 | 1949年12月 | ||
第6代 | 顧祝同大将 | 1949年12月 | 1950年3月 | ||
第7代 | 孫立人大将 | 1950年3月 | 1954年6月 | ||
第8代 | 黄杰大将 | 1954年6月 | 1957年7月 | ||
第9代 | 彭孟緝大将 | 1957年7月 | 1959年6月 | ||
第10代 | 羅列大将 | 1959年6月 | 1961年8月 | ||
第11代 | 劉安祺大将 | 1961年8月 | 1965年8月 | ||
第12代 | 高魁元大将 | 1965年8月 | 1967年6月 | ||
第13代 | 陳大慶大将 | 1967年7月 | 1969年6月 | ||
第14代 | 于豪章大将 | 1969年7月 | 1975年3月 | ||
第15代 | 馬安瀾大将 | 1975年3月 | 1978年3月 | ||
第16代 | 郝柏村大将 | 1978年3月 | 1981年11月 | ||
第17代 | 蒋仲苓大将 | 1981年11月 | 1988年6月 | ||
第18代 | 黄幸強大将 | 1988年6月 | 1991年7月 | ||
第19代 | 陳廷寵大将 | 1991年7月 | 1993年7月 | ||
第20代 | 李禎林大将 | 1993年7月 | 1996年7月 | ||
第21代 | 湯曜明大将 | 1996年7月 | 1999年1月 | ||
第22代 | 陳鎮湘大将 | 1999年1月 | 2002年1月 | ||
第23代 | 霍守業大将 | 2002年1月 | 2004年4月 | ||
第24代 | 朱凱生大将 | 2004年5月 | 2006年2月 | 2006年1月1日、陸軍司令へと改称 | |
陸軍司令 | |||||
第1代 | 胡鎮埔大将 | 2006年2月 | 2007年2月 | ||
第2代 | 趙世璋大将 | 2007年2月 | 2009年2月 | ||
第3代 | 楊天嘯大将 | 2009年2月 | 2011年8月 | ||
第4代 | 李翔宙大将 | 2011年8月 | 2014年1月 | ||
第5代 | 厳徳発大将 | 2014年1月 | 2015年1月 | ||
第6代 | 邱国正大将 | 2015年1月 | 2016年11月 | ||
第7代 | 王信竜大将 | 2016年12月 | 2019年3月 | ||
第8代 | 陳宝餘大将 | 2019年4月 | 至今 |
旗
-
軍旗
-
司令官旗
-
一級上将旗
-
二級上将旗
-
中将旗
-
少将旗
-
上校旗