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2020年8月2日 (日) 21:58時点における版
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第23回衆議院議員総選挙(だい23かいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ)は、1947年(昭和22年)4月25日に日本で行われた国会(衆議院)議員の総選挙である。
概要
衆議院第一党である日本自由党の総裁ではあったものの貴族院議員である吉田茂が総理大臣となっていた第1次吉田内閣は、「天皇の大命により組閣する」という大日本帝国憲法下の手続きを経て作られたものであったので、日本国憲法の施行を直前にして自らの正統性を世に問う目的で行われた。
総選挙実施に先立って衆議院議員選挙法の別表改正が行われ、戦前の第16回(1928年)から第21回(1942年)まで用いられた中選挙区が復活。但し、ソ連占領下の北方領土(選挙区上は北海道5区の一部)及び米国占領下の小笠原諸島(選挙区上は東京2区)には衆議院議員選挙法を適用しない旨が明記された。また、同様に米国占領下にあった奄美群島(選挙区上は鹿児島3区)及び沖縄県(全県区)については当分の間、衆議院議員選挙法を適用しないこととされた。また伊豆諸島の青ヶ島村は日本施政下にあったものの「通信困難地域」に指定されていたため、選挙が実施されなかった。
選挙データ
内閣
解散日
解散名
公示日
投票日
改選数
- 466
選挙制度
- 中選挙区制
- 3人区:40
- 4人区:39
- 5人区:38
- 投票方法
-
- 秘密投票、単記投票、1票制
- 選挙権
-
- 満20歳以上の日本国民
- 被選挙権
-
- 満25歳以上の日本国民
- 有権者数
-
- 40,907,493(男性:19,577,766 女性:21,329,727)
選挙活動
党派別立候補者数
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党派 | 合計 | 前 | 元 | 新 | 男性 | 女性 | 公示前 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日本民主党 | 350 | 143 | |||||
日本自由党 | 326 | 137 | |||||
日本社会党 | 289 | 103 | |||||
国民協同党 | 108 | 65 | |||||
日本共産党 | 120 | 6 | |||||
日本農民党 | 12 | 4 | |||||
諸派 | 143 | 3 | |||||
無所属 | 242 | 4 | |||||
合計 | 1,590 | 1,505 | 85 | 466 | |||
出典:『朝日選挙大観』 |
選挙結果
党派別獲得議席
党派 | 議席数 | 増減 | 得票数 | 得票率 | 公示前 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
与党 | 131 | 6 | 7,312,524 | 26.73% | 137 | ||
日本自由党 | 131 | 6 | 7,312,524 | 26.73% | 137 | ||
野党・無所属 | 335 | 6 | 20,049,083 | 73.27% | 329 | ||
日本社会党 | 143 | 40 | 7,176,882 | 26.23% | 103 | ||
日本民主党 | 124 | 19 | 6,960,270 | 25.44% | 143 | ||
国民協同党 | 31 | 34 | 1,915,948 | 7.00% | 65 | ||
日本農民党 | 5 | 1 | 214,754 | 0.78% | 4 | ||
日本共産党 | 4 | 2 | 1,002,883 | 3.67% | 6 | ||
諸派 | 16 | 13 | 1,174,662 | 4.29% | 3 | ||
無所属 | 12 | 7 | 1,603,684 | 5.86% | 5 | ||
欠員[注釈 2] | 0 | 2 | - | - | 2 | ||
総計 | 466 | 2 | 27,361,607 | 100.0% | 468 | ||
有効票数(有効率) | - | - | 27,361,607 | 98.43% | - | ||
無効票・白票数(無効率) | - | - | 436,141 | 1.57% | - | ||
投票者数(投票率) | - | - | 27,797,748 | 67.95% | - | ||
棄権者数(棄権率) | - | - | 13,109,745 | 32.05% | - | ||
有権者数 | - | - | 40,907,493 | 100.0% | - | ||
出典:総務省統計局 衆議院議員総選挙一覽. 第23回 |
- 投票率:67.95%(前回比: 4.13%)
- 【男性:74.87% (前回比: 3.65%) 女性:61.60% (前回比: 5.37%)】
党派別当選者内訳
党派 | 合計 | 前 | 元 | 新 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日本社会党 | 143 | 72 | 3 | 68 | 135 | 8 | |
日本自由党 | 131 | 72 | 1 | 58 | 128 | 3 | |
日本民主党 | 124 | 62 | 3 | 59 | 121 | 3 | |
国民協同党 | 31 | 25 | 0 | 6 | 30 | 1 | |
日本農民党 | 5 | 1 | 0 | 4 | 5 | 0 | |
日本共産党 | 4 | 2 | 0 | 2 | 4 | 0 | |
諸派 | 16 | 2 | 0 | 14 | 16 | 0 | |
無所属 | 12 | 4 | 0 | 8 | 12 | 0 | |
合計 | 466 | 240 | 7 | 219 | 451 | 15 | |
出典:『朝日選挙大観』 |
政党
- 諸派:16議席
- 2議席(1団体)
- 1議席(14団体)
議員
当選者
自由党 日本社会党 民主党 国民協同党 日本共産党 諸派 無所属
補欠当選
年 | 月日 | 選挙区 | 当選者 | 所属党派 | 欠員 | 所属党派 | 欠員事由 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1947 | 12.26 | 新潟1区 | 松木弘 | 自由党 | 北昤吉 | 自由党 | 1947.7.20公職追放 |
舟崎由之 | 自由党 | 石山賢吉 | 自由党 | 1947.11.17公職追放 | |||
1948 | 4.8 | 広島3区 | 高橋禎一 | 民主党 | 大宮伍三郎 | 民主党 | 1947.12.13公職追放 |
平川篤雄 | 協同党 | 原侑 | 自由党 | 1948.1.30辞職 | |||
5.29 | 宮城2区 | 大石武一 | 自由党 | 日野吉夫 | 社会党 | 1947.6.2公職追放 | |
高橋清治郎 | 民主党 | 大石倫治 | 自由党 | 1948.3.30死去 | |||
12.7 | 長崎1区 | 坪内八郎 | 自由党 | 今村等 | 社会党 | 1947.7.11公職追放 | |
岡西明貞 | 自由党 | 本田英作 | 自由党 | 1948.10.4死去 | |||
出典:戦後の補欠選挙 |
初当選
- 計219名
- 〇:貴族院議員経験者
- 日本自由党
-
- 58名
- 日本社会党
-
- 68名
- 民主党
-
- 58名
- 国民協同党
-
- 7名
- 日本農民党
-
- 4名
- 日本共産党
-
- 2名
- 諸派
-
- 14名
- 無所属
-
- 8名
返り咲き・復帰
- 計7名
- 日本自由党
-
- 1名
- 日本社会党
-
- 3名
- 民主党
-
- 3名
引退・不出馬
- 計151名
- △:公職追放による不出馬
- ▲:第1回参議院議員通常選挙当選者
- 日本自由党
-
- 46名
- 日本社会党
-
- 15名
- 民主党
-
- 63名
- 国民協同党
-
- 23名
- 日本農民党
-
- 3名
- 無所属
-
- 1名
落選
- 計76名
- 日本自由党
-
- 19名
- 日本社会党
-
- 16名
- 民主党
-
- 19名
- 国民協同党
-
- 17名
- 日本共産党
-
- 4名
- 諸派
-
- 1名
選挙後
国会
- 第1特別国会
- 会期:1947年(昭和22年)5月20日 - 12月9日
- 衆議院議長選挙(投票総数:415 過半数:208)[2]
- 衆議院副議長選挙(投票総数:420 過半数:211)
- 首班指名選挙(衆議院 投票総数:426 過半数:214)[3]
政党
1947年5月18日、民主党は不在であった総裁に芦田が就任し、幣原喜重郎が名誉総裁に就任することを承認した。
脚注
注釈
出典
- ^ 「ごめんね カオナシ 自民党 お手上げ――解散、名付けると」『朝日新聞』2009年7月22日付朝刊、第13版、第38面。
- ^ 『官報号外』昭和22年5月22日 第1回国会衆議院会議録第2号
- ^ 『官報号外』昭和22年5月22日 第1回国会衆議院会議録第5号
関連項目
- 衆議院議員総選挙
- 内務省
- 連合国軍占領下の日本
- 第1回参議院議員通常選挙 - 5日前の同年4月20日(日曜日)に行われた
参考文献
- 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年
- 石川真澄・山口二郎著『戦後政治史』岩波新書、2010年
- 上條末夫 (1990年3月). “衆議院総選挙における女性候補者” (PDF). 駒沢大学法学部研究紀要. 2020年2月閲覧。
- 神田広樹 (2014年6月). “戦後主要政党の変遷と国会内勢力の推移” (PDF). 国立国会図書館. 2019年10月閲覧。
- 佐藤令 (2005年12月). “戦後の補欠選挙” (PDF). 国立国会図書館. 2016年5月26日閲覧。
- 衆議院議員総選挙一覽. 第23回 - 国立国会図書館デジタルコレクション