「(笑)」の版間の差分
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「(笑)」という[[表現]]は、古く[[第二次世界大戦]]前から用いられる。元々、[[議会]]や[[裁判所]]などにおける[[速記|速記録]]で、発言の状況を描写する際に用いられたものと考えられるが、現在のところ理由を示す[[書籍]]や証言は得られていない。[[帝国議会]]の[[議事録]]にも、「(「謹聽々々」と呼ぶ者あり)」「(拍手)」「(笑聲)」など、様々な議場の様子を描写する記述が見られる<ref group="注">帝国議会議事録上でのかっこ書きの「拍手」「笑聲」:[[第二次世界大戦]]の[[戦後]]間もなくの例だが、[[1945年]](昭和20年)[[11月28日]]、[[11月30日]]などの帝国議会会議録に記載がある。<br />[http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/ 帝国議会会議録検索システム]→検索→発言者検索 開会日付:昭和20年11月28日→[[衆議院]][[本会議]]→<nowiki>[037]</nowiki>[[三田村武夫]]<br />[http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/ 帝国議会会議録検索システム]→検索→発言者検索 開会日付:昭和20年11月30日→[[衆議院]][[本会議]]→<nowiki>[005]</nowiki>[[北 |
「(笑)」という[[表現]]は、古く[[第二次世界大戦]]前から用いられる。元々、[[議会]]や[[裁判所]]などにおける[[速記|速記録]]で、発言の状況を描写する際に用いられたものと考えられるが、現在のところ理由を示す[[書籍]]や証言は得られていない。[[帝国議会]]の[[議事録]]にも、「(「謹聽々々」と呼ぶ者あり)」「(拍手)」「(笑聲)」など、様々な議場の様子を描写する記述が見られる<ref group="注">帝国議会議事録上でのかっこ書きの「拍手」「笑聲」:[[第二次世界大戦]]の[[戦後]]間もなくの例だが、[[1945年]](昭和20年)[[11月28日]]、[[11月30日]]などの帝国議会会議録に記載がある。<br />[http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/ 帝国議会会議録検索システム]→検索→発言者検索 開会日付:昭和20年11月28日→[[衆議院]][[本会議]]→<nowiki>[037]</nowiki>[[三田村武夫]]<br />[http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/ 帝国議会会議録検索システム]→検索→発言者検索 開会日付:昭和20年11月30日→[[衆議院]][[本会議]]→<nowiki>[005]</nowiki>[[北昤吉]] など</ref>。 |
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== 使用例 == |
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2020年8月2日 (日) 21:58時点における版
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(笑)[注 1](わらい、しょう、わら、かっこ わらい、かっこ しょう、かっこ わら)は、発言記録などにおいて、発言者や聴衆が笑ったことを描写する記号、表現技法。発言記録以外の文章で、その文章の筆者が笑っていることを示す際にも用いられる。
起源
「(笑)」という表現は、古く第二次世界大戦前から用いられる。元々、議会や裁判所などにおける速記録で、発言の状況を描写する際に用いられたものと考えられるが、現在のところ理由を示す書籍や証言は得られていない。帝国議会の議事録にも、「(「謹聽々々」と呼ぶ者あり)」「(拍手)」「(笑聲)」など、様々な議場の様子を描写する記述が見られる[注 2]。
使用例
雑誌
その後、文芸雑誌の座談会記事やインタビュー記事で、「(一同笑う)」「(一同うなずく)」など、同席者や発言者の様子や仕草を説明する際に使われた。さらに、座談やインタビューでない一般の文章でも、主としてサブカルチャー系雑誌で文末に書くモノローグ的な用法が見られた。なお対談や座談会の表記で使う「(笑)」を一人称の文体で最初に使用したと公言している人物に山崎春美(伝説的自販機本『Jam』『HEAVEN』編集者)がいる[注 3]。
また、戯曲や放送台本でも「ここで笑い声を」といった指定をするためのト書き(脚本)として使われた。
インターネット
英語圏ではLOL (Laughing out loud 大笑い、ROFLMAO ケツがもげるほど笑い転げる)[1] 、フランス語圏ではMDR (Mort de rire、笑い死に)と表現される。
日本語のネットカルチャーでは、似たような用法で文末にwの文字を付け足すことで笑いや時には嘲笑の意味を表す表現として用いられることがある[注 4]。特にTwitterや2ちゃんねるなどのインターネット掲示板においては、「ワロタ」[要出典]「w」(『ワライ』のローマ字表記『warai』の頭文字に起因する)、2016年あたりから「草」[要出典](『w』が笑いの度合いによって多数連なると、草が生えているように見えることから)[注 5]などと表記される場合もある。
起源については1997年のオンラインゲーム『Diablo』から生まれたもので、ローマ字でしか会話をすることができなかったプレイヤーが、「(笑)」を「(warai」から「(w」に省略し、さらに「w」にまで省略されたのが有力とされている。[2][信頼性要検証]
2017年に女性ファッション誌『CanCam』が10 - 30代の女性を対象に行ったアンケート調査では、(笑)よりも括弧のない笑を使うという回答が最も多かった[3]。
その他
- 歌人の枡野浩一は、「カッコして笑いと書いてマルを打つだけですべてが冗談みたい(笑)。 」という短歌を発表している。
- ガンバレ乙女(笑) - 日本のアイドルグループ、アイドリング!!!の楽曲。
- つま先立ちで(笑) - 槇原敬之の楽曲。
脚注
注釈
- ^ 『しんぶん赤旗』の記事では、文章の語末に「(笑い)」という表現を使用することが多い。
- ^ 帝国議会議事録上でのかっこ書きの「拍手」「笑聲」:第二次世界大戦の戦後間もなくの例だが、1945年(昭和20年)11月28日、11月30日などの帝国議会会議録に記載がある。
帝国議会会議録検索システム→検索→発言者検索 開会日付:昭和20年11月28日→衆議院本会議→[037]三田村武夫
帝国議会会議録検索システム→検索→発言者検索 開会日付:昭和20年11月30日→衆議院本会議→[005]北昤吉 など - ^ 山崎春美は1970年代後半から1980年代前半にかけて『Jam』『HEAVEN』『フォトジェニカ』『宝島』『月刊OUT』『遊』『Billy』『ウイークエンドスーパー』『FOOL'S MATE』『ロック・マガジン』などの雑誌やロックバンド「ガセネタ」「TACO」で活動したライター・ミュージシャンである。山崎は「(笑)」の使用に関して自著の解題において以下の寄稿文を寄せている。さらに余談をもうひとつ。今、書いてるような(つまり貴方が主語なら、いまお読みになってるような)この文章みたいに、それが評論でも記事でも何でもいいんだけど、一人称で書かれた地の文の中に、対談や座談会の表記で使う「(笑)」を入れて使ったのは、歴史上ボクが最初だと自負している。根拠は単純で、思いついて使った時、ほかに使ってるのなんかお目にかかったことがないからだ。その後、この使用例に出遭ったのはずいぶん経ってからだ。まあボクは(パロディか揶揄でもなければ)もう使わないだろうし、今やあまりいいイメージがないか、逆に定着してしまったかは知らない。いわゆる「ワラ」の原型である。 — 山崎春美「ヤマザキハルミの懺悔! ザンゲ! ゲゲゲのThank Gay!(ざんげ!)」『天國のをりものが 山崎春美著作集1976-2013』河出書房新社、2013年、330頁。
- ^ 『三省堂国語辞典』第七版、項目「ダブリュー」
- ^ 2000年代には、発音からくる「藁」や、wの見た目からくる「芝」という表記も見られた。
出典
- ^ Sakai, N. (2015). A Study of Translating Extra-Textual Expressions from a Non-English Language into English: A Case of Contemporary Japanese Computer-Mediated Communication. http://booksandjournals.brillonline.com/content/books/b9789004299245s015
- ^ ガジェット通信
- ^ “「(笑)」とか「www」って、何使う?女子が「古い」「引く」と思ってるのは、アレです、アレ。”. CanCam.jp (2017年3月16日). 2018年6月24日閲覧。