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「ビルマ族」の版間の差分

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[[人種]]としては[[モンゴロイド]]に属する。[[チベット・ビルマ語族]]に属する[[ビルマ語]]を話し、おおよそ9割が[[上座部仏教]]を信仰する。主に[[イラワジ川]]中流以南、[[シッタン川]]流域、ミャンマー海岸部に居住し、[[農業]]を営んでいる。
[[人種]]としては[[モンゴロイド]]に属する。[[チベット・ビルマ語族]]に属する[[ビルマ語]]を話し、おおよそ9割が[[上座部仏教]]を信仰する。主に[[イラワジ川]]中流以南、[[シッタン川]]流域、ミャンマー海岸部に居住し、[[農業]]を営んでいる。


先祖は[[ヒマラヤ山脈]]以北に住んでいた[[テイ (民族)|氐]]族と見られ、[[9世紀]]頃に[[イラワジ平野]]へと進出・定住した。[[王朝]]が存在した[[19世紀]]以前の伝統社会では、アフムダンという[[王権]]を支える階層([[官僚]]、[[軍人]]など)と、アティーという農民層に分かれていた。ただし、伝統的な[[身分制度]]は[[イギリス]]の[[植民地]]下で廃止され、今日では存在していない。伝統生活様式という基盤はあるが、都市と地方の住民間には意識・行動・価値観などで相当な差異がある。ビルマ族の社会は、夫婦とその子供による[[核家族]]が中心である。ただし、複合家族も沢山見られ、結婚した子供達が親と一緒に暮らしたり、結婚した兄弟姉妹が同居したりする場合もある。
先祖は[[ヒマラヤ山脈]]以北に住んでいた[[氐]]族と見られ、[[9世紀]]頃に[[イラワジ平野]]へと進出・定住した。[[王朝]]が存在した[[19世紀]]以前の伝統社会では、アフムダンという[[王権]]を支える階層([[官僚]]、[[軍人]]など)と、アティーという農民層に分かれていた。ただし、伝統的な[[身分制度]]は[[イギリス]]の[[植民地]]下で廃止され、今日では存在していない。伝統生活様式という基盤はあるが、都市と地方の住民間には意識・行動・価値観などで相当な差異がある。ビルマ族の社会は、夫婦とその子供による[[核家族]]が中心である。ただし、複合家族も沢山見られ、結婚した子供達が親と一緒に暮らしたり、結婚した兄弟姉妹が同居したりする場合もある。


伝統的なビルマ族の社会には、[[姓]]という血縁集団は無く[[名前]]のみである。そのため、先祖の[[霊]]を祭る[[祖霊信仰]]は無く、[[遺産]]は子たちに均等に相続される。
伝統的なビルマ族の社会には、[[姓]]という血縁集団は無く[[名前]]のみである。そのため、先祖の[[霊]]を祭る[[祖霊信仰]]は無く、[[遺産]]は子たちに均等に相続される。

2020年8月11日 (火) 03:42時点における版

ビルマ族
ဗမာလူမျိုး
ビルマ族の女性(1920年代撮影)
総人口
約3千万人
居住地域
ミャンマーの旗 ミャンマー28,950,000人
タイ王国の旗 タイ1,000,000人
シンガポールの旗 シンガポール50,000人
言語
ビルマ語
宗教
上座部仏教
関連する民族
Rakhine族英語版,Marma族英語版,Chakma族英語版イ族ナシ族チベット民族

ビルマ族(ビルマぞく)は、ミャンマー人口の約7割を占める民族。自称はバマービルマ文字:ဗမာလူမျိုး、Bamar)。

概要

人種としてはモンゴロイドに属する。チベット・ビルマ語族に属するビルマ語を話し、おおよそ9割が上座部仏教を信仰する。主にイラワジ川中流以南、シッタン川流域、ミャンマー海岸部に居住し、農業を営んでいる。

先祖はヒマラヤ山脈以北に住んでいた族と見られ、9世紀頃にイラワジ平野へと進出・定住した。王朝が存在した19世紀以前の伝統社会では、アフムダンという王権を支える階層(官僚軍人など)と、アティーという農民層に分かれていた。ただし、伝統的な身分制度イギリス植民地下で廃止され、今日では存在していない。伝統生活様式という基盤はあるが、都市と地方の住民間には意識・行動・価値観などで相当な差異がある。ビルマ族の社会は、夫婦とその子供による核家族が中心である。ただし、複合家族も沢山見られ、結婚した子供達が親と一緒に暮らしたり、結婚した兄弟姉妹が同居したりする場合もある。

伝統的なビルマ族の社会には、という血縁集団は無く名前のみである。そのため、先祖のを祭る祖霊信仰は無く、遺産は子たちに均等に相続される。