コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「仏哲」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: 瓚璿璩璨の改名に伴うリンク修正依頼 (道璿) - log
13行目: 13行目:


== 生涯 ==
== 生涯 ==
[[チャンパ王国]]({{仮リンク|林邑国|zh|林邑}}、現在の[[フエ]])の出身。[[南インド]]に入り[[菩提僊那]]に師事して密呪に秀でた。[[唐]]の[[開元]]年間に師とともに入唐、当時唐に滞在していた[[日本]]僧[[理鏡]]らの招きにより、開元24年 / [[天平]]8年([[736年]])に師の菩提僊那・唐僧[[道セン|道{{Lang|ko|}}]]らとともに日本入りした。[[大宰府]]を経て[[平城京|都]]に入り、[[大安寺]]に住した。[[聖武天皇]]からの信頼篤く、[[天平勝宝]]4年([[752年]])の[[東大寺]][[東大寺盧舎那仏像|大仏]][[開眼法要]]では舞楽を奉納し、「[[菩薩]]」、「[[抜頭]]」などといった[[舞]]や[[林邑楽]](仏哲らが伝えたとされるインド系雅楽の楽種の一つ<ref>[https://kotobank.jp/word/%E6%9E%97%E9%82%91%E6%A5%BD-150513 林邑楽]コトバンク</ref>)を楽人に伝え、また多くの[[密教]]経典、論籍も請来したという。
[[チャンパ王国]]({{仮リンク|林邑国|zh|林邑}}、現在の[[フエ]])の出身。[[南インド]]に入り[[菩提僊那]]に師事して密呪に秀でた。[[唐]]の[[開元]]年間に師とともに入唐、当時唐に滞在していた[[日本]]僧[[理鏡]]らの招きにより、開元24年 / [[天平]]8年([[736年]])に師の菩提僊那・唐僧[[道璿]]らとともに日本入りした。[[大宰府]]を経て[[平城京|都]]に入り、[[大安寺]]に住した。[[聖武天皇]]からの信頼篤く、[[天平勝宝]]4年([[752年]])の[[東大寺]][[東大寺盧舎那仏像|大仏]][[開眼法要]]では舞楽を奉納し、「[[菩薩]]」、「[[抜頭]]」などといった[[舞]]や[[林邑楽]](仏哲らが伝えたとされるインド系雅楽の楽種の一つ<ref>[https://kotobank.jp/word/%E6%9E%97%E9%82%91%E6%A5%BD-150513 林邑楽]コトバンク</ref>)を楽人に伝え、また多くの[[密教]]経典、論籍も請来したという。


仏哲らが伝えた林邑楽は、[[春日若宮おん祭]]で毎年12月に披露されており、[[2014年]]4月には[[春日大社|春日]]舞楽の雅楽団「南都楽所」がフエで「里帰り公演」を行なった<ref>{{Cite news|title=「林邑楽」1300年ぶりの“里帰り”  春日大社の雅楽団がベトナム初公演|url=http://www.sankei.com/west/news/140322/wst1403220033-n1.html|newspaper=[[産経新聞]]|date=2014年3月22日}}</ref>。
仏哲らが伝えた林邑楽は、[[春日若宮おん祭]]で毎年12月に披露されており、[[2014年]]4月には[[春日大社|春日]]舞楽の雅楽団「南都楽所」がフエで「里帰り公演」を行なった<ref>{{Cite news|title=「林邑楽」1300年ぶりの“里帰り”  春日大社の雅楽団がベトナム初公演|url=http://www.sankei.com/west/news/140322/wst1403220033-n1.html|newspaper=[[産経新聞]]|date=2014年3月22日}}</ref>。

2020年8月25日 (火) 01:09時点における版

仏哲
各種表記
漢字チュノム 佛哲(佛徹)
北部発音: ファット・チェット
日本語読み: ぶってつ
テンプレートを表示

仏哲(ぶってつ、生没年不詳)は、奈良時代渡来仏徹とも書く。

生涯

チャンパ王国林邑国中国語版、現在のフエ)の出身。南インドに入り菩提僊那に師事して密呪に秀でた。開元年間に師とともに入唐、当時唐に滞在していた日本理鏡らの招きにより、開元24年 / 天平8年(736年)に師の菩提僊那・唐僧道璿らとともに日本入りした。大宰府を経てに入り、大安寺に住した。聖武天皇からの信頼篤く、天平勝宝4年(752年)の東大寺大仏開眼法要では舞楽を奉納し、「菩薩」、「抜頭」などといった林邑楽(仏哲らが伝えたとされるインド系雅楽の楽種の一つ[1])を楽人に伝え、また多くの密教経典、論籍も請来したという。

仏哲らが伝えた林邑楽は、春日若宮おん祭で毎年12月に披露されており、2014年4月には春日舞楽の雅楽団「南都楽所」がフエで「里帰り公演」を行なった[2]

脚注

関連項目