「理美容」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
タグ: 取り消し
理容所へ統合
タグ: 新規リダイレクト
1行目: 1行目:
#REDIRECT [[理容所]]
{{Mergeto|理容所|理美容|date=2020年9月}}
[[画像:The birthplace of barber in Japan.jpg|thumb|200px|right|[[下関市]]の[[亀山八幡宮 (下関市)|亀山八幡宮]]そばにある「床屋発祥之地」の碑]]
'''理美容'''(りびよう)は'''美容'''(びよう)と'''理容'''(りよう)の総称。美容とは容姿を「美しく」することをいい、理容とは容姿を「整える」ことをいう。

==解説==
美容と理容の意味は似ているが、[[法律]]では次の通りに区別されている。

* '''理容''':[[頭髪]]の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること([[理容師法]]第1条の2第1項)
* '''美容''':[[パーマネントウエーブ]]、結髪、[[化粧]]等の方法により容姿を美しくすること([[美容師法]]第2条第1項)

最近は男女とも理容店や美容室の区別を特に意識せずに利用したり、[[剃刀|シェービング]]や美顔のために女性客が理容店を利用する場合も多く、両者の区別は明確でなくなりつつある。多くの理容店の店舗には、店の入口に[[サインポール]]と呼ばれる赤青白の3色で構成された円筒状の看板が螺旋状に回転している(詳しくは[[理美容師]]を参照)。

なお、大半の個人経営の店は毎週[[月曜日]]を定休日としていた。これは[[第二次世界大戦]]中から戦後にあった全国的な電力不足における休電日が月曜日だった名残である<ref>[http://www.riyo.or.jp/library/etc_kobore_08.html 理容店の定休日、なぜ月曜が多い?] - 全国理容生活衛生同業組合連合会による解説</ref>。全国的には月曜が多かったが、地域により火曜(愛知県、北海道など)や水曜(三重県など)に設定されており、その地域では各々の休電日に合わせて定休日が設定された<ref>[http://www.chunichi.co.jp/hold/2009/ntok0071/list/CK2008102802100041.html 理容店、なぜ火曜定休 「休電日」に合わせ踏襲] - 中日新聞(2008年3月24日){{リンク切れ|date=2017年9月}}</ref>。休電日がなくなった後も、過当競争を避けるため定休日は各地域ごとの理容組合への加入の取り決めとして定められ(適正化規定)、休電日をもとにした定休日が地域ごとに継承された。現在では特に定休日の規制は存在しないが、土日に集客が多いこともあり、以前からの定休日を踏襲している店舗が多い。

近年はサービスや内装で高級感を強調した店、ヘッドスパや顔そり、または剃髪のみに特化した店舗や10分間程度でカットのみのサービスを提供する店など多様な業態が登場している。<!--競争が激化し従来の営業形態のままの理容店・美容室は苦しい経営を強いられている。--><!--おおまかには[[女性]]客を対象としたものが美容、[[男性]]客を対象としたものが理容とされることが多い。また、理容を「理髪」と「美容」の混成語とする向きもある。-->

== 床屋 ==
一般的に'''床屋'''(とこや)という呼び名を用いるが、これは[[江戸時代]]の理髪店を'''髪結い床'''(かみゆいどこ)と呼んだことに由来する。

床屋の発祥は[[山口県]][[下関市]]と謂われており、『髪結職文由緒書』によれば采女之亮政之(うめのすけまさゆき)が[[朝鮮半島]]の[[新羅]]人から技術を習得し髪結所を開業したのが始まりとされる。店の中に床の間を設け[[亀山天皇]]と藤原家を奉る祭壇があり、人々は“床の間のある店”から転じて“床屋”という屋号で呼ぶようになったという。采女之亮はその後[[鎌倉]]に移り、[[鎌倉幕府]]からも重用されるほどになったと謂われている。[[江戸時代]]の床屋について詳しくは「[[髪結い]]」の項を参照のこと。
* “床”という言葉が性的な意味合いも持つ為か、「以前は性風俗店も行っていたから」という俗説があるが間違いである。
** ただし、[[アジア]]の一部では女性従業員によるマッサージ店や性的なサービスを提供する男性客対象の[[風俗店]]の役割を持っている場合がある([[頽廃理髮所]])。しかし理美容店がそういった業種も兼務している場合もあるというだけで、床屋という言葉の意味や由来には関係しない。
** また、以上の俗説から[[放送禁止用語]]とされてしまう場合がある。このことには過激な自主規制や[[言葉狩り]]ではないかという意見もあり、[[有川浩]]の小説『[[図書館危機]]』の中でもテーマの1つとして取り上げられている。

'''散髪屋'''(さんぱつや)いわゆる'''理髪店'''(りはつてん)は、日本においては[[明治維新]]による[[文明開化]]の折に[[横浜]]に開業したものが第1号とされる。

{{See also|理容所}}

== 理美容をテーマとした楽曲 ==
* 童謡「あわて床屋」作詞:[[北原白秋]] 作曲:[[山田耕筰]]
** 「春は早うから川辺の葦に、…子蟹ぶつぶつシャボンを溶かし、親父自慢ではさみを鳴らす…」 - シェービングの様子を唄っている。
* [[セビリアの理髪師]] 戯曲:[[カロン・ド・ボーマルシェ]] 作曲:[[ジョアキーノ・ロッシーニ]]

==脚注==
<references />

== 関連項目 ==
* [[美容師]]、[[美容院]]、[[管理美容師]]
* [[理容師]]、[[理容室]]、[[管理理容師]]
* [[理美容師]] - 理容師と美容師の違いについて解説。
* [[美容師法]]、[[理容師法]]
* [[身体改造]]
* [[美容学校]]
* [[髪結い]] - 明治までの「床屋」
* [[床山]]
* [[無精床]] - 床屋を題材にした[[落語]]。
* [[浮世床]] - 床屋を舞台にした[[落語]]。
* さまざまな美容メソッド: [[化粧]]、[[ヘアスタイル|ヘアスタイリング]]、[[ネイルアート]]、[[美白]]、[[サンスクリーン剤|UVケア]]、[[アンチエイジング]]、[[デトックス]]、[[ダイエット]]、[[美容整形]]

{{Fashion-stub}}
{{DEFAULTSORT:りひよう}}
[[Category:理美容|*]]
[[Category:髪]]
[[Category:日本のファッション]]
[[Category:職業訓練の分野]]

2020年9月20日 (日) 02:47時点における版

転送先: