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「古代イタリア地域諸言語」の版間の差分

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紀元前6世紀ごろのイタリアでは、[[イタリック語派]]、イタリック語派以外のインド・ヨーロッパ語族、非[[インド・ヨーロッパ語族]]のさまざまな言語が話されていたことが知られる。
紀元前6世紀ごろのイタリアでは、[[イタリック語派]]、イタリック語派以外のインド・ヨーロッパ語族、非[[インド・ヨーロッパ語族]]のさまざまな言語が話されていたことが知られる。


そのうち[[イタリック語派]]のラテン・ファリスク語群に属する[[ラテン語]]はわずかな領域を占めるに過ぎなかったが、[[ローマ帝国]]の拡大に従いイタリア全土から[[地中海]]世界の西半分全体へにも広がった。それに伴い他のイタリアの言語は西暦紀元前後に[[死語_(言語)|死語]]になった。多くの言語はわずかな碑文が残るのみであり、資料不足のために言語の実態が明らかでない。
そのうち[[イタリック語派]]のラテン・ファリスク語群に属する[[ラテン語]]はわずかな領域を占めるに過ぎなかったが、[[ローマ帝国]]の拡大に従いイタリア全土から[[地中海]]世界の西半分全体へにも広がった。それに伴い他のイタリアの言語は西暦紀元前後に[[死語 (言語)|死語]]になった。多くの言語はわずかな碑文が残るのみであり、資料不足のために言語の実態が明らかでない。


[[Image:Iron Age Italy.png|thumb|250px|[[紀元前6世紀]]のイタリアの言語分布]]
[[Image:Iron Age Italy.png|thumb|250px|[[紀元前6世紀]]のイタリアの言語分布]]

2021年3月3日 (水) 22:00時点における版

古代イタリア地域諸言語とは、紀元前1000年〜500年頃(鉄器時代)のイタリア半島で使われた諸部族の言語を指す(ギリシア語系を除く)。

紀元前6世紀ごろのイタリアでは、イタリック語派、イタリック語派以外のインド・ヨーロッパ語族、非インド・ヨーロッパ語族のさまざまな言語が話されていたことが知られる。

そのうちイタリック語派のラテン・ファリスク語群に属するラテン語はわずかな領域を占めるに過ぎなかったが、ローマ帝国の拡大に従いイタリア全土から地中海世界の西半分全体へにも広がった。それに伴い他のイタリアの言語は西暦紀元前後に死語になった。多くの言語はわずかな碑文が残るのみであり、資料不足のために言語の実態が明らかでない。

紀元前6世紀のイタリアの言語分布

イタリック語派

オスク・ウンブリア語群 (Osco-Umbrian)
ラテン・ファリスク語群 (Latino-Faliscan)

他のインド・ヨーロッパ語族

非インド・ヨーロッパ語族

所属不明

言語資料なし

関連項目