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「キミに100パーセント/ふりそでーしょん」の版間の差分

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2021年4月13日 (火) 11:45時点における版

「キミに100パーセント
/ふりそでーしょん」
きゃりーぱみゅぱみゅシングル
初出アルバム『なんだこれくしょん
B面 CANDY CANDY(extended mix)
リリース
規格 マキシシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル エレクトロニカ/J-POP
レーベル unBORDE
作詞・作曲 中田ヤスタカ
プロデュース 中田ヤスタカ
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 3位(オリコン[3]
  • 登場回数13回(オリコン)
  • 2位(Billboard JAPAN Hot 100[4]
  • 4位(Billboard JAPAN Hot Singles Sales)[5]
  • 4位(Billboard JAPAN Hot 100 Airplay)【キミに100パーセント】[6]
  • 6位(Billboard JAPAN Hot 100 Airplay)【ふりそでーしょん】[7]
  • 1位(Billboard JAPAN Hot Animation)[8]
  • 7位(サウンドスキャン)【初回限定盤】[9]
  • 4位(ミュージックステーション[10]
  • 1位(SPACE SHOWER COUNTDOWN 20[11]
  • きゃりーぱみゅぱみゅ シングル 年表
    ファッションモンスター
    2012年
    キミに100パーセント/ふりそでーしょん
    (2013年)
    にんじゃりばんばん
    (2013年)
    テンプレートを表示

    キミに100パーセント/ふりそでーしょん」(キミにひゃくパーセント/ふりそでーしょん)は、きゃりーぱみゅぱみゅの4枚目のシングル2013年1月30日ワーナーミュージック・ジャパンから、初回限定盤(フォトブック仕様)、通常盤A、“通常盤B しんちゃんバージョン”の3形態で発売された。

    きゃりー自身のコメントによると、前作の「ファッションモンスター」では自分本位的な主張が強かった分、今回のシングルは「2曲とも良い子の歌というか、感謝の気持ちを忘れないでねってメッセージが強いものになってる」とのことである[12]

    音楽性と歌詞

    キミに100パーセント
    TVアニメ『クレヨンしんちゃん』のために制作された曲[12]で、同番組の15代目のオープニングテーマ。同番組の歴代の主題歌では使用期間が最長であり、2012年10月19日の放送分から2018年6月29日の放送分まで6年間使用された(なお、2017年7月7日の放送分で一時中断され、2017年10月13日の放送分から再起用した)。子供にも親しみやすい歌詞には「素直な気持ちを人に伝える大事さ」が込められており、それをポップで可愛らしいメロディに乗せている[12]。なお、きゃりーは元々『クレヨンしんちゃん』の熱烈なファンであり、しんちゃんのズボラな性格は自分に通じるところがあると語っている[12]。リリース直前の1月25日には、TVアニメでペリー来航ならぬ『きゃりー来航だゾ』という回が放送され、きゃりーが本人役として劇中に登場した[13]。映画のオープニングとしては、『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』、『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』、『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』、『爆睡!ユメミーワールド大突撃』、『襲来!!宇宙人シリリ』、『爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』の6作品にて使われた。
    ふりそでーしょん
    きゃりーが1月29日に20歳となるのを記念して制作された曲[14][15]卒業ソング、バースデーソング、バレンタインソングなどは世に多いが、成人式ソングは珍しい[16]。歌詞には“こどもから大人になる心境”や“生まれてきた感謝のキモチ”が込められており[17]、それを疾走感のある爽快なメロディに乗せ、演奏は前作までに比べると大人びたサウンドで、きゃりーは明るさを前に出して歌っている[16]。特に、普段は感情を抑えた歌い方をするキャリーだが、この曲では2番の歌詞の「ありがとう みんなに会えて」というくだりで観客へ語りかけるように歌うという[18]。きゃりーは「曲ラストがちょっと切ない …(中略)… 少女と大人の狭間を歌ってる感じ」と語っている[16]

    収録曲

    (全作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ)

    1. キミに100パーセント [3:20]
    2. ふりそでーしょん [4:04]
    3. CANDY CANDY(extended mix) [5:15]
    4. キミに100パーセント(アニメバージョン) [1:07] ※通常盤B しんちゃんバージョンにのみ収録

    アートワーク

    アートワークのコンセプトは「大人になったきゃりーぱみゅぱみゅ」[19][20]。初回盤のアートワークは「結婚式のきゃりーぱみゅぱみゅ」で、付属のフォトブックでは「妊娠ヌードのパロディ」、「50年後の原宿おばちゃん」などのユーモラスな写真が掲載されている[19][20]。通常版Aのアートワークの写真は「女優になったきゃりーぱみゅぱみゅ」、通常版Bはクレしん風のイラストになったキャリーが描かれている[19][20]。『もしもし原宿』で『ミュージック・ジャケット2012』の大賞を受賞した直後だけに、制作に力が入ったとのことである[19]。CDアートワーク・クレジットは以下の通り。

    • アートディレクター、デザイナー - STEVE NAKAMURA
    • ヘア・メイク - 小西神士
    • スタイリスト - 飯嶋久美子
    • フォトグラファー - 半沢健

    ミュージック・ビデオ

    「キミに100パーセント」の公式ミュージックビデオ(MV)は制作されていない。

    「ふりそでーしょん」の公式MVは、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を模したシーンから始まり[14][21]、ダンサーたちと初めてのお酒を楽しみながら、スーツのお化けと酔拳やラブシーンを演じつつ[14][21]、大人になる期待と不安がない混ぜになりながらますます酔いが進んでゆくというストーリーを[21]ミュージカル風のダンスでコミカルに描いている[15]

    幾何学的な舞台セットは、「誕生日」と「新年」のめでたさを表現するため[21]紅白でシンプルにまとめられている[15]。テーブルの紅白の料理もフードスタイリストが撮影用に現場で調理したものである[21]。きゃりーとダンサーたちのドレスは紅白のエナメルサテン生地であり[21]、きゃりーはドレスの後ろに20歳を記念する「20」のリボンをつけ[14]、着物風の白いスリットスカートにつけている[21]。曲名と裏腹に振袖を着なかった理由について、きゃりーは「曲タイトルから「ふりそで」を想像されがち。だけど生まれてきた感謝の気持ちを込めたハッピーな曲なので思い切り歌って踊れるミュージカル風のミュージックビデオにしたかった。なのであえてキモノはやめました!!」と語っている[14][21]。きゃりーの髪型は大人びた印象を出すため、トレードマークだったツインテールからポニーテールに変わっている[14][16]。動きの速いダンスについては、多くのダンサーと息を合わせるのが難しかったときゃりーは述べている[16][21]。劇中に飲酒シーンがあるが、撮影時点ではきゃりーは19歳だったため、ワインの代用としてクランベリージュースを使い[14]酔っぱらいの演技について監督から細かい指示があった[21]。ミュージックビデオの制作スタッフは次の通り。

    「ふりそでーしょん」のMVは2013年1月9日にワーナーミュージック・ジャパン(以下ワーナー)の公式YouTubeアカウントで公開された。再生回数は12月11日時点で約1,500万回に達し、2013年の日本国内動画の再生回数で4位となった[22]

    飲酒描写に対する批判

    MV 公開直後の2013年1月18日、学校や職場の懇親会などにおける一気飲みの強要(一気飲ませ)で事故死した子供を持つ親らが中心となって設立した市民団体『イッキ飲み防止連絡協議会』が同MVの内容について、「若者の一気飲みを助長する懸念がある」とする声明を発表。一気飲みを想起させるシーンの削除を求めた要望書をワーナーに送付した。この要望について同協議会は、2010年にWHOが採択した「有害なアルコールの使用を低減するための世界戦略」に沿ったものであるとし、「近年、欧米各国やアジア、オセアニアなどで次々と“有害なアルコールの使用”を防止するための社会規制やキャンペーンが行なわれている」「きゃりーぱみゅぱみゅさんは海外の若者からも高い関心を持たれているファッションリーダー・アーティストであり、ぜひともこうした情勢に配慮を求めたい」と説明した[23]

    ワーナー側は、「未成年者による飲酒を奨励、助長し、連想させようとするものではないが、演出にそのような懸念を抱かせてしまう要素があるならば、ご指摘を真摯に受け止める」と回答した上で、同社のウェブサイト、YouTube の解説・告知欄、カラオケ店などで流れるビデオに「イッキ飲みは絶対にやめましょう! お酒は20歳を過ぎてから!」というメッセージを追加した[24]。きゃりーは自身のTwitterで「イッキ飲みは演出です。酔っ払った世界観をPVで表現しているだけです。みんなで頑張って作り上げた作品に消去以来(依頼)が来てるなんて悲し過ぎる…。もっと自由にいろんな事やりたいのに。。。[25]」と不満を述べている。ファンからはきゃりーに同情的な声が上がる一方、イッキ飲みの犠牲者の遺族を気遣う声もあった[26]

    脚注

    1. ^ 有料音楽配信認定作品一覧 2013年9月(日本レコード協会)
    2. ^ 有料音楽配信認定作品一覧 2014年6月(日本レコード協会)
    3. ^ キミに100パーセント/ふりそでーしょん(初回限定盤)”. ORICON STYLE (2013年1月30日). 2013年2月17日17:18閲覧。
    4. ^ Billboard JAPAN Hot 100 2013/02/11 付け”. Billboard JAPAN (2013年2月11日). 2013年2月17日17:21閲覧。
    5. ^ Billboard JAPAN Hot Singles Sales 2013/02/11 付け”. Billboard JAPAN (2013年2月11日). 2013年2月17日17:23閲覧。
    6. ^ Billboard JAPAN Hot 100 Airplay 2013/02/11 付け”. Billboard JAPAN (2013年2月11日). 2013年2月17日17:27閲覧。
    7. ^ Billboard JAPAN Hot 100 Airplay 2013/01/21 付け”. Billboard JAPAN (2013年1月21日). 2013年2月17日17:27閲覧。
    8. ^ Billboard JAPAN Hot Animation 2013/02/11 付け”. Billboard JAPAN (2013年2月11日). 2013年2月17日17:39閲覧。
    9. ^ 週間 CDソフト TOP20 シングル ランキング TOP20 2013年1月28日〜2013年2月3日 調査分”. サウンドスキャン (2013年2月3日). 2013年2月17日17:45閲覧。
    10. ^ CD SINGLE RANKING 2013/02/01”. ミュージックステーション (2013年2月1日). 2013年2月17日17:49閲覧。
    11. ^ SPACE SHOWER COUNTDOWN 20、スペースシャワーTV、2013年2月9日
    12. ^ a b c d 土屋恵介 (2013年). “きゃりーぱみゅぱみゅ「キミに100パーセント / ふりそでーしょん」インタビュー (1/3)”. ナタリー. ナターシャ. 2013年7月28日閲覧。
    13. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ 「キミに100パーセント/ふりそでーしょん」発売記念! クレヨンしんちゃんとコラボ大決定!!本日の「クレヨンしんちゃん」アニメに登場!!”. MUSIC LOUNGE. CANSYSTEM (2013年1月25日). 2014年5月3日閲覧。
    14. ^ a b c d e f g “オトナ”のきゃりぱみゅ解禁 新曲MVで初芝居、ラブシーンも挑戦 (きゃりーぱみゅぱみゅ)”. ORICON STYLE. オリコン (2013年1月9日). 2013年7月28日閲覧。
    15. ^ a b c きゃりーがポニーテールデビュー、新曲「ふりそでーしょん」PV公開”. Musicman-NET. エフ・ビー・コミュニケーションズ、マグネット (2013年1月10日). 2013年7月28日閲覧。
    16. ^ a b c d e 土屋恵介 (2013年). “きゃりーぱみゅぱみゅ「キミに100パーセント / ふりそでーしょん」インタビュー (2/3)”. ナタリー. ナターシャ. 2013年7月28日閲覧。
    17. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、新曲「ふりそでーしょん」のミュージック・ビデオを公開!”. CDJournal. 音楽出版社 (2013年1月10日). 2014年5月3日閲覧。
    18. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ「インベーダーインベーダー」インタビュー (1/3)”. ナタリー. ナターシャ (2014年). 2014年5月3日閲覧。
    19. ^ a b c d きゃりぱみゅ、4thシングルは両A面 クレしんOP&ハタチ祝福曲”. オリコン (2012年12月3日). 2014年5月3日閲覧。
    20. ^ a b c きゃりーぱみゅぱみゅ、2013年1月発売ニュー・シングルのアートワークを公開!”. CDJournal. 音楽出版社 (2012年12月3日). 2014年5月3日閲覧。
    21. ^ a b c d e f g h i j きゃりーぱみゅぱみゅが注目のシングル「ふりそでーしょん」のMVを公開【撮影レポートおまけ付き】”. NETOKARU (2013年1月9日). 2013年7月28日閲覧。
    22. ^ YouTube年間再生数はきゃりー圧勝 剛力、メンバー不在「恋チュン」も健闘”. ORICON STYLE. オリコン (2013年12月11日). 2014年1月18日閲覧。
    23. ^ イッキ飲み防止連絡協議会 (2013年1月18日). “「ふりそでーしょん」プロモーションビデオのイッキ飲み場面削除を求めます” (PDF). 2013年7月28日閲覧。
    24. ^ きゃりーぱみゅぱみゅさん、新曲PVで一気飲み?”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2013年1月30日). 2013年7月28日閲覧。
    25. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ (2013年1月30日). “Twitter”. 2013年7月28日閲覧。
    26. ^ きゃりー、“イッキ飲み”抗議にコメント ファンからは賛否”. モデルプレス. ネットネイティブ (2013年1月31日). 2013年7月28日閲覧。

    外部リンク